Blue Roses Garden > アキの話 > 第十話 ピロー・トーク

ピロー・トーク

「お姉ちゃんとリカさんのはじめての時って、どんな風だったの?」

 ボクの背後から、ユキちゃんが聞いてくる。

 今ボクたちは、裸でベッドの上に横たわっている。ユキちゃんがボクに挿入したまま、まったりしているところだ。

 ユキちゃんのペニスが抜けてしまわないように、ボクは姿勢を変えずに答えを返した。

「最初の時、かあ」

 ボクはリカちゃんと始めて遭ったときを思い出した。

 ナンパされかけてパニックに陥ったボクを、たまたま通りかかったリカちゃんが助けてくれた。その後、リカちゃんに誘われてホテルへ。

 そしてリカちゃんのアヌスで童貞を失い、リカちゃんのペニスでお尻の処女を失い……。

 最後にチェックアウトするときに、勇気を出して『また会ってもらえませんか』ってお願いした。

 そんな経緯を、ボクはユキちゃんに話して聞かせた。

「じゃあ、最初はあんまり気持ちよくなかったの?」

「いや、あんまりって言うかぜんぜん……。痛いだけだったよ」

「でも、ユキの童貞もらってくれたときは、すごく慣れてた感じだったけど……」

「うん、それはね――」

 ボクはリカちゃんとの二回目以降を思い出しながら、話を続けた。

● ● ●

 ずっ、ずずっ、ずぶっ。

 リカさんの指が二本、うつ伏せになったボクのアヌスを出入りしている。ローションが立てる水音が、淫靡な雰囲気を盛り上げる。

 肛門の粘膜をこすり上げられる感触と、指先が直腸内壁をつつく感触。そして、時々抜き差しを停止して、前立腺をマッサージされる感触。

 お尻からもたらされる快感に、ボクは枕にしがみついて喘いだ。枕にこすれる乳首からも、甘い快感が湧き上がってくる。

 今まで知らなかった快感が、リカさんの手でどんどん開発されている。自分が変わっていく事への、ほんのちょっとの恐怖と、それを大きく上回る期待感。リカさんに身を任せながら、ボクはそんなものを感じていた。

「んっ、くっ、んんっ!」

「そんなに声を出すのを我慢しなくていいのよ。私しか聞いてないんだから、ね?」

「んっ、でも、恥ずかしいです、くっ、リカさんっ」

「もうアキちゃんたら。『リカさん』じゃなくて『リカちゃん』って呼んでっていってるでしょ。敬語も止めて」

 ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ。

 リカさんの指の動きが激しくなり、お尻を揉んでいた手がボクの頬をつまんだ。頬の肉がむにっと伸びる。

「んっ、ご、ごめんね、はふっ、リカちゃん!」

「そうそう。じゃあ次は、大きな声で喘いでみましょうか」

「んっ、あっ、あんっ、ふああっ!」

「どうかしら、お尻、きもちいい?」

「あんっ、きもちいい、きもちいいよう、ひゃあん、お尻とおっぱいが溶けちゃいそうっ!」

 大きな声を出して、恥ずかしい言葉を口にする。恥ずかしい言葉を口にするたびに、お尻とおっぱいから湧き上る快感が増幅する。言葉に出して認めたことで、体の中に閉じ込められていた快感が解き放たれたみたいな感じだ。

 それからボクは、思い切り大きな声を出して喘ぎ続けた。

「もっ、もうっ、だめぇっ、ボク、いっちゃうようっ!」

 やがてペニスの奥のほうにむずむずした感覚が起こり、ベッドにこすりつけているペニスが射精をしそうになる。ボクはそれも正直に声に出した。

「あら、そろそろなのね。じゃあアキちゃん、いくわよ」

 リカさんの指がボクの中から引き抜かれる。唐突に圧迫感が消えうせたアヌスは、何か物足りないような感覚を感じていた。

 もぞもぞと腰を動かすボクの太ももに、リカさんがまたがってくる。

「アキちゃん、お尻と脚の力抜いて。緊張しないで、ね」

「うん……」

 ボクの背中に覆い被さったリカさんのペニスの先端が、アヌスに押し当てられた。熱いものが押し当てられた感触に、ボクのアヌスは震えた。

 メリッ。ずぶっ、ずぶずぶ……。

 リカさんのペニスが、ボクのアヌスに侵入してくる。先端が肛門を押し開く感触。どんどん入ってくる感触が、それに続く。

 初めてのときのような激痛は無い。とは言ってもいまだ痛みはあるのだけれど、十分に我慢できる範囲だ。

「はあっ、全部入ったわよ……」

 リカさんが喘ぎ混じりの声で告げてくる。ボクの背中に押し付けられた双球の奥からは、早鐘のような鼓動が感じられる。一方のボクの心臓も、まるで走った直後のようにドキドキしてる。

「んっ、リカさ――リカちゃん、どうしてそんなに、ドキドキ、してるの?」

「だって、アキちゃんと、一つになってるんだもの。そういうアキちゃんも、ドキドキしてるわよ?」

「だって、リカちゃんのおちんちんが、入ってるんだもん……」

「アキちゃん……」

 リカさんの腰がゆっくり動き出す。最初のときみたいな乱暴な動きではなく、ボクのアヌスをなじませるようにそっと出し入れをしている。

 指よりもずっと大きい充足感が、ボクの中を満たす。一突きされるたびに痛みは薄れ、替わりに体の中の隙間を埋められる快感が湧き起こってくる。このままずっと、リカさんと繋がっていたいって気になってくる。

 やがて、リカさんがボクの中に精を放った。熱いものがおなかの中に広がっていく感触がする。ボクの背中の上では、動きを止めたリカさんが荒い息をしている。

「はあ、私だけいっちゃったわね……」

 リカさんがペニスを引き抜きながら言った。

「ねえリカちゃん、今度はボクのおちんちん……」

「うふふ、分かってるわよ。リカのお尻で、全部搾り取ってあげるわね」

 仰向けに姿勢を変えたボクの腰に、再びリカさんがまたがった。

● ● ●

「っていう感じで、リカちゃんが少しずつ慣らしてくれたから――ってユキちゃんちょっと!」

 ユキちゃんの腰が動き始めている。

「ユキちゃん駄目、出ちゃうよ!」

「あんっ、ごめんなさい、ユキっ、もう我慢できないです!」

 ユキちゃんは荒い息をつきながら腰を振っている。どうやらいまの話で、すっかり興奮してしまったらしい。

「あんっ、もう出ます、出ちゃいますっ!」

 甲高い声で叫んだその直後、ユキちゃんのペニスが精を放った。熱い精液がボクのおなかに入ってくる。

「ありゃー……」

「ふあぁー……」

 ユキちゃんが満足そうな吐息を漏らす。

「ユ・キ・ちゃん?」

「……はい」

 ボクはユキちゃんから離れると、百八十度寝返りをうった。

「少し頭冷やそうか」

 ボクはユキちゃんのほっぺたを両手でつまんでむにっと引っ張る。

「ご、ごみぇんにゃひゃ〜い」

 謝るユキちゃんのほっぺたを、ボクはむにむにと引っ張った。

「うう、ほっぺたが伸びちゃうかと思いました」

「ユキちゃんこらえ性無さ過ぎ。今夜はもうずっとこのままだからね」

 ひりひりするほっぺたを、ユキは両手でさすります。背後から、お姉ちゃんがちょっと怒ったような声をかけてきました。

 今、ユキのアヌスは、お姉ちゃんのおちんちんに貫かれています。両腕ごと背後から抱きすくめられていて、自由に身動きが取れません。腕も、何とかほっぺたをさする程度の自由しかありません。

 でも、お姉ちゃんに、アキ先輩に拘束されていると思うと、ちょっと嬉しくなってきます。抱き枕か縫いぐるみみたいに抱きすくめられながらお尻をおちんちんで貫かれていると、独り占めにされているみたいでなんだかわくわくします。

「……ユキちゃんは、たしかに最初の時にも感じてたけど、ボクとの二回目の時にはもうすっかり開発済みだったよね」

「はい。それはもう、お姉さまに沢山……」

 お姉さまの調教を、思い出すままにユキは語り始めました。

● ● ●

「やっ、お姉さま、もう無理です、許して……」

「駄目よ。はい、もう一本」

 ずっ、ごりっ、ずぶずぶ……。

「んっ! ふあっ、あっ、ああっ!」

 今、僕のアヌスには、小指ぐらいの太さのやわらかいプラスチックのスティックが五本入っている。一本一本はたいしたことが無くても、さすがに五本も入っていると相当きつい。

「ふふっ、ほら、入ったじゃない。あんたのお尻は喜んでるんじゃない?」

「やだあ、お尻が拡がっちゃうよう……」

「拡げてるのよ。さて、後一本入れれば、これと同じ太さになるわね」

 そういって姉さんが振って見せたのは、太いサイズのディルドーだった。

 しかも単に太いだけではなく、大きな亀頭はえらが張り出し、胴体部分全体に沢山のイボが付いてて、根元のあたりにはイソギンチャクみたいな突起がついている。

 あんなもの入れられたら、僕はどうなっちゃうんだろう。

 恐怖感と期待感が交じり合った、何とも言いようの無い気分だった。

「さ、じゃあ六本目いくわよ」

 ぐりっ、ごつっ、ずぶっ、ごりごりっ……。

「やっ、いまっ、ごりって、ごりっていった!」

「うん、ちょっときつかったから、強引に押し込んじゃったわ」

「お姉さま、酷いよう……」

「あら、裂けたりしないように気をつけてやってあげてるってのに。生意気なペットねえ」

 姉さんが僕のお尻を撫で回しながら言う。

「あんた、私のペットになることを認めたんでしょうが。忘れちゃいないわよね?」

「あっ、ご、ごめんなさい、お姉さま……」

「ふふ、これから口のきき方も、ゆっくり調教していってあげるわ」

 そう言うと姉さんは、僕のアヌスに刺さったスティックを、ゆっくりと、一本ずつ引き抜き始めた。

 スティックが一本抜けるたびにアヌスにかかる圧力が減っていく。やがて全部のスティックが抜き取られると、僕は大きくため息をついた。

「さて、じゃあ本番よ……」

 うつ伏せになっている僕の背中に、姉さんがまたがってきた。肛門に、ディルドの先端があてがわれる感触がした。

「力抜きなさい」

「はい……」

 ずっ、ぐりっ、ずぶぶ……。

 ディルドーがゆっくり僕の中に入ってくる。亀頭が肛門をくぐる感触、直腸が押し広げられる感触、イボイボが肛門をこすり上げる感触、触手が肛門をくすぐる感触、そして先端が一番奥をつつく感触が、鮮明に感じられた。

「ふふっ、どう? 全部入ったわ」

「あっ、ああっ、あっ……」

「あら、言葉も出ないの? じゃあ動かしたりしたらどうなるのかしら?」

 ずるずるっ、ずぶぶっ!

「ふああんっ!」

「可愛い声じゃない、いいわね。ほら、もっと鳴きなさい!」

 姉さんはそう言うと、腰を動かし始めた。ストラップに固定されたディルドーが、僕を激しく犯し始めた。

● ● ●

「――って言う風に、ほとんど毎日……」

「うわー……。さすがユカ先輩だなあ」

 お姉ちゃんが感心しているとも呆れているとも取れる声を上げました。

 一方ユキの方は、お姉さまの調教の過程を解説しているうちに、再び興奮してきてしまいました。お尻がむずむずし、腰がひとりでに動き初めてしまいます。

「? あっ、ユキちゃん駄目っ!」

「あんっ、ごめんなさい、我慢できないです!」

 お姉ちゃんが慌てたようにユキをぎゅっと抱きしめます。ユキはお尻でお姉ちゃんを責めました。

 肛門を締めながらいきんで、お姉ちゃんの亀頭に直腸の奥を押し付けます。肛門を緩めて、腹筋を使ってペニスを締め付けます。腰をひねるようにして、ペニス全体をこすり上げます。

「あっ、あん、ユキちゃん、駄目っ、そんなにしたら、出ちゃうよ!」

「んっ、出して、ユキの中に、お姉ちゃんの頂戴!」

 お姉ちゃんが切羽詰った声を上げます。ユキはお尻でお姉ちゃんをぎゅっと締め上げました。

「あっ、ふあっ!」

「ああんっ!」

 どくん! どくっ、どくっ……。

 ユキの一番奥に、お姉ちゃんの熱い精液がたたきつけられました。

「ふああ〜……」

 お姉ちゃんの絶頂合わせて、ユキも絶頂を迎えました。熱くて重たい快感が、ずしーんという感じで腰から昇ってきます。

 絶頂の余韻に浸っていたユキのほっぺたが、とつぜんむにっとつままれました。

「ユ・キ・ちゃん?」

「は、はい……」

「ちょっとお話しようか?」

「……はい」

 お姉ちゃんは、ユキのほっぺたをむにむにと引っ張りながら言いました。

「あっ、あんっ、お姉ちゃん、ユキもう駄目、ゆるしてえっ!」

 ボクはユキちゃんの悲鳴を無視して、ペニスをユキちゃんのアヌスに突き込み続けた。

「駄ぁ目。もうこうなったら、ユキちゃんの腰が抜けるまでやってあげちゃうんだから」

「あっ、あんっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ、ふあっ、またいっちゃいますうっ!」

 ユキちゃんがのけぞってビクビクと震える。これで6回目、いや7回目だったかな?

 ベッドに崩れ落ちたユキちゃんは、肩で息をしながら全身を震わせている。さすがにもう限界という感じだ。

 ボクはユキちゃんを抱きかかえると、再びぎゅっと抱きしめた。毛布を手繰り寄せ、ボクたちの体にかける。

「う〜ん、お姉ちゃぁん、ユキ、もう駄目ぇ……」

「もうおしまいだよ。今夜はもうお休みね」

「ふあい、お休み、なさぁい……」

 すやすやと寝息を立て始めたユキちゃんを背後から抱きしめながら、ボクも目を閉じた。

―了―

*** Next morning ***

||イ`・ω・)「次からはエッチなお話禁止ね!」
リリ;T▽T)「はあい」

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ノノゝ・ヮ・ノ「おはよう、二人とも――ユキちゃん、どうしたの?」
リリ;・▽・)「な、なんでもないです」ヨタヨタ
川  ̄ー ̄)「んー、ずいぶんとお楽しみだったようね?」
||イ;・ω・)「ま、まあ、その、なんといいますか……」