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Aki & Yuki's Adventure

もくじ

  1. プロローグ
  2. 最初はスライムから?
  3. 定番? 触手責め!!
  4. 旅の一夜
  5. パワーアップ!
  6. 誘拐されちゃった!?
  7. バッドエンド?
  8. 救出!
  9. 脱出!
  10. けんじゃ → まものつかい

プロローグ

 ここは女王ユカ一世の治めるセマヤ王国。
その王城クイーンズキャッスルに二人の少年が登城する。

アキ「さすがに緊張するなあ」
ユキ「お姉ちゃん、ユキ、足が震えてきちゃいました」

 城門から前庭、回廊を経て豪壮な謁見室、女王の玉座の前に進み出る二人。

ユカ「良くぞ参った、勇者アキ、賢者ユキよ」
アキ「ユカせ、じゃ無かった、女王陛下、戦士アキ、お召しにより参上いたしました。
   ……勇者?」
ユキ「お、おね、じゃ無かった、じょ、女王陛下、魔法使いユキ、同じく参上しました。
   ……け、賢者ですか?」

 この二人、魔法騎士団の従士(騎士見習い)と魔道士学院の見習い魔法使いである。
間違っても勇者や賢者と呼ばれるようなランクではない。
緊張すると台詞をとちるぐらいである。

ユカ「とちるんじゃないわよ、あんたたち。
   ……コホン、さて、そなたらも今この国が置かれている苦境は知っておろうな?」
アキ「は、それはもちろん」
ユキ「ま、魔王リカと魔族の軍勢ですよね」

 セマヤ王国は現在魔王リカと名乗る正体不明の存在率いる軍勢に攻められている。
魔族と様々な魔獣からなる混成軍団の強力な戦力に王国正規軍は消耗し続け、
今では民間の冒険者や見習い戦士までも動員する事態となっている。

ユカ「うむ。そこでだ、王国としては特に見所のあるものらを援助し、
   魔王に対応しうる勇者を育成しようということになった。
   そなたらはその第一陣ということになる」
アキ「え、ボク達がですか?」
ユカ「うむ」
ユキ「あ、あのー、お姉ちゃん、じゃないアキさんもユキもまだ見習いクラスなんですけど……」
アキ「畏れながらユキの言うとおり、とてもボク達にそのような資格があるとは思えないのですが」

 玉座の周りの者たちが同意するように肯く。無理も無い。
二人の容姿はまるで少女のごときたおやかさである。
年齢を差し引いてもとても勇者と呼ばれるにふさわしい逞しさを備えているとはいえない。
むしろ着飾って貴婦人の傍らにでも侍っているほうが似合うだろう。

ユカ「なに、勇者の真価とは力の強さや魔力の強さではない。
   もっと大事なものがあるのじゃ」
アキ「大事なもの、ですか(信頼とかかな?)」
ユキ「そ、それはなんですか(慈愛の心とかかしら?)」
ユカ「それはだな」
アキ・ユキ・重臣衛兵一同「「「それは……」」」
ユカ「見目の麗しさだ」
アキ・ユキ「「……は?」」

 女王の言葉にアキとユキが絶句した。周りの一同も目を白黒させている。

ユカ「見事魔王を討ち果たした暁には、そのものは末永く叙事詩や御伽噺となって
   語り継がれるのだからな。暑苦しい醜男では格好がつかないというものであろう?」
アキ「は、はあ?」
ユキ「え、えぇ?」
ユカ「まあそういうわけじゃ。さて、そこでそなたらには妾直属の魔法鍛治団が鍛えた
   装備品をつかわす。旅に役立てるがよい」

 女王が右手の指を弾くと、後ろに控えていた侍女の集団が鎧掛けと衣装掛けを運び出してきた。
鎧掛けには女性の下着のような形をした鎧、衣装掛けには裾の短いローブがかかっている。

ユカ「やれ」
侍女たち「「「はい、お姉さま!」」」

 戸惑っているアキとユキの周りに侍女たちが群がると、有無を言わせず着せ替えにかかった。

アキ「え、ちょ、ちょっと待って!」
ユキ「きゃあっ!」

 衆人環視の中(といっても侍女たちが壁になって周りの男たちにはほとんど見えなかったが)、
侍女たちと女王に全裸を見られながらの着替えが終わった。

アキ「うう、ひどいよ……」
ユキ「はうー……」
ユカ「伝説となる勇者の一行にふさわしい勇者の鎧と賢者のローブじゃ」
アキ「……女王陛下、この鎧、やけに露出度が高いのですが……」
ユカ「うむ、その『ビキニの鎧』は魔力によって高い防御力を実現しておってな。
   干渉を避けるために物理的な装甲は最低限度になっておるのじゃ」
アキ「ま、まあ、上から何か羽織ればいいか」
ユカ「ああ、その鎧は上に何か着ると干渉して防御魔力が無効になるぞ。
   マント以外のものは身につけぬがよかろう」
アキ「……(露出プレイですか、ユカ先輩?)」
ユキ「じょ、女王様〜。このローブやけに裾が短いんですけど。パンツガミエソウデス……」
ユカ「うむ、その『ミニローブ』も同じく防御の魔力が付加してあってな。
   弱点も同じなので、余計なものを着込まないように」
ユキ「はうー……」
ユカ「(ふっふっふ。いいよいいよ、露出の羞恥に頬を赤らめる女装美少年。こうじゃなくちゃ)」
アキ「……女王陛下?」
ユカ「……ハッ。コホン、こちらに剣と杖、その他の旅の道具も一式用意してある。
   では、いざ行け、勇者(候補)アキ、そして賢者(候補)ユキよ。
   見事魔王リカを討ち果たしてくることを期待しておるぞ」
アキ「は、はあ。命に代えましても(大丈夫かな……)」
ユキ「ぜ、全力を尽くしますー(恥ずかしいよう)」

 細身だが刀身の長い剣と水晶が嵌め込まれた杖(いずれも魔法発動体である)、
そして旅の道具一式が納められた魔法のポーチ(物置ほどの容積を縮小して収納する
魔法の収納袋)を受け取り、二人は旅立った。
 果たして二人の前にどんな冒険が待ち受けているのか、それはこれから綴られる
物語である……。

               ● ● ●

ユカ「さて鎧とローブに仕込んだ遠見の魔法の効果は……」

 女王の私室、女王ユカ一世が何やら大きな水晶玉を覗き込んでいる。
水晶玉は、何かの魔法装置の端末らしい。

ユカ「お、赤くなってる赤くなってる。ほらほら二人とも、町の人間が見てるわよー。
   あっはっは、ユキったら顔真っ赤!」

 一人で水晶玉に向かってぶつぶつ言ったり笑い出したり、はたから見るとちょっと
危ない人である。侍女も衛兵も隣室に控えているので人目をはばかる必要は無いが。

ユカ「さあて二人ともがんばりなさいよお。楽しませてもらうからねえ」

最初はスライムから?

アキ「ていっ!」

 アキの攻撃。スライムAに16のダメージ! スライムAを倒した!▼

ユキ「炎よ!」

 ユキは《炎の矢》を唱えた。スライムBに23のダメージ! スライムBを倒した!▼
 スライムは全滅した。▼

アキ「ふー、終わった」
ユキ「お姉ちゃん、ユキ、もう魔力がなくなっちゃいました」
アキ「今日はもうキャンプにしようか。あそこの木の下がよさそう」

 枯れ枝を拾って焚き火を起こし、キャンプの用意をする二人。
ちょうどそばを流れる小川で魚が獲れ、食事の用意も出来た。

ユキ「今日はスライムたくさん倒して疲れました」
アキ「明日はあっちの洞窟にチャレンジするから、よく休んで魔力を回復しておいてね」

 聖水を撒いて木のまわりに結界を張り、二人は毛布に包まった。
ユキは地面に横になり、アキは剣を手元に置いて木に寄りかかる。

 ――数時間後、深夜

 ずるずる、がさがさ、ぼとり

ユキ「……? ……!! きゃ〜〜〜!」
アキ「! な、なに!?」
ユキ「すすす、スライムが〜!」
アキ「こ、こいつらどこから結界の中に?」

 ずりずり、ごそごそ、ぼとり

ユキ「う、上!」

 見上げると、木の枝にスライムが鈴なりになっている。
どうやら最初から結界の中にいたらしい。
夜行性の種類らしく、活動を開始する時間になったようである。

 ぼとぼとぼと

ユキ「きゃ〜〜〜」
アキ「くっ、こいつら! あっ、ユキから離れろ!」
ユキ「あっ、やだっ、服の下に入ってこないで〜」

 スライム達は二人にのしかかって動きを封じると、身体の上を這いまわり始めた。
何しろ露出度が高いので、直接肌を生きた粘液に撫で回される形になる。
あっという間に服の下にも潜り込んできた。

ユキ「!! やっ、いやあっ、お尻、入ってこないでえ!」

 ユキの腰のあたりにへばりついていたスライムが産卵管を伸ばす。
普通は野生動物の雌の子宮を借り腹として使うのだが……。

アキ「くう、ん、あん」

 一方のアキは全身をもみくちゃにされて身動きが取れない。
鎧の隙間からでは産卵管を差し込むわけには行かないので、
スライム達が孔を探して全身をつつきまわしているのだ。

 アキが身動きできずに居るうちに、ユキに卵を産みつけたスライムが離れた。
ほっとしたのもつかの間、今度は輸精管を伸ばしたスライムがユキに取り付く。
抵抗できないユキのアヌスを、スライムのペニスが貫いた。

ユキ「あん、いやあ、スライムの精子が、入ってくるよう……。もう、いやあ……」

 アキとユキが動けないまま数分が立つ。
とつぜん、ユキの下腹部の内側で激しい動きが起きた。

ユキ「! あっ、孵ってる、スライムの卵が、赤ちゃん、生まれてるっ!!」

 ユキのアヌスをくぐり、握りこぶしより小さいスライムが産み落とされた。
二匹目、三匹目と続く。スライムがアヌスをくぐるたびに、ユキは悲鳴を上げた。
前立腺が内側から圧迫され、一匹生まれるたびに精液がこぼれる。

 十匹ほどでユキの肛孔出産が終わった。
息の荒いユキに、別のスライムが産卵管を伸ばしながらのしかかる。
新たな卵が産み付けられ、さらに精子が注がれた。

ユキ「やあっ、もうやめてえ、もう赤ちゃん産みたくないよう……」
アキ「くっ、ユキっ!! ――あれ?」

 アキにのしかかっていたスライムたちが、ずるずるとユキの方に向かって移動をはじめた。
アキに卵を産み付けるのはあきらめたらしい。

アキ「チャンス!」

 自由になった右腕で剣を拾うと、アキは魔力の残りを考えずに攻撃呪文を連発し、
周辺のスライムを吹き飛ばした。
さらに剣に炎を纏わせ、ユキに取り付いたスライムを慎重に倒してゆく。
その間にユキの中から這い出してきた子供スライムも、一匹残らず焼き払う。

アキ「ユキ、ユキ! しっかりして!」
ユキ「おねえちゃあん、ユキ、スライムに赤ちゃん産まされちゃったよう……」
アキ「ユキ……」
ユキ「……お姉ちゃん、ユキを抱いて!」
アキ「え?」
ユキ「お姉ちゃんの精液で、ユキの中いっぱいにして! お願い!」
アキ「……うん、わかった」

 ――翌朝

ユキ「んくっ、産まれる、赤ちゃん産まれるっ!」
アキ「くっ、卵が残ってたのか!」

 ユキから離れたら即座に焼き払おうと、アキは剣を構えてユキのアヌスを見つめた。
やがてすぼまりを押し広げ、青い半透明な物体が外に出てくる。

 ぼとり

アキ「よしっ、くらえ――あれ?」
ユキ「どうしたの――あれ〜?」

 地面に落ちたスライムは、最初は水滴型をしていたのが、ゆっくり変形して
人型になった。身長は片手を開いたほど、体積は握りこぶし程度か。

ユキ「かわい〜!!」
アキ「ちょっ、ユキちゃん、それはれっきとした魔獣だよ!」
ユキ「……でもこの子、多分お姉ちゃんの子だよ」
アキ「え?」

 ユキは子スライムを掌に乗せると、少し観察して言った。

ユキ「顔とかそっくり。あ、ちっちゃいおちんちんもある。かわい〜」

 どうやらユキの体内に残っていた卵に、アキの精子が結合して生まれたらしい。
もともとスライムは変化の早い魔獣で、非常に柔軟な混血が可能らしいという
話はあったのだが。

ユキ「……決めました。この子、ユキの使い魔にします!」
アキ「……えーーー!?」
ユキ「ユキがお腹を痛めて生んだ、お姉ちゃんの赤ちゃんです。
   誰にも殺させたりしません!」
アキ「普通使い魔っていったら、小動物とか鳥とか、
   魔獣ならグリフォンとかワイバーンとか……」
ユキ「いいんです!」

 ユキは使い魔(スライムハーフ)をてにいれた。▼
 スライムハーフはユキになついている……。▼

ユキ「なに食べるのかな。いったん学院に戻って調べなきゃ。
   あっ、おっぱい吸っちゃ駄目! くすぐったい、駄目駄目、でないよう」
アキ「……あう、なんか疎外感……」

この子男の子? 女の子?

ユキ「女の子ですねえ……」 ( ・▽・) カンサツ
アキ「おっぱいあるね……。でもおちんちんもあるよ?」 (・ω・ ) カンサツ
ユキ「これたぶん産卵管です。ほら、下腹部にうっすらと卵が」
アキ「なるほど。じゃあ名前は女の子の名前?」
ユキ「はい。お姉ちゃんはなんていう名前がいいと思います?」
アキ「スライムハーフだし……、○ラリン?」
ユキ「それはちょっと……」
アキ「じゃあ、ス○きち」
ユキ「女の子の名前じゃないじゃないですか」
アキ「○ラ美」
ユキ「『スラなんとか』から離れてください!」 #・▽・)
アキ「といわれても……」 (≧ω≦;
ユキ「もういいです! ユキが考えます!」

名前決定!

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191994224/86-90
ユキ「というわけで、名前は『ミズカ』になりました」
アキ「あっ、そう。ふーん」
ユキ「……なに怒ってるの?」
アキ「べつに!! ボクなんにも怒ってなんかいないよ!」 (`・ω・´)
ミズカ「♪、♪♪」 ( ・∀・) ヒソヒソ
ユキ「え? うんうん、なるほど」
アキ「(ぷいっ)」
ユキ「くすっ、アキお姉ちゃんはやきもち焼きさんですねー」 (・▽・) クスクス
アキ「(ふーんだ、ユキちゃんのばかー)」

定番? 触手責め!!

ユキ「お姉ちゃん、どこにいるの……。うっ、ぐすっ」(;▽;)
ミズカ「……! ♪♪♪!」
ユキ「あっ、待ってミズカ、どこ行くの!」(;・▽・) Y⌒Y⌒Y⌒( ・∀・)

 数時間前、近在の村で行方不明になった人間を捜索して森を移動していた二人は、
突如ローパー(根で歩き回り蔓で攻撃してくる樹木状の植物モンスター)に襲撃された。
木の根に足を取られて転倒したユキからローパーを引き離したアキの姿が見えなく
なってから、ユキとミズカはアキの姿を探し回っていた。

ミズカ「♪、♪♪!」
ユキ「……お姉ちゃん!」

 ミズカを追いかけたユキが見つけたのは、無残に犯されるアキの姿だった。

 ローパー通常獲物を絞め殺してその体液を養分として吸収するのだが、変異種の
ローパーには女性の母乳を高濃度の養分として摂取するものがある。
そのような変異種は、捕獲した女性の乳房にある種の毒を注入して機能亢進を
起こさせると共に、余剰生成物(ローパー自身にとっては役に立たないが動物に
とっては滋養となる)を与えて長期間生かし続ける。
すなわち、一種の循環共生関係を築くのだ。

 アキを捕獲しているローパーもそのような変異種だった。通常この種の変異種は
通常の蔓状触手のほかに、乳房に吸着する摂取口付きの触手と、滋養分を注入する
吐出口付きの触手、女性器に進入して内側から獲物を捕らえる触手を数本ずつ持っている。
周囲には同種のローパーがもう二体居て、一体は女性を一人、少し大型のもう一体は
女性を二人捕獲していた。

 アキを捕獲しているローパーは、手足を拘束する触手のほかに六本の触手をアキに
突き刺してていた。すなわち、口からは栄養注入用の触手が一本、両胸に母乳摂取用兼
刺激毒注入用の触手が一本ずつ、ペニスにも摂取口付き触手が一本、アヌスには
獲物固定用の太い触手と、栄養注入用触手が一本ずつだ。

 アキの胸部は、大量に注入された毒のせいで女性のものほどに膨らんでいる。
いくら注入されてもアキには母乳の出しようが無いのだが、行動反射だけで動く
ローパーの触手はそんなことはお構いなしに、母乳が出るまで刺激毒を注入し続けながら
乳首を吸い上げていた。

 ペニスにくらいついた摂取口付き触手は、蠕動運動と吸引を交互に繰り返し、
アキのペニスから精液を搾り出していた。ペニスを根元までくわえ込んだ触手が
うごめき、のたうちながらペニスをこすり上げ、強烈な吸引を断続的にくわえる。

 固定用触手は通常女性の膣に挿入されるものなのだが、股間部を探るうちにアヌスに
進入してしまったらしい。滋養分を栄養浣腸の要領で注入するアヌス用触手が同時に
突き刺さっているので、アキのアヌスは二輪差しの状態になっている。

 これらのほかに、両手足を拘束する太い蔓が四本、全身に絡みつく細い蔓が十数本、
うねうねとうごめきながら全身を締め上げていた。口を塞がれているアキは悲鳴を
上げることもできず、ただ身体を痙攣させながら涙を流すだけだった。

ユキ「……!」
ミズカ「! ♪、♪!」

 慌てて飛び出そうとするユキをミズカが制止する。ミズカを踏み潰しそうになった
ユキは、しかしそこで冷静さを取り戻した。

ユキ「う、そうだ、うかつに飛び出してもユキまで捕まっちゃう……。
   だからといって炎の呪文を使うわけに行かないし……」

 ユキは魔法のポーチから呪文辞典を取り出すと、園芸用呪文のページをめくり返した。

ユキ「確か植物用の呪文があったはず――あった!」

 すぐに除草用の呪文が見つかった。効果範囲内の植物のうち、設定した種類の
植物だけを枯死させ他の種類には何の影響もないという呪文である。
辞典を見ながら呪文を詠唱し、ありったけの魔力を注入して効果を増強する。

ユキ「――草木を枯れ果てさせよ!」

 呪文を発動させると、三体のローパーを囲むように魔法陣が描かれた。
ローパー達の動きが急速に鈍ると、見る間に枯れ果て、しなびてゆく。
アキと女性たちが地面に落ちる、ドサドサという音が響いた。

ユキ「お姉ちゃん!」
アキ「……う、ユキちゃん……」
ユキ「お姉ちゃん、お姉ちゃん、しっかりして!」
アキ「あっ、胸っ、触らないで!」

 毒の効果で女性のごとく肥大した乳房は、同時にとてつもなく敏感になっていた。
ユキが抱き起こしたはずみにローブにこすれた乳首が、アキに強烈な刺激を与える。

ユキ「お姉ちゃん……」
アキ「んっ、大丈夫、たぶん、毒が抜ければ……」

 アキもユキも解毒の呪文は使えるのだが、アキは呪文詠唱どころの状態ではなく、
ユキは先ほどの呪文で一時的に魔力を使い切っていた。幸いというべきか命に障る
毒ではないので、このままキャンプを張ることにする。聖水を撒いて結界を張り安全を
確保すると、魔法のポーチから毛布や防寒用マントをありったけ出して、救出した
女性たちを介抱した。

 結局その場所から移動できるようになったのは翌日の朝、森から出て村に戻れたのは
二日後の昼だった。村長は改めて二人に礼を述べ、ささやかながら心のこもった宴を催した。
村人たちから感謝とねぎらいの言葉を受け、二人は一歩、真の勇者と賢者に近づいた
気がするのだった。

おっぱいがいっぱい?

アキ「……も、元に戻らない」 (・人・) プニプニ
ユキ「……ご立派〜」 ( ・▽・)つ ツンツン
アキ「あんっ、ユキちゃん、やめて」
ユキ「これはあれですねえ。毒の効果が『乳腺を発達させる』ことだったので、
   効果が消えても『大きくなる』のが止まるだけで既に大きくなった分は
   そのままと……」
アキ「そんなあ〜」 (´・ω・`;
ミズカ「♪、♪、♪」 ( ・∀・) チュッチュッ
アキ「あっ、ミズカ、すっちゃ駄目っ!!」
ユキ「あっ、ユキもユキも〜!」 ( -▽-) パクッ
アキ「やんっ、二人で両方舐めないで、吸わないで〜」

――翌朝

宿屋の主人「おはようございます、ゆうべはお楽しみでしたね」
アキ・ユキ「……」 (//ω//; (//▽//;
ミズカ「♪」 (・∀・)♪

旅の一夜

 魔王討伐の旅の途中、二人はとある町に通りかかる。
ここしばらく野宿続きだったが、ひさしぶりに宿屋で休息をとることが出来た。

アキ「やー、ひさしぶりにお風呂にゆっくり入れたね」
ユキ「ここのところ川での行水ばっかりでしたからねえ」
アキ「あー、リラックスした。あ、ミズカは寝ちゃってるね」
ユキ「はい、よく寝てます」
アキ「ちゃんとしたベッドもあるし、ボクたちも今夜はゆっくり寝て体力を」
ユキ「アキ姉さま……」
アキ「回復して――なに、ユキちゃん?」
ユキ「……えっと、その、あの」
アキ「?」
ユキ「……ひ、ひさしぶりに、ちゃんとした場所ですし」
アキ「??」
ユキ「……ユ、ユキのこと、愛して、イタダケマセンカ……」
アキ「……ええっと、つまり、あれだよね?」
ユキ「……ハイ」(//▽//)ポッ

          〜 中略(約一万文字分) 〜

アキ「さ、三回はさすがに疲れた〜。ユキちゃん今夜はやけに積極的だね」(;・ω・)=3
ユキ「だってここのところ野宿ばっかりで、それにミズカもいるしで、ゼンゼンデキナカッタシ……」
アキ「ユキちゃんのエッチ♪ 溜まってたんだね」
ユキ「姉さまのいじわる……」
アキ「あは、うそうそ。ユキちゃん可愛い♪」
ユキ「もう、知りません」
アキ「あ、怒らないでユキちゃん。愛してるよ」(チュッ)
ユキ「あん、ユキも、姉さま、大好き……」

 燭台の蝋燭も燃え尽き、月の明かりだけがベッドで抱き合う二人を照らしている。

ユキ「姉さま、ユキと初めて会った時の事覚えてますか?」
アキ「うん。魔法騎士団の戦闘魔法訓練で、学院と共同実習したときだよね」
ユキ「ユキは、あの時同じ組になって以来姉さまのこと好きでした。
   この旅も本当は怖いんですけど、でも姉さまと一緒にいられるのが嬉しいんです」
アキ「うん、ボクも同行者がユキちゃんで嬉しいよ。ほかの人と一緒に行けって
   言われてたら拒否してたかもしれない」
ユキ「姉さま……。このままずっと――二人きりで――」
ミズカ「♪!」
アキ「!」
ユキ「!」
ミズカ「♪♪、♪!」
アキ「ミズカ、起きてたの!?」
ミズカ「♪♪♪、♪♪!!」(`・∀・´)
アキ「……ええっと、何が言いたいのかな」
ユキ「『のけものはひどい』ですって」
アキ「あー、ごめんねミズカ、別に君をのけものにしたんじゃないんだよー」
ユキ「ごめんねミズカ。ママ、ミズカのこと忘れたわけじゃないよ」
アキ「……ママ? マスターじゃなくて??」
ユキ「はい。それで姉さまがパパ」
アキ「……はい?」
ユキ「ミズカの遺伝情報の半分は姉さまの精子からです。だから姉さまがパパ。
   そしてミズカはユキのおなかの中で孵化して生まれました。だからユキがママです」
アキ「ええっと、それはそうだけど、なんか違うような気も……。
   それだとボクとユキちゃんが夫婦でミズカはその子供?」
ユキ「はい。……そういうの、いやですか?」
アキ「……ううん、嫌じゃないよ。――ミズカ、こっちおいで。一緒に寝よう」
ミズカ「♪」⌒( ・∀・)ポヨン
ユキ「えへ、子供と一緒のベッドで寝るって、ほんとの夫婦みたい。
   姉さま、大好き……」(チュッ)
アキ「ボクも、ユキちゃん大好きだよ。さ、もう寝よう」
ユキ「はい……」

          〜 そして夜が明けた! 〜

宿屋の主人「おはようございます、ゆうべはお楽しみでしたね」
アキ「……(またこのパターン)」(//ω//;
ユキ「……(ちょっと激しすぎたかな)」(//▽//;
ミズカ「♪」(・∀・)♪

パワーアップ!

ミズカ「……」 (-∀-;)
ユキ「ミズカ、ミズカ、しっかりして!」
アキ「ふぁ、おはよう……。あれ、どうしたの?」
ユキ「あ、姉さま! なんだかミズカの様子がおかしいんです!」
アキ「え?」

 ユキの腕の中を覗き込むと、普段は人間の形をとっているミズカが普通のスライムの
ような水滴形の形態になっている。さわってみると弾力がなく、水を入れた皮袋のような
頼りない感触である。

アキ「病気、なのかな?」 リリ;・ω・)
ユキ「ど、どうしましょう!?」 リリ ToT)
アキ「落ち着いて、ユキちゃん! ねえ、魔獣の生態に詳しい人の心当たりとかない?」
ユキ「……あ! 魔法学院の、ユキの導師だった先生が、専門です!」
アキ「ん、じゃあいったん王都に戻ろう」
ユキ「はい!」

 瞬間移動アイテム(キ○ラの翼)を使い王都まで一気に移動する二人。
その足で魔法学院の学舎に直行する。

ユキ「先生、先生!」 リリ T△T)
先生「ふむ、誰かね? おや、ユキや、お前は女王陛下の勅命で旅に出ていたのでは
   なかったのかね?」 (´,,,,` )
ユキ「はい、そうなんですけど、ミズカが変なんです、助けてください!」
先生「ふむ、すこし落ち着きなさい」

 ――かくかくしかじか

先生「ふむふむ、なるほど。それでその、ミズカといったか、スライムハーフの様子が
   おかしくなったのは今朝からなのだね?」
ユキ「はい……。先生、ミズカは病気なんですか!」
先生「ふうむ……。これはおそらく、病気のたぐいではないのう」
ユキ「じゃ、じゃあどういうことなんでしょう? まさか寿命!?」
先生「ふむ、まあ落ち着きなさい。これはおそらく変態に失敗しておるな」
ユキ「へ、変態、ですか?」
先生「ふむ。スライムはのう、ある程度成長するたびに大きさに合わせて体の構造を
   作り変えるのじゃよ。これは住んでおる所にあわせる意味もある。お前も草原と
   地下迷宮で、見掛けがだいぶ違うスライムを目にしたじゃろう?」
ユキ「はい……」
先生「このスライムハーフは最初の変態に失敗しておるな。ふむ、わしも人とスライムの
   ハーフなど目にするのははじめてじゃが、九分九厘間違いあるまい」
ユキ「どうしたらいいんでしょう……」
先生「ふむ……。放置すればこのまま死んでしまうが、手が無いではない」
ユキ「おねがいします! ミズカを助けてください!」
先生「ふむ。たしかこのへんに(ごそごそ)、ふむ、あったぞ、この錬金の秘薬を使えば、
   何とかなるかもしれん」
ユキ「そ、それを飲ませればいいんですか?」
先生「ふむ、これは塗り薬なのじゃよ。これと、こっちの(ごそごそ)変成の秘薬を調合した
   薬液を使えばあるいは……」
ユキ「お願いです、代価は絶対に払いますから、そのお薬を……!」
先生「ふむ、まあ代価はかまわんのじゃが……。ユキや、この調合の効果は、対象を一度
   産まれる前の状態、すなわち卵か胎児に戻すというものでの。つまりその、なんじゃ、
   そのスライムハーフの場合、お前の胎の中で使わないといかんのじゃよ」
ユキ「……つまり、ミズカをもう一回産みなおせって事ですか?」
先生「ふむ、そうなるのう。お前はそれに堪えられるかの?」
ユキ「大丈夫です! ミズカのためなら頑張ります!」
先生「ふむ、わかった……」

 数十分後、薬の調合や道具の準備が終わった。下半身裸でベッドに横たえられた
ユキの前に、それらが運び込まれる。

先生「ふむ。さて、ユキや。これからおぬしの直腸にこの薬とスライムハーフを入れる。
   卵に戻ってから再び孵化するまでおよそ半日かかるはずじゃ」
ユキ「はい……」 リリ;・▽・)
先生「ふむ。さて、そこのおぬし、アキといったか、まずユキの尻を上げさせなさい」
アキ「はい……」 リリ;・ω・)
先生「ふむ、そう緊張せんでもよろしい。二人とも落ち着いてな」 (´,,,,`)

 ユキのアヌスに婦人科医の使う膣開口具が挿入され、肛門が押し開かれる。そこに漏斗が
差し込まれ、硝子の器から薄桃色のどろりとした液体が注ぎ込まれた。

先生「ふむ……。次はこちらじゃ」

 続いて木製の鉢が取り上げられる。鉢の中にはミズカが入っていた。老魔術師が鉢を
慎重に傾ける。

ユキ「んっ、くっ、はふっ……」 リリ;-▽-)

 ミズカがユキの胎内におさまると、膣開口具は取り外され、ユキはベッドに再び横たえられた。

先生「ふむ。さて、わしはこれから講義をしに行かねばならん。おぬし、ユキの付き添いを
   しっかりな。何かあったら、講堂のほうまで呼びにくるように」
アキ「はい」
ユキ「先生、ありがとうございます」
先生「ふむ、礼には及ばぬよ」

 老魔術師が去ると、部屋には静寂が訪れる。

ユキ「姉さま……」
アキ「ん、何?」
ユキ「手、握っててもらえませんか?」
アキ「うん……」

 数時間後。

ユキ「んっ、産まれる、ミズカが、産まれるっ!」
アキ「ユキちゃん、頑張って!」

 ユキのアヌスを内側から押し広げ、半透明の水色の塊が押し出される。

ユキ「くっ、あんっ、うあっ!」

 ぽよん。ベッドに転げ落ちたミズカは、以前よりふた回りほど大きくなっていた。
今朝の弱りきった様子とは違い、活発に身を震わせている。

ユキ「っ、はあ、はぁ……。……ミズカ、ママが分かる?」

 身を起こしたユキが、ミズカに語りかける。その声を聞いたミズカに、劇的な変化がおきた。
水滴型だった形状が見る間に変形し、人形のような人型になる。続いて体表の色が変わり、
人間の肌の色になった。頭髪や瞳、唇にも色がつき、まさにアキを縮小したような姿になる。

ユキ「あれえ?」 リリ ・▽・)?
アキ「あれ? 前と変わった??」 リリ ・ω・)?
先生「ふむ。以前はどうだったのかね?」 ( ´,,,,`)
ユキ「前は、人型になっても色はもとのままだったんですけど……」
アキ「あ。ユキちゃん、髪の毛も。前は全体で一塊だったのに」
ユキ「あ、ちゃんと一本ずつ出来てますね」
先生「ふむ、どうやら変態で獲得するはずだった形質も獲得したらしいの」
ミズカ「ママー」 (・∀・ )
ユキ「……えっ! ミズカ、今喋った!?」
ミズカ「パパー」 ( ・∀・)
アキ「しゃべってる、ね……。前は小鳥みたいな鳴き声だったのに……」
先生「ふむ。どうやら器官の擬態が機能も模写できるようになったらしいの。肺や声帯が
   完全に擬態できておるので、喋ることも出来るというわけじゃな」

 ユキの胸元に抱き上げられたミズカが、話し込む人間たちを尻目に服の中にもぐりこむ。

ミズカ「ちゅっ、ちゅっ」 (-∀- )
ユキ「あっ、ミズカ駄目、おっぱい出ない、よ――あ、あれ?」

 なんと、ミズカに吸われたユキの乳首から、母乳が染み出していた。

ユキ「な、な、なにこれ〜〜〜!?」 リリ;・▽・)
先生「……ふむ、どうやら副作用が出たか」 (´,,,,` )
アキ「副作用って、だ、大丈夫なんですか!?」 リリ;・ω・)
先生「錬金の秘薬と変成の秘薬の調合薬を、直腸などという吸収のよい場所に入れたの
   じゃからのう。まあ薬の成分からいって害にはならんと思っておったが、ふむ、
   これはちと予想外じゃ……」

 結局、検査のため二日間を学院で過ごすことになった。

ユキ「それでは先生、いろいろとお世話になりました」 リリ ・▽・)
先生「ふむ。まあわしもスライムハーフなどという珍しいものを見れたしの。また困った
   ことがあったら、いつでも戻ってきなさい」 (´,,,,` )
ユキ「はい! それでは、行ってきます!」

誘拐されちゃった!?

マリカ夫人「お願いです、勇者さま! どうか娘を守ってください!」
ケイイチ卿「女王陛下に認められたあなた方なら邪悪な魔道師などには負けぬはず、なにとぞ……」

 応接間のソファに座るアキとユキに、領主とその夫人が頭を下げた。脇に控えていた
メイド(なぜか兎の耳と尻尾を付けている)も、領主夫妻に合わせて頭を下げる。

リリ`・ω・)「お任せください、伯爵閣下」
リリ`・▽・)「私たちが、きっとお嬢様をお守りします」
(`・∀・)「オマモリシマス」

 オオタ辺境伯の屋敷にその手紙が舞い込んだのは今から一週間前のことだった。
手紙には、伯爵令嬢オルガを魔王リカにささげる生け贄として差し出せという要求、
そしておとなしく差し出さぬ場合は実力にて拉致する旨が記されていた。

 手紙に記された期日まで後三日。傭兵を集めようにも、魔王の手下の魔道師と対決しよう
などと言う命知らずはそうそうおらず、伯爵夫妻も令嬢も半ばあきらめの心境だった。
そこに、まったくの偶然でアキたちが立ち寄ったのだった。

 領内の町や村は既に手紙の件で持ちきりだった。最初に立ち寄った町の宿屋で話を聞いた
アキたちは、即座に領主の館に向かった。そして身元を明かして領主夫妻と面会し、令嬢の
護衛と魔道師討伐を申し出たという次第である。

 さて予告当日。

リリ ・▽・)「えへ、似合います?」
ノル ・_・ル「良くお似合いですワ、ユキ様」
 ∩ ∩
ノル ・ヮ・)「ホント、男の方とは思えませんね〜」
リリ;・ω・)「ユキちゃん似合い過ぎ」
( ・∀・)「ニアイスギー」

 オルガの昔のドレスを身に付け、金髪の鬘で変装したユキが令嬢の部屋にいた。

 件の魔道師の居場所は知れないし、探している時間はない。そこで、襲撃してくる手勢を
捕らえるか、もし本人が現れた場合はそのまま討つという算段になった。しかし令嬢を
危険に晒すわけには行かないので、身代わりとしてユキが変装していると言うわけである。

 そしてその晩……。

川 ^∀^)「あはははは、残念だったわね!」
川 ^∀^)「オルガちゃんは頂いて行くわよ!」

 予想外の事に、魔道師は二人組みであった。二人がかりでの強力な催眠の魔法に、敢え無く
眠らされるアキとユキ。魔道師たちはユキを抱えて瞬間移動の呪文で去っていった。

リリ;・ω・)「ど、どうしよう……」
( ・∀・)「パパ、ママ、コッチ」

 目を覚まして慌てるアキにミズカが声をかける。

( ・∀・)「コッチ、コッチ」
リリ ・ω・)「ミズカ、ユキちゃんの居場所がわかるの!?」

 両腕を鳩の翼に変形させたミズカが、南の方に飛び立つ。それを追って、馬を走らせるアキ。
半日後、ミズカは領地の南に広がる森の中心近くに降り立った。そこには、いかにもといった
雰囲気の石造りの塔がそびえていた。

 骸骨、動く石像、粘液状の魔法生物、さまざまな動物が混ぜ合わされた合成魔獣等を倒し、
ついに最上階にたどり着いたアキ。そこで見たものは……。

「んっ、んんっ、ん〜〜〜っ!」
「ほらほら、もっと舌を使いなさい!」
「ほらほら、もっとお尻を締めて!」

 革紐で縛められ、上下から容赦なく犯されるユキの姿だった。そっくりな顔をした
二人の魔道師が、一人はユキの口を、もう一人はアヌスを犯している。一見女性に見えるが、
実は二人とも男性だったらしい。

「お前たち、ユキから離れろ!」
「あら、勇者様のご登場ね」
「ほらほらお姫様、あなたの王子様よ」
「んっ、ぷはっ、ね、姉さまあ!」

 一声叫んで突っ込むアキ。魔道師たちはユキからはなれると、壁際にある大きな鏡の前に
立った。鏡面に手を当てて何やら呪文を唱える。呪文が終わると鏡の中が暗くなり、そこに
人影が映し出された。

川 ・ヮ・ノ「はあい、アキちゃん。あ〜、やっと出られたわ」
リリ;・ω・)「(ちょっ、リカちゃん、魔王魔王!)」
川`・ヮ・ノ「(あら、そうだったわね)……コホン。よくぞ我が配下の企みを打ち破った、
      勇者アキよ」
リリ`・ω・)「お前が魔王リカか! 必ずボク達がお前を倒す!」
川`・ヮ・ノ「ふはははは、威勢がいいな! そなたのこと、覚えておくぞ!」
川 ^∀^)「じゃ、そういう事で」
川 ^∀^)「バイバーイ」

 魔王の姿が消えるとともに、魔道師たちも鏡の中に姿を消す。ユキの全身を縛める革紐を
解きながら、アキは魔王打倒の決意を新たにするのだった。

身代わり作戦

「えへ、似合います?」  伯爵令嬢のオルガさんにお借りしたドレスに身を包み、鏡の前で一回転します。 「良くお似合いですワ、ユキ様」 「ホント、男の方とは思えませんね〜」  オルガさんと、小間使いのサキさんにほめられちゃいました。 「ユキちゃん似合い過ぎ」 「ニアイスギー」  アキ姉さまとミズカはちょっと呆れ気味みたいです。  さてこれで準備は万端整いました。後は魔王の部下の魔道師を待つだけです。 返り討ちにしてやるぞ〜。                     ● ● ● 「そーれ、眠りなさーい」川 ^∀^)っ─*))) ポワワーン 「眠れ眠れー」川 ^∀^)っ─*))) ポワワーン  二人の女魔道師が同時に《眠り》の呪文を唱えます。完全な同時詠唱による相乗効果で、 通常の数倍の魔力が発生しています。 リリ;-ω-)「くっ、このっ……」パタッ リリ;-▽-)「あっ、姉さ、ま……」パタッ  アキ姉さまとユキはあっけなく眠らされてしまいました。 川 ^∀^)「あはははは、残念だったわね!」 川 ^∀^)「オルガちゃんは頂いて行くわよ!」  魔道師たちの高笑いを遠くに聞きながら、身代わりになっておいて正解だったなあ、 と思いました。それきり、ユキの意識は途絶えてしまいました。                     ● ● ●  ギイ、バタン。  牢屋の扉が開き、二人組み女魔道師が姿を現しました。 「気分はどう? 偽者さん」 「いい気分ですよ。そっちこそ気分はどうですか、偽者をつかまされた間抜けさんたち」  内心の恐怖を隠すために虚勢を張ります。アキ姉さまがこちらに向かっているのが、 使い魔であるミズカとの精神の繋がりを通じて伝わります。アキ姉さまがここに来るまで 何とか持ちこたえれば……。 川#^∀^)「どうやら自分の立場がわかって無いようね」 川#^∀^)「少しお仕置きが必要かしら」  牢屋から引きずり出され、床に大きな魔法陣が描かれた部屋につれていかれました。 壁際の大きな鏡から、何やら強力な魔力と視線を感じます。  魔法陣の上に突き飛ばされると同時に、もう一人が短い呪文を唱えます。魔法陣が起動し、 淡い光がユキを包みました。 「オルガちゃんをリカ様への捧げ物にする予定だったんだけど」 「代わりにあなたがリカ様と私たちを楽しませて頂戴」 「「まずはストリップショーからね」」  魔道師が再び短く呪文を唱えます。すると、ユキの腕が勝手に動いて、ドレスの帯を 解き始めました。慌てて腕に力をこめますが、まったくいうことを聞きません。 「やっ、やだっ、なにこれ、やめて!」 「あら、あなた」「男の子?」  ドレスと下着を脱ぎ去ったユキは、ガーターストッキングと長手袋だけを身に付けた 格好で裸身を晒しています。当然おちんちんも丸見えでした。ユキが男の子であることに 気がついた魔道師たちの目の色が変わります。 「あはは、それならそれで」 「たっぷり楽しませてもらうわよ」 「「まずはお口からね!」」  二人がローブを脱ぎ捨てます。ローブの下は全裸でした。ユキの視線がその腰に釘付けに なります。なんと、二人の股間にも……。 「お口だけで両方いっぺんにね」 「手の方は自分でお尻をほぐしなさい」  床にひざまずかされ、二本のおちんちんに口だけで奉仕します。シルクの手袋に包まれた 自分の指が、勝手に動いてアヌスをほぐします。鏡のむこうから、じっとこちらを見ている 視線が感じられました。                     ● ● ●  バキッ  扉が剣で叩き斬られました。 「お前たち、ユキから離れろ!」 「あら、勇者様のご登場ね」 「ほらほらお姫様、あなたの王子様よ」 「んっ、ぷはっ、ね、姉さまあ!」  アキ姉さまが剣を構えて突っ込んできます。ユキの口とお尻を犯していた魔道師たちが、 壁際の鏡の前までさがります。アキ姉さまはそれを追いかけず、ユキを背中にかばう位置で 立ち止まりました。  魔道師たちが鏡に手を当てて短く呪文を唱えます。鏡が真っ暗になり、そのむこうに おぼろな人影が現れました。 「よくぞ我が配下の企みを打ち破った、勇者アキよ」 「お前が魔王リカか! 必ずボク達がお前を倒す!」 「ふはははは、威勢がいいな! そなたのこと、覚えておくぞ!」 「じゃ、そういう事で」「バイバーイ」  魔道師たちが鏡の中に姿を消しました。直後に鏡の表面が元に戻り、同時に魔力が 感じられなくなりました。向こう側から《扉》の接続が切られたようです。 「ユキちゃん、大丈夫!? 怪我とかしてない?」 「はい、大丈夫です……」  アキ姉さまが、ユキの全身をがんじがらめにしていた革紐を解いてくれます。 安心したユキは、姉さまによりかかって深く息を吐きました。

バッドエンド?

 さまざまな困難を乗り越え、ついに魔王城にたどり着いた勇者アキと賢者ユキ(と使い魔ミズカ)。
ついに勇者と魔王の決戦が始まる!

||イ`・ω・)「いくよ、ユキちゃん!」
リリ`・▽・)「はい、姉さま!」
(`・∀・)「ハーイ!」
ノノゝ`・ヮ・ノ「さあ、我が腕の中で息絶えるがよい、勇者アキよ!」

   〜2ターン経過〜

||イ;>ω<)「きゅ〜」
リリ;・▽・)「ね、姉さまあ!」
ノノゝ`・ヮ・ノ「今のは○ラゾーマでは無い。○ラだ」
リリ;・▽・)「くっ! 私達を全滅させても、教会で復活してまた挑戦しに来ますからね!」
ノノゝ・ヮ・ノ「床に這い蹲りながら言っても迫力ないわよ。でもそれも困るわね。
      じゃあ息絶えてもらうのはやめにしましょうか」
リリ;・▽・)「え?」
ノノゝ・ヮ・ノ「替わりにこうしましょう」パチン⌒☆

 魔王が指をはじくと、ユキの周りに赤い魔法陣が浮き上がる。
何事かと見回すユキの周りに、無数の触手が床から生えるように現れた。
触手がユキを絡め取ると、巨大なイソギンチャク状の本体が魔方陣から現れる。

リリ;・▽・)「な、なにっ! いやっ、離して!」

 触手がユキを本体のほうへ引き寄せる。
振り返ったユキは、本体の中央から立ち上がる巨大な男根状の器官を見た。
半透明の筒の中には、白い卵が無数に見えている。

リリ;・▽・)「やっ、やだっ、まさか、いやあっ!」
ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ。あなたには魔獣軍団のお母さんになってもらうわね」

 半狂乱になってもがくユキを、触手が容赦なく引きずり寄せる。
魔王の放った火炎呪文のためにぼろぼろになっていたローブが触手によって引き剥がされた。
 両腕と太ももに触手が巻きつき、ユキを宙吊りにする。
イソギンチャクの産卵管の上に運ばれたユキは、最後の悲鳴をあげた。

リリ;・▽・)「いやっ、いやあっ! 助けて、姉さまあっ!」
ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ、残念でした。
      勇者様は私が直々に可愛がってあげるから、心配しなくていいわよ」

 ずぶずぶ。
 ユキのアヌスに男根の形をした産卵管が突き刺さり、早速卵を産み付け始める。
魔王が再び指をはじくと、イソギンチャクがユキを抱え込んだまま沈み始めた。

リリ ;▽;)「うっ、いやあ、姉さまあ……」

 イソギンチャクとユキの姿が消え、魔方陣も消失する。
後には魔王リカと、呪文の直撃を受けて半死半生のアキだけが残った。

ノノゝ・ヮ・ノ「あら? 使い魔みたいなのが一匹居たと思ったんだけど……。
      まあいいわ。さて、たっぷりかわいがってあげるからね、勇者アキちゃん」

 アキを抱き上げ、闇の中へと消えていく魔王。魔王城の広間に、静寂だけが残った。

ペットにされちゃった!?

||イ;-ω-)「……んっ、うーん」
ノノゝ・ヮ・ノ「あら、お目覚めね、勇者様」
||イ`・ω・)!「ま、魔王!」

 ベッドの上で意識を取り戻したアキは、すぐ目の前にあった魔王リカの顔に驚愕した。
慌てて距離をとろうとして、手足がうまく動かない事に気づく。

ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ、自分の身体をよく見てみなさい」

 自分の身体を見下ろしたアキは、腕と脚が異形に変化しているのに気づいた。
腕は上腕の半ばから、脚は太ももから下が、白い毛に覆われた獣の脚になっている。

||イ;・ω・)「な、なっ、なにこれっ!」
ノノゝ・ヮ・ノ「脚だけじゃないのよ」

 魔王がアキの頭に手を伸ばす。思わず首をすくめるアキの頭を魔王の掌がなでた。
頭を撫で回されると、髪を触られる以外の感触があった。

||イ;・ω・)「あれ……?」
ノノゝ・ヮ・ノ「見て御覧なさい」

 魔王が手鏡を差し出す。それに映る顔の上に、ぴんと尖った三角形の耳がある。

||イ;・ω・)「い、犬の、耳……?」
ノノゝ・ヮ・ノ「犬じゃなくて狼だけどね。尻尾もあるのよ」

 人間の姿を動物に変え、知恵も記憶も失わせる呪い。魔王はそれをあえて中途半端に
かけることで、アキを半人半獣の姿に変えたのだった。

ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ、可愛いペットの出来上がり。たっぷり可愛がってあげるわね」
||イ;・ω・)「ま、待って。ユキちゃんは、どこ?」
ノノゝ・ヮ・ノ「ああ、あの魔道師の子? 御覧なさい」

 手鏡がもう一度向けられた。鏡面が暗くなり、牢獄のような石壁の部屋が浮かび上がる。

||イ;・ω・)「……ユキちゃん!」

 牢獄の中央にユキの姿があった。巨大なイソギンチャク型の魔物に雁字搦めに拘束され、
口とアヌスに太い触手を挿入され、乳房とペニスが無数の小さな魔物にたかられたユキの姿が。

ノノゝ・ヮ・ノ「あの子には魔獣の母胎になってもらってるわ」
||イ;・ω・)「ユキちゃん、ユキちゃあん!」
ノノゝ・ヮ・ノ「ああ、駄目駄目。音は伝わらないわよ。私達の姿はあちらからも見えるけど」

 ベッドの上に横たわるアキの背後から、衣服を脱ぎ捨てた魔王がのしかかる。
手足の自由が利かないアキは、拘束されているわけではないにもかかわらずそれから
逃れることが出来なかった。
 魔王のペニスがアキのアヌスを犯し、精を注ぎ込み、その手がペニスをしごき、
精を噴き出させる。
 一部始終をユキに見せ付けながら、魔王はアキを犯し尽くした。

          -*-*-*-

||イ;・ω・)「リカちゃん今回ちょっと酷くない〜?」
リリ ;▽;)「ユキは散々です〜」
ノノゝ・ヮ・ノ「えー、でもここまで私ぜんぜんアキちゃんと会えなかったのよ?」
川  ̄Д ̄)「あんたね、それを言ったら私なんか出番が一話目だけなのよ?」

救出!

 暗い地下牢に、苦しげな息づかいの喘ぎ声がこだまする。繁殖母胎にされたユキが、
既に何体目になるか分からない魔獣の幼生を産み落とすところだった。

リリ;-▽-)「んっ、くっ、あんっ、あっ、ふあぁっ!」

 ずるっ、ずるり、ぼたっ。
 今回ユキのアヌスから這い出してきたのは、赤ん坊の腕ほどの大きさの芋虫だった。
荒い息をつくユキのアヌスが閉じるまもなく、再び魔獣の産卵管が突き込まれる。
 既に数日の間ユキのアヌスは、親魔獣の産卵管か、輸精管か、卵か、魔獣の幼生に
占領されっぱなしだった。

リリ ;▽;)「うっ、ぐすっ、姉さま、ミズカ……」

 産卵管が卵を産み付けた後に、親魔獣の何本もある輸精管のうちのひとつが精を注ぐ。
ユキの体内で受精した卵は、ユキの魔力を吸い上げて魔獣の胚に注ぎ込んでいった。

(`・∀・)「ママー!」

 絶望していたユキの耳に、聞きなれた声が聞こえた。声の聞こえた方向――真上を
見上げたユキの目に、梁の上に立つミズカの姿が見えた。

(`・∀・)「ウゴカナイデー!」

 梁からミズカが飛び降りる。ミズカは自らの身長ほどの――といっても刃渡りが
十数センチ程度だが――ナイフを抱えていた。
 どすっ。
 ユキの脇をかすめて落下したミズカが、イソギンチャクにナイフを突き立てた。
次の瞬間、触手が震えたかと思うと、あれほど強固にユキを束縛していた触手が嘘の様に
力を失った。

( ・∀・)「ママ、ダイジョウブ?」
リリ ・▽・)「あ、ありがとう、ミズカ」

 魔獣に突き刺さっていたのは、しびれ毒蛾の鱗粉の毒を仕込んだ『毒蛾のナイフ』だった。
毒の効果で麻痺した魔獣から身をもぎ離すと、ユキはよたよたとした足取りで歩き出した。

リリ;・▽・)「姉さまを、助けなきゃ……」

 おぼつかない足取りで歩きながら、地下牢の出口を探す。ミズカが入ってきた通風孔は
ユキには使えない。歩き回りながらミズカと話し、今までの経緯を把握する。
 魔王の放った呪文の爆風で広間の外に吹き飛ばされていたミズカが気づいたときには、
既にアキもユキも姿が見えなかった。魔王配下の魔物の目を盗みながら城中を探し回って
やっと二日前にユキを見つけ、更に二日かけて武器庫に忍び込んで毒蛾のナイフを持ち出した。
こうしてやっとユキを助け出すことが出来たのだ。

リリ ・▽・)「ごめんね、ミズカ。大変だったでしょ?」
(`・∀・)「ヘイキ!」
リリ ・▽・)「姉さまを助けるまで、もう一頑張りお願いね」
(`・∀・)「ウン!」

脱出!

 魔王城の奥の院、魔王の寝室に、隠微なあえぎ声が響く。

||イ;-ω-)「あっ、あんっ、あんっ、ふあっ!」
ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ、ほらほら、魔族の精液、勇者様のお尻に、出しちゃうわよ!」
||イ;-ω-)「くうっ、あん、も、もう、あっ、やめてえっ!」
ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ、だーめ、ほら、いくわよっ!」
||イ;-Д-)「あっ、あっ、うああっ!」

 どくん、どくん、どくん……。

||イ;-д-)「うっ、ううっ、また……」
ノノゝ・ヮ・ノ「はあっ――勇者様のアヌスは最高ね。うふふ、永遠に私のペットとして
      可愛がってあげるわね」

 半獣の姿にされ、首輪でベッドにつながれた勇者アキを、魔王リカが犯す。
たった今も、アキの体内に魔王の精がたっぷりと注がれたところだった。

 がちゃ、ばたん。

川 ^∀^)^∀^)「魔王様〜、いいかげんお仕事のほうも片付けてほしいんですけど」
ノノゝ・ヮ・ノ「えぇ〜、あなたたちでやっておいてよ」
川#^∀^)^∀^)「何日寝室にこもってるんですか! 魔王様の署名が必要な書類やら
        御臨席が必要な会議やらがいいかげんたまってるんですよ!」
ノノゝ;・ヮ・ノ「分かった、分かったわよ――じゃあね、アキちゃん。お仕事終わったら
       またたっぷり可愛がってあげるから、楽しみに待っててね」

 魔王と双子の魔導師が去り、豪奢な寝室にアキだけが残される。とは言っても、
拘束の魔力を込められた首輪で繋がれていて逃げ出すことは出来ない。

扉|▽・) ヌキアシ サシアシ
扉⊂ノ
扉|∀・) シノビアシ

 魔王が去って数分後、寝室の扉が静かに開いた。ユキとミズカが首を出し、
寝室の中を覗き込む。

リリ ・▽・)「! 姉さま!」
||イ;・ω・)「ん、誰――ユキちゃん!」
リリ ・▽・)「早く、早く逃げましょう!」
||イ;・ω・)「駄目、この首輪、外れないの。それにほら、手足見て……」
リリ;・▽・)「大丈夫、教会で呪いを解いてもらえばいいんです!」

 ユキは《鍵開け》の呪文を唱え、アキにはめられた首輪を外した。続けて《回復》を
唱え、アキの体力を回復させる。

リリ`・▽・)「さあ、急ぎましょう!」
||イ ・ω・)「う、うん。わかった」

 ミズカが先に立ち、曲がり角や扉の先を確認しながら進む。奥の院から出ると、ユキは
《迷宮脱出》の呪文を唱えた。瞬時に魔王城の城門から少し離れた位置に移動する。

リリ;-▽-)「はあ、はあっ」
||イ;・ω・)「大丈夫!?」
リリ;・▽・)「だ、大丈夫、ちょっと魔法を使いすぎただけです。
      それより、急いでここを離れないと」

 しかし二人とも魔力が尽きており、《瞬間移動》の呪文が使える状態ではない。
ひとまず鬱蒼と茂る森の中に身を隠すと、手ごろな大木の洞に身を休めた。

けんじゃ → まものつかい

リリ ・▽・)「何とか王都に戻ってきました」
||イ;・ω・)「でも装備は全部無くなるわ、呪いはかけられるわで……」
リリ;・▽・)「ユキのお腹にもまだ卵が入ったままです……」

 再び魔法学院のユキの恩師を頼る二人。まずは卵の処置である。

( ´,,,,`)「ふうむ。これは卵というよりも、合成魔獣の素じゃのう」
||イ´・ω・)「ユキちゃんは大丈夫なんですか?」
( ´,,,,`)「ふむ、母胎には過剰な負担がかからんようになっておるようじゃ。
     母胎から魔力だけを吸い上げて、孵化させるようになっておるな」

 結局無理やり摘出するのはかえって危険という事で、孵化・出産後に生まれた魔獣を
隔離する手筈になった。
 孵化を待つ傍ら、城から派遣された神父がアキにかけられた呪いの解除を試みる。

    *「おお かみよ、
      このものを じゃあくなのろいより ときはなちたまえ!」▼

    しかし魔王の呪いはとけなかった!▼

||イ;・ω・)「あ、あれ?」
神父「残念ながら、私の祈りでは魔王の呪いに及ばないようです……」
リリ;・▽・)「どうしましょう……」
神父「はるか西、辺境伯爵領の山中の洞窟に、あらゆるものの真実の姿を映し出す
   聖なる鏡が祀られていると聞きます。それを使えばあるいは」
リリ ・▽・)「だったら、ユキがそれを取ってきます!」
( ・∀・)「ミズカモ、イッショニイクー」

 数時間後、ユキの直腸の中で卵が孵化する。

リリ;-▽-)「んっ、くっ、あっ、あんっ!」

 ユキのアヌスから産み落とされたのは、芋虫のような姿の魔獣だった。
老魔術師がすばやく《結界》の呪文を唱え、芋虫を籠の中に捕まえた。

( ´,,,,`)「ふむ、こうしておけば安全じゃ。ユキや、今はしっかり寝て体を休めなさい」
リリ ・▽・)「はい、先生」

 そして翌朝――

リリ;・▽・)「せ、先生!」
( ´,,,,`)「どうしたのかね、ユキや――ふむ、これは」

 芋虫を閉じ込めてあった籠の中に、一体の妖精がいた。籠の中をよく見ると、二つに
割れたさなぎの殻が転がっている。どうやら一夜のうちに蛹から成体になったらしい。

||イ ・ω・)「てっきり痺れあげはでも孵るのかと思ったら」
リリ ・▽・)「本物の妖精じゃないみたいですけど」
( ´,,,,`)「ふむ、昆虫系魔獣の一種のようじゃの」

 籠の中にいるのは、背中に紫色の蝶の羽根を持ち、頭部からは二本の触角を伸ばした
人型の生き物だった。胴と顔は人と同じだが、手足は玉虫色の甲殻に覆われ、裸身に篭手と
脚甲だけを身につけているようにも見える。

  なんと まものが なかまになりたそうに こちらをみている……▼

( ・ー・)「……」
リリ ・▽・)「……」
( ・ー・)「……」
リリ ・▽・)「……おいで」

 ユキが籠を開けてやると、魔獣がゆっくりと飛び出した。ユキの周囲を一巡りすると、
その肩に降り立つ。

リリ ・▽・)「君の名前を考えなきゃね」
( ^ー^)「……」

 魔獣がにっこりと微笑む。喋ることは出来ないが、言葉は通じるようだった。

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