Blue Roses Garden > 茉莉香の奥様日記 > 第一話 ご飯? お風呂? それとも……

ご飯? お風呂? それとも……

「んっ、んっ、あっ、敬一さん、敬一さん……」

 アヌスをディルドーでえぐりながら、私は夫の名前を呼び続けました。 彼のペニスを型取りして造られたディルドーの先端が、往復するたびに私の前立腺をノックします。

 敬一さんが出張に行って二日目。夜の寝室で、私は自分を慰めます。 毎晩のように彼に抱かれた体は、一人寝の寂しさに耐えられません。 私は彼を想いながら、ディルドーで自分を犯し続けました。

● ● ●

 カーテンの隙間から朝日が差し込みます。明るい光が私を眠りから覚ましました。

 目覚めた私は、壁にかかったカレンダーに目をやりました。 今日の日付の上に、赤いペンで書かれた丸印。 今日は夫が出張から帰ってくる日です。 そのことを考えると、自然に頬が緩んできます。

 お掃除をして、お洗濯をして、お買い物に行って、お夕飯の支度をして……。 今日やることを考えます。夕飯を食べ終わったら、一緒にお風呂かしら、そしてその後……。 想像がそのまま夜の寝室まで行ってしまいます。

 いけない、いけない。ベッドから起き上がり、バスルームに向かいます。 まずはシャワーです。

 少し熱めにしたシャワーを浴びていると、なんだか体が火照ってきます。 胸の先端、そしてペニスに湯滴があたるたびに、そこから甘い刺激が湧き上がります。 思わず自分で慰めそうになるのを押しとどめます。 駄目々々、今夜、敬一さんにたっぷり可愛がってもらうんだから……。 自分に言い聞かせながら、私はバスルームから出ました。

 バスタオルを巻いただけの格好で寝室に戻って、着替えを取り出します。 困った事に、体の疼きが一向に収まりません。 硬くなったペニスは放出を要求し、同時にアヌスが物欲しげにひくつきます。

 ふとベッドに目をやると、ディルドー&コックリング付きの貞操帯が転がっています。 結婚のお祝いにもらった物で、アヌスにあたる位置にあるディルドーは夫の物を模した物です。 昨晩自分で慰めるのに使った後、まだ片付けていなかったものです。

 それを見た私は、とんでもなく淫らなことを思いついてしまいました。 ほんの少しだけためらった後、私はその考えを実行に移しました。

 まず、ベッドのサイドテーブルの引き出しから、アナルゼリーのチューブを取り出します。 ゼリーをディルドーに塗りつけ、良く伸ばします。 ディルドーをベッドに立てると、私はその上にしゃがみこみました。 腰を落とすと、私のアヌスがディルドーを飲み込んでいきます。 たちまち根元まで私の胎内に消えてしまいました。 次に、コックリング部分でペニスを拘束します。 カチリという音がして、ペニスの根元が金属のリングで固定されます。 これでリングを外さない限り決して射精できません。 最後に、ベルト部分をウェストまで上げて錠前をロックします。

 手についたゼリーをふき取ると、私は先ほど取り出した服に着替えます。 貞操帯の上からショーツを穿くと、ペニスの先端が思い切りはみでています。 ブラジャーをつけると、勃起した乳首がパッドの下にこすれます。 スリップを着ると、裏地がペニスにこすれます。

 服をどうしようか悩みました。 結局、膝下までのゆったりしたワンピースドレスにしました。 ルーズフィットの上に厚手の生地なので、これならペニスも目立たないはずです。

 鏡を見ておかしなところがないか確認すると、私は寝室を後にしました。

● ● ●

 ベッドのシーツの交換から初めて、午前中一杯を使って家中を片付けました。 昼食を簡単に済ませ、買い物に出かけます。

 私たちの家はマンションの三階にあります。 玄関を出て、右に向かうとエレベーターホール、左に向かうと非常階段です。 キーをロックしてエレベーターホールに向かうと、前からお隣の奥さんが歩いてきました。

「あらこんにちは、太田さん。お買い物?」

「はい。ちょっとお夕飯の材料を」

「ああ、旦那さん、今日?」

「はい。だからあの人の好きなから揚げにしようかなって」

「あらあらお熱いわねー。旦那さんも三日も一人寝は寂しかったんじゃないかしら?  今夜は寝かせてもらえないかもしれないわねー。あ、あなたが寝かせてあげないのかしら?」

「やだ、もう、いやですよ」

 あたりに男性の目が無いのをいいことに、遠慮の無い会話になりました。 ついつい、話し込んでしまいます。

「あら、長くなっちゃったわね。ごめんなさい、それじゃ」

「はい、ごめんください」

 挨拶をして、エレベーターホールに向かいました。 一歩歩くたびに、ディルドーが私のアヌスを中から刺激します。 私はショッピングバッグで前を隠すようにしながら歩きました。

● ● ●

「ただいまー、今帰ったよー」

 ドアを開ける音に続いて敬一さんの声がしました。私は急いで玄関に向かいます。

「お帰りなさい、ア・ナ・タ♥」

「茉、茉莉香、その格好は!?」

 出迎えた私の姿を見て、敬一さんが絶句します。 それも当然でしょう。 私の格好は、上半身は素裸の上にエプロンだけ、下半身は貞操帯と室内用スリッパだけです。 貞操帯はエプロンの陰で前からは見えませんから、敬一さんからはエプロンだけに見えるはずです。

「うふふ、定番の裸エプロンよ。ご飯になさる? それともお風呂? それともワ・タ・シ?」

「茉莉香〜!」

 敬一さんが私を抱きすくめます。 噛み付くようなキス。 敬一さんが私の唇をむさぼります。 腕ごと抱き締められている私は、敬一さんにされるがままにむさぼられます。 もっとも、腕が自由であったとしても拒否したりする気はありませんけれど。

 長い長いキスのあと、やっと敬一さんは私を解放してくれました。

「敬一さんたら、ケダモノ〜」

「んっ、ごめんごめん、茉莉香の顔を見たら、我慢出来なくなっちゃったよ」

「くすっ。それで、次はどうします? ご飯? それともお風呂ですか?」

「……茉莉香が、先」

 敬一さんの右腕が私の肩の下に、左腕が膝の下に回されます。 横抱きにされた私は、そのまままっすぐベッドルームに運ばれました。 ベッドの上に降ろされながら、私は期待に胸が躍るのを感じていました。

● ● ●

 敬一さんが私をそっとベッドに下ろします。 我慢出来ないように、乱暴にネクタイをむしりとってスーツを脱ぎ捨てています。

「もう、後でアイロンかけるほうの身にもなってください」

「あ、ごめん、そうだね」

「くすっ。敬一さん、私が脱がせて上げますから、じっとしていて……」

 私はベッドから起き上がると、敬一さんの背後に回りました。

 まず、床にほうり捨てられたネクタイとスーツの上を拾い上げます。 それを綺麗に整えてハンガーにかけます。

 次に、敬一さんの背中にもたれかかるようにして後ろから腕を回します。 腋の下から回した両手を使って、ワイシャツのボタンを上から順番に外していきます。 私の両胸が敬一さんの背中で押しつぶされ、腕を動かすたびにこね回されました。

「……茉莉香、胸が当たってるんだけど……」

「うふふ、当ててるんですよ。三日ぶりの私の胸、いかが?」

 ボタンが全て外れたらワイシャツを脱がせます。 次に両腕を上に上げさせてアンダーシャツも脱がせます。 敬一さんの汗の匂いが、私の鼻腔をくすぐりました。

 敬一さんの前に回ると、カーペットの上にひざまづいてベルトのバックルを緩めます。 ジッパーをおろしてズボンを下げると、大きくテントを張ったトランクスが現れました。 ウェストに指をかけ、トランクスもひきおろします。

 私の前に姿を現したペニスは、天をにらんで屹立していました。 その雄姿に、私はキスを贈りました。

「こんばんは〜、三日ぶりですね〜、寂しくありませんでしたか〜」

「……どこに挨拶してるんだい?」

「敬一さんの“息子”に。あらあら涎をこぼしちゃって。今おっぱいあげますからね〜」

 私はエプロンの紐を、首の後ろだけ解きました。 エプロンの胸当て部分が垂れ下がり、私の胸がむき出しになります。 私は両手で乳房をすくい上げると、敬一さんのペニスを左右からはさみこみました。 ペニスの先端から垂れる先走りと私の唾液を潤滑液にして、ペニスを上下にしごき上げます。 乳房の谷間から顔を覗かせたり隠れたりする亀頭を、舌を伸ばして舐め上げました。

「どうですか、三日ぶりの私の胸は……?」

「くっ、ああ、すごく、気持ち良いよ……。もう、出ちゃいそうだ」

 敬一さんがせっぱ詰まった声をあげます。 このままもう少し責め続ければ、熱い精液が私の顔と胸に降りかかるでしょう。 ですが、それはもったいないような気がします。

 私は敬一さんから離れ、ベッドの上に移動しました。

「……? 茉莉香?」

 私はベッドの上で四つん這いになり、敬一さんにお尻を晒します。 敬一さんの目の前には、コックリングで拘束されているペニスと、ディルドーにふさがれたアヌスが丸見えになっているはずです。

「敬一さん、お願い、胸じゃ無くてこっちに……」

 お尻を振って敬一さんを誘惑します。

「茉莉香……。これ、ずっと入れてたんだ?」

 敬一さんの手が私のお尻を撫でました。指先がディルドーをぐりぐりと圧迫します。

「んっ、そうです、今朝から、我慢出来なくて……。お願い、外してください……」

「今朝から? じゃあ一日中入れてたんだ?」

 敬一さんが、サイドテーブルの小物入れからキーとリモコンを取り出しながら聞いてきます。

「はい……」

「そうなんだ。そのまま出かけたのかい? 買い物とかは?」

 カチリ。ぶうん

 私の中のディルドーの先端部、直腸の突き当たりを圧迫している部分が弱出力で振動を始めました。

「んっ! あっ、はい、入れっぱなしのまま、あんっ! スーパー、までっ、いきました!」

「そうなんだ。僕は三日間我慢したってのに……。茉莉香はエッチだね」

 カチカチ。ぶいんぶいんぶううん

 ディルドーの根元部分、私の肛門に当たっている部分も振動を始めました。 先端部の振動は強出力になり、私の体を奥からかき乱します。

「んはあっ! ごめんなさい! 我慢できませんでした!  茉莉香のお尻は、敬一さんのおちんちんがないと、駄目なんですっ!  おねがい、敬一さんのおちんちんで、本物でっ、茉莉香の淫乱ケツマンコ、思いっきりお仕置きしてください!!」

「……茉莉香!」

 ウェストのロックが解除され、貞操帯が引き剥がされました。 ディルドーがすごい勢いで引き抜かれる感触に、危うく達してしまいそうになります。

 すぶり

 間髪いれず、敬一さんのペニスが一気に根元まで突き込まれます。 直後、お腹の奥で熱い爆発を感じました。 三日分の精液が、次から次へと私の胎内に送り込まれて来ます。 その熱が私の脊髄を駆け上がり、頭のてっぺんで爆発しました。

 どぷっ

 私のペニスが、エプロンの裏に精を吐き出します。 自慰で感じるのとは違う心の底からの絶頂感に、私は全身をびくびくと震わせました。

● ● ●

 絶頂の余韻に浸る私の中で、敬一さんのペニスが再び動き始めました。 精液とローションの混合液が撹拌され、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てます。 神経が高揚して敏感になっている胎内を掻き回され、私は背筋をのけぞらせて悲鳴を上げます。

「ふあっ! け、敬一さん、私、あんっ、いま、いったばっかりっ!」

「んっ、つらい、かい?」

 敬一さんはいったん腰の動きを止め、優しく聞いてくれます。 私は後ろを振り返って答えました。

「……違うんです、敏感に、なってるから、気持ちよすぎて……」

「……ごめんよ。僕の方が、もう我慢出来ないんだ」

「きゃっ!」

 抽送が再開され、硬さを失わないペニスが容赦なく私のアヌスをえぐります。 腰全体から湧き上がる快感が、私の体を痺れさせます。 腕の力が抜け、私はベッドに突っ伏しました。 敬一さんの両手でつかまれた腰だけは、崩れ落ちる事を許されません。 お尻だけを高く上げた姿勢で、私のアヌスは敬一さんのペニスに貫かれ続けました。

 高ぶったままのアヌスから伝わる強烈な刺激と、耳に入る淫猥な水音。 自由にならない体を好きなように使われているというシチュエーション。 これらすべてが私の理性を侵してゆきます。

 彼が私の中で気持ちよくなっている。 私は彼を気持ちよくしてあげるためだけの存在。 それが私の存在意義。 そんな考えが、私に無上の幸福感とそれに伴う快感を与えてくれます。 彼のペニスが一往復するたびにそれは高まり、私の中を満たします。

「ううっ、茉莉香、また、いくよ!」

「来て、来てください、茉莉香の中に、敬一さんの、熱いの、いっぱい下さい!」

 どくんどくん

 再び胎内に、熱い迸りが感じられます。 二回目だというのに、先ほどに劣らない勢いと量でした。 押し出されるように、私のペニスもわずかばかりの精を吐き出します。 シーツを鷲掴みにした両手が、ぶるぶると震えました。

 再度の絶頂の余韻に浸る私のアヌスから、敬一さんのペニスがひき抜かれます。 さすがに柔らかくなっていたペニスが、こぼれ落ちるように抜け落ちます。 全身から脱力した私は、そのままベッドに完全に崩れ落ちました。 完全に閉じていないアヌスから、精液が垂れ落ちるのが感じられました。

「茉莉香……」

 敬一さんが私を呼びます。 私は何とか寝返りをうって仰向けになると、彼に向けて両手を伸ばしました。 敬一さんの顔が近づきます。 私は彼の首に両腕を巻き付けて抱き寄せ、全霊を込めたキスを贈りました。

● ● ●

 ベッドからシーツを剥ぎ取り、新しい物と交換します。 汚れたほうはエプロンと一緒に汚れ物のかごへ。 それから敬一さんの寝巻きと下着、バスタオルを用意して、脱衣所に向かいます。

「敬一さん、着替え、ここに置いておきますね」

「うん、もうでるよ」

 エコーのかかった返事が聞こえます。 ちょうどそこに、電子レンジのタイマーが切れる「ピッピッピッ♪」というアラーム音が聞こえて来ました。 ご飯は炊飯器で保温されていますから、後はスープを温めなおすだけです。 私はキッチンに戻ると、IHヒーターのスイッチを入れました。

「おっ、これは豪勢だね」

 料理を並べなおしていると、背後から敬一さんの声が聞こえます。

「うふふ、出張お疲れ様。たくさん食べて栄養補給してくださいね」

 私はご飯をお茶碗によそいながら、彼に微笑みかけました。

―了―


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