ニューハーフパブ「マグナハウス」には、ホステスやステージショウ要員の他に、 フロアアシスタントとして十数名のバニーボーイたちがいる。 いずれも、私生活でも女装する趣味を持っていたり、あるいはニューハーフに憧れている少年たちだ。
そんな彼らの中には、先輩のホステスやダンサーに憧れているものもいる。 たとえば……。
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「其れでは、本日のステージを開演致します」
スピーカーから、司会を務める兎頭の声が響く。
今日のステージには、大きなソファがひとつだけ置かれている。 背景やその他の大道具は無く、ショウの内容が寸劇のたぐいでは無い事を示している。
「さて、どこの職場でも、先輩に憧れる後輩というのは居るものでして、其れは当店でも例外では御座いません」
司会の言葉に、客席のあちこちで、お客たちが不審げな顔をする。 漫画であれば「?」だけの吹き出しが頭の上に書かれる場面だろう。
「其れでは皆様、どうか可憐な子兎の初恋の成就を祈って上げて下さい」
一礼して司会が舞台の袖に下がる。 入れ替わりに現れたのは、ホステスのオルガであった。 ロシア系ハーフのオルガは、白い肌と金色の髪、青い瞳を持つマグナハウスの売れっ子ホステスだ。 純白のワンピースドレスが清楚な雰囲気を演出していた。
マグナハウスのショウステージはホステスも持ちまわりで出演するのだが、オルガは普段はステージには上がらない。 恥ずかしがりとあがり症のため、簡単なものであっても演技を要求される演目はこなせないのである。 そのオルガが一人で舞台に出てきた事に、観客たち(ことに彼女の固定ファンたち)は少なからず驚いていた。 オルガはステージ中央で一礼すると、ソファに座って大きく息をついた。
続いて現れたのは、一人の少女だった。
『彼女』はお客たちにもおなじみの、マグナハウスのバニーボーイの一人だった。 本名は「マサキ」だが、店では「サキ」と名乗っている。
サキの今の服装は、バニーの制服ではなかった。 ブラウスと下着の見えそうな短いミニスカート、膝上のニーハイソックスにローヒールという装いだ。 色は全て白。 なぜかスカートの後ろを持ち上げて兎の尻尾が覗いていて、人間に化けようとして失敗した子兎のようだった。
子兎はオルガの前に来ると、前置きなしで告白した。
「オルガさん、好きです! どうか私とお付き合いしてください!」
それだけ言うと、頭を下げてじっと答えを待った。 セミロングの黒髪が顔の両脇に垂れ、子兎の表情を隠した。
「……ごめんなサイ、サキちゃん。あなたの気持ちはうれしいけど、お応えできまセン」
数秒の沈黙の後、オルガが答えた。すまなそうに頭を下げる。
「どうしてですか!? オルガさんの気に入らないところがあったら直します!」
「ううん、あのネ、サキちゃんが嫌いなんじゃないノ。サキちゃんのことは好きヨ……」
「じゃ、じゃあ、もうお付き合いしてる人がいるんですか?」
「お付き合い、じゃないんだけれどネ……。 ワタシはもう、マキさんと、ミキさんのモノなの……」
オルガの告白に、サキはしかしショックを受けたそぶりは見せなかった。 にっこりと笑うと、言葉を続ける。
「それなら大丈夫です! だってマキさんとミキさんにはもうOKもらってますから!」
「……エ?」
驚いたオルガが顔を上げる。それにかぶせるように、二つの声がハモった。
「「そのとおり!」」
舞台の右手と左手両方の袖から、双子のホステスが姿を現した。 朝霞マキとミキ。いつも一緒の二人である。 マキが黒いドレス、ミキが赤いドレスを着ている以外は、外見では区別がつかなかった。
「いいことオルガちゃん」「私たちサキちゃんに相談されたの」
「ど、どういう事なんですカ?」
「サキちゃんがあなたのこと気になってるのは」「あなたも気がついてたでしょ?」
「ハイ……」
「それで私たちのところに」「相談にきたってわけ」
「マキさんとミキさんがオルガさんのご主人様なのは判ってました。 ですから、先に相談に行ったんです」
「ど、どうしテ!? おおっぴらに話したことはないはずヨ?」
「え、だって、いつもオルガさんの事見てましたから……。 それにステージ上がる時も、オルガさん必ずお二人と一緒ですし。 お店のみんなや、お客さんたちも多分気づいてますよ?」
呆然としていたオルガの表情が一変し、頬が真っ赤に染まる。 周りに気づかれていることに、本人がやっと気づいたのだ。 両手でドレスの裾を握り締め、顔を隠すようにオルガはうつむいた。
「そう言うわけだからね」「私たちはぜんぜんオッケーよ」
ソファの背もたれから身を乗り出し、オルガの右と左からマキとミキが声をかける。 オルガは顔を上げると、三人の顔を順番に見回した。
「後はあなただけよ」「オルガちゃんはどうするのかなあ?」
「改めて、お願いします。私とお付き合いしてください!」
サキがもう一度頭を下げる。それを見たオルガは、今度は迷わず即答した。
「うん、わかっタ。よろしくネ、サキちゃん」
「ありがとうございます!」
サキはオルガに飛びつくと、その胸に顔をうずめるようにしがみついた。 ちょっとびっくりしたオルガだったが、そのまま両腕を回してサキを抱き締めた。
しばしの法要の後、オルガは両腕を離すと、サキの顔を上げさせた。 そっと唇を重ねると、サキは目を閉じてうっとりとキスを味わった。
「成就おめでとー」「お熱いねー」
左右からステレオでかけられた冷やかしに、二人は我に返った。 ソファのひじ掛けに腰をかけたマキとミキが、ニヤニヤ笑いを浮かべながら二人を見下ろしている。
「さてサキちゃん」「約束は覚えてるよねえ?」
「……はい」
「約束?」
サキを抱き締めたまま、オルガが不安げに左右を見た。 それを見下ろしながら、マキとミキは悪戯っぽく笑った。
「サキちゃんはね、あなたとお付き合いするために私たちのペットになるって誓ったの」 「あなたも私たちのペットだから、つがいってわけね」 「兎はさびしいと死んじゃうからねー」 「飼い主として気を付けなくちゃね」
「そ、そんナ……。お願いです、ご主人様、サキちゃんは許して上げテ! 代わりに私が何でもしますかラ!」
慌ててサキを抱き締め、懇願するオルガ。 しかし、その腕の中から、サキがそれをさえぎった。
「待って、オルガさん。いいんです。私、オルガさんと同じになれてうれしいんです」
「サキちゃん……」
「あはは、いい心がけね」「うふふ、お姉さんたち素直な子は好きよ」 「それに引き替えオルガちゃんときたら」「これは躾直す必要がありそうね」
双子はそう言うと、ドレスを脱ぎ捨てた。 ドレスの下から現れたのは、目もあやなセクシーランジェリー――ではもちろんなく、 エナメルのボンデージだった。
「「さあ! ショウタイムよ!!」」
ソファの後ろからマキがオルガを羽交い絞めにする。 身動きを封じられたオルガのドレスを、ミキが一気にめくり上げた。 ドレスの下の、同じく純白のランジェリーがむき出しになり、 Fカップのバストと、ショーツの中に窮屈におさまるペニスがはっきりと見えた。
「キャッ、いやあっ!」
悲鳴を無視し、たくし上げたドレスで両腕を拘束する。 背もたれに寄りかかった状態で後ろから腕を拘束され、オルガは立ち上がることも出来なくなった。
「サキちゃんいらっしゃい!」「ほらほら、オルガちゃんを見てあげて!」
呆然と眺めていたサキが、ふらふらとオルガに近寄っていく。
両腕を上げた姿勢のためにずりがっていたブラジャーのホックをミキが外した。 はじけとぶように乳房が転げ出す。
「オルガさんのおっぱい、きれい……」
「み、見ないデ、サキちゃん……」
「駄目よ、お仕置きなんだから」「ほらほら、もっとよく見てあげて」
マキが右胸の、ミキが左胸の乳首をいじる。 巧妙な責めに、オルガの乳首は見る見る硬くなっていった。
「あぁ、いやぁ、恥ずかしイ……」
「さあ、サキちゃんに最初の命令よ!」「オルガちゃんの敏感な乳首を舐めてあげて!」
「で、でも……」
「心配しなくていいの」「オルガちゃんはほんとは恥ずかしいの大好きなんだから」
そう言われても、とサキは心配げにオルガの表情を伺った。 その視線に、オルガは頬を染めながら答える。
「サキちゃん、私のおっぱい、舐めテ……」
「はい!」
満面の笑みを浮かべて、サキはオルガの胸にむしゃぶりついた。 乳房の表面に舌を這わせ、唇で吸う。乳首をくわえ、舌で転がし、思い切り吸引する。 技巧はつたないながらも勢いに任せた熱心な愛撫に、オルガの快感はさらに高まった。
「アッ、アアン、サキちゃん、上手ゥ」
「わー、オルガちゃんったら」「いつもの三倍ぐらい感じてるね」
「(ちゅっ)ぷはあ。そうなんですか?」
「そうよー。その証拠に」「オルガちゃんのおちんちん見てみて」
双子の言葉を受け、サキは視線を下に向けた。 白いシルクのショーツのウェストから、オルガの大きなペニスが顔を覗かせていた。 勃起しきったその先端からは蜜があふれ、ショーツに透明な染みを作っている。
「…………」
「あれえ、どうしたのかな?」「びっくりしちゃった?」
「オルガさんのおちんちん、すごく切なそうです……」
「イヤ、見ないで、恥ずかしイ……」
「(くすくす)いまさらごまかしても駄目だよ」「(くすくす)恥ずかしいのが気持ち良いくせに」
サキの視線は、オルガのペニスに張り付いてはなれない。 その視線を意識することで、オルガの羞恥心が煽られる。 見られて恥ずかしがるオルガと、恥ずかしがるオルガから視線が離せないサキ。 マイクをスピーカーに近づけたときのハウリングのように、二人の間で妖しい空気が増幅されていった。
「ねえサキちゃん」「入れてほしくない?」
双子のささやきが、それを打ち破る。
「え……」
「あのオルガちゃんのおっきなおちんちんで」「思いっきり犯されてみたくない?」
「……欲しい、です」
呟くような声で、サキが双子に答える。
「聞こえないわ」「もっと大きな声で」
「……欲しいです。 オルガさんのおちんちん、私の中に、欲しいです!」
「よく言えました!」「サキちゃんえらい!」
サキの答えに、双子が賞賛を送る。しかしオルガはその答えに慌てていた。
「ま、待っテ、サキちゃん!」
「え……。オルガさんは、私とセックスするの、嫌ですか……?」
「ううン、そういうわけじゃないわ。でも、いきなりなんテ、サキちゃんのアヌスが、壊れちゃうわ!」
「それなら」「心配無用よ!」
「エ!?」
「さあサキちゃん」「オルガちゃんに見せてあげて」
「はい……」
サキの両手がスカートの下にもぐりこみ、ショーツのサイドにかかった。 両サイドの紐を解くと、ショーツが脱げ落ちて足元にわだかまる。
先はそのまま後ろを向き、オルガに背を向けた。 オルガの目の前に、白くて丸い臀部と、ふわふわの尻尾が晒される。
「サキちゃん、そノ尻尾……」
「見てて下さい、オルガさん……」
サキは背をそらせると、右手で尻尾の付け根のあたりをつかんだ。 そのまままっすぐ、わずかにこじるようにして尻尾を引き抜く。 尻尾の先は、大型のアナル拡張プラグになっていた。
太い円錐形のアナルプラグと、その底部についた兎の尻尾。 プラグ部分はワセリンとサキの腸液に濡れ、ぬらぬらと光を反射している。 ぽっかりと口を空けたサキのアヌスは、名残惜しげにゆっくりと閉じていった。
「サキちゃんはああやって毎日太いのを咥え込んでたの」 「オルガちゃんのはおっきいからね」
「……私ノ、為……?」
「そうよー」「サキちゃんはオルガちゃんのおちんちんのために」 「自分のお尻を改造して」「立派なお尻まんこにしたのよ」
オルガは双子の言葉に答えなかった。 目の前の、サキのアヌスから目が離せなかったためだ。 そのオルガに向かって振り返り、サキはもう再び挿入をせがんだ。
「お願いします、オルガさんのおちんちん、サキに下さい……」
「……うン。でも、ワタシ、挿れるのは、初めてだかラ……」
「あは、私も、本物は未経験です。オルガさんのおちんちんの初めて、もらいますね」
サキの両手がオルガの肩に添えられ、その体をソファにそっと横たえる。 オルガはされるがままに仰向けになりながら、サキの顔を見つめ続けた。
オルガのペニスをまたぐ位置で、サキが膝立ちになる。 アヌスにペニスを当てると、サキは目を閉じて深呼吸をした。
「あは、やっぱり、緊張しますね」
「サキちゃん、無理なラ……」
「大丈夫です! いきますね……」
目を閉じると、サキは腰を落とした。オルガのペニスがサキの中に入っていく。
亀頭が肛門をこじ開け、くぐりぬける。
前立腺をノックしてから、直腸の奥につき進む。
竿が肛門をこすりあげ、直腸がどんどん押し広げられる。
亀頭が突き当たりにぶつかり、サキの体を内側からノックした。
「あ、あ、ああ、うあ……」
「ンっ、ふあっ、さ、サキちゃん、だいじょウ、ブ……?」
二人ともまともにしゃべることも出来なかった。
オルガは他人の中に入る始めての快感に。サキは本物を受け入れる初めての快感に。 結合部から湧きあがる快感に焼き尽くされ、二人の脳は沸騰し、理性は融解していた。
「やっ、ちから、はいんない、くんっ、オルガさんのおちんちん、どんどん入ってきちゃう!」
「サキちゃんの、中、熱くテ、私のペニス、溶けちゃウ!」
重力に抗えないサキの体が落ちきり、ついにペニスが根元まで埋まる。 オルガのペニスの先端は、結腸を超えてサキの更に奥まで侵入していた。 そのまま後ろに倒れようとするサキの体を、マキが背後から抱きとめた。
「脱童貞&処女喪失おめでとう!」「気分はどうかしら?」
「私の、中、オルガさんで、一杯です……。もう、入らない……」
「今まで入れてきたオモチャと」「本物のオルガちゃんのおちんちんどっちがいい?」
「本物、本物の、方が、ずっと、良いです! 熱くて、硬くて、すごく気持ちいい!」
サキが体を痙攣させながら、半ばうわごとのように答える。 それにかぶせるようにオルガも声を上げた。
「サキちゃんのアヌスも、気持ちいいワ! 熱くテ、気持ちよくテ、私のペニス、溶けちゃいそウ!」
「うふふ、相性ぴったりみたいね」「それじゃあ、二人ともいっちゃいなさい!」
サキの背後に位置したマキの右手が、オルガの両足を割りアヌスを襲った。 中指と薬指がオルガの中に侵入し、指先が前立腺をえぐる。
「! きゃあっ、ソコ、駄目えッ!」
「! オルガさんの、おちんちん、また大きくっ! やめてっ、もう無理っ、無理ですうっ!!」
二人の悲鳴を無視して、今度はミキが動き出す。 右手でサキのペニスを握り、同時に左手がオルガの乳房を鷲掴みした。
右手がサキのペニスをこすり上げ、親指で亀頭をいじりまわす。 その刺激にサキのアヌスが反応した。
「アアッ、サキちゃん、締め付けないデ!」
ミキの左手がオルガの乳房をもみしだき、同時にマキの指がアヌスを責める。 オルガの腰が跳ね上がり、サキのアヌスを穿つ。
「んあっ、オルガさん、もう駄目、私の中もう一杯ですっ!」
指先で二人を責めながら、双子は会心の笑みを浮かべていた。
「ほらほら二人とも!」「気持ち良いんでしょ!」
「アアッ、アンッ、気持ちイイッ!」
「あっ、すごっ、すごいですっ!」
「二人とも遠慮しないで」「いっちゃっていいのよ!」
双子の責めが更に激しくなり、オルガとサキに止めを刺そうとする。 二人はなすすべもなく、絶頂に向かって押し上げられていった。
「イクッ、イクッ、イクウゥ!」
「駄目、もう駄目っ、駄目えっ!」
どくん。
先に爆発したのはオルガだった。巨根の先端が、サキの奥に精液をぶちまける。
「! うあっ、駄目えっ、もう入らない、入らないようっ!」
とくんとくん。
お腹の奥の熱い衝撃が、サキも限界に追いやった。 ミキにつかまれたペニスが精を吐き、跳ね飛んだ白濁がオルガの胸を汚した。
サキはそのまま気を失い、オルガも腰が抜けたようになってしまった。 オルガのペニスをくわえ込んだまま気を失ったサキを、マキがそっと抱き上げる。 サキの体重から開放されたオルガを、ミキが抱き起こしてソファに座らせた。
気を失ったままのサキを、マキがオルガの隣に座らせた。オルガがサキを胸に抱く。
サキの顔を見つめ続けるオルガの耳に、スピーカーで増幅された司会の声が聞こえた。
「如何やら子兎の告白はハッピーエンドを迎えたようで御座います。 皆様、恋人たちに祝福の拍手をお願い致します」
割れんばかりの拍手がオルガの耳を打つ。 オルガは赤面しつつも、客席に向かって深々と頭を下げた。 体力を使い果たして眠るサキの分まで含めて。 自分たちを祝福する拍手に、感謝の念をこめて。
「それでは今宵のショウを閉幕いたします」
兎頭の司会者と朝霞姉妹がフロアに向かって礼をする。 それを合図に、ステージの照明が落とされた。
―了―
*** after care *** ノル;-ヮ-)「ううーん……」 ノル ・_・ル「サキちゃん、目が醒めた?」 ノル ・ヮ・)「あ、オルガさん……」 ノル ・_・ル「体、大丈夫? どこか痛くなイ?」 ノル ・ヮ・)「はい、平気です」 ノル ・_・ル「そう。良かっタ」 川 ^∀^)「伊達に極太プラグで鍛えてないわよね」 川 ^∀^)「良かったわね、オルガちゃん」 ノル ・_・ル「ハイ……」 川 ^∀^)^∀^)「「これで毎晩やり放題ね」」 ノル*//ヮ//) ノル*//_//ル「@#$%^&*!」