Blue Roses Garden > マグナハウス > 第七話 Fallen Angel

Fallen Angel

「さて皆様、双子の悪魔に捕らえられた哀れな天使の事を覚えておいででしょうか」

 ライトアップされたステージの中央で、タキシードを着込んだ兎がマイクを手に軽快なスピーチを行っている。

「今宵は、彼女のその後の顛末をお見せ致したいと思います」

 ステージの袖の幕の陰からそれを見ながら、天使のコスチュームを着込んだオルガは何度も深呼吸をしていた。

「オルガさん、そんなに緊張してると最後まで持ちませんよ?」

 オルガを見上げるようにしてひそひそと声をかけたのは、バニーのコスチュームに身を包んだサキだ。普段のフロア業務用とは違うステージ用の衣装で、黒い耳と尻尾、手足を包む黒いレザーのロンググローブにロングブーツと、とにかく黒尽くしだ。

「ウン、わかってるんだけどネ……」

「大丈夫です! 私が一緒ですし、こっちからは見えないけどフロアからご主人様達も見ててくれてますから!」

「ありがとう、サキちゃン」

 ひそひそ声での会話が終わった時、ちょうどステージでの開幕のスピーチも終わりを告げたところだった。

「それでは、今宵の主役の登場です!」

 兎の腕が振り上げられ、舞台の袖を示す。客席の視線が集まるのを感じながら、オルガとサキは足を踏み出した。

 ライトアップされたステージの中央に、簡素なベッドがひとつ置かれている。その他に大道具は無い。背景は石壁と鉄格子のはまった窓だ。鉄格子を通して夜空と三日月が見えている。

 舞台の袖、客先から見て右手側から、オルガとサキが姿をあらわす。

 オルガの服装は天使のコスプレだ。白い貫頭衣(トーガ)と背中の翼が、蒼い目と金色の髪に映える。両腕は手枷で拘束され、首にはめられた太い首輪と鎖で結ばれている。鎖が短いため、腕は胸の前からほとんど動かすことは出来ない。両足にも足枷がつけられ、足首が鎖で結ばれている。こちらも何とか歩くことは出来ても、走ることは出来ない長さだった。

 オルガの首輪から伸びる鎖をひいているのは、小さな黒兎だ。黒い耳に黒い尻尾、黒いレザービスチェに黒いショーツ、黒いロンググローブに黒いロングブーツと、全身を黒でまとめたサキだった。

 サキにひかれてヨタヨタと歩くオルガが、どうにかベッドのそばにまで到達した。サキが軽く肩を押すと、オルガはベッドに倒れこむ。手にしていた鎖をベッドのパイプフレームに錠前で止め、その鍵を壁際に放り投げるサキ。嬉しくてたまらないという、満面の笑顔だった。

「えへへ、これでもう逃げられませんよ」

「な、何をするつもりなノ?」

「今日はご主人様達がお出かけなんです。だから代わりに私があなたを可愛がって上げます!」

「いっ、いやァ、もう許しテ……」

「駄目でーす♪ 悪魔の虜になっちゃった天使は永遠にオモチャなんですよー!」

 そう言うとサキはオルガに顔を寄せながら、オルガの目をじっと見つめる。オルガは視線をそらすことが出来ない。互いに見詰め合ったまま、どんどん顔が近寄っていく。

 ちゅっ

 サキの唇が、オルガのそれに吸い付いた。そのまま体重をかけ、オルガを押し倒す。

「ンっ、んん〜っ!」

 くぐもった悲鳴を上げながら、オルガが身をよじらせる。しかしながらその動作には力が無く、サキを押し返すどころか唇をもぎはなすことも出来ていなかった。

「ぷはっ。どうしたんですかぁ? そんなんじゃ、逃げることなんて出来ませんよぉ?」

 サキの意地悪な質問に、オルガは顔を赤らめながら視線をそらす。

「あれあれ、反抗的ですねぇ。これは身体に教えてあげないといけませんね!」

 びりびりっ

 サキの手が、オルガの衣装を引き裂く。わざと破れ易い素材で作られた衣装は、あっさりと引き裂かれてオルガの乳房を剥き出しにした。

「うわあ、おっきなおっぱい。いただきまーす♪」

 ぺろり

「ひゃんッ!」

 サキの舌が乳首を一舐めすると、オルガが甲高い悲鳴を上げた。しかしその声音に嫌悪の色は無く、悲鳴というよりむしろ嬌声といったほうがいいものだった。

「あれえ、ずいぶん気持ちよさそうですねえ。天使さんは使い魔におっぱい舐められるのが気持ちいいんですかぁ?」

 オルガはサキの質問には答えず、更に赤らめた顔をそむけた。乳房越しにそれを見上げながら、サキの舌が再びオルガの乳首を襲う。

 濡れた舌が乳首を、乳輪を、乳房全体を嘗め回す。そのたびにオルガの悩ましげな嬌声が上がり、身体が力なくよじられる。

 やがて左右の乳房が一通り責められ終わるころには、オルガの全身からすっかり力が抜けていた。

「ふうっ、どうです? 私の舌は、気持ちよかったですかぁ?」

「ソ、そんな事、無い、わヨ……」

「ふうん、そうですかぁ。その割には、これはどういうことなんでしょうねぇ?」

 びりっ

 サキの手が、再びオルガの衣装を引き裂く。今度は前側の裾の部分だ。裾から腰帯のすぐ下までが縦に引き裂かれ、オルガのペニスが剥き出しになる。

 オルガのペニスは、固く屹立して天を仰いでいた。先端からは蜜が滴り、こぼれたそれが長大な竿の半ばまでを濡れ光らせている。

「天使さんのおちんちんは、すっかり大きくなってるみたいですよぉ?」

「ヤっ、いやぁ、見ないでェ……」

 手錠で拘束され鎖で繋がれた両手で、オルガは顔を覆った。もっとも、両足はサキに押し開かれたままで、勃起しきったペニスもその下の窄まりも剥き出しだ。ペニスはふるふると震え、アヌスはひくひくと収縮している。恥辱に震える精神(こころ)とは裏腹に、肉体は更なる陵辱を求めているかのようだった。

「むー、強情ですねぇ。これはもう、最後の手段をとらざるを得ませんね♪」

 サキの手がオルガの腰を掴み、その身体をうつ伏せにする。オルガは自分の両手の上に顔を伏せ、尻を上げた姿勢となる。

 オルガの背後に回りこんだサキは、腰に手を当ててショーツを下ろした。すべらかなヒップの谷間に、黒い尻尾だけが残る。尻尾の反対側では、すっかり勃起したペニスがこちらも天をにらんでいた。

「強情な天使さんは串刺しの刑です♪」

 すぶっ、ずぶぶ

 サキのペニスが、オルガのアヌスに食い込む。

「アッ、ああっ、あああンッ!」

 ペニスが奥へと進むたびに、オルガの悲鳴が上がる。

 長身で胸もペニスも大きい、純白の天使。それが牢獄の粗末なベッドに拘束され、一回り以上小さい黒兎に背後から犯されている。倒錯的で、いささかならず背徳的な光景に、客席からの視線も釘付けだった。

「えへっ、全部入っちゃいましたよ。気持ちいいでしょう?」

「ヤあん、いやいヤ、言わないでェ……」

「あれぇ、まだ強情を張るんですね。じゃあこれでどうですかねぇ♪」

「ふあッ!」

 サキの腰が前後運動をはじめ、ペニスの抽送が始まる。

「アっ、あっ、あんっ、ああんッ!」

「ほらっ、ほらっ、どうですかっ、気持ちいいんでしょうっ!」

 アヌスをペニスが出入りするたびに、オルガの喉からまごうかたなき喜びの声があがる。

「アあんっ、駄目ぇっ、もういっちゃうわよゥ!」

「駄目ですっ! 勝手にっ、いっちゃったらっ、お仕置きですよっ!」

「アっ、そんなっ、あんっ、ああッ!」

 サキはピストン運動のペースを上げながら、オルガに絶頂を禁止する。アヌスへの刺激が絶えたわけでも、コックリングの類でペニスを拘束されたわけでもないオルガは、自らの意志力だけで我慢することを強要される。

「あははっ、ずいぶん気持ちよさそうですね! 使い魔に犯されてよがるなんて、もう天国には帰れませんね!」

 ぶちっ

 サキの右手が、オルガの翼から羽根を毟り(むしり)取った。

「! イやあっ、やめてっ、やめてえッ!」

「どうせもう飛べないんだから、翼なんかいらないですよ!」

 ぶちっ、ぶちっ、ぶちぶちっ

 あっという間にオルガの翼がぼろぼろになる。羽根をむしりながらも、サキのペニスはオルガを犯し続ける。とうとう限界を迎えたサキが、オルガに告げた。

「んっ、私もう、いっちゃいますけど、天使さんは、いっちゃ、だめですよっ!」

「アあん、そんなあっ、あン、ひどい、うあッ!」

 唐突にサキの動きが止まる。ペニスを一番奥まで打ち込んだ位置で、腰を震わせる。

「ウあっ、熱ッ!」

 オルガの全身も、腰を中心に震える。しかし、オルガのペニスからの射精は無い。

「……はあっ。んっ……」

 オルガのアヌスからペニスをゆっくりと引き抜くサキ。オルガのアヌスからは、一筋の精液が垂れ落ちている。

「あっ、駄目ですねぇ。これは栓をしないと。んっ、んんっ……」

 自らの尻尾の付け根を掴み、ゆっくりと引き抜く。サキのアヌスに納まっていたのは、Lサイズのアナルプラグだった。自らの胎内にあったそれを、サキはオルガのアヌスに押し当てた。

「アあっ、ふ、太いわよゥ……」

「大丈夫大丈夫、あなたのおちんちんと同じぐらいの太さですよ♪」

 ずぶずぶと、太いプラグがめり込んでゆく。

「ほら、入りましたよ」

「ハッ、はあっ、苦しいワ……」

「えへへ。翼を無くして尻尾も生えちゃって、もう誰もあなたを天使だなんて思ってくれませんね」

「……」

「ねえ、おちんちん、苦しくありませんか?」

「……苦しいワ」

「精液、出したいですか?」

「……うン」

「私のお尻の中に、たっぷり注ぎ込みたいですか?」

「うン」

「あはっ、天使さんは淫乱ですね! じゃあ出させてあげます。たっぷり、搾り取ってあげますね♪」

 オルガを仰向けにすると、サキはその腰の上にまたがった。限界寸前のオルガのペニスを自分のアヌスにあてがい、ゆっくり腰をおろす。

「ンっ、くうっ、ああン……」

「あっ、うあっ、おっきっ……!」

 ずぶり、ずぶずぶ、ずぶり

「天使さんの、おちんちん、大きすぎです……」

「ダ、大丈夫!?」

「えへ、大丈、夫、ですっ!」

 どうにか全てを胎内に収め、サキはオルガの腰の上に座り込む。

「じゃ、じゃあ、動きますね」

 膝で身体を持ち上げ、あるいは腰で円を描く。小さな身体を大きなペニスで貫かれながら、サキは全身を使って、今度は自分がオルガに奉仕をした。

「アっ、駄目、そんなにしたら、すぐに出ちゃウ!」

「いいんですよ、いっちゃって! 私の中に、全部出してください!」

「アっ、ああっ、いくっ、いっちゃウ!」

 どくん

 オルガのペニスが、散々焦らされた精を吐き出した。サキの胎内を、熱い液が満たす。

「! ふあっ! きてるっ、天使さんのが、私の中に、いっぱいっ……!」

 下から突き上げられながら、サキはオルガの精液を受け入れ続ける。やがてオルガの射精が収まり、サキはオルガの上に倒れ込んだ。

「大丈夫……?」

「はい。……えへへ」

「?」

「使い魔の中に射精していっちゃうなんて、これで天使さんも立派な堕天使ですね♪」

「……」

「ご主人様方と私で、永遠に可愛がって上げますね!」

 サキの台詞は、今夜の寸劇のシナリオどおりのものだ。しかし、オルガには、その言葉はサキ自身の本音に感じられた。胸のうちから込み上げてくる愛おしさが、オルガを突き動かした。

 オルガの両手が、サキの頬に当てられる。サキを引き寄せ、オルガはその唇に自ら口付けした。一瞬目を丸くしたサキが、次の瞬間オルガに抱きつく。

 オルガがステージ上で始めて見せた積極的な仕草に、客席のあちこちから小さなどよめきが上がった。間をおかず、どよめきは拍手に変わる。

 ステージの照明が落とされ、タキシード兎が閉幕のスピーチを始めた。それらを意識の隅にとどめながら、オルガはサキと唇を重ね続けた。

―了―

*** Dress Room ***

川 ・∀<)d 川 ・∀<)d GJ!
 「いい出来だったわよ、二人とも」
ノル ・_・ル
 「ありがとう御座いまス」
ノル ・ヮ・)
 「ありがとうございます!」
川 ^∀^) 川 ^∀^)
 「この調子なら、サキちゃん一人でS役も出来そうね」
ノル ・_・ル
 「エ……」
川 ・∀・) 川 ・∀・)
 「ん、どうしたの?」
ノル //_//ル
 「サキちゃんには、ワタシだけを、虐めて欲しいかナ、っテ……」
川;^∀^) 川;^∀^)
 「あらあら……」
ノル;・ヮ・)
 「オルガさん……」