ある程度の大きさの鉄道の駅の前には、バスターミナルやタクシープール、あるいは単純な広場の形でオープンスペースがとられている事が多い。 そういった場所は、交通の便のこともあって良く待ち合わせ場所に使われる。
某地方都市のJR駅前も、そういった地元では有名な待ち合わせスポットだった。 駅出口の正面に広場、その中央に大きな噴水という配置で、通称『噴水広場』といえば誰でもわかる目立つ場所だ。
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噴水広場の噴水脇のベンチに、一人の女性が腰掛けている。 明らかに周りの女性たちより一回り背が高く、更に大きな胸が彼女を目立たせていた。
服装は、白いサマードレスに同じく白いつば広の帽子と、白いハイヒールサンダル。 手に持ったハンドバッグも白エナメルで、徹底的に白でまとめたコーディネートをしている。
白いのはファッションだけではなかった。 肌の色も、日本人の標準と比べると明らかに白い、白人の肌の色だった。
ゆるくウェーブした金髪と、ゴールドのピアス、同じくゴールドの細いチェーンネックレス。 ひとつ間違えば下品になってしまう取り合わせだが、白い肌と碧眼と組み合わさると、エレガントこの上ない雰囲気をかもし出す。 喩えるなら、金とコバルトブルーで繊細に彩色された白磁の陶器、といった印象だ。
「ねえそこの君、今、暇?」
男が一人、女性に向かって声をかける。軽薄そうな、若い男だ。
「エ、あの私、今、人と待ち合わせ中なのデ……」
「さっきから見てたけど、相手、まだこない見たいじゃん。ちょっと話を聞いてよ」
「イエ、約束の時間より、私が早く来過ぎただけですカラ……」
「ならまだ時間有るんじゃん。ちょっとぐらい良いだろ」
「エ、ええっと」
「ちょっとモデルのバイトしてくれる子、探してんだけどさ、半日ぐらいかけてちょっとビデオ撮るだけで30万なんだけど、やってみない? あ、もちろん怪しい会社じゃないよ、○○エージェンシーっていう……」
男は女性の前に立ち、畳みかけるようにまくし立てる。 女性の方はといえば、困ったような顔で男を見上げながら「ハァ」とか「エエ」と相槌をうつだけだ。
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「で、どう? 悪い条件じゃないと思うけど?」
「アノ、ごめんなさい、私そういうのに興味ないのデ……」
「そんな事いわないでさ、君ならきっと売れっ子に――」
「オルガさーん、お待たせしましたー!」
駅の方から駆け足とともに飛んできた声が、男の台詞をさえぎった。 黒髪の少女が、元気に手を振りながら走って来る。
『I♥NY』のプリント入りのTシャツにデニムのミニスカート、スポーツブランドのスニーカーという格好で、全身から元気があふれ出ているような印象だ。
「ア、サキちゃん、こっちヨ」
「お待たせしました、オルガさん――あの、この人は?」
「エッと、なんだかアルバイトの勧誘なんですっテ――あの、それじゃ私、もう行きますかラ」
ベンチから立ち、サキの方に向かって歩き出そうとするオルガ。 しかしその腕を、男が無遠慮につかんだ。
「なあ待ってくれよ。もうちょっと考えてくれてもいいだろ。 あ、そうだ、なんだったらあっちの子も一緒に――」
「いい加減にして下さい!」
男の台詞をさえぎり、サキが声を張り上げた。 周りの通行人たちが『なんだなんだ』という視線を送ってくる。
「オルガさん嫌がってるじゃないですか! 無理強いしないで下さい!」
「無理強いなんかしてないだろ! 俺はこっちと話してるんだ! 邪魔すんな!!」
「邪魔はそっちです!」
サキはオルガの腕をとると、男から強引に引き離した。そのまま腕をとって歩き出す。
「あ、お、おい!」
「私達これからデートなんです! 邪魔しないで!」
サキの言葉に、男があっけにとられる。 それを無視して、サキはオルガの腕をひいてデパートの方に向かって足を進めた。 通行人の苦笑交じりの生暖かい視線に晒されて、男はぶつぶつ言いながら繁華街の方へ踵を返した。
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「アりがとう、サキちゃん。助かったワ」
「えへ、いいんですよー」
オルガと腕を組んで歩きながら、サキはにこにこと微笑む。
オルガの方がかなり背が高いうえに、足元がハイヒールとスニーカーなので、姉妹か下手をすると親子に見えかねない身長差がついていた。 二人の服装が、更にそういった印象を強めている。
その二人が恋人のように(実際恋人同士であるが)腕を組んで歩く姿は、周囲の注目を集めていた。 もっともオルガとサキ自身は、そういった視線に気がつきもしなかったのだが。
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数十分後、二人はデパートのファッションフロアにいた。
ガラス張りのショーウィンドウに、カラフルな、あるいはシックな服、バッグや靴、アクセサリーや化粧品、水着やランジェリーがならんでいる。 遠回りをしてウィンドウショッピングを楽しみながら、二人はフロアのコーナーにあるブティックを目指した。
このフロアでは、店と店の間、ビル自体の柱になっている部分の表面が鏡張りになっている。 フロアを広く見せるものであると同時に、購入した物に着替えて店を出た客へのサービスでもあった。 その鏡の前を通りかかったとき、サキは足をとめて考え込んだ。
「う〜〜〜ん……」
「……サキちゃん、どうしたノ?」
「オルガさん大人らしくてすごく素敵。 私の格好、ちょっと子供っぽ過ぎて、釣り合ってないですよねえ」
「ソんな事ないわよ。 デモ、もし気になるんだったら、今日のお買い物はちょっと大人っぽいものにしましょうカ」
「……はい!」
機嫌を直したサキとオルガは、再び足を進めた。
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ファッションフロアの端に、その店はあった。
テナントスペース二つ分の小ぢんまりした店で、スタンドハンガーやラック、壁際の棚に所狭しと衣料品が並んでいる。 試着室とは別にパーティションで区切られたエリアがあり、そちらは通路からは見えないようになっていた。 壁には小さく、「Lady's fashion フローレス」と彫金されたプレートが留められている。
「いらっしゃいませ」
二人が足を踏み入れると、店員らしい女性が声をかけてきた。 長い黒髪のお姫様カットが印象的な、見覚えのある姿に、サキは驚いた。
「あれ、お姉さん、この間……」
「あら、サキちゃん、オルガさん、いらっしゃい」
「このお店で働いてるんですか?」
「ええ。あのね、うちのオーナーとあちらのオーナーさんが知り合いでね、それでちょっとヘルプに行ってあげてくれないかって」
「今日はサキちゃんの服を買いに来たんでス。ソれでですね……」
オルガが店員に耳打ちをする。店員はサキを一瞥すると、スカートのポケットからメジャーを取り出した。
「サイズを測るから、ポーチを外してもらえる?」
「あっ、はい」
店員は、3サイズを始め肩幅や袖丈など全身のサイズを手際よく測り、結果をクリップボードにとめた用紙に書き込んでいった。 いわれるままに腕を上げたりその場で回ったりしながら、サキはオルガとは別の年上の女性の雰囲気に少しどきどきしていた。
「っと、これで全部ね。じゃあちょっと在庫を確認してきますから、少々お待ちくださいね」
店員はレジ脇の端末の前に移動すると、クリップボードを見ながら数字を打ち込んでいった。 最後の数字をいれ終わると、あら、といった顔になる。
「ちょうどこの店にあるわ。他所や倉庫から取り寄せしなくても大丈夫ね」
店員は端末に表示された番号をクリップボードに書き写すと、壁際のドレスのコーナーに移動した。 ハンガーラックにかかったドレスを掻き分けながら、タグの番号を確認していく。 やがて目当ての物が見つかり、それをハンガーごと外してサキとオルガの前に持ってきた。
「これが一番近いと思うんだけど、どうかしら」
それは白いサマードレスだった。オルガの着ているものと似たデザインだ。
「オルガさん、これ……」
「私とおそろいは、いヤ?」
「ううん、そんな事ないです! 嬉しいです!」
「良かっタ。じゃあ、試着して見ましょうカ」
「え、でも……」
サキはためらった。これに着替えるとなると下着姿にならなければならないが……。
「あ、大丈夫よ。こっちへどうぞ」
店員がパーティションの陰を指す。 覗いて見ると、そちらにも試着スペースが用意されている。
「あのね、サキちゃん、私もあなたたちと同じっていうのは知ってるでしょ?」
「はい」
「このお店はね、私達みたいな人間もお客様にしてるの。 もちろん普通の女性の方もだけどね」
「そうだったんですか……」
「だから通販なんかで買えないような物とか、仕立て直しが必要な時とかはよろしくね。 さ、じゃあ試着してみましょう」
「はい!」
Tシャツとスカートを脱ぎ、下着姿になる。 白いブラとショーツには、赤いリボンのワンポイントがついていた。
「アら、サキちゃん可愛い下着ネ」
頭からドレスをかぶり、袖を通す。 スリーブレスのオルガの物とは違い、パフスリーブになっているのが一番の違いだった。
着てみると、サイズはほとんどあっているが、バストとウェストが若干あまり気味だった。 店員がサイズを合わせてピンで仮留めする。
「うーん、ウェストは少し詰めないと駄目だけど、胸はトップがあればフィットするわね。 サキちゃん、どうする? パットを大きくしてブラのカップを上げれば、このままでもいいんだけど」
「え、ええっと、うーんと……詰めて下さい」
「いいの?」
「はい。だってサイズ変わっちゃうと、パット買い足したりブラ買い換えたりしないといけないですし」
「そう、じゃあ胸も仕立て直すわね」
サイズあわせが終わるとサキはドレスを脱ぎ、再びもとの服に着替えた。
「じゃあオルガさん、こっちは三十分ぐらいで出来ますから」
「ハイ。じゃあサキちゃん、その間に別のお買い物行きましょウ」
「え? 何を買うんですか?」
「バッグと靴をネ」
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ちょうど三十分後、オルガとサキは再び「フローレス」に戻ってきた。 二人の姿に店員が気づく。
「あ、出来てますよ」
再び試着スペースに入り、仕立て直しが終わったサマードレスに着替えるサキ。 きつ過ぎずゆる過ぎず、ぴったりの出来だった。
「どうかしら、きついところとか無い?」
「はい、ぴったりです!」
そのままスニーカーと靴下を脱ぎ、買ってきたばかりのミュールに履き変えた。 ベルトポーチの中身もハンドバッグに移す。 鏡の前に立つと、さっきまでとはまったく違うサキがそこにいた。
「サキちゃん可愛いわヨ」
「ほんと、ショーケースに入れて飾りたいぐらい。あ、そうそう」
オルガに相槌をうった店員が、棚からデジタルカメラを取り出しながらいった。
「ねえサキちゃん、お写真とらせてくれない?」
「え?」
「うちでお買い物してくれた人でね、いいっていってくれた人の写真とらせてもらってるの。 ほら、あれ」
指差す先をみると、コルクボードに何枚もの写真がピン止めされていた。
「どうかしら?」
「はい、かまいませんけど……」
「良かった。じゃあこっちでお願い」
店名のプレートの前でポーズをとる。 直立して両手を腰の前でそろえたポーズから始まって、手を差し出したり、振り返ったり、都合十数枚を撮影した。
「はい、おしまい。どうもありがとう」
「ふう」
「後でサキちゃんとオルガさんのところにも送るわね。携帯のアドレスでいいかしら?」
「はい」
「たのしみネ」
スニーカーや先ほどまで着ていた服を店のロゴ入り紙バッグにいれ、ミュールとハンドバッグの箱は処分してもらう。
「ありがとう御座います」
お辞儀をする店員に別れを告げ、二人は店を後にした。
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午後九時。
夕食を終えた二人は、ホテルのベッドの上にいた。
二つの白いドレス姿が、抱きしめあいながら唇を重ねる。 その姿を、天井と壁の二面を占める鏡が映し出していた。
「んっ、んっ、ぷはあ、オルガさあん……」
「ンッ、ふう、ああ、サキちゃん……」
唇を重ねては、離す。離された唇が、再び重ねられる。 キスを繰り返しながらお互いの体をまさぐり、愛撫する。 オルガとサキは、お互いを昂ぶらせていった。
「ンッ、サキちゃん、お願い、脱がせテ……」
先に音をあげたのはオルガの方だった。 サキから離れ、背中を向ける。 サキの指がファスナーをおろし、ドレスをひきおろした。 続いて、露になったブラジャーのホックが外される。 ストラップレスのブラジャーが、ドレスの上に落ちた。
次に、オルガの手でサキのドレスが脱がされる。 ともに全裸になった二人は、改めてベッドの上で向かい合った。
オルガの白い肌に口づけするサキ。 最初は肩口から、金髪を掻き分けるようにして背筋に移って行く。
「ンッ、ハアッ、サキちゃん、どうして、私が、そこ弱いって、知ってるノ?」
「えへへ、ご主人様達が教えてくれたんですよ。 他にもオルガさんの事いっぱい教えてもらってますから!」
背中に舌を這わせながら、横に移動していく。 オルガの左脇腹に到達すると、伸ばした舌の先で肋骨をなぞる。
「ヒャんっ!」
オルガの肘に手を当て、万歳をさせるように腕を上げさせる。 そのまま右に押し倒すと、サキはオルガの脇の下を舐め始めた。
「アあんっ、いやあ! サキちゃん、そんな所っ、恥ずかしいワ」
「えー、でも、オルガさんって、恥ずかしいのが気持ちいいんですよねー? ご主人様達がそう言ってましたよ!」
言葉では拒絶しつつも、サキにされるがままになるオルガ。 二人の体格差からいけばオルガがサキを押しのけるのは簡単だが、オルガは身をくねらせるだけだ。 オルガが本心から拒否しているのではないことを確信し、サキは更に責め続けた。
「んー、やっぱりちょっと汗臭いですね。今日は日差しが強かったですしね」
ぺろぺろ、ちゅっちゅっ
「アっ、ああん、くうン!」
左に続いて、右の脇の下も責める。 されるがままに姿勢を変え腕を上げるオルガを、サキは存分に責め嬲った。
「モうやめてえ、サキちゃん、恥ずかしいワ……」
顔を真っ赤にして抗議するオルガ。 サキは顔を上げると、小悪魔の笑みを浮かべた。
「なにいってるんですか、オルガさん。 これからもっと恥ずかしいところを舐められちゃうんですよ」
そう告げると、サキはオルガをうつ伏せにした。 ドレスを足先から抜き取り、丸いお尻からショーツをひき下ろす。
「えへへ、オルガさんお尻も綺麗ですね」
これからされることを悟り、オルガが身をよじる。
「オ願い、もう、やめてエ……」
「えへへ、駄〜目で〜す♥」
ちゅっ
サキの唇がオルガのアヌスに吸いつく。
「キャッ!」
ぺろり
続いて舌がアヌスを舐め上げる。
「アあん!」
ぐりぐり
舌先がアヌスの中心をこじる。
「アッ、ああッ!」
サキの一挙動ごとに、オルガの嬌声が響いた。
「ふう、どうですう、気持ちいいですかあ?」
「イやいや、恥ずかしいわよウ……」
枕にしがみつき、顔をうずめて横に振るオルガ。 それを見ながら、サキは心臓が激しく打つのを感じていた。
「えへへ、オルガさん可愛い♪」
言葉責めを続けながら、サキの右手は次の獲物に狙いを定めた。
「キャッ!」
不意をつかれ、オルガは悲鳴を上げた。 両足の間からもぐりこんだサキの右手が、勃起しきったペニスを鷲掴みにしたのだ。
「あれえ、オルガさんのおちんちん、こんなに硬くなってますよお?」
「アァ……」
「オルガさんのおちんちんはしたなーい」
「アァ、虐めないで、サキちゃん……」
「虐めてませんよー。オルガさんを気持ちよくしてあげてるんです!」
再びオルガのアヌスを舌で責めるサキ。 右手はオルガのペニスをもてあそび、左手は自分のペニスを緩やかにしごいている。 下半身への集中攻撃を受けるオルガは、息も絶え絶えになっている。
やがて、オルガが限界に近づいた。 ペニスが痙攣し、腰が波打つようにうねる。
「サ、サキちゃん、ワタシ、もう駄目!」
「……ぷはっ、オルガさんもういっちゃいそうなんですか?」
口を離すと同時にサキの右手が動きを止め、オルガのペニスとアヌスへの刺激が途絶える。 刺激を求め、オルガはペニスをサキの手に擦りつけた。 上体をひねり、紅く染まった顔をサキに向ける。
「オ願い、いかせて、ちょうだイ……」
潤んだ眼でサキを見つめ、子供のように哀願するオルガ。 紺碧の瞳が涙に濡れ、深い海の色に染まっている。 束の間見とれてしまい、サキは言葉を忘れた。
「オ願い、サキちゃン……」
オルガの声に我に返るサキ。 天使のごとく美しく、儚げなオルガがねだる姿に、サキは加虐心に火がつくのを感じた。
「……えへへ、まだ駄目です」
「アあん、そんなア」
「オルガさん、私のおちんちん見てください」
「ア、サキちゃんのペニスも……」
「私、今日はオルガさんに入れたいです。いいですよね?」
サキの言葉は質問の形をとってはいるが、現在の状況でオルガに否は無い。 M奴隷としての躾が行き届いているオルガは、ベッドの上では言いなりだった。
「ウん……」
言葉少なく答えると、オルガは仰向けに姿勢を変えた。 サイドテーブルに腕を伸ばし、あらかじめ用意しておいたローションのボトルを手にとる。
ローションを左の手のひらに出し、右手の中指と薬指ですくいとる。 それを自らのアヌスにしっかりと塗りこむと、残りをアヌスの周りに塗りひろげた。
「……いきますね」
サキはオルガの両足を持ち上げると、それを肩に担ぐような姿勢をとった。 ペニスの先端が、オルガのアヌスを捉える。
「キて……」
ずぶり
「アあ!」
ずるっ、ずぶずぶ、ずるり
「アッ、ああっ、ああン!」
サキのペニスが押し入るたびに、オルガの甘い悲鳴が上がる。
こつん
「ンッ、あン」
先端が最深部をつつき、サキが完全に入りきったことをオルガに告げた。
「はあ、オルガさんの中、すごい、きもちいい……」
「サキちゃんの、ペニスも、きもちいい、ワ……」
「えへ、嬉しい。じゃあ、好きなだけ、いっちゃっていいですよ」
サキの腰が動き、抽送が開始される。 オルガは右手で自らのペニスをしごき、左手で乳房をもみしだいた。
二人分の息づかいと、肉のぶつかる音。淫靡な水音と、時折あがる嬌声。 淫らな空気が室内を満たし、二人を絶頂へと誘う。
やがてついに、二人は快楽の頂きへとたどり着いた。
「ア、ああ、サキちゃん、もう駄目エッ!」
「あん、オルガさん、もう、いっちゃいそうなんですね!?」
「アアン、そうなの、いきそうなの、いってイイ? もうイイ?」
アヌスを抉られながら、自らペニスをしごきながら、絶頂する許可を求めるオルガ。 けなげなM奴隷に、小さな主人は慈悲を与えた。
「んっ、いいですよ、すきにして!」
どくん
サキの言葉と同時に、オルガのペニスが精を放つ。 勢い良く放たれた白い液が、オルガ自身の胸を汚す。 同時に、痙攣したアヌスがサキのペニスを絞り上げた。
「あっ、駄目っ!」
どくん
不意打ちに、サキも止めを刺される。 オルガの胎内に熱い液が放たれ、隙間を満たしてゆく。 その刺激にオルガの直腸が痙攣し、サキのペニスを嬲った。
「あ、オルガさんのお尻が、私のおちんちん、食べてる……」
直後に脱力し、サキはオルガの胸の上に倒れ伏した。 オルガの精液がサキの頬を汚す。
「あ、オルガさんの、ザーメン……」
ぺろり、ずるっ、ずるずる
オルガの胸から精液をすすりとるサキ。 その姿は、母親の胸にすがりつく子供のように見えないことも無かった。
「アあ、サキちゃん駄目よ、顔が汚れちゃうワ……」
「……じゃあオルガさんのお口できれいにしてください」
オルガの胸をすっかり綺麗にすると、サキはペニスを引きぬいた。 仰向けに横たわるオルガの体を這い登り、顔の高さをあわせる。 オルガは舌と唇を使い、自らの精液に汚れたサキの顔を清めた。
いつのまにか、二人は唇を重ねていた。 二人の舌が絡み合い、唾液が交換される。 しっかりと抱き合いながら、サキとオルガはいつまでもお互いの唇をむさぼっていた。
―了―