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キッド・ナッピング

 深夜の、某地方都市の繁華街。 その一角にあるビルの従業員出入り口から、三人の女性が出てくる。 もっとも、女性、というのは正確な事実ではない。 彼女らは、このビルの地階に入っているテナント、ニューハーフパブ『マグナハウス』のパートタイム従業員だからだ。 すなわち、女性では無くニューハーフやシーメールと呼ばれる者達だ。

「あれ、ユカ先輩は?」

「何か忘れ物したそうです。すぐ行くから待ってて、だそうです」

「ユカったらそそっかしいわね」

 裏路地の道路脇にたたずんでおしゃべりをする三人。 その姿をヘッドライトの光芒が照らし出した。 ひとつ先の角を曲がって、大型のバンが走ってくる。 脇により、車をやり過ごそうとする三人。

 突如、鋭いブレーキ音が響く。バンが三人の前で急停車したのだ。

「え?」

 側面ドアが開き、男たちがばらばらと下りてくる。 男たちは一様に、夜だというのにサングラスをかけ、マスクで口元を覆っていた。

「きゃあ!」

 男たちが三人を羽交い絞めにする。暴れる三人。 しかし、口元に布切れが押し当てられると、三人ともそのまま意識を失ってしまう。 ぐったりした体を、男たちがバンに押し込む。

 再びタイヤを鳴らし、急発進していくバン。 後には、ゴムの焦げた匂いだけがわずかに残っていた。

 数瞬の間の後、ビルの出入り口のドアが開く。 出てきたのは、一人の女性だった。

「お待たせ――アキ? ユキ、リカ? どこに居るの?」

 呼びかけが、ビルの谷間に空しく響いた。

● ● ●

 ――頭が痛い。

 気がついて最初に思ったことはそれだった。頭の芯が、ずきずきと痛む。

 ……ここはどこ? ボク、どうしちゃったんだろう?

 辺りを見回そうとして、自分が縄で縛り上げられていることに気がついた。 両腕は頭の後ろで手を組んだ形で手首を雁字搦めにされている。 両足は床に座り込んだ姿勢で太ももとふくらはぎが縛り上げられ、膝を伸ばせなくされている。 手首と膝には縄がかけられ、それが背後のどこかで固定されて手足を固定している。 膝は左右に大きく広げられ、大股開き、というかいわゆるM字開脚の形にされている。

 声を出そうとして、口には猿轡も噛まされているのが分かった。

 周囲の景色を見回す。 壁は鉄骨が剥き出しのプレハブ建築で、かなり高い天井から強い照明が降り注いでいる。 周囲には木箱やドラム缶、コンテナまでが乱雑に積み上げられている。

 その倉庫のような建物の中に、4人の男たちが見えた。 そして、床に倒れ伏している、リカちゃんとユキちゃんの姿も。 ボクは思わず声を上げたけれど、それは猿轡に妨げられてまともな言葉にならなかった。

「! んーっ!」

 ボクの上げたくぐもった悲鳴が、男たちの注意を引いたらしい。

「お、目が覚めたみたいだな」

 男の一人がこちらを見て言った。口元に不快なニヤニヤ笑いを浮かべている。

「へへ、お前にはいいものくれてやるぜ」

 脇に置いてある袋をごそごそと漁りながら、別の男が言った。 残りの二人も、ボクを見ながらいやらしい笑いを浮かべている。

 袋を漁っていた男が立ち上がる。 手に持っているのは、何かの薬品が入った点滴バッグと輸液チューブ、それに大きなアナルプラグだった。

「こつはよ、お前を気持ちよくしてくれる薬さ。 頭がぶっ飛んで、男のチンポを咥える事しか考えられないようにしてくれるぜ」

 点滴バッグをボクに突きつけながら男が言った。 ボクの背に悪寒が走る。ボクの怯えが伝わっているのか、男は面白そうにニヤニヤと笑っている。

「こっちのプラグには穴が空いててな、こうやって使えるようになってるんだ」

 点滴バッグに挿した透明な輸液チューブの先をプラグの底面に差し込むと、男はチューブの途中のコックを開いた。 バッグから流れ出した液体がチューブを満たし、やがてプラグの先端に雫となってこぼれ出た。 男がコックを閉じる。

「おっとと……。おい、ゼリー出してくれ」

 別の男が袋から何かのチューブを取り出す。 チューブから搾り出されたゼリーがプラグに塗りたくられた。

「ひひっ、さてと――おい」

 男が顎をしゃくると、別の男がボクのショーツに手をかけた。 ショーツがひき下ろされ、ボクのお尻が剥き出しになる。

「! んー、んんーっ!」

 抵抗しようとしても、ほとんどからだの自由が利かない。 男たちの前に、ボクの下半身が剥き出しで晒される。

「さて、これを……」

 ボクのアヌスにプラグの先端が押し当てられた。 ボクはアヌスに力を入れてせめてもの抵抗を試みる。

「無駄無駄、力入れても痛いだけだぞ」

 男はプラグを左右にこじるようにして、ボクの中に押し込んでくる。 ゼリーの潤滑効果に助けられ、ボクの抵抗も空しくプラグはあっさり侵入を果たした。 プラグの表面は滑らかな平面ではなく、細かいイボが沢山ついていた。 プラグが入ってくるたびに、ボクの肛門をそのイボが苛んだ。

「んっ、んんっ……」

「へへ、全部入ったぞ。ほら、これを見な」

 男がボクの目の前で、チューブのコックを再び開いた。 点滴バッグの中で、液体が一適ずつ滴り落ち始める。

「これでお前の直腸から薬がどんどん吸収されていくって寸法さ。 直腸ってのは吸収がいいからな、薬が無駄なく体内に入ってくれるってわけだ」

 男はそれだけ言うと、点滴バッグをボクの頭上の壁のフックにかけた。 ショーツが引き上げられ、プラグが固定される。 男は最後に、プラグから伸びたコードの先のコントローラーのスイッチを入れた。 ボクのアヌスの中で、プラグが振動を始める。

「んっ、うーっ、んんー……」

「じゃあな、しばらくケツで楽しみな」

 男たちはそう言うと、ボクの耳に耳栓をつめた。 その上にさらに目隠しがされ、ボクは周りの状況がさっぱり分からなくなった。 暗闇の中に取り残され、ボクはアヌスからの刺激に耐えることしか出来なかった。

● ● ●

 お尻の中に違和感を感じます。 『なんだろう?』と思った瞬間、ユキのアヌスを激痛が襲いました。

「!? いっ、痛っ!」

「へへ、気がついたか? 二輪挿しの味はどうだい?」

 自分がどうなっているのかわかりません。 パニック状態のユキは、闇雲に辺りを見回しました。

 最初に気がついたのは、腕が動かせないということでした。 両腕を背中で重ねた状態で、前腕部ががっちり固定されています。 感触からすると、ガムテープか何かでぐるぐる巻きにされているようです。 腰の後ろ辺りで固定された両腕は、全く自由が効きません。

 両脚は、ちょうど子供におしっこをさせるときのような姿勢で、背後から抱え上げられています。 縛られたりしてはいないようですが、足が地面についていないのでじたばたさせる以外のことは出来ません。

 両膝の裏に誰かの腕が差し込まれ、ユキを抱え上げています。 前を見ると、見た事の無い男の人がいました。 男の人は裸で、腰がユキのお尻に密着しています。 そして背後にも、姿は見えませんが誰かいます。 ブラウスの背中に、人の体が密着している感触があります。 ユキは前後から両脚で抱え上げられ、サンドイッチにされているのです。

 そしてアヌスの感触。 スカートの下は直接は見えませんが、前後の状況を見れば一目瞭然です。 ユキのお尻の中に、二人の男の人のおちんちんが侵入し(はいっ)ているのです。

「いっ、いやあっ! 抜いて、抜いてえっ!!」

 ユキは絶叫しました。 目が覚めたと思ったら、見知らぬ人に、それも二人に同時に犯されている。 パニックの上にさらに、すさまじい恐怖感と嫌悪感がユキを襲いました。

「ひひっ、そう嫌がるなよ。ほれ」

 前にいた男の人はそう言うと、手に持ったリモコンのダイヤルをまわしました。

 ぶうーん……。

 ユキのお尻の奥で振動が起こります。 ユキの一番感じる部分が、機械によって責められます。

「ひっ!」

「おっ、なんだ? ケツがぎゅうぎゅう締め付けるぜ?」

「へへ、ずいぶん気持ちいいみたいだな。それじゃあこれはどうだ?」

 カチカチと、リモコンのダイヤルが回されます。 それにつれて、お尻の奥の騒動がどんどん大きくなっていきます。

「やっ、やだあっ、止めてっ、止めてえ!」

「そう嫌がるなよ。ほれ、これはどうだ?」

 後ろでユキの足を抱えていた人が、ユキの体を持ち上げました。 お尻の一番奥におちんちんで押し付けられていたローターが、わずかに離れます。

「はっ、はあっ……」

 そして一息ついた直後。

 ずん!

 ユキの体が沈みました。 二本のおちんちんが、ローターをユキの一番奥に叩きつけました。

「! うっ、うわあっ!!」

 強烈な刺激が、ユキに悲鳴を上げさせます。

「へへ、ぎゅうぎゅう締め付けやがるぜ」

 男の人たちが、ユキの体を弄びます。 ローターの回転が上げ下げされるたびに、ユキの体が上下に揺さぶられるたびに、ユキは悲鳴を上げました。

「この餓鬼、とんでもないマゾだな。 チンポこんなに固くして、ケツも俺たちのチンポを締め付けまくってるぜ!」

「ずいぶん楽しんでるみたいだな! たっぷり楽しませてやるぜ!」

 男の人たちがユキに嘲り(あざけり)の言葉を投げつけます。

 確かに、ユキの体はこの暴行に反応していました。 おちんちんは硬くなり、ショーツからはみ出した先端が透明な液をたらたらとこぼしています。 お尻も、二本のおちんちんを力いっぱい締め上げています。

 でも、体とは反対に、ユキの心は恐怖と嫌悪で一杯です。 同じ二本挿しでも、アキ先輩とリカさんのおちんちんを受け入れたときとは全く違います。 今ユキの中に入っているおちんちんには、嫌悪感しか感じられません。 同じ乱暴に責められるといっても、お姉さまモードのときのお姉ちゃんに責められるのとは全く違います。 支配されることへの喜びはそこには無く、ただ自分たちの快楽のためにユキの体を使われる事への拒否感だけがあります。

 吐き気すら伴う嫌悪感に苛まれながら、ユキは二本のおちんちんに犯され、悲鳴を上げ続けました。

● ● ●

 頬をぴたぴたと叩かれる感触がある。 軽い痛みに、私の意識はゆっくりと覚醒していった。

「う……」

「おい、起きろや」

 目を開ける。 自分がコンクリート剥き出しの床に横倒しになっていることがわかった。 目の前に男がしゃがみこんで、私の方に腕を伸ばしている。 頬を叩いていたのはこの男だろう。

 一体この状況は、と考えて、気を失う直前に何があったかを思い出した。 急に現れた車、顔を隠した男たち、つんと来る刺激臭と薄れて行く意識。 私達が拉致されたのは明白だ。

「起きろ」

 体を起こし、男を見上げる。 その背後に、壁を支える鉄骨に縛り付けられたアキちゃんの姿が見えた。 目隠しをされて縄で縛り上げられ、柱から半ば吊るされるように床にしゃがみこんでいる。 剥き出しのショーツから透明なチューブが伸び、何かの薬品が点滴のように注ぎこまれている。 肩が大きく上下し、猿轡の下で荒い息をしているのが分かった。

 同時に、背後から聞こえてくる啜り泣きに気がついた。 首をひねってそちらを見る。ユキちゃんが、二人の男に前後から犯されていた。 向かい合って立つ男たちの間に挟まれ、どうやら二本のペニスを挿入されているようだ。 すすり泣きながら、上下に揺さぶられるたびに苦しそうに喘いでいる。

 男たちはいずれも半裸か全裸という格好で、皆ペニスを剥き出しにしている。 部屋の片隅ではヒーターが温風を吐き出し続けているので、寒くは無いようだ。

「あ、あなたたち、なんなの? 私達をどうするつもり!?」

「へへ、さてなあ」

「どうなるかはお前さん次第だぜ」

「……?」

 戸惑う私に、二本のペニスが突きつけられた。

「しゃぶんな」

「俺たちを満足させたら、解放してやるぜ」

 私は躊躇した。いきなりそんなことを言われても、というのが偽らざる心情だ。

「お前さんが相手してくれないなら、あっちの小僧にやってもらうぜ」

 一人がアキちゃんを顎で示しながら言う。

「早くしないと、あっちの餓鬼が壊れちまうかもしれないぜ」

 もう一人がユキちゃんのほうを指した。

 私は、自分には選択の余地がないことを悟る。

「……本当に、私達を解放してくれるの?」

「ああ、もちろん」

「ちゃんと満足させてくれればな」

「……」

 男たちがニヤニヤ笑いながら言う。どう考えても胡散臭い。 しかし、他に選択肢は無かった。 私は、覚悟を決めて男たちのペニスに手を伸ばした。

 両手に一本ずつペニスを握る。 最初に右手で握っているほうの先端に舌を這わせる。 左手はペニスの竿をしごきながら、親指で亀頭を刺激してやる。 次に左のペニスを舐めあげ、右手は亀頭を擦りあげる。

 二本のペニスを順番に舐めたり咥えたりして、男たちの快楽を煽る。 二本のペニスは、私の唾液と男たち自身の先走りでてらてらと濡れ光っている。 片方がビクンと震え、射精の前兆を示す。 私は本能的な嫌悪感から、そのペニスから口を離す。 結果的に、男たちを余計に楽しませることになってしまう。

 さっさと射精させて、男たちを飽きさせたほうがいいのは分かっている。 昔の私なら躊躇せずにそう出来たろう。 しかし、体を売るのをやめてしばらくたち、アキちゃんやユキちゃん、リカとしか体を重ねていない私は、もはやそういう割り切りが出来なくなっていた。

「へえ、ずいぶんうまいな」

「かなりなれてるな」

 いつのまにか、ユキちゃんを責めていた男たちも私のところにきていた。 ユキちゃんの方を見ると、両足首も粘着テープで巻かれた状態で床に伏せっている。 その体は時折びくびくと震えている。

「俺たちのも頼むぜ」

 私の前に、更に二本のペニスが突き出された。 精液とローションに濡れた生臭いそれを、私は口に含んだ。 四本のペニスを両手と口を駆使して刺激しながら、私は早く終わってくれることを祈っていた。

 男たちの一人が、私の顔を掴む。 私の目の前に、四本のペニスが並んで突き出された。 男たちは自分でペニスをしごいている。 私は反射的に目を閉じる。直後、頬に熱くて生臭い粘液が叩きつけられた。 連続して、瞼、額、鼻の頭、唇と、私の顔中に男たちの精液が叩きつけられた。

● ● ●

 ボクの体の中を、凶暴な熱が荒れ狂っている。 アヌスに注ぎ込まれる液体がボクのお尻の中に熱を発生させる。 それが血の流れに乗って全身に廻って行く。 ペニスからは透明な液がどくどくと溢れ、アヌスは痙攣してアナルプラグを締め上げている。

 目も耳もふさがれ体も自由に動かせないボクは、その熱を逃がすことは出来ない。 ひたすら体内にたまっていく熱と疼きに、ボクは発狂寸前だった。 意識がぼうっとし、自分がどうしてこんな状態になっているのかもわからなくなっていた。

 突然誰かが目隠しを取り去った。 耳からも耳栓が取り去られ、音と光が回復する。 目に突き刺さる照明の光に、ボクは思わず目を閉じた。 猿轡も取り外され、ボクはぜいぜいと息をついた。

「へへ、おい」

 男の一人がボクの顎をつかんで上向かせ、濡れ光るペニスを突きつける。 ぼうっとそれを見つめるボクの口に、そのペニスが押し入ってきた。 男が腰を前後させ、ボクの口を犯す。 ボクはつられる様にそのペニスに舌を絡め、舐めしゃぶる。

 別の男がボクのお尻からプラグを引き抜いた。 『ああん、お尻が寂しいよう』と思った直後、太いペニスがボクの中に入ってきた。 男の腰にまたがったボクの前に、更に二本のペニスが突きつけられる。 下になった男にアヌスをえぐられながら、ボクは三本のペニスにむしゃぶりつく。

 ああん、おちんちんいっぱあい、きもちいよう、もっとっ、もっとぉ!

 頭の隅っこで、別のボクが何かを叫んでいる。 でもその声は体の熱とペニスがもたらす快感にかき消され、ボクはその快感に溺れていく。 ボクの理性の欠片が上げる悲鳴は、薬とペニスにかき消されていった。

「……こいつ……、しゃぶるのが……」

「……好き者……、チンポ好き……」

「……ケツのほうも……」

「……精液……垂れ流して……」

 男たちが何か言っているけど、よく分からない。 わずかに残った理性の欠片をすり減らしながら、ボクは口とアヌスでペニスを味わい続けた。

● ● ●

 アキ先輩が、四人がかりで犯されています。 口を粘着テープでふさがれて、ユキはそれをただ見守ることしか出来ません。

 ユキのお尻の中では、ローターが最大出力で暴れています。 二人分の精液を流し込まれ汚されてしまったユキのアヌスを、機械が無限に責め続けます。 絶頂しても絶頂しても、機械はユキを責め続けます。 何度も無理やりいかされた体は、既に体力の限界でした。

 ユキのすぐそばで、リカさんがアキ先輩の名前を呼び続けています。 その絶叫のような、悲鳴のような呼びかけに、アキ先輩は答えません。 美味しそうに男たちのおちんちんをしゃぶりながら、腰を振っています。 男たちの話が本当なら、アキ先輩の体は今媚薬漬けの筈です。 薬に理性を破壊されたアキ先輩を見て、ユキは涙を流し続けました。

● ● ●

 男たちが、アキちゃんを犯しながら笑っている。 同時に、この後のことを相談しているようだ。

「で、こいつらどうするよ」

「あっちのマゾ餓鬼は、アメリカの、なんつったか、アングラポルノビデオ会社でいいだろ」

「あー、あの黒人輪姦とか、馬と獣姦するのとか、そんなのばっか撮ってるとこ?」

「そうそう。あんだけマゾなら、そういうのも楽しめるだろうよ」

「ちがいない!」

 男たちがげらげらと笑う。さらに、別の男が私のほうを見る。

「こいつはあれだ、どっかの金持ちに奴隷として売った方がいいな」

「あ、そういや中国のほうだったかで、日本人飼うのがはやってるとかいってなかった?」

「あー、ありゃ手足切り落として達磨にしちまうんだぜ?」

「アラブのほうでも石油成金に東洋人趣味のやつ多いぜ」

「こんだけ上玉なら、どっちにしても高く売れそうだな」

 男たちが再び笑った。

「こっちの小僧はどうするよ?」

「あー、ちょっと薬使いすぎたかな。これじゃまともなとこには売れねーなあ」

「俺らで飼っとくってのは?  適当に裏ビデオでも取って、後はどっかに安売りで精液便所として売っぱらっちまえばいいじゃん」

 男たちの相談を聞いて、私は絶望感に苛まれた。 こいつらは、私達を人身売買するつもりだ。 やはり、最初から解放する気なんか無かったんだ。 無力感に包まれながら、私は悔し涙を流した。

● ● ●

 ドン!

 粗末な木の扉がすさまじい音を立てた。男たちが一斉にそちらを見る。

 ドン!

 もう一度音がすると、扉を止める蝶番がもぎ取られた。扉が内側に倒れこむ。

 扉を失った出入り口から、一人の女性が飛び込んできた。 その後に二人の大柄な男が続く。 女性は四人の男に駆け寄ると、無造作に右手を突き出した。

 バチッ!

「がっ!」

 紫色の火花が飛び、男が悲鳴を上げるまもなく倒れる。

「てっ、てめえっ!」

 慌てる別の男に、女性は左手に持ち替えた持ったスタンガンを押し付けた。

 バチッ!

 再び火花が飛び、その男も倒れる。

 残りの二人は、女性と同時に飛び込んできた男たちが叩き伏せていた。 一人がブラックジャック(革袋に砂鉄を詰めた凶器)で、もう一人がごついメリケンサックで容赦なく男たちを叩きのめす。

 出入り口からは、更に数人がどやどやと踏み込んできていた。

「アキ! 大丈夫?」

「ああん、おちんちん、もっとお……」

「ちょ、ちょっと、どうしちゃったの!?」

 最初に飛び込んできた女性――ユカに抱き起こされたアキが、呂律の回らない声でペニスをねだる。 予想外の言葉に、ユカが慌てる。

「アキちゃん、何か変な、お薬を、使われたみたいなの……」

 後から入ってきた男に助け起こされながら、リカが言った。

「薬?」

「多分、強い媚薬みたいなものを。直腸注入されて……」

 ユカの腕の中で、アキが弱々しくもがく。 焦点の合っていない視線を宙にさまよわせながら、うつろな声で『おちんちん、ちょうだあい、おちんちん』と繰り返す。

 壁際では、誘拐犯たちが袋叩きにされていた。

「手前ら、うちの縄張り(シマ)で好き勝手やってくれたな、ああ!」

「覚悟しろや!  バラして売れる臓器(ところ)は売って、残りは魚の餌じゃ!」

 袋叩きにしているのは、地元ヤクザの組員たちだ。 固い靴の踵や爪先が、容赦なく脇腹や顔面を抉る。 組員たちに、ユカが声をかけた。

「黒川さん、ありがとう。助かったわ」

「いや、地元で余所者に勝手されちゃあ、うちの面子が立たないしな。 あそこの繁華街はうちの大事な収入源だしよ」

 ヤクザたちを仕切っていた、ひときわ体格のいい男が答えた。

「面倒かけついでで悪いんだけど、送ってもらえない?  三人ともまともに歩けないみたいだから」

「おう。おい、ヤス、タケ、送ってってやれ。途中で変な気起こすなよ」

「へい!」「うっす!」

 若いヤクザに肩を貸されながら、よろよろと歩くリカとユキ。 その後ろを、アキを抱いたユカが続く。 うわ言のようにペニスを繰り返しねだるアキを、ユカがぎゅっと抱きしめた。

<続く>

 ̄ ̄ ̄ν ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川 ゚ー゚)  / ̄ ̄/ 「ツヅク」ット
( つつ_/NEC/ カタカタ

||イ ・ω・)
    「あの、ユカ先輩」

川 ゚ー゚)
    「なに?」

||イ ・ω・)
    「これ、どう続くんですか?」

川  ̄ー ̄)
    「私の献身的な介護に、あんたが薬から回復するのよ。
     そんで私にぞっこんになるの」

リリ ・▽・)
    「ユキはどうなるんですか?」

川  ̄ー ̄)
    「私のかっこいい活躍に、改めて惚れ直すの」

ノノゝ・ヮ・ノ
    「じゃあ私は?」

川  ̄ー ̄)
    「心の傷を私に慰められて、自分から私のペットになるの」

||イ;・ω・) ノノゝ;・ヮ・ノ リリ;・▽・)
    「(美味しい所独り占め……)」

||イ ・ω・)
    「ちなみに全部でどれくらいになるんですか?」

川  ̄ー ̄)
    「んー、そうねえ、今回のでプロローグだから、後百ページ位かしら」

||イ;・ω・) ノノゝ;・ヮ・ノ リリ;・▽・)
    「(きっと九割方エッチシーン……)」

川  ̄ー ̄)
    「完成したらエロパロに投稿するわよ〜」

―続かない―