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みんなで温泉旅行

「いらっしゃいませ」

 旅館のロビーに入ると、中居さんがお辞儀をして挨拶をしてくれました。

「予約していた山瀬ですが」

 お姉ちゃんが軽くお辞儀をしながら名乗ります。 その後ろで、アキ先輩とリカさん、ユキもお辞儀をしました。

「はい、お待ちしていました。こちらにお名前をどうぞ」

 みんなで宿帳に名前を書き込みます。 名前を書き終わると、中居さんに案内されて部屋に向かいました。 予約した部屋は、四人で泊まるという事で、ちょっと広めのお部屋です。

「――と、こちらが部屋風呂です。 大浴場は混浴になっていますから、混浴がおいやでしたらこちらをお使いになってください。 こちらのほうも湯元は源泉からひいております」

 館内の案内や内線の使い方など、一通りの説明を中居さんから受けます。 最後が部屋風呂の説明でした。 部屋風呂といっても、中庭が丸ごと露天風呂になっているもので、石造りの湯舟も四人で入ってもまだ余裕がありそうな大きさでした。

「それではごゆっくり」

 中居さんが部屋から退出していきます。 それを見送ると、お姉ちゃんがいきなり畳に寝転がりました。

「はー、疲れたー」

「ユカ先輩、いきなりお行儀悪いですよ」

 お行儀の悪さを見かねたのか、アキ先輩がお姉ちゃんに声をかけます。

「いやだって、列車で四時間よ。いいかげんくたびれたわ」

「だからっていきなりそれはどうかと……」

「いいでしょ、私達だけなんだし。お茶淹れて頂戴、お茶」

 お姉ちゃんの催促に、リカさんが苦笑しながら急須に手を伸ばします。 急須に茶葉を入れ、湯飲みにお湯を注いで温め、そのお湯を急須に入れ、という手順を、滑らかな手つきでこなします。 鮮やかな手並みに、ユキは思わず見入ってしまいました。

「はい、お茶がはいったわよ」

 お姉ちゃんに湯飲みを渡すと、アキ先輩やユキの分も淹れてくれます。

「ありがとー、リカちゃん」

「ありがとうございます」

 四人でお茶を飲みながら一息つきます。

「なんか、何にも無いところねえ」

 お茶を飲みながらパンフレットに目を通していたお姉ちゃんが言いました。 横から覗き込んでみると、確かにあまり目立つものはありません。 しかし、旅館の脇から伸びている遊歩道がユキの目をひきました。

「下の小川のほうに遊歩道が伸びてるよ。これ行ってみようよ」

「んー、でも来る途中見たでしょ。紅葉はほとんど落ちちゃってるわよ?」

「お姉ちゃん、散歩はいや?」

「別に嫌ってわけじゃないわよ――あんたたちも来る?」

「はい」

「ええ」

 こうして、四人で遊歩道を散歩してみることになりました。 お茶を飲み終わったら早速出発です。旅館のすぐ脇から下の川に向かって伸びる坂道を、四人で歩きます。 紅葉のシーズンを過ぎているせいか、ユキたちのほかにあまり人気はありません。 遊歩道では全く他の人に合いませんでした。

「人気が無いわね」

「時期はずれだし、当然じゃないかしら」

「この辺の見所は紅葉ですよね。 今は年末の旅行シーズンとの谷間でしょう」

 お姉ちゃんたちの会話を背中で聞きながら、ユキは少し先を歩きます。 川を覗き込むと、何かのお魚が川底の丸石についた苔をつついていました。 川縁の石の上には、ちいさな蟹が歩いています。

「みてみて、蟹がいるよ」

「あ、沢蟹だね」

「ふーん、美味しそうね」

「ユカったら……」

 やがて川沿いの道が途切れ、上り階段が姿を現します。 右へ左へ折れながら階段を上がっていくと、旅館のすぐ脇に出ました。 先ほどの降り口とは別ですが、建物をはさんですぐ反対側です。 川が大きく蛇行している内側に旅館が位置しているので、川沿いにカーブした遊歩道の両端が割と近くになっているようです。

 部屋に戻ると、もう一度お茶を入れて一服しました。 お夕飯まではまだ時間があるのですが、温泉にはいるにはちょっと時間が足りない、中途半端な時間です。 それを確認すると、お姉ちゃんは座布団を枕にして畳の上に寝転がりました。

「ふあ。一眠りするから、食事の時間になったら起こして」

 お姉ちゃんはそう言うと、すうすうと寝息を立て始めました。

● ● ●

 中居さんが二人、お食事の用意をしてくれます。 運び込まれたお膳を見ると、川魚の焼き物をメインに、山菜料理や沢蟹の汁物といったメニューでした。

「こちらの沢蟹はそこの川での取れたてですよ」

 説明を聞いて、お姉ちゃんが『ほらね』という顔でユキたちを見ました。

「「いただきます」」

 みんなで手を合わせてから、お料理に箸をつけます。 お料理はどれもとても美味しいものでした。 多分、蟹だけでなく、お魚や山菜も地元で取れたものなのでしょう。

● ● ●

 お夕飯の後はお風呂です。 とは言っても、混浴の大風呂のほうにはいけません。 お姉ちゃんはともかく、ユキたちは貸切でない限りどちらの脱衣所に入っても問題になってしまいます。 そこで今回、部屋風呂が温泉になっている宿をわざわざ探してきたというわけです。

 切石造りの湯船は、四人で入っても十分な大きさでした。 お湯は少し熱めでしたが、気温を考えるとちょうどいい感じです。

「はー、やっぱり温泉はこれに限るわ」

 お姉ちゃんがそんなことをいいながらお猪口を傾けています。 お湯に浮かんだ木製のお盆の上には、お銚子が一本と、お猪口があと三つのっていました。

「ほら、あんたたちもどう?」

「じゃ、少しだけ」

 アキ先輩が、お姉ちゃんに注がれたお酒を口にします。 ほんのり桜色に染まった肌が、とってもなまめかしい雰囲気です。

「二人とも、飲み過ぎないように気をつけてよ」

 リカさんがお小言を言いますが、お姉ちゃんとアキ先輩は『平気平気』と聞き流しています。 そのうち二人は、ユキたちにまでお酒を勧めてきました。

「ちょっと、駄目よ!」

 リカさんがなんだか慌てて制止しますが、既に酔っている様子の二人は聞きません。

「え〜、いくらなんでも〜、おちょこにいっぱいぐらい〜、だいじょうぶだよ〜」

「ちょっと、私の酌じゃ飲めないっていうの?」

 温泉に浸かりながら飲んだせいでしょうか、二人とも明らかに普段より酔っ払っています。 アキ先輩は呂律が怪しいですし、お姉ちゃんは目が据わっています。 二人合わせてお銚子一本分も飲んでいないはずなのですが。

「じゃ、じゃあ、ちょっとだけ……」

 埒があきそうに無いので、ユキは一杯だけお付き合いしようとしました。

「あっ、駄目っ!」

 アキ先輩に手渡されたお猪口を、リカさんが取り上げようとします。 しかし、そのリカさんをお姉ちゃんが後ろから捕まえました。

「ふっふっふ、油断したわね」

「あっ、あんっ、ちょっとユカ、どこ触ってるの、あっ、やめて」

「相変わらず揉み応えのある胸ねえ、うりゃっ」

「やっ、あん、ちょっとっ!」

 もめている二人を尻目に、アキ先輩がお猪口にお酒を注ぎます。

「さっ、ぐっといってみよ〜」

「は、はい……」

 ユキは覚悟を決めると、お猪口に口をつけました。 一気に傾け、お酒を口の中に流し込みます。

「お〜、いいのみっぷり〜」

 アキ先輩がぱちぱちと拍手をします。 しかし、ユキはそれに答えることは出来ませんでした。

 お腹に熱の塊が発生しました。 その熱が血の流れに乗って、あっという間に全身に広がっていきます。 頭の中心まで熱が到達すると、周りがぐるぐると回りはじめました。

 何かが水に落ちる、ばっしゃーんという音が聞こえ、同時にユキの視界が暗転します。 遠くからリカさんの、『きゃーっ! ユキちゃん!』という悲鳴がかすかに聞こえました。

● ● ●

 目が覚めると、あたりは薄闇の中でした。 横になったまま辺りを見回すと、自分が布団に入っていることが分かりました。 枕もとの行灯型のナイトランプの明かりを頼りに、状況を確認します。

 左側にお姉ちゃん。右側にアキ先輩。アキ先輩の向こう側にリカさん。

 布団が四つ並べて敷かれ、ユキはお姉ちゃんとアキ先輩に挟まれた位置に寝ている、という状況です。

「……ユキちゃん? 目が覚めたの?」

 ユキがもそもそと動き回ったせいか、アキ先輩が目を覚ましました。

「はい……」

「大丈夫? 頭痛かったりしない?」

「大丈夫です、別になんとも……」

「ごめんね、ボク酔っ払っちゃってて……」

「ほんとに平気ですから、気にしないでください」

「でも……」

 アキ先輩は、本当に申し訳なさそうです。 そこまでされると、かえってユキのほうが恐縮してしまいます。 しかし、そのアキ先輩を見ていると、ユキの中に『ちょっとだけ甘えてもいいかな』という考えが湧き起こりました。

「……ねえ、お姉ちゃん、そっちのお布団に入っていい?」

「え――うん。いらっしゃい、ユキ」

 ユキがアキ先輩のことを『お姉ちゃん』と呼び、アキ先輩がユキのことを『ユキ』と呼び捨てにする――ユキたちが、姉妹になる合図でした。

 ユキはお姉ちゃんの布団にもぐりこむと、その胸に顔をうずめるようにして抱きつきました。 この体勢は、とても落ち着きます。 リカさんやユカお姉さまのおっぱいも気持ちいいけど、お姉ちゃんの胸は格別です。 浴衣の上から乳房の谷間に顔をうずめるユキの頭を、お姉ちゃんの掌が優しく撫でてくれます。 一撫でされるたびに、ユキの中を暖かいものが満たしていきました。

 浴衣の胸元に頬擦りをしていると、だんだんはだけて来ます。 いつのまにか、浴衣越しではなく、お姉ちゃんの乳房に直接頬擦りをしていました。

 かぷっ

「んっ……」

 ちゅっ、ちゅっ

「あん……」

 ぺろり

「くうん……」

 乳首を責めてあげると、お姉ちゃんが押さえた声を上げます。

「ユキ、駄目よ……」

「(ぺろり)どうして? (ちゅうっ)お姉ちゃん」

「んんっ、リカちゃんたちが、はうっ、起きちゃうわ……」

「(はむはむ)お姉ちゃんが我慢すれば(かりっ)大丈夫だよ!」

「あんっ! ユキの、意地悪!」

 お姉ちゃんは口元を両手で押さえながら、必死になって声を押さえています。 けれども、ユキが乳首を舐めたり、吸ったり、甘噛みしたりするたびに、押さえ切れない声がもれます。 その声をもっと聞きたくて、ユキはお姉ちゃんの乳房に吸い付き続けました。

「はっ、はあっ、ああっ、ふうっ」

 いつしかお姉ちゃんの声は、押さえた悲鳴から、喘ぎ声に変わっています。 同時に、下の方も……。 いつのまにか硬くなっているおちんちんが、ユキのお腹にあたっています。

 実を言うと、ユキの我慢もこの時すでに限界でした。 おちんちんは硬くなって汁をたらしていますし、お尻の方はいれて欲しくてうずうずしています。

「ぷはっ。お姉ちゃんの、おちんちん、入れて、いい?」

「うん、ユキの好きにして、いいわよ……」

 お姉ちゃんは仰向けの姿勢で、顔だけをユキのほうに向けて答えます。 ユキはお姉ちゃんの浴衣の帯を解き、前をはだけさせます。 薄ぼんやりした灯りに、浴衣をはだけさせたお姉ちゃんの裸身が浮かび上がりました。 上気した頬と、うっすらと汗を浮かび上がらせた乳房、荒い呼吸に上下するおへそと、ぴんと立ったおちんちん。 扇情的な光景に、ユキの心臓はドキドキいっています。 自分の浴衣の帯も解き、前をはだけます。 自分も下着をつけていないのに、この時気がつきました。

「……なんでお姉ちゃんもユキも下着つけてないの?」

「ユカ先輩が『浴衣に下着は邪道よ』って……」

「あは、じゃあお姉さまもリカさんもノーパンノーブラなんだ」

 でも、それはかえって好都合というものです。 ユキは自分のおちんちんの先端から先走りを掬い取ると、それをアヌスに塗り付けました。

「いただきまーす……」

 ぐりっ、つぷっ、ずぶり、ずぶずぶ……

 一気にお姉ちゃんのおちんちんを根元まで飲み込みます。 愛する人のものに侵入されて、ユキのアヌスが声にならない歓喜の声を上げます。 その声が背骨を伝わり、ユキの喉からあふれ出ました。

「あっ、ああっ、あんっ!」

「ちょっ、ユキ、声押さえて!」

 慌てて声を押さえると、弾みでアヌスがきゅっと締まります。 その刺激は快感に変化し、ユキの体から力を奪います。 そっと体を倒すと、ユキはお姉ちゃんの首に抱きつきます。 お姉ちゃんもユキを抱き返し、二人で固く抱き合う形になりました。

 お姉ちゃんが片手で掛け布団を手繰り寄せ、ユキの背中にかけました。 布団と、羽織ったままの浴衣にくるまれて、ユキとお姉ちゃんがつながっています。 お姉ちゃんに貫かれたアヌスと、二人のお腹に挟まれたおちんちんから、快感が途切れることなく湧き上がります。 まるで一つに溶け合ってしまったような錯覚に、ユキは無上の幸福感を感じました。

 あまり大きな音を立てるわけにいかないので、体を少しだけ上下に動かします。 すると、お姉ちゃんのおちんちんが少しだけ後退し、再び前進してユキの一番奥に触れます。 一番敏感な箇所に撫でるような刺激を受け、さざ波のように快感が湧き起こります。 けれど、普段のような声を出すわけには行きませんから、ユキは嬌声を噛み殺します。 そうすると、その快感が体の中を跳ね回ります。 激しく突かれた時のように快感の大波が押し寄せるのではなく、さざ波が繰り返し繰り返し訪れます。 寄せては返すさざ波に、ユキは体を震わせ続けました。

 そうやって快感が高まると、声が我慢できなくなります。 押さえた嬌声がもれ出るたびに、お姉さまとリカさんが目を覚ましたら大変、と思い声を押さえます。 背徳感とスリルがスパイスとなり、更に快感をあおります。

 どれくらいの時間そうしていたでしょうか。 突然、アヌスから快感の大波が押し寄せました。 お尻からの快感が全身に満ち溢れ、ユキの体を震わせます。

「あっ、あっ、ふああっ!」

 押さえ切れない声が漏れ出し、全身がユキのコントロールを離れてぶるぶると震えます。 アヌスがお姉ちゃんのペニスをぎゅうぎゅうと絞り上げると、お腹の奥底に熱い衝撃がありました。 今のはずみで、お姉ちゃんも射精したようです。

「っ、ふうっ、ふう」

 お姉ちゃんも熱い吐息を漏らします。 それを聞きながら、ユキは快感の余韻に浸っていました。

● ● ●

 絶頂の余韻が収まり、手足に力が戻ってきます。 名残惜しいですが、ペニスを抜こうと体を起こしました。 ふと見ると、お姉ちゃんのおなかが精液でぬれています。

「……?」

「どうしたの、ユキ?」

「これ、いつのまに出たのかな……?」

「? 気がついてなかったの? 抱き合ってるときに、少しずつ出続けてたわよ」

「気がつかなかった……」

「くすっ。まるでお漏らしね」

「! やだ、意地悪!」

 その時でした。

「……ぷっ」

 すぐ横から、吹き出す声が聞こえてきました。

「!」

「あ……」

 おそるおそる隣の布団に目をやります。こちらを見ていたリカさんと目が合いました。

「……」

「……ええっと、お疲れ様、かしら?」

「いいい、いつから見てたんですか!?」

「……『何で下着つけてないの』のあたりからかしら」

 リカさんが頬を赤く染めながら言います。つまりは、ほとんど最初からという事です。 あまりの事態に視線をさまよわせると、お姉ちゃんが反対側を向いて硬直していました。 まさか、と思いながら視線を追うと、お姉さまのニヤニヤ笑いがありました。

「……お楽しみだったわね、二人とも」

 お姉さまが言います。

「え、え、ええっと」

「二人とも一生懸命声を押さえて、可愛かったわ」

 反対側からリカさんの声がします。

「いやぁ、いいもの見させてもらったわ」

「うふふ、特等席だったわね」

「録画しておけば良かったかしら」

「この暗さじゃ無理だと思うけど」

 左右から聞こえてくる会話に、ユキもお姉ちゃんも何も反応できません。 嵐が過ぎ去るのを待つ心境でした。

「……ほら、体洗ってきなさい」

「二人とも汗だくよ。浴衣もかえたほうがいいわ」

「あ、はい」

「はあい」

 お姉さまとリカさんに言われて、ユキたちはその場から逃げだすように露天風呂に入りました。 汗と精液を洗い流して湯船に浸かります。 一息つくと、恥ずかしさがぶり返してきました。

「うう、見られちゃいました……」

「ま、まあ、しょっちゅう見られてることだし」

 と言われても、見られるつもりで見せるのと、見せるつもりは無かったのに見られてしまうのでは、気構えが違います。

「恥ずかしかった?」

「はい……」

「ユキちゃんはボクと愛し合ってるところ見られちゃうのは嫌だった?」

「……本当を言うと、モウチョット ミセツケタカッタカモ……」

「え?」

「なんでもないです!」

 ちゅっ♪

 アキ先輩がユキの口元に耳を寄せてきました。 ユキはそのほっぺたに、不意打ちのキスをしました。

―了―

*** Next Morning ***

川 ゚ー゚) 「ふっふっふ」
(   つ目 ←ケータイ
   ┌          ┐
        チュッ♪
     リリ ・▽(・ω・ |||
        xx-xx xx:xx
   └          ┘

||イ;・ω・) 「うわ、いつの間に」
川 ゚ー゚) 「あんたたちが入浴してた時に決まってるでしょうが」
||イ ・ω・) 「そりゃそうですけど」
ノノゝ・ヮ・ノ 「待ち受けにするからその画像頂戴」
リリ ・▽・) 「……ユキニモ オネガイ シマス」