「んあっん!!!」
 自分では意図していない声が発声器官から出てくる・・・腰のアクチュエータが自分の
思うように動作しない。
 アリサはへなへなと床に座り込んでしまった。上半身は脱いでいないので目視で確認で
きないが、乳房を押えてる側の手の触覚センサで、豆粒のように固い突起物を認識。
「・・・乳首が・・・」
 昨日のテストの時と同じくらい、乳首が勃起している・・・そうだ、愛液分泌テストを
しないと・・・でも、テスト項目をまだ一つも実行していないのに、もうこんなに愛液が
出るなんて・・・。
 少し冷静になったアリサは本来の目的を思い出し、恐る恐るテストを始めた。

 既に愛液まみれになってしまった側の手で、人工性器に装備されているクリトリスを探す。
人工性器自体は自分でもメンテナンスをしたことが何回かあるので、然程苦労せずに探し
当てる事ができた。
 ・・・愛液分泌システムのテスト項目からテスト項目を検索。

『テスト項目1:クリトリスに刺激を与える』

「こうかな・・・・ああんっ!!!!!」
 自分でも驚くぐらいの声が発され、背中のアクチュエータが軋むほどアリサは反り返った。
本来はマスターに安心感を与え、発声を補助するための呼吸器官が激しく動作している・・・
彼女の息は乱れ始めていた。
「て、テスト項目1は問題なし・・・次はテスト項目2・・」

『テスト項目2:クリトリスに断続的に刺激を加える』
 そ、そんな・・・私、壊れちゃうんじゃ・・・・でも、ゆうきさんのためだから頑張ら
ないと・・

 意を決したアリサはテスト項目2で指示された通りに指を動かし、クリトリスに刺激を
与え始めた。

「あっ・・あっ・・・んあんっ・・んっ」
 声が勝手にでちゃう・・・・愛液もどんどん分泌されてる・・・乳房を押えている手も
動かしたい・・・乳首に刺激を・・・。

 最初は怖かった筈の快楽を彼女は求めるようになっていた。乳房を押えていた手を動かし、
乳首をこねくり回すように自分の胸を揉み始める。

「んぁあぁ・・・・あんっ!!!」

 更に倍増した快楽に耐え切れず、アリサは思わず大きな声を出してしまった・・・我に
返るアリサ。

「!! 今の、お隣さんに聞こえたんじゃ・・・」
 っと、お隣さんは今朝出勤する時に挨拶をかわしたんだった。再び冷静さを取り戻した
アリサはテスト項目2の結果を改めて確認する・・・分泌機能、正常に作動中。ちょっと
愛液が基準より多いけど、最初だから許容範囲内よね。それでは最後のテスト項目を。

『テスト項目3:クリトリスを強く刺激し、オーガズムに達するまで愛液分泌が途切れな
い事を確認する』

「・・・・」
 最後のテスト項目を確認したアリサは暫く考え込み、やがてフロアにその身体を横たえた。
これで不意にアクチュエータが動作しても、転倒することはないだろう。そして彼女は、
乳首とクリトリスを指先でつまむように強く刺激を与えた。

「ぁぁぁああん!! あっ・・・あっ・・んん!!! い、いやぁぁ・・・」
 自分が壊れるのではないかという不安、そして更なる快楽が欲しいという欲求が絡み合い、
彼女の論理回路のイメージが徐々にホワイトアウトし始めた。

「んぁ、んぁ、ゆう・・ゆうきさ・・・、わたし壊れちゃう、うあん・・」
 乳首と人工性器にあてがった手を更に激しく動かしながら、アリサはゆうきの顔を思い
浮かべていた。初めて出会った時の幼くて自分を怖がっていた表情、誕生日パーティーの
笑顔、私が壊れた時に優しく抱いてくれた時のあの表情・・・メモリーに納められていた
記憶が、白くなりながらフラッシュバックしていく。

「あんっ あんっ・・わ・・わたし・・もう・・だめ・・・・・ゆ、ゆうきさぁぁんっ!!」
 ゆうきの名前を呼んだ瞬間、彼女の身体は弾けるように反り返り、論理回路のイメージ
は真っ白に染まった。

 ・・・・OS再起動中・・・・・・・・

 ・・・・ストレージよりソフトウェアをメモリに読み込みます・・・・

 ・・・・制御システム及びデバイスドライバーのロード完了・・・・

 ・・・・各ハードウェア、チェック完了。動作に問題なし・・・・

 気がつくと、彼女の視覚にリビングテーブルの脚が飛び込んできた。さっきまで確か、
天井が見えていた筈なのに・・・?
「・・・わたし、システムダウンしちゃった・・?」
 アリサが再起動したのは、絶頂に達してから1分12秒後だった。動作ログを辿ってみると、
快楽刺激デバイスからの信号強度がデフォルト設定の値を大幅に越えてしまい、強制再起
動が掛かってしまったらしい。

「動作確認・・・テスト項目3、問題なし。ただし、バッテリー残量25%に低下。愛液残量
も35%を切ってる・・」
 自分が想像していたよりも大きな負荷が掛かってしまったようだ。これでは本番の時、
ゆうきさんにご迷惑を掛けてしまう。

「とりあえず充電しないと・・・・って、きゃぁ!! これって・・・・」
 愛液で悲惨なことになっている床を見て思わず悲鳴を上げてしまうアリサ。頭に手をあ
ててみると、いつの間にか髪の毛も乱れている。

「これじゃあ、わたしってまるで淫乱・・・」
 ネットでダウンロードした画像を思い出した瞬間、下腹部に再びあの感触が。

「んっ・・・だめよアリサ、まずは片づけて身体を奇麗にしてから充電もしなきゃ・・」
 ふつふつと湧き出る欲望を抑えながら、愛液でぐちゃぐちゃになったリビングの床を奇
麗に拭きとり、シャワールームで汚れてしまった己の身体を洗い清める。あの最後の感触が、
まだ快楽中枢デバイスのキャッシュに残っている・・・・浴びているシャワーの温度は然
程高い訳ではないのに、温度は然程高い訳ではないのに、思い出すだけできゅっと身体が
熱くなった。
「本番まであと1週間と5日、きちんと調整しないとだめよね。ゆうきさん・・・わたし、
頑張ります」
 新たな決意を胸に秘めたアリサは、思わず乳房に手をあててしまった。
「ああんっ!!!」
 ・・・・先行き、少し不安だけど何とかなるよね・・・。

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