研司は私の裸を見ても全然平気になったみたいで、さっさと服を脱がせた私を抱えて浴室に入っていく。
 顔を見ると少し照れてはいるが、最初に交わった時のような可愛さはもうない。

「じゃ、先につかっててよ。僕が先に身体を洗うから」
 研司はそういうと、1/3程度湯を溜めていた浴槽に私を入れてくれた。浴槽の底にはすべり止めが敷いて
 あり、四肢が不自由な状態でも安心して入浴できるようになっている。
「…ありがと」
 研司は私を浴槽に入れたあと、シャワーをさっと浴びて身体を洗い始めた。そんな研司の身体を、私は
 頭の先からお尻の割れ目までじっと観察する。

(よく見たら、いつのまにかこんなに大きくなってたんだ…)

 私が研司とお風呂に入っていたのは、彼が中学校に入学する寸前までのことだ。そのころの研司は貧弱で
 背も低く、私の膝の上に載せられるぐらいだった。中学生になって初めてついたあだ名は『チビ』…そのまんまで
 洒落も全く効いていない呼び名に研司は酷く傷つき、毎日のように泣いて帰ってきてたっけ。私はそんな研司を
 励まし、民間療法とかを試した…が、背は中々伸びなかった

(結局、中学2年になった頃から凄い勢いで成長が始まったのよね)

 中学2年生の冬休みにはすっかり背が伸び、研司をいじめていた生徒より10cm以上身長が高くなっていた。
 その頃から自然といじめられる事もなくなり、私も高い場所のものを取る時は研司に頼るようになった。

(…背中、あんなに広かったっけ)

 石鹸が泡立っている研司の背中は、”漢”と呼ぶのにふさわしい広さだ。特に運動部へ入って鍛えていたと
 いう訳でもないが、自宅の研究室でお父さんの荷物を運ぶ手伝いをしていた結果らしい。
 そんな背中に見惚れている内に、研司は身体を洗い終わったようだ。

「さてと、次は姉ちゃんの番だよ」
 研司はどこから持ってきたのか、浴室床にスノコを置いた。その上にキャンプで使うような銀色のマットを
 スノコ上に敷き、その上に私の身体を横たえる。
「なんか、すごく準備がいいわね…」
「タイルの上にそのまんま寝たら、冷たくて辛そうだと思って」

 頭が乗る部分には、枕がわりにタオルを何枚か丸めて敷いて有る。研司はスポンジにボディーシャンプーを
 吸わせると、私の身体を洗い始めた。腕、肩、胸、そして下半身…つまるところ、私のおっぱいやあそこは
 殆ど刺激されず、極めて業務的な洗い方になっている。

「ねぇ、研司…」
「何?」
「あのさ…折角久しぶりに一緒にお風呂入ったんだからさ…もっとこう…」
「…姉ちゃん、お願いだからあまり誘惑しないでよ」
「ふーん…」

 私はふと悪戯を思いつき、膝をゆっくりと立てた。これぐらいなら今の脚力でも問題なく出来る動作だ。
「あ、あんまり動かないでよ」
「研司ってさぁ、私とお風呂入ってる時にさぁ…私のあそこ、のぞこうとしてた事あったよねぇ」
「し、知らないよ!そんなこと!!」
 冷静を装っていた研司の顔が、途端に真っ赤に染まった。
「私が体洗ってる最中に振り向いたら、股間をおさえて風呂桶の中に沈み込んだ事もあったかしらね」
「だから知らないって!!」
「そこの鏡、大きいからね…私があそこを洗ってるところ、後ろから見えてたんでしょ? こんな風に」
 そういいながら、私はゆっくりと足の力を抜いた。立てていた膝が左右に開き、私のあそこが研司の前に
 晒されていく。
「!!!!」
 研司の視線が私の人工女性器に集中した。かっと見開いたままの目は、あの時の…鏡越しに私を必死で
 のぞいていた、幼かった研司の目とそっくりだ。

「ほら…ここもしっかりと洗ってよ…」
 私は研司の手を掴み、あそこへと導いた。生暖かいスポンジの感触が伝わった瞬間、私の口から勝手に喘ぎ
 声が漏れてしまう。
「ぁ…ぁぁ…」
 研司は私の手に導かれるまま、ゆっくりとスポンジを動かし始めた。スポンジが陰核と微妙に擦れ、私の
 下半身がどんどん火照り始める。
「…」
 一方の研司の顔は、真っ赤を通り越して熟れたトマトのようになっていた。何も言わず、私の手に従ったままで
 黙々とスポンジを動かしている。
「んっ…」
 段々我慢しきれなくなってきた私は、手首から先が動かない右手を乳房に添えた。乳首まで弄ることはできないが、
 ゆっくりと乳房を揉むぐらいのことは出来る。
「ぁ…ンん…んぁ……はぁ」
 胸から上ってきた快楽を、小さな吐息に載せて研司に吹きつけた。いつのまにか私に顔を近づけていた研司の
 耳の穴を熱い吐息が直撃する。

「…姉ちゃん!!」
 次の瞬間、スポンジを放り投げた研司は野生の獣と化した。

「きゃ!! け、研司…ぅ〜っ!!」
 今まで体験したことのない、熱くて強烈な接吻。研司の舌が私の口内を蹂躙し、貪るように唇を吸った。
「ぶはっ!! はぁ…はぁ…姉ちゃん!!」
「んはぁっ!! ちょ…ちょっと待って…!?」
 豹変した研司の顔を見て、私は言葉を失った。あの優しい研司の顔が、まるで発情期に入ったコヨーテのような
 鋭い眼光を湛えているではないか。

「姉ちゃんが悪いんだ…! 僕は、俺はずっと我慢してたのに…!!」
「研司!!」
「わざとだろ!? 鏡でのぞこうとしてたの知ってて、あんな大股で身体洗ってたんだろ!!」
「そ、そんなこと…ああんっ!! んぁああ!!」
 研司は言い終わるが早いか、私の人工女性器にかぶりついた。舌を膣口につっこみ、そこかられろれろと
 いう感触で谷間を滑走し…そして抜き様に陰核を舌先で引っかける。その動きは、私は昨夜に編み出した
 あの動きと一緒…いや、こちらの方が圧倒的に激しい刺激だ。

「い、いや…ンんっ!! そんなっ…あんっ!! 動きが…んぁう!!」
 研司が舌先で陰核を弾くたびに、私の意識も弾け飛ぶ。」
「ハァ、ハァ…姉ちゃん、俺が知ってるのはこれだけじゃない…!」
 研司は私の股間から顔を上げ、息も絶え絶えになっていた私を強引に銀マットから起こした。
「んぁ…あぁ…ゆ、許して…研司…」
「もう遅いよ、姉ちゃん」
 研司は私の太股を下から抱え上げ、トイレで私が用を足す時の姿勢を強引にとらせた。そのまま私を膝の上に
 置き、洗い場の鏡の正面に座り込む。

「!! や、やだ…恥ずかしいから…やめてぇ」
「今更そんなこと…言いっこなしだ」
 私の全てが洗い場の鏡に映し出されていた。私の身体に装備されている人工女性器は…実は稼働状態なのを
 自分で見たことがない。メンテナンスの時にお父さんが外したものを何回か見たことはあるが、生気を失った
 それは赤い肉の塊にしか見えなかった。
「私の…おまんこが…」
「丸見えだよ、姉ちゃん」
 お尻から恥丘の手前まで続く割れ目の中に、桜色のひだが蠢いていた。割れ目が閉じかかる部分に、メンテ
 ナンス時は殆ど見えなかった筈の陰核が現れていた。周りより赤く腫れたそれは、ひくひくと動く周囲の壁に
 揉まれるように見え隠れしている。

「姉ちゃん…オナニーしてよ」
 私のあそこをじっと見つめていた研司がぼそりと呟いた。

「え?」
「姉ちゃん、俺のオナニー…こっそりのぞき見してたんだろ?」
「そ、そんなことしてない!」
 研司の口調が荒々しくなっている。過剰に興奮しているのだろうか?自分の事も”俺”と称する程の様変わりだ。
「俺が中学の時にさ…部屋の本、見てただろ」
 夕べ見たあの記憶が蘇った。確かに私は研司の部屋へ入り、エッチな本をひきずりだして眺めていたのだ。

「知らない、そんな本」
「…扉、たまに隙間あいてたよね…そこからのぞいてたの、知ってるよ」
「嘘…」
「俺だって馬鹿じゃない…WEBカメラを仕掛けてたんだ。暗くてよく映ってなかったけど、あの格好と髪形…うちには
 姉ちゃんしかいないよな」
 私は、自分の愚かな行為を悔やんだ。出来心でのぞき始めたのが、いつのまにか私はそれを元手にして自慰を
 するようになっていたのだ。弟以外ではいけなくなっていた自分を責めながらも、その行為はつい最近まで続けて
 いた。

「ごめん…ごめんなさい…」
「オナニーしてよ、姉ちゃん…俺がやってたみたいに…そしたら許してあげるよ」
 私は研司の自慰の姿を思い浮かべたせいか、こんな状況でも身体の芯が疼いていた。研司の言葉と身体が
 欲する快楽が、私の理性回路を意識の彼方に押し流して行く。
「…あぁっ…」
 左手を割れ目にそわせ、中指と親指で陰唇を左右に押し広げる。ぷっくりと勃起した陰核の先端が、別の
 生き物のように私自身を挑発していた。
「はぁ……んっ…ああ…」
 中指で勃起している陰核を押え、くりくりと弄り回す。研司はだまって私の表情を鏡越しに見続けている。

「んんっ! あぅう! あンっ!」
 更なる快楽を欲した私は、中指を膣口に差し込んで膣僻をまさぐり始めた。親指で陰核をぐりぐりと攻め続ける
 事も当然忘れてはいない。

「んぁ…研司…見て…もっと見てぇ」
「…見てるよ、姉ちゃん…」
 研司が淫らな私を見ているかと思った瞬間、愛液の分泌量が跳ね上がった。じゅぶ、くちゅっという音をたてて
 私の中指が、淫らな壺をどんどん掻き回していく。

「あぁ…だめ…んんっ…いっちゃうよぉ…」
 私の背中にあたっていた研司のペニスがどんどん反り上がってくるのを感じる。固くなった肉棒の先が、私の
 お尻を貫かんばかりに隆起していた。

「姉ちゃんだけずるいよ」
 そういうと研司は私の身体を持ち上げ、天を突かんばかりにそそりたったペニスの先端を私の割れ目にあてがった。
「んぁ…研司…」
「姉ちゃん…俺が欲しいんだろ…」
「あっ…欲しい…んンっ…研司が」
「…よく聞こえないよ、姉ちゃん」
「入れ…て…研司のを…私のおまんこに…入れてぇ」
 研司が不意に私を支えていた身体を離す。じゅぶりっと淫らな音と共に、自然落下した私の割れ目へ研司が
 一気に侵入した。

「ぉう゛っ!!」
「あ゛あ゛ぁーーっ!!」
 同時に身体を反らせ、悲鳴を上げた。膣壁と擦れながら私を貫いた研司のペニスは、そのまま奥まで届き…
 人工膣の突き当たりをズンっと突き上げる。
「んんっ!! お、奥まで…ああんっ!! 届いて…るぅ!!」
「う、うぉああ!」
 研司が呻きながら、腰を激しく上下に動かし始めた。浮かび上がった私の腰が再び沈み込み、そのたびに激しく
 私のあそこと研司のペニスがこすれ合う。
「ああぅ…お…おまんこが…嫌ぁ…壊れちゃうよぉ…んんんんぁ!!」
「ぐぅ…ぬむぅ…あぁ」
 興奮が頂点に達しているのであろう。研司は私の悲鳴に耳を貸すこともなく、ただひたすら腰を動かし続けた。

「んんっ! あっ!! だめっ! いぐぅ!!!」
「あぐっ! ん゛っ! うぉぉ!!」

 鏡に野獣の雄と、それに犯される機械人形の女が映し出されていた。両者共に口からだらだらと涎を流し、
 互いの陰部から汁を滴らせ、時には激しく飛び散っている。

「あ…いく…んん! うぁ…いっちゃう…ああ、あ!あ!あああ…」
「ぐおぉぉ…ぐぅ…ああ! ああううぅ!!」

 二人の動きがより一層激しさを増し、呼吸が止まった瞬間…二人の意識が真っ白に弾け飛ぶ。

「んんんっ! いぐぅ…はうぅあっ!! ああああああーーーーーーっ!!!」
「んくぅ、あぅ、ああ…うおぉぉぉああああああああっ!!!」

 獣のような雄叫びをあげた二人は浴室の床に崩れ落ち、そのまま動かなくなってしまった。

(続く)

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