彼女は左手に持った短剣で彼の不意をつき後ろから襲い掛かった。
接近してしまえば銃より確実に命を奪う事が出来るので、彼女は銃より短剣を好んだ。
彼の急所をつこうとした瞬間、彼女の短剣は弾き飛ばされた。
まったく予期しない方向からの一撃だった。

「……っ!!」
「あんたねぇ!ナオの命狙うなんて10年はやいのよ!あたしが相手よ!」

彼女の目の前にいたのは彼女と寸分違わない姿の少女だった。

「……何者っ?」
「あら、姉妹に聞く質問じゃないわね。ナオを殺したかったら私を倒してからにして!」
「邪魔をするのは許さない……」

私は彼女に飛び掛った。
しかしスピードもパワーもレベルが違った。
攻撃は苦も無くかわされ、どんどん押し込まれ体中に彼女の短剣による傷を負った…
意識がなくなったのはいつの事だっただろうか…

「目が…覚めた…」

彼女は大きな風呂桶のようなメンテナンス台で目を覚ました。
体中に受けたはずの損傷は全て跡形もなく修復されていた。
私は命を救われたんだろうか……
それともあれは夢? 
一瞬そう思い回りを見回すと、以前の起動時と違い人影があった。
私を完膚なきまでに叩きのめした少女だ。

「やっほー!元気になった?ここはナオの家だよ」
「貴様っ!!」
「もぅ…あんたじゃあたし相手にどうにもならないって…それより少し話しない?」

くやしいがその通りだ……今の私では勝ち目は無い……

「あたしの名前はユミ。察しの通り貴方の同型機よ」
「色々調べさせてもらったわ。あんたは組織の暗殺者で仇をとりにきたって話よね?」
「組織は関係ない……私はただ…戦いたかっただけ……」
「ふーん…まぁいいわ。でもあたしに勝てないようじゃナオには100%勝てないわ。あきらめなさい」
「ところでさ…あんたをこのまま解放したとして、これからあんたはどうするつもり?」
「私には生きる目的も意味も今は無い……どうしていいのかわからない……」

私は彼女に素直に話した。
その時部屋にナオと呼ばれる男が入ってきた。
彼はユミと一言二言話した後、私に話しかけてきた。

「なんだオマエ。あの時のユミと同じか。血は争えないって奴かな?」
「あたしはこんなに無愛想じゃなかったっつーの!」
「似たようなもんだったろ?もっともあの時より可愛気はなくなったがな」
「ぶっころーす!」

なんだろう……この2人は……仲が悪いんだろうか……
でも少し違う気もする……

「まーくだらん話はおいといてだ。あんたコイツと一緒に俺の仕事手伝う気はないか?」
「……断る。そいつのように私は貴方に篭絡されたりしない……」
「ちょっとあんた!」
「ただ……命を救われた事は感謝する。その分の恩義を返すまで一緒にいてやってもいい……」
「ったく……素直じゃねーな。誰かさんみたいだ」

ナオは頭をボリボリかきながらユミの方を見た。
直後に殴られたのは言うまでも無い。

「んでオマエ名前は何ていうんだ?あんたとかオマエって呼び方じゃこの先困る」
「私の形式番号はKY-0068。いつもこの名前で呼ばれている……」
「んじゃオマエの名前は本日からキョウだ。そう読めない事もないからな。」
「私の名前もナオにつけられたんだ。よろしくねキョウ!」
「……キョウ……それが私の名前……」

なんだろう……この気持ち……悪くない…な……

「よーし話は終わった。とりあえずメシにすっか!今日から3人の食卓だ」
「……私は食事などいらない……食べたいなら勝手に食べろ……」

その時私はユミに頭を軽く殴られた。

「バッカねー食事は大人数でするもんなの。楽しくおいしく食べられるんだからキョウも手伝いなさい」
「そうか……命令なら手伝おう……」
「もぅ…命令とかじゃないのになー」

ユミが作る食事の手伝いをし3人で食卓を囲んだ。
私にとって大人数の食事は初めての経験だった。
2人はくだらない話をしながらおいしそうにシチューを食べている。
なぜこのユミという姉妹はなぜこんな楽しそうに食事をするんだろう……
私達アンドロイドには人間の食事など必要無いし、そもそも1人でも大人数でも変わらないだろうに……
今の私にはまったく理解出来なかった。

「さーてそろそろ寝るかーユミにキョウ、お前達も寝ろ」
「はーい」
「わかった……」

彼女は部屋に戻りスリープモードに入れた。
…
………
………………
それから数時間がたった夜半すぎ、彼女は妙な気配を感じスリープモードを解除した。
隣の部屋から明りがもれている……こんな時間に何だろう……

「もぅ…ダメだって キョウが起きてきちゃうじゃない……」
「別に見られてもいいじゃないか……恥ずかしいのか?」

そんな事をナオは言いながらユミの首筋を舌でなぞっていた。

「や…やだっ…そこ弱いって……」
「じゃあこっちはどうかな?」

ナオはユミのこぶりな胸のさきにある突起に標的を変えた。
彼女は指をくわえて息をころしながらそれを受け止めていた。

「こ……これは……何?」

キョウには初めて見る男女の交わりだった。
私と寸分かわらない姿の女性が男に抱かれてる……
もっとも彼女自身SEXの知識などまったく無かったのだが……

ナオは乳首をなめながらユミの秘所に指を入れ激しい愛撫を始めた。

「あいかわらず激しくされるのが好きなんだな」
「あんまり大きな声出すとキョウに聞かれちゃうぞ?いいのか?」
「ひぃっ…いゃっ…は、はぁっ…キョ、キョウに聞かれちゃ…あっ…」
「あっあああああ…あーーーーーーっ!!!」

ユミは小刻みに痙攣しながらアソコから派手に愛液を吹き登りつめた…
ぐったりとしたユミをかかえあげてナオは股間をモノをユミにちかづけ、

「またいつものようになめてくれ…」
「ふぁ…ふぁい」

ユミは目をトロンとさせながら必死にナオのモノをなめている…
私は2人に行為にずっと魅入られていた…
なぜだかわからないが自分が覗いている事を気づかれちゃいけないと思った。
そして彼女は指はいつのまにか自分の秘所をなぞっていた。

「ふっふぅん…ユミいいぞ…そこだ…そのまま…うっ……」
ナオはユミの口の中に白い精液を吐き出した。
ユミはそれを飲み干し物欲しそうな目でナオを見つめている。

「いいかユミ。オマエは俺の1番大事な女だ。キョウがきてもそれはかわらない」
「……うん。ごめんなさいあんな事言って……もう言わないから愛して……」
「ふふっ…さぁこっちにおいで」

ナオはユミの濡れて充血したアソコに自分のモノを入れ上下左右に運動を始めた。
そこ頃には様子を見ていたキョウのアソコも同じくビショ濡れになっており彼女は稚拙な動きで指をなぞっていた。
それが数分続いた時に3人に限界が訪れた。

「ユミっもうイクぞ…いいか出すぞっ」
「あっあああ…あ…きて……一緒に…」
「はぁああああああああああああああああっ!!!!!」×2

3人は同時に果てた。
部屋の外ではユミとまったく同じタイミングでキョウも愛液を噴出しながら果てた。
イクときの声がユミと完全にシンクロしてたので2人に気づかれる事はなかったのは幸いだった……
キョウは余韻にひたる2人に気づかれないように、
ほっぺたを赤く染めながらフラフラと自室に戻っていった。

そして夜は明け朝がくる。
朝早くユミは出かけたらしくナオと2人で朝食をとる事になった。
なぜだろう……彼の顔をまともに見られない……
パンをかじりながら上目使いに彼を見てみたが体温があがる。恥ずかしい……
彼に何回か言葉をかけられたが、ついにまともに言葉を返す事が出来なかった。
そんな時ユミがあわただしく家に飛び込んできた。

「ナオ!依頼があったよ!東の大きな町にきてくれってさ!」
「そうか…ユミ準備を頼む。キョウもユミを手伝ってやってくれ!」
「わ……わかった……」

彼女はうつむきながら答えた。やっぱり2人の顔は見られない……

「東の大きな町ってこっから10日以上かかるぞ。ったく名前が売れるのも考え物だな」
「はいはーい文句言わない!仕事、仕事!」

どうやらこれからこの2人と旅に出る事になるらしい……
この先私はどうなるんだうか……