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ニューハーフ・シーメールでエロパロ4

1 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:06:01 ID:MoiMk58C
見た目女、心も女、
なのにその股間には・・・

そんなニューハーフさんを対象にしたSS書いてください。
ふたなり、両性具有はスレ違いです。おっぱいはあるのが普通です。

ニューハーフ・シーメールでエロパロ3
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235988834/

2 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:07:31 ID:MoiMk58C
途中で前スレが容量オーバーしてしまいました。><

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「愛しているわ。だって、もうこの世にたった一人の家族だもの」
 間髪入れず返ってくる答え。それを聞いただけで――涙が溢れ出してきた。
「ど、どうしたの!?」
 巫女イスタラが慌てた様子で駆け寄ってくる。僕の肩を掴むと、顔を覗き込んできた。その顔には
驚きと焦りの表情が浮かんでいる。
「ごめんなさい、兄上、ごめんなさい……」
 僕は泣きながら、ひたすら巫女イスタラに謝り続けた。その僕を、巫女イスタラは先ほどの
姫巫女のように胸に抱く。母親にすがる子供のように、僕はその胸にすがりついた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ふたたびエチ無し回でごめんなさい。次回はエチシーン大増量の予定です。

>>前スレ431
ドモー

>>前スレ432-433
特にひねりもなく和解でした。こじらせると和解不能になりそうだったので……。

>>前スレ434
いやー、ハッピーじゃないエンドに挑戦しようと思ってプリンセスを書き始めたんですけど、
筆が詰まる詰まる……。なんとかあれも完結させたいんですが。

>>前スレ435
なんという大長編歴史スペクタクル。アキとリカの過去夢ネタに使えそうですw

壁|ノシ デハマタ

3 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 02:15:51 ID:jqAR7BQa
あら、こんなとこにあったのか
gj&wktkしつつ、エンドとかあんま気にしすぎないでblueさんが書きやすいように書いてくれることを望みます
あとついでに日本勝利バンジャーイ

4 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 05:13:24 ID:YQFNFmkJ
もうFalse Princesseの続きは無いんでしょうか?

5 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 22:28:44 ID:jqAR7BQa
ホシュ

6 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 22:43:33 ID:eN5z577f
そういえばネタとして宦官の解釈をちんこ切りとるんじゃなくて
女性化させるという新解釈で似非中華風のお話とかどうだろう

7 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/01/26(水) 22:54:29 ID:MoiMk58C
>>3
ドモー & バンジャーイ

>>4
書きたいなあ、とは思っているんですが。
一応前回投下分の次の書きかけまではありまして、
そこで登場人物が出揃ってはいるんですけど、
その先がどうにもうまく……。
少し違うのを書けばこっちの筆も進むかと思って
Maidenを(最初は一話だけのつもりで)書いたんですけど、
そうそううまくはいきませんでした。(^^;

>>5
ホシュオツー
(・▽・ 乙 「これは乙じゃなくてポニテ(略)」

壁|ノシ

8 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/01/26(水) 22:59:55 ID:MoiMk58C
>>6
偽娘々ですね、わかります。
例の薬が東に広がっていったらありかもw
その場合キャラはどちらかというと宦官よりも後宮の寵姫ですかね。
そういえばハーレムネタは書いてなかったなあ。

壁|ノシ ソレデハ

9 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 13:18:30 ID:RiEsgz3m
保守

10 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 20:16:31 ID:uagslOA2
保守

11 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 21:57:50 ID:hhsYHUAm
落ちないか?

12 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 14:31:02 ID:eTKx307n
避難所から転載します
90 名前:ROSE ◆ROSE/4VERo[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 14:06:24 ID:6P4CKdLA0 [3/5]
>>89
お願いします。

壁|・_・)つ[感謝の気持ち]

――――――――――――――――――――

「それじゃいきましょう、イナンナ」
「はい、姉上」
 夕餐の後、着替えを用意して姉上と一緒に浴場に向かう。夜の入浴は、一日の勤めを終えて
疲れた巫女たちの大切な癒しの時間だ。
 この神殿の神官・巫女用の浴場には大きな浴槽がある。その浴槽にたっぷりと張られたお湯に
身を浸すのが、姉上のお気に入りだった。
 浴場につくと、僕たちのほかに三人の巫女と二人の付き人が居た。付き人たちは着替えと布を
持って、浴室の壁際に立っている。
 同じように控えていようとする僕を、姉上がいささか強引に一緒に入浴させる。付き人だから、
と言って遠慮するのだが、『あなたは私の付き人だけど、巫女見習でもあるのよ』と言われて結局
言うとおりにさせられてしまう。このあたりは、キシュに居た頃の兄上と同じだった。
 浴槽に身を沈めると、姉上のたわわな乳房がお湯にぷかりと浮かんだ。一緒に入っているほかの
三人(三人とも本物の女性だ)と比べても、姉上の乳房は豊かだった。
「……どうしたの、私の胸をじっと見て」
「え、あっ、いえ、何でもありません!」
「うふふ、もしかして触ってみたい?」
 思わずその胸を凝視してしまった僕を、姉上がからかう。慌てて視線をそらすのだが、その視線を
追いかけるように姉上が移動してくる。視線が再び胸に吸い寄せられそうになり、急いで反対を向く。
 僕のすぐ後ろに来た姉上が、今度は僕に寄りかかるようにして体重をかけてきた。背中に感じる
乳房の質感に、頭に血が上るのを感じる。
「あ、姉上、あたってます……」
「あら、何がかしら?」
 そう言いながら姉上はさらに胸を押し付けてくる。同時に水面下では、姉上の手が僕の男根に
伸びてきていた。
 姉上の柔らかい手が、僕の男根をやわらかくしごく。しごくと言うより撫でているだけに近いかも
しれない、そんな微妙な触り方だった。
 もどかしい、しかし確固とした快感に、僕の男根はたちまち固くなってしまった。
「あ、姉上……」
「んー、どうしたのかしら?」
 僕の困り声と、姉上のくすくす笑いが重なる。このままされたらお湯の中に出ちゃう――と慌てて
いた僕を助けてくれたのは、同じお湯に浸かっている巫女様たちだった。
「こらこらイスタラ、イナンナが困っているわよ」
「そうそう、あんまりそんなことばっかりしてると嫌われるわよ」
「はあい」
 先輩たちに窘められ、姉上は僕から離れた。僕はほっとすると同時に、ちょっとだけ残念に
感じていた。
 その後は特にこれと言ったことはなく、巫女様たちとおしゃべりをしながらゆっくり入浴した。
 十分に体が温まったら部屋に戻り、寝る支度をする。

13 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 14:31:28 ID:eTKx307n
91 名前:ROSE ◆ROSE/4VERo[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 14:08:06 ID:6P4CKdLA0 [4/5]
 僕と姉上の寝台は一応別にあるのだけど、最近はほとんど姉上の寝台で一緒に寝ていた。
それ自体に不満は無いのだけれど、朝起きるとしっかりと抱きつかれていて、身動きが取れなく
なっていることが多いのだけはどうにかして欲しいところだった。
 灯明の火を消すと、部屋の中が真っ暗になる。だけど同じ毛布に包まる姉上の気配が、僕に
安心感を与えてくれる。それはきっと姉上も同じだろう。
 僕と姉上は、この世で二人きりの親族だ。父上も母上も、そして他の血のつながった者達も
もうこの世には居ない。この神殿の神官や巫女たちは僕たちに親切にしてくれるけれど、彼らが
僕たちの故国を滅ぼしたアッカドの人間なのには変わりが無い。僕たちが本当に心の底から
安らげるのは、二人きりで居るときだけだった。
 ……と、そんなことを考えている僕の股間を撫でてくる手がある。言うまでもなく、姉上だ。
「……姉上?」
「な、何かしら」
「したいんですね?」
「……うん」
 昼間の姉上は僕を困らせるぐらい元気で積極的なのに、夜の寝床の中ではなぜかしおらしいと
言うか、かわいらしい態度だった。以前はこうではなかったような気がするのだが、一度喧嘩をして
仲直りをして以来、どういう訳かこうなってしまったのだ。
 昼間の勤めで客人の相手をしなかった晩は、たいていこうして姉上の方から求めてくる。最初は
姉上がすっかり男好きの色情狂にでもなってしまったのかとおもっていたのだが、少し話をしてみた
ところそういうわけではないようだった。
 本当は毎晩でも僕と体を重ねたいのだけれど、他の男に抱かれた後だとなんだか僕に悪いような
気がするので、そういう日は遠慮をしているのだと言う。そんなことを気にしなくても、とは思ったの
だけれど、それをいうのも悪い気がして僕は姉上のするに任せていた。
「どうぞ、姉上のお好きに……」
「ありがとう」
 姉上の足が僕の足に絡みつき、その腰が僕の腰に押し付けられる。僕の男根と姉上の男根が
擦れ合い、その部分から湧き起こった甘やかな刺激が背筋を駆け上る。二人の男根がたちまち
固くなり、槍を打ち合わせるようにぶつかり合う。
 同時に擦れ合う胸からも同じような刺激が起こり、僕と姉上の胸の頂がつんと尖る。だけど
こちらでは僕の方が優勢だ。姉上の胸は大きいくせに僕の胸よりずっと敏感で、同じようにこすり
合わせていれば姉上のほうがずっと早く登りつめる。なんだか一方的に負けているような気が
しないでもないのだけれど……。
 姉上の息が荒くなり、僕を抱く腕の力が強くなる。僕も姉上を抱き返すと、胸と腰を強くこすりつけた。
「ああ、イナンナ、私、もう……」
 姉上が切羽詰った声を出す。言葉は切れ切れで、息は砂漠の風のように熱かった。
「姉上、今日は、どちらに、します?」
 僕も荒い息の下で問い返す。
「私が、あなたに……」
「はい」
 僕は寝返りをうって姉上に背を向けると、軽くお尻を突き出した。部屋は真っ暗だったけど、
姉上にも今僕がどんな格好か良く分かっているはずだ。


14 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 14:31:51 ID:eTKx307n
92 名前:ROSE ◆ROSE/4VERo[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 14:11:19 ID:6P4CKdLA0 [5/5]
 もぞもぞと動く気配がしたかと思うと、僕の後ろの入り口にぴたりと熱いものが押し当てられた。
それはじりじりと押し進むと、肉の扉をこじ開けて僕の中に押し入ってきた。
 一気に貫き通されるのではなく、こうやって少しずつ入ってこられるのが最近の僕のお気に入り
だった。姉上の高ぶりがじっくり感じられ、その熱さと固さをじっくり味わえるからだ。
「はあっ……」
 根元までが収まると、姉上が熱い吐息を吐いた。そのまましばらくじっとして、姉上は僕の中の
具合を、僕は姉上の固さと押し広げられる感覚を愉しむ。
 そうしてしばらくお互いの感触を愉しんだ後、姉上の腰が動き始め、石の様に固くなった男根が
僕の中を往復し始めた。
 同時に姉上の手が僕の男根をつかんでしごき始め、僕を前後両方から攻めたてた。先ほどの
浴場の時とは違い、男根をしっかりと掴んでの責めに、僕はあっさりと防戦一方に追いやられる。
 姉上の男根が引き下がると、はらわたを引きずり出されるような感覚が襲い掛かる。逆に奥を
突かれる時には、今度ははらわた全体を突き上げられているような錯覚を覚える。からだの中を
上下に揺さぶられるような感覚に、僕は強烈な快感を得ていた。
 同時に責められる男根はただ扱かれるだけではなく、親指での腹で先端をこじられたり、人差し
指で敏感な筋をこすられたりする。
「んっ、あうっ、姉上っ、あんっ……」
「どう、イナンナ、気持ちいい、かしらっ……?」
「はいっ、姉上のおちんちん、おちんちん、きもちいいですっ!」
「んっ、よかったっ、もっと、もっと感じてちょうだい!」
 こうして言葉を交わしていると、肉体だけではなく魂までも交わっているような気がする。魂の
中まで姉上に犯されている錯覚にひたって、僕は快楽に悶えた。
 やがて僕たちは高ぶりの限界に至り、共に絶頂を迎えた。姉上の子種が僕の中に注ぎ込まれ、
その熱さに僕も姉上の手の中に果てる。
「姉上、今晩はこのまま……」
「うん、おやすみ、イナンナ……」
「おやすみなさい、あね、うえ……」
 絶頂の陶酔感にひたったまま、体内に姉上の存在感を感じたまま、僕の意識は暖かい暗闇に
吸い込まれていった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

ここまで。次回最終回の予定です。

>>89
よろしくお願いしますー。面倒だったら >>90 のリンクだけでも…。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6119/1198908048/90

壁|ノシ ソレデハ



15 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 02:21:35 ID:tlLDjmol
つC

そして>>12

16 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 17:32:04 ID:RHY9aPMV
体内に姉上の存在感を感じたまま
ってエロ過ぎる
あと>>12も乙

17 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 17:47:32 ID:EYJeJwJf
保守

18 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 22:12:35 ID:KkyqDQkZ
気が付いたらブルーさんのHPに載っているではないか!

19 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 02:00:47 ID:zspGfyqq
僭越ながら転載をば

93 :ROSE ◆ROSE/4VERo:2011/02/05(土) 21:25:20 ID:6P4CKdLA0
壁|・_・)ノ カイジョコナーイ!

というわけでこっちに続き。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 年に一度の大祭が迫り、女神の神殿は慌しさに覆われていた。さまざまな準備のために、神官も
巫女も奴隷たちも忙しく立ち働く。それは姉上も一緒だった。そんな中、僕だけはその労働を
免除されていた。
 もちろん理由はある。
 今年の大祭の儀式では、僕が贄役をすることになったためだ。
 今僕はその用意として、お尻に奇妙な道具を入れられて、拘束されて一日のほとんどを放置
されている。他にも、食事のたびに塗りこまれる軟膏によって僕の胸はとんでもなく敏感にされている。
 僕は胸とお尻からの快感に喘ぎながら、寝台の上で身をよじることしか出来なかった。
 一日に二回、姉上と手伝いの巫女様が僕の面倒を見にきてくれる。手足の拘束は解かれぬまま、
赤ん坊のように世話をされ、それが終わると、匂いの強い軟膏を胸とお尻に塗りこまれ、姉上が
『指』と呼ぶ器具を入れなおされる。
 それが数日続き、いいかげん時間の感覚も曖昧になってきた頃、やっと拘束を解かれて地下室
から出してもらえた。
 そのまま浴場に連れて行かれ、まずは全身を洗い清められる。数日のうちに大きく育っていた
胸が、姉上に触れられるだけでしびれるような快感をもたらした。
 肉体がきれいになると、今度は沐浴場の水泉で沐浴をする。それも終わると、僕は儀式用の
薄衣と大量の装身具を身につけさせられた。身動きをするたびに腕輪(ブレスレット)や足輪
(アンクレット)がぶつかり合い、楽器のような音を立てる。
 やがて日も落ち、大祭の最終段、姫巫女と贄役の聖なる交合の儀式の時間が来た。
 姉上に付き添われながら祭殿に赴くと、広場を群集が埋め尽くしていた。思わず足が止まり、
震える僕の手を、姉上がそっと握ってくれる。その暖かさに励まされ、僕は再び足を進めた。
 姉上に手伝われて服を脱ぎ、装身具だけを身につけた裸身を群集に晒す。すぐ傍の姫巫女の
裸身を見ると、紅潮した頬と固くとがった乳首、大きく立ち上がって蜜をたらす男根が目に付いた。
 これからあの男根でお尻を貫かれるのかと思うと、少しの戸惑いと、快楽への欲求が僕の中に
渦巻いた。数日間焦らされ続け、しかし絶頂を与えられなかった体は、逞しい男のものに貫かれた
がっている。そんな自分の体に僕の心は戸惑うのだけれど、姉上との幾度もの交合で知った
貫かれる悦びが思い出され、そんな戸惑いを打ち消していく。
 やがて、生贄の子羊のように台上に押さえられた僕のお尻を、姫巫女の男根が容赦なく貫いた。
姉上との時のようにゆっくりとではなく、槍で突き刺すように一気に貫かれる。
 こじ開けられる感覚、中をこすりあげられる感覚、そして奥を叩かれる感覚が一気に襲ってきて、
僕はたった一撃で絶頂してしまった。大理石の上に僕の精が叩きつけられる音がはっきりと聞こえる。
絶頂して痙攣するお尻を容赦なく姫巫女の抽送が襲い、その一往復毎に僕は絶頂を繰り返した。
 やがて姫巫女も僕の中で果て、熱い液体を僕の中に注ぎ込んだ。
 姫巫女が僕の体から離れると、姉上を含む介添の巫女たちが僕を抱き上げ、股間からお尻の
部分を群集に晒した。僕の男根と、ぽっかりと開いた尻穴の両方からたれる精を見て、群集が
歓声をあげる。これでまた一年、女神の庇護が保証された事になるからだ。
 僕の方はと言えば、群集に恥ずかしい姿を晒しながら、自分の中で何かが変わっていくのを
感じていた。それが何なのかは、僕自身にも良く分からなかった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今度こそ次回で終わる……、はずです。

壁|ノシ ソレデハ

20 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/08(火) 19:25:40 ID:P3gOJkN5
壁|・∀・) カイジョキター!

>>19
ありがとうございます。

21 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 00:46:58 ID:2flMKULH
続き街

22 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/11(金) 01:33:50 ID:XXtXge0I
ちょっとテスト

23 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/11(金) 01:36:07 ID:XXtXge0I
壁|・_・)ノ カケタ!

なんとか書けるようにする方法教えてもらいました。
そんなわけでこっちにも投下しなおします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ううっ、巫女様っ!」
「来てっ、私の中に、あなたのっ……!」
 男性の放ったものが僕の中に注がれる。お尻の奥で感じた熱い衝撃に僕も登りつめ、自らの
男根から放ったもので自分の腹を汚した。
「はあっ、はあ……。あなたに女神のご加護がありますように――」
「ありがとうございます、巫女様。女神に栄光あれ――」
 聖なる娼婦である僕らと交わることで女神の加護を得る。そのための、神と人をつなぐための
媒体(ミーディアム)としての勤め――大祭の後、僕は二、三日に一度の割合でその勤め、すなわち
娼婦巫女として来訪者に抱かれるということをしていた。
 正直に言って、僕を抱いたからといってその人に女神の加護が与えられるとはとても思えない。
僕は女神の敬虔な信者でもなんでもなく、成り行きでこの神殿の巫女をやっているだけだからだ。
 けれどもこの務めを果たすことが僕に望まれている事――そして姉上と一緒にここに居るために、
僕がやらなければならないことだ。それは姉上も同じこと。ここでこの勤めを果たし続けることだけが、
僕と姉上がこの先も一緒に居られる唯一の方法だ。
 それに、僕はこの勤めに苦痛も嫌悪も感じていない。むしろ男のものでお尻を貫かれて絶頂に
誘われるのは、甘美な陶酔感さえ感じさせられることだった。
 姉上と幾度も交わり、大祭の儀式のために器具や薬で調教を施され、姫巫女に大衆の面前で
犯された。それらの行為の結果僕のお尻はすっかり男根の味を覚え、もはや性器として男を迎え
入れるための穴になっていた。姉上のように大きくなった胸も敏感で、固くなった頂を吸われると
それだけで絶頂しそうになる。
 そして、汚れて男の匂いのついた体を姉上に洗ってもらうと、気恥ずかしく申し訳ないと同時に
心の底から安心させられる。姉上が僕に体を洗わせたがった気持ちも、今なら良く分かった。
 夜になると、僕は姉上と同じ寝台で一緒の毛布に包まって眠る。今僕たちの部屋には、ひとつ
だけの、その代わり二人で眠るのに十分な大きさの寝台が置かれている。以前僕が付き人だった
ときには、姉上用の寝台と、僕用の小さくて低い寝台の二つが置かれていたのだけれど、姉上の
要望で入れ替えられたものだ。姉上から求めてくる時も有れば僕が求める時もあり――毎晩
僕たちはその寝台の上で愛を交わす。
 僕の男根に貫かれて悶える姉上は、とても年上と思えないほど可愛らしい喘ぎをあげる。だけど
その男根で僕を貫くときの姉上は、僕を突き殺そうとしているんじゃないかと思えるぐらい激しい。
多分姉上から見れば、僕もそういう風に見えているんだと思う。
 お尻に姉上の精を注がれると、自分が征服されてしまったような、ぞくぞくした陶酔感を感じる。
逆に姉上に注ぎ込んだときは、姉上を自分が征服したような、そんな絶頂感を感じる。僕が姉上の
ものになったのか、姉上が僕のものになったのか――多分その両方なのだろう。
 愛を交わした心地よい疲れを感じながら姉上と抱き合って眠りにつくのが、僕の一日の終わり
だった。

                         ● ● ●

 都市国家アッカドの町外れには、市街を見下ろす小高い丘がありました。その丘には、神々の
女王と崇拝される愛と戦争の女神の神殿が建っています。女神はまたアッカドの守護神でもあり、
神殿の巫女の長である姫巫女は、アッカドでもっとも神聖にして高貴と言える女性でした。
 ある年、女神の神殿の姫巫女が代替わりをしました。異例なことに、新しい姫巫女は一人では
有りませんでした。高貴で優雅な雰囲気に満ちた姉と、凛とした気高い雰囲気の妹の二人。
すなわち、新たな姫巫女は姉妹なのでした。
 アッカドの人々は驚き戸惑いましたが、しばらくするとそれも落ち着きました。二人の美しさ、
気品と優雅さに満ちた立居振舞等々、いずれをとってもこれ以上姫巫女に相応しい人物はいないと
思われるものだったからです。

24 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/11(金) 01:40:16 ID:XXtXge0I
 人々は噂しました。あの二人はどこから来たのだろうかと。不思議なことに二人の出身は神殿と
王室の秘密とされ、町にはそれを知る人間は一人も居ませんでした。
 いずこかの貴族の家の出なのではないか。
 赤子の頃から神殿で育てられた秘蔵子かもしれない。
 いやいやきっと何代か前の姫巫女のお子なのだろう。
 さまざまな噂が流れ、中には、あの気品はどこぞの王族の出に違いない、などという途方も無い
ものまでありました。
 そんな下々の喧騒をよそに神殿では日々祈りが捧げられ、祭事が催され、人々に祝福が与えられ、
あるいは巫女が愛を分け与えます。
 姫巫女が代替わりした次の年、遠征に出る将軍が姫巫女姉妹二人から祝福と加護を賜りました。
その将軍の率いた遠征軍はまれに見る戦果をあげ、一度の遠征で三つの都市を占領するという
手柄を立てます。人々は姫巫女姉妹は女神が遣わした御使い違いないと噂し、王侯貴族や高位
顕官が競ってその祝福を求めるようになりました。
 それら全てに分け隔てなく愛と祝福を与えながら、忙しいなかにも仲睦まじくすごす姫巫女姉妹の
姿に、人々は女神の加護があることを確信するのでした。

                                                      ―了―

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

おしまい。次はマグナハウスの予定です。

>>21
なんとか無事終わりました。
今回も途中で規制が挟まりましたが…。

壁|ノシ ソレデハ

25 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 13:04:05 ID:pTOBLHtB
GJ!

26 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 03:33:48 ID:030jGZU7
完結乙
BLUEさんの小説は、女性化してゆく過程とそれを受け入れてゆく描写がたまらん
姉編の、おっぱいができるとことか、女性としてみられて欲情されることを望んでゆくとことか
続編も待ってますよー

27 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 05:02:10 ID:030jGZU7
続編っつか新作やね

28 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/12(土) 13:54:44 ID:QVsh13t6
壁|・_・)ノ ハーイ

さっそくいっちゃったり。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

* 実演販売? *

 某地方都市の繁華街の片隅、小さな商業ビルの地階にその店はある。
 マグナハウス。
 いわゆるホステスが全員ニューハーフの、いわゆるニューハーフ・パブである。店内の一角に
ショーステージがある、ショーパブと呼ばれるタイプの店だ。
 この店のステージで毎晩行われる過激なショーは、常連を惹きつけて離さない、そしてその手の
趣味を持たない人間をも惹きつける魅力を持っている。
 そのステージで、今宵演じられるのは……。

                              ●

 ステージの中央に、分娩台が据えられている。産科の医院で出産時に妊婦が横たわる、両足を
開いた形で固定する特殊なベッドだ。すぐ傍には術具台も置かれ、それだけを見れば分娩室の
ように見えなくも無い。
 しかし、今分娩台の上に居るのは臨月を迎えた妊婦ではなく、術具台上に並べられているのも
救急用の止血器具や臍帯処理用の道具ではなかった。
 分娩台の両脇に立つのは、看護婦の衣装をまとった二人の女性――に見える人物――だ。
ただしそのナース服は一般的なデザインの物ではなく、剥き出しの肩や太ももの付け根ぎりぎりの
ミニスカート、おまけに色は派手なピンクという代物だった。顔立ちや体格はそっくりで、少し目を
離すともうどちらがどちらだったか分からなくなるほどだった。
 彼女たちの名前はマキとミキ。マグナハウスに勤務する、双子のホステス――もちろんニューハーフである。
 分娩台の上の人物も、一見したところは女性だった。長い髪と若干垂れ気味の目元が、どこか
気弱げな雰囲気をかもし出している。顔立ちの印象に反して診療着の胸元を押し上げる乳房は
豊満で、見る物の目を惹きつける。身長は170を超える長身なので、最終的な印象は『背が高くて
胸も大きいのに性格は気弱』という、いじめの格好の標的になりそうな物だった。
 こちらの名前は榊エミコ。マキとミキと同じく、マグナハウスで働くニューハーフホステスだ。
 この三人が、今夜のステージの出演者だった。
 さて一見すると産科医院の分娩室を模したように見えるステージだが、明らかな、そして異様な
違いがいくつかある。
 最初に目に付くのは分娩台の上である。
 分娩台上のエミコは、開脚台上の両足だけではなく、両手をも拘束されていた。産婦が力むときに
つかまる為の握りに、両手が粘着テープでぐるぐる巻きに固定されている。さらにその口はボール
ギャグでふさがれ、唾液がこぼれるに任されている。
 無力なその姿はさながら俎上の鯉、はたまた生体解剖を待つ実験動物といったところだ。
 もうひとつ普通の医院と違う点は、傍らの術具台――正確には術具台の上に並べられた道具
類にあった。
 そこにあるのは止血器具やその他の医療器具ではなく、ゴムで出来た模造男根やモーターで
動く玩具、あるいは女性器を模したシリコーンゴム製の自慰道具と言った、いわゆるアダルト
グッズの類だった。
 異様な道具立てにフロアの興奮が高まり、客の視線が分娩台上のエミコに集中した。その視線に
興奮したのか、エミコの男根は屹立し、診療着に外からも分かるふくらみを作っている。
 兎の被り物をした司会がステージの開幕を告げた。

29 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/12(土) 13:58:36 ID:QVsh13t6
                              ●

「さてお集まりの皆様、やってまいりました、夜の実演販売の時間でーす」
「マキさんマキさん、今夜の商品はなんですか?」
「今夜の商品は、大人のおもちゃ屋さん『ショップ○○』から提供されたこちらのおもちゃ類です!」
「まあ、たくさんありますねー」
「最近恋人との夜がマンネリなあなた、はたまた一人が寂しいあなた! そんなあなたにお勧めの
おもちゃ紹介! 最後には当店とのスペシャルコラボレーショングッズも紹介しちゃいます!」
「あらあらこれは見逃せませんねー。それでは早速最初の商品をお願いします」
 二人のピンクナースの掛け合いで舞台は始まった。露天商か、はたまた深夜の通販番組か
――軽快なトークが客をひきつける。
「さてさてミキさん、これは何だと思います?」
「これは、うーん、洗濯バサミでしょうか?」
 マキが最初に取り上げたのは、金属製のクリップのような道具だった。歯の部分にはゴム製の
滑り止めがつき、確かに全体的には洗濯バサミに見える。
「ざーんねん、これはニップルクリップっていって、こうして使うんですよお」
 マキは無造作に、分娩台上のエミコの服の胸元を引き裂いた。薄い診療着はあっさりと裂け、
エミコの乳房が剥き出しになる。剥き出しになったその乳房の先端、既に固くとがっていた乳首に
マキは無造作にクリップをかませた。
「〜〜〜!」
 エミコが悲鳴を上げようとするが、それは口に噛まされたギャグに妨害され、くぐもった呻き声に
しかならなかった。手足に入った力に、分娩台がぎしぎしと音を立てる。
「あらあら、実験動物さんが痛がってるみたいですよ? 大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫大丈夫。このニップルクリップのスプリングはとっても軽いんです。それに歯の部分には
ゴムもついてますから、体に傷がつく心配もありません!」
「それなら安心ですね。じゃあこちらの実験動物さんはどうしたんでしょうか?」
「これは喜びの表現ですよお。この実験動物さんは性格マゾヒストですからねえ。ほら」
 マキが今度は診療着の裾をめくりあげた。エミコの股間からアヌスまでがむき出しになり、
屹立したペニスとその先端からにじみ出る蜜が衆目に晒される。
「あらまあおちんちんが濡れてますねえ。これなら心配ないですね。ところで、おっぱい用の
おもちゃはこれだけですか?」
「ニップルクリップ以外だと、こんなものもありますよお」
 ミキに促されたマキが次に取りあげたのは、小さなゴムスポイト状の道具だった。スポイトと
違うのはその先端で、ラッパの口のように広がっている。全体は透明なプラスチック製で、
ゴム球以外の部分はすべて透き通っている。
「こちらは?」
「これはこうやって使うんですよお」
 先ほどクリップをかませたのとは逆の胸に先端を押し付け、ゴム球を二、三度握る。するとマキが
手を離しても器具は離れず、エミコの胸にぴったりと吸い付いていた。
「おやおや、しっかりくっついてますねえ」
「はい、この通り」
 マキがスポイトを掴んで上下に動かすと、それにつれてエミコの豊満な胸が上下にゆれた。
乳首をつまんで胸を振り回される感覚に、エミコが再び苦鳴をあげる。
「見てください、乳首が吸引されて吸い出されているのが分かりますかあ」
「まあ本当、すっごく尖ってますねえ」
「男の人の口で吸われるのとはまた違う、先っぽだけをきゅっと吸われる感じがきもいいいんですよお」
「それはとっても気持ちよさそうですね」
 分娩台の上のエミコは早くも息絶え絶えといった風情だった。それをよそに、マキとミキの軽快な
トークは続く。なんといっても、術具台上にびっしりと並べられた道具のうち、まだたった二つを
紹介したに過ぎないのだ。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

以下続きます。番組の最後まで、チャンネルはそのまま!

30 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/12(土) 14:04:00 ID:QVsh13t6
>>25
ドモー

>>26
エロパロなので、女性化の過程=淫乱化の過程になりますが(^^;
肉体と一緒に心も変わっちゃうのが自分的にツボです。


壁|ノシ ソレデハ

31 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/13(日) 13:25:56 ID:6A3dNi87
壁|・_・)ノ ツヅキ-

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「さて、お次はこちらっ!」
「アイマスク? 安眠グッズでしょうか?」
「いえいえ、使い方しだいでこういうものも立派な大人のおもちゃになるんですよ」
「ほうほう」
 トークをしつつ、マキは手早くエミコにアイマスクを装着する。エミコは首を振ってマスクを外そうと
するが、徒労に終わる。
「さてさて、これで実験動物さんは視力を奪われました」
「そうですね」
「ご存知ですか? 人間って、視界を奪われるとそのほかの感覚がとっても敏感になるんですよ」
「ほほう、それは知りませんでした!」
「そこで今度はこれの――」
 そう言ってマキが次に取り上げたのは、何の変哲も無い筆だった。
「出番です!」
「今度は筆ですか?」
「はい、筆です。ちなみに100円ショップでも買えるんですよお」
「それは経済的ですね。それで、その筆で何をするんでしょうか?」
「こうします!」
 マキは手にした筆の先をエミコのわき腹に当てた。先がほんのわずかに触れる程度のごくごく
軽いタッチだったが、エミコは何か熱い物でも当てられたようにびくりとする。再び分娩台のきしむ
音がフロアに響き渡った。
「おやおや、なんだかすごくびっくりしてますよ?」
「はい、何しろどこに触られるか分かりませんから、まったく気構えが出来ないんですね」
 筆先がエミコのわき腹から離れ、今度は臍をくすぐる。くぐもった呻き声を無視してそのまま腹から
胸をさかのぼり、乳房の間を通って喉元に向かう――と思うと、いきなり向きを変えて横に移動し、
鎖骨をなぞって肩口に抜けた。筆が動くたびにエミコの体は緊張し、荒い息が吐き出された。
 肩から離れた筆は今度はまったく違うところ、太腿の内側をくすぐり始める。その後マキは、首筋、
最初とは反対のわき腹、足の裏、乳房の周辺、耳という具合に、エミコの全身を筆で撫で回していった。
 新しい部分をくすぐられるたびに、エミコは体をびくびくと震わせる。露出したペニスもそのたびに
震え、先端から溢れた蜜が周囲に垂れ落ちた。
 最後にマキは、そのペニスの先端に筆を当てた。敏感な亀頭を撫でるようにくすぐり、透明な液を
塗り広げるように愛撫する。
 デリケートな刺激に性感を高ぶらされ、しかしそのデリケートさゆえに絶頂には至れない――焦らし
責めを受けるエミコの全身からはいつのまにかぐったりと力が抜け、筆の動きにつれてわずかに
痙攣するだけになっていた。
「おやあ、実験動物さんの具合が変ですよ?」
「むむっ、ちょっと焦らしすぎちゃいましたかねえ。それでは次のアイテムにいってみましょうか」
 エミコの蜜を滴らせる筆を置きながらマキは言った。その言葉が聞こえているのかいないのか、
エミコはただ荒い息をつくだけだった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

エッチなシーンだけしか無い物の方がすらすら書けるのはどうしたものやら。

壁|ノシ ソレデハ

32 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 01:13:28 ID:VSWxsS1+
でも時にはストーリーが必要だぜ

33 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 05:45:14 ID:YBveX9om
じゃぱねっとwwwwww

34 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/14(月) 17:03:53 ID:RE/RTxCx
壁|_・)ノシ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「それでは今度はこれを使ってみましょう!」
「これはローションですね?」
 マキの取り上げた透明なボトルを覗き込み、ミキが確認の質問をする。
「ただのローションじゃありませんよ? この温感ローション『○×』は、温湿布と同じ理屈で触れた
部分をホカホカさせてくれるんです」
「なるほど、普通のローションがひんやりした感じがするのと逆なんですね?」
「その通りです。さて、これを――」
 説明しながらマキはエミコの両胸からクリップとスポイトを取り外した。続いてボトルのキャップを
回し、外れると同時にエミコの胸の間にローションをたっぷり振りまいた。
「!」
 びくりとするエミコを無視して、マキはローションを塗り広げてゆく。単に塗り広げるだけではなく、
円を描く動きで筋肉を揉み解しながらだ。
「ほほう、マッサージですか?」
「はい、その通り。こうやって緊張した体を揉み解してあげるのに、この温感ローションは最適
なんですよお」
「なるほど、これは恋人同士のスキンシップにももってこいですね」
「これをやってあげれば、好感度アップ間違い無しです!」
 解説トークの間もマキの両手はエミコの全身をまさぐり続け、全身にローションマッサージを
加えてゆく。エミコは力の抜けた様子で分娩台に体重を預け、緊張がすっかりほぐれているのが
傍目にも分かる。
「あ、もちろんこんなことも出来るんですよ」
 不意をうってマキの右手がエミコのペニスをつかみ、ローションにまみれた手のひらで
いきおいよくそれをしごく。
「!? 〜〜〜っ!」
「おお、なんだか効果は抜群ですよ?」
「粘膜に触れると温感も一段とアップするんです」
「なるほど、おちんちんが熱くてたまらなくなるわけですね?」
「はい。そしてローションですからこんなところにも」
 ペニスを離したマキの右手が、人差し指だけを伸ばして握られる。その向かう先は、屹立した
ペニスの下、ココア色のすぼまりの中心だった。
 ずぶり、と指が肉の洞窟を穿つ。
「!!」
「挿入するのに役に立っちゃうんですよお」
 抜き差しを繰り返し、肛門粘膜を責めながらマキが言う。その指が一往復するたびに、エミコは
声にならない悲鳴を上げて痙攣した。
「敏感なところが熱くてたまらないわけですね。これは効きそうですねえ」
「これで前戯をしてあげれば、本番がいっそう激しくなること間違い無しです!」
 マキの指が引き抜かれ、エミコの痙攣が治まる。その呼吸は、先ほどまでを上回る激しさだった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>32
エッチなストーリーを目指して頑張っています。

>>33
是非お買い求めくださいなのですw

壁|ノシ ソレデハ

35 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 00:08:09 ID:ZmZi3wu6
つC

36 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/16(水) 13:00:36 ID:6cBxJ8eO
壁|・_・) マダマダイクヨー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「さてさて、お次のアイテムはこちら!」
 次にマキが取り上げたのは、男根を模した太長い筒状の器具――ディルドーではなく電源と
モーターを内蔵したバイブレーターだった。
 その形状は単純な男根の模倣ではなく、竿の部分にはびっしりとパールが並び、大きく膨らんだ
亀頭部にもいくつもの突起がついた、性器を責めるためにいささかグロテスクに改造された形状だ。
全体を覆うシリコーンゴムは全て透明で、金属製の内部軸や先端部に内蔵された小型モーター、
こちらも金属製のパール部や狭間のギアが垣間見える。凶悪な外形に加えて金属製の内部機構を
むき出しにしたそのデザインは、いささか拷問道具じみた印象を与える物だった。
 マキはエミコの視界を奪っていたアイマスクを外すと、その凶悪なバイブレーターをかざしながら
解説を続ける。
「こちらのバイブにはアメリカ航空宇宙局・NASAの開発した超強力モーターと、スペースシャトル
にも使われている燃料電池の技術を応用した電源回路、そして宇宙用に開発された新合金製の
内部構造が使われているんですよお!」
「おお、これはすごいハイテクの塊です。って、電源に燃料電池ですか?」
「……いえ、『燃料電池の技術を応用した電源回路』です。電源は単一電池3本を使います」
「……えー、超強力モーターというのは」
「人工衛星などにも使われる、強力なトルクを持つモーターの設計を応用したモーターを二機
内蔵しています。大きいほうは竿のスイング・伸縮とパールの回転、小さいほうははヘッドの内蔵
ローターに使用されています。設計上、人体が発生可能なあらゆる締め付けを無視して体内を
掻き回せる出力を確保しています!」
「それはすごそうですね」
「それでは実際の動きをみてもらいましょう」
 マキはそう言ってバイブの底部についた主電源スイッチをオンにすると、二つついたダイヤルの
片方を回した。低い振動音と共に先端が震えだし、そこから生えた柔軟な突起がそれにつれて
複雑にゆれる。
「この先端部分には独立したローターが内蔵されています。そしてこの柔軟な突起がその振動を
余さず伝えてくれるんですよお」
「これは気持ちよさそうですね」
「子宮口に、はたまた直腸行き止まり結腸部に、お腹の奥底にダイレクトヒットです!」
 マキはそこでいったん先端のローターを止めた。もうひとつのダイヤルを回し、今度は別の
モーターを動かす。先端と胴の継ぎ目部分で回転と伸縮を伴う動きが起こり、それと共に無数の
パールが回転をはじめる。
「今度はこちら。スイングとピストンの同時動作、そしてこのパールの回転が、全体への完璧な
刺激をお約束します!」
「こ、これは強烈そうです。しかしパワーのほうは大丈夫なんでしょうか?」
「それではミキさん、ちょっとこれをぎゅっと握ってみてください」
「こうですか――これはすごい、想いっきり握っているのに動きがぜんぜん変わりません!」
「このバイブは理論上人間の括約筋が出しうる限界筋力で締め付けられても動作可能な設計に
なっています。これはNASAが研究した最新の人体工学理論に基づいた設計なんですよお」
「それは完璧ですね! でもお高いんでしょう?」
「この超強力ハイテクバイブ、今回はなんと8,900円、8,900円でのご奉仕です。入荷数量は限定
百個、急がないと売り切れちゃいますよお」
「これは見逃せませんね!」
「さてそれでは、これを実際に人体に使うとどうなるか、実験してみましょう」

37 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/16(水) 13:02:08 ID:6cBxJ8eO
 マキとミキに視線を向けられて、分娩台上のエミコがびくりと身を震わせた。その視線はマキの
持つバイブレーターに釘付けで、全身が小刻みに震えている。
「おや、実験動物さんはなにやら怖がっているようですよ?」
「うーん、このバイブは大きいですからねえ。いきなり入れたら体を傷つけちゃうかもしれません。
そんなときはこれ――」
 マキはバイブレーターを術具台に戻すと、もっと細い棒状の器具を取り上げた。
「アナル拡張スティックの出番です!」
 マキが取り上げたのは、プラスチック製の棒の軸上に螺旋が刻まれた器具だった。先端から
根元にかけて緩やかに太くなっていく構造が、掘削用のドリルを連想させる。
 マキが取り上げたのは一本だけではなく、小指程度の細い物から先ほどのバイブより多少太い
程度の物まで、大小合計5本があった。
「これを使ってあらかじめ拡張しておけば、初めての方でもこのバイブを楽しめます!」
「ほほう、これは至れり尽せりですね」
 マキとミキは――獲物を前にした肉食獣のような――笑顔を浮かべながらエミコを見た。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アイテム紹介だけで終わってしまいました。(^^;
あやしい通販グッズの定番、NASAの技術登場です。

>>35
ドモー

壁|ノシ デハマタ

38 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 01:25:58 ID:Cur9sVLx
ええぞもっとやれー(笑
つC

39 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/18(金) 15:46:54 ID:S9kZlZTc
壁|・_・) モットイクヨー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 滑らかなプラスチックの螺旋が、回転しながら肉の洞に潜り込んでゆく。ローションにまみれた
それは肉の環の締め付けを無視し、逆に自らの太さでそれをこじ開けてゆく。
「はいっ、一番太いところまで入りました」
「あらあら、こんなに拡がって。客席の皆様、よーくご覧になってくださーい」
 マキの手によって回転しながら押し込まれてゆく拡張スティックが、エミコの肛門を容赦なく
押し広げてゆく。スティックはすでに三本目で、大人の親指よりも一回り太いぐらいの太さに
なっている。
 押し広げられて震える肛門と、容赦なく肉穴の中に食い込んでいるプラスチックを、ミキの
構えたハンディカムが捉えている。カメラから伸びたコードはステージ上に運び込まれたハイ
ビジョンテレビにつながれ、エミコの肉穴が器具に犯され拡張される様子を鮮明に映し出していた。
「はあーい、それじゃ次にいきましょうねえ」
 ずぼずぼと淫靡な響きをさせながら、スティックが引き抜かれてゆく。押し込むときとは違い
回転を与えられずにまっすぐ引き抜かれたスティックが、その螺旋の凹凸でエミコの肛門を嬲る。
ねじれの山が肛門を一つ通り過ぎるたびに、エミコは苦痛とも快楽ともつかないうめき声をあげた。
「はいっ、じゃあ次は4番ですねえ」
 次のスティックにローションをたらしながらマキが言う。マキの手にしているスティックは、一番
細い先端部でも大人の親指並、根元付近では成人男性のペニスに匹敵する太さだった。
 温感ローションをたっぷりまぶされててらてらと光るスティックがの先端が、エミコのアヌスに
押し当てられる。やっと閉じることが出来たばかりのアヌスを再び押し開かれ、エミコは息を飲んだ。
 ぐるり、とスティックが回転し、アヌスが一回り押し広げられる。抵抗するように震えるのを
無視して、もう一回転。さらに一回転。そしてまた一回転。
 プラスチックのドリルが回転するたびに、エミコのアヌスは押し広げられてゆく。スティックが
潜り込んでゆくにつれて細かい襞になっていた肛門はぴっちりと広がり、やがては張り詰めた
ようになってゆく。
 エミコのアヌスが無慈悲に押し開かれ拡張されてゆく拷問じみた様は、カメラに余すところ無く
捉えられモニターに映し出されている。それだけではなく、固く怒張して、既に股間まで蜜を
滴らせている男根も――全てが衆目に晒されていた。
 再びスティックが根元付近までアヌスに埋まる。ほぼペニスと同じ太さの棒をくわえ込んだ
アヌスは、おそらく男に犯されているときと同じような状態だろう。普通ならばなかなか目に
出来ないその状態が、今は数十人の目線に晒されていた。
「はーい、それじゃ抜きますねえ」
 再び濡れた肉がこすれる音がし、スティックが肛門粘膜を嬲りながら引き抜かれる。エミコの
痙攣と共に、分娩台が軽く軋んだ。
「じゃあ最後、今度はちょっと太いですよお」
 マキの手にした最後――五本目のスティックは、先端こそさほどでもなかったが、付け根近くの
一番太い部分では一般的な男性のペニスを明らかに上回っていた。男の物より一回りは太い
それを、マキはエミコの目の前にかざす。
「これが終わったらさっきのバイブを入れてあげますからねえ。楽しみですねえ」
 ボールギャグを噛まされたままのエミコはもちろん何も答えることは出来ない。スティックに
釘付けの視線が意味しているのは、恐怖感か、それとも快楽への期待か。
 衆人環視の中、最後のスティックがアヌスに押し当てられた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

みんなにアップで見られながら、ぐりぐり拡げられちゃいます。

>>38
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

40 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:50:30 ID:0ngKejxB
つC

41 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/19(土) 15:43:11 ID:9VIA9yMU
壁|・_・)ψ カキカキ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 粘液でぬめった音をさせながら、最後の拡張スティックが引き抜かれた。エミコのぽっかりと
開いたアヌスは、一拍おいてから名残惜しげに閉じていった。
「はあい、それでは準備も整いましたので、本番にいってみましょうかあ」
「おおっ、いよいよハイテクバイブの威力が露になるんですね!」
「ミキさん、カメラをしっかりお願いしますね。お客様にはバッチリ見てもらわないといけませんから」
「はい、お任せを!」
 マキがバイブにローションをふりかけ、ミキの手にしたカメラがそれを映す。バイブの先端が
エミコのアヌスに押し当てられると、モニターにはその光景が大写しで映し出された。
「ではいきます」
 無数の突起に覆われた先端が、肉穴を押し広げながら食い込んでゆく。エミコの背が反り返り
分娩台が軋むが、太ももから足首までをマジックテープで固定され、手首もしっかり固定された
状態では、足を閉じることも手で拒むことも出来なかった。
 やがてバイブの先端部――人体で言えば亀頭にあたる部分――がすっかり隠れ、一段細く
なっている部分を肛門がしっかりと加える形になった。
「はいっ、これで先端のローターがお尻に入りました。まずはこれから動かしてみましょう」
 マキの指がダイヤルを回すと、エミコの体内からくぐもったモーターの音が響いた。エミコの
尻が震え、肛門が収縮してバイブを噛み締める。その様子は余さずカメラに捉えられ、モニターに
映し出されてゆく。
「今、先端の突起が入り口の敏感な部分をくすぐってるんですよお」
「これは気持ちよさそうですね」
「おちんちんや指では出来ない、このバイブならではの刺激なんですよお」
 マキが軽くバイブを前後させる。抜き差しをする、というほどではなく、わずかに当たり所を
変える程度の動きだ。
「!? 〜〜〜っ!」
「おおっと? なんだかすごい反応ですよ?」
「このようにちょっと角度を変えてやることで、気持ち良い部分を満遍なく刺激してあげることが
出来るんですよお。先端から前方向に生えた突起が、どんな角度でも刺激を完璧に伝えて
くれるんです」
「なるほど、一番感じる部分がどこにあっても大丈夫というわけですね?」
「はい、そのとおりです」
 そこでマキはいったんローターを止めた。エミコは再びぐったりと分娩台にもたれ、ボール
ギャグの隙間からふうふうと激しい息をしている。
「さてお次は、スイング&先端ピストンのダブルアクションと、多重逆回転パールの威力を見て
みましょう!」
「おお、これもなんだか凄そうです!」
「強力モーターの威力をとくとご覧ください!」
 マキの指が、ローターの振動調節ダイヤルの下にあるダイヤルにかかった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

冒険の書のレベルがあがんな〜い TT

>>40
ドモー

壁|ノシ

42 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 03:26:27.57 ID:J7aTDavQ
モニターに局所を映され晒される
いいねぇ〜

43 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/20(日) 13:17:04.34 ID:IKDdzrPZ
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 マキはまず、ダイヤルを一目盛りぶんだけ回した。
 バイブの先端がゆっくりと回転しながら伸縮をはじめ、同時にその下のパールの列が回転しだす。
パールは全部で四段になっており、その一段毎に逆方向に回転している。
「〜〜〜っ!」
 エミコの咥えたボールギャグの隙間からうめき声が漏れる。あるいはギャグを咥えてさせられて
いなかったら、絶叫があがっていたかもしれない。
 回転と伸縮をするバイブが肉穴を責める様が、モニターに大写しになる。先端の回転に従って
肉穴はゆがみ、伸縮にしたがってめり込み、捲くり返る。透明な被覆の下に銀色のメカニズムを
光らせたバイブが充血した粘膜を蹂躙する様は、エミコを拘束する分娩台ともあいまって、手術か
何かのようにも見えた。
「いかがです、この括約筋の締め付けをものともしないパワー!」
「うーん、まさに力こそパワー、といったところですか。しかしまだパールが入っていませんね?」
「はい、それではもっと奥まで挿入してみましょう」
 バイブが数センチ前進し、エミコの中に潜り込む。先端の回転部と伸縮部は全て体内に消え、
パールの一列目がちょうど肛門にかかる位置に来た。
「〜〜っ、〜〜っ!」
 再びエミコの背筋が反り返り、分娩台を軋ませる。モニターには肉の環が回転するパールに
嬲られる様が映し出され、スピーカーからはモーターの駆動音と濡れた肉の掻き分けられる
しめった音が響いている。
「おお、これまた凄い反応です」
「パールを入り口にちょうどあてているので、凄い刺激になるんですよお。そして外からは
見えませんがヘッドの動きは先ほどのままですから、なかのほうも強烈に掻き回されています」
「これは気持ちよさそうです。今までのバイブでは満足できなかった方も、これなら大満足ですね!」
「はい。それでは最後に、このバイブの全力全開をお目にかけます!」
「これでまだ全力じゃ無いんですか?」
「はい。まずは一番奥まで挿入します」
 マキはそういうと、バイブを一気に根元までエミコの中に押し込んだ。外に出ている分は、
コントローラーのほかはパールの四列目だけがわずかに外から覗ける程度で、残りは全てが
エミコのアヌスの中におさまる。
「次にヘッドのローターも動かします」
 マキの指がダイヤルに触れ、先端部の内蔵ローターを起動する。エミコは再び震え、のけぞり
ながら体を捩じらせた。
「お次に両方を最大出力にして」
 二つのダイヤルが『MAX』の目盛りまで回され、カメラのマイクが拾うモーター音が大きくなった。
振動音と回転するギアの噛み合う音がスピーカーから響き渡る。
「こうやってピストンしてあげます」
 マキは最大出力で動作するバイブをエミコのアヌスから出し入れし始めた。
 エミコのアヌスはえぐられ、拡げられ、こねくり回され、パールにこすりあげられる。その動きの
一つ一つに、エミコは言葉にならない声をあげてのたうった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>42
実は元ネタが(^^;
プレイは ttp://www.elog-ch.com/news/archives/2010/09/25133830.html を膨らませ、
バイブは ttp://www.e-nls.com/pict1-4013-10000013
ttp://www.e-nls.com/pict1-26471-9999 を合体・魔改造しています。

壁|ノシ マタジカイ


44 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 02:16:19.16 ID:2QiIFJLu
つC

45 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/21(月) 20:15:08.80 ID:7XBjWMJQ
壁|・_・) チョウ ミジカメ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ずぼっ、と濡れた音がした。マキがエミコのアヌスからバイブを一気に引き抜いたのだ。
暴れ回るバイブを乱暴に引き抜かれ、エミコはまたしてものけぞった。
 性器――といってもいい敏感な尻穴――を責めていた強烈な刺激がいきなり途絶え、
エミコはぐったりと横たわりながらはあはあと荒い息を吐く。
「さてここで、実験動物さんに感想を聞いて見ましょう」
 ミキはカメラを術具台に置くと、エミコの声を封じていたボールギャグを取り外した。
「実験動物さん実験動物さん、超強力バイブの感想はいかがです?」
「はっ、はあっ、はあっ……、ふあい、とっても、きもひ、よかっられふ……」
 エミコが回らぬ呂律で何とか答える。その顔は涙と涎にまみれ、ギャグから解放された
口元からもいまだに涎が垂れていた。
「はいっ、ありがとうございます。以上、体験者の声でしたー」
「それでは最後の商品の紹介に――」
「ああんっ、まだっ、わたし、いってないのおっ、もっと、もっと、わたしのおしり、けつまんこ、
ごりごりしてっ、おねがい、いかせてえっ!」
 紹介を〆ようとしたマキの台詞をさえぎり、エミコが絶叫する。
「おやあマキさん、どうやら実験動物さんが壊れちゃったようですよ?」
「そうですねえ。ちょっとこのバイブが強力すぎたようです。それでは最後の商品で――」
 マキは術具台の上から二つの道具を取り上げた。
 一つは男根を模したゴム製の道具、いわゆるディルドーだ。モーターなどを内蔵していない、
純粋な張形である。
 もうひとつは柔らかいシリコーンゴム製の筒――男性器に使用するためのオナホールと
呼ばれる物だ。
「楽にしてあげましょうか」
 にやりと笑い、エミコを見る。エミコは焦点の合わない目でマキの手の中のものを見ながら、
『もっとお、いかせてえ……』とつぶやいていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

もうちょい冒険の書レベルが上がればっ……複数レスを使った投下もっ……可能にっ……!
いやまあ、今でものんびり待ちながら書き込めばいいんですが……。

>>44
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

46 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/22(火) 17:49:18.48 ID:xpLAtqhA
壁|・_・) ツヅーキ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「さてさて、最後商品はなんでしょうか?」
「はい、こちらの二点です」
「これはディルドーと、もうひとつはオナホールですね?」
「本日の限定スペシャル商品です!」
「うーん、見たところ、ごく普通のディルドーとオナホールのようですが……」
「そうですね。機能的には一般的な市販の物と同じです」
「そうすると、どの辺がスペシャルなんでしょうか?」
「実はこの二つ、こちらの実験動物さんのおちんちんとお尻から作られた、再現商品なんですよお」
 マキの言葉に、客席の一部からどよめきが上がった。
 エミコはマグナハウスのホステスの中でも売れっ子で、固定客も少なからずついている。
おそらくはそのような客があげた声だろう。
「ほうほう、『AV女優だれそれのオマンコを忠実に再現したなんとかホール』とかそういうのと
同じなんですね?」
「はい。まず、こちらのディルドーは――」
 マキはディルドーをエミコのペニスに並べて見せた。ミキが再び手にしていたカメラがそれを
アップで写す。片方は生身、片方はゴム製の二つのペニスは、確かに寸分違わぬ形、大きさ
だった。
「この実験動物さんのおちんちんを勃起させてから、医療用シリコンで型取りしたものです」
「なるほど、それはそっくり同じ形になりますね」
「外見だけじゃ有りませんよお。固めのハードラバーを芯に、外側を柔軟なシリコーンゴムで
覆った二層構造によって、硬さや手触りも完全再現です!」
「なるほどなるほど。おや、よく見るとこのディルドー、先端に小さな穴があいているようですが?」
「実はこのディルドー、射精機能も再現しているんです!」
「射精機能ですか!?」
「はい、中心を細いゴムのチューブが貫通していて、底の部分はこのようにアタッチメントに
なっています」
 マキはディルドーをひっくり返すと、その底辺を指差した。ディルドーの底辺には金属製の
差込口と、何かの固定用金具があった。
「こちらのプラグにこのポンプつきチューブを差し込んで――」
 マキは術具台から、細いチューブの途中にゴム球型ポンプがついた物を取り上げた。
チューブの先端のねじ込み式接続金具をディルドーに繋いで見せる。
「こっちから液体を吸い込ませてやります」
 次に取り出したのは液体の入ったボトルだった。マキがそれを軽く振ると、白濁し、粘性を
帯びた液体がボトルの中でとろりとゆれる。
「これは? 精液ですか?」
「こちらは商品名『ザーメンローション』といいまして、見掛けも触った感じも精液そっくり
なんですよお。で、これを……」
 ボトルのキャップを外し、チューブの吸い込み口を入れる。マキがポンプを何度か握ると、
白いローションが吸い上げられていった。
「こうやってポンプで吸い込んであげます」
 マキはディルドーの先端をエミコの顔の前に持っていく。目の前に突き出された擬似男根の
先端を、エミコはぼんやりと見つめた。
「はいっ、ご覧ください!」
 マキがぐっとポンプを握ると、ディルドーの先端からローションが噴き出した。擬似射精が
エミコの顔を射ち、白く染める。
「おおっと、これは面白いですねえ」
「さらにこのディルドー、この固定金具でストラップに固定することも出来るんです。女性の
お客様にもご活用いただけるんですよ」
 ミキの手にしたカメラが、ディルドーの先端と、白いローションに汚れたエミコの顔をアップで
捉えた。喘ぎながらディルドーを見つめるエミコの表情は、快楽だけを求めるとろけきった物だった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

壁|ノシ デハマタ

47 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 18:05:36.26 ID:D0cbCm7j
で、その二点セットは如何すれば手に入るのか教えては戴けまいか?
さぁさぁハリーハリーハリー!(*´д`)ハァハァ

48 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/25(金) 14:01:39 ID:z10AlpTb
壁|・_・)ノ ラストー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 すぼっ、という音がした。エミコの固く勃起しきったペニスが、シリコーンゴムの筒に飲み込まれた音だ。
「こちらのオナホールは、××社のアナルホールを原型に、この実験動物さんのお尻を忠実に
再現した商品なんですよ」
「ほほう、お尻を忠実に再現ですか」
「はい。直腸部の直径、奥行き、結腸までの長さ、肛門括約筋の締め付けなどを、膣圧計と内視鏡を
使って実測しています。また、入り口部分の形状もシリコンで型取りしてあるんですよ」
「なるほど、完全再現ですね!」
「はい。この実験動物さんのお尻に挿入した時と寸分違わぬ感触を、おちんちんに与えてくれるんです!」
 マキはそういうと、エミコのペニスを飲み込んだオナホールを上下に動かした。ローションが
ぐちゅぐちゅと派手な音をたて、シリコーンゴムの内側に形作られた襞がエミコのペニスを
こすり上げた。
「あっ、ふあっ、ひいんっ、ああっ、ひいっ!」
 ホールが上下するたびに、エミコの嬌声が上がる。ローションで扱かれて以来ずっと
放置されていたペニスに強烈な刺激を受け、エミコは脳が焼けるような快楽を味わっていた。
「さてそれでは、お尻の方も責めてあげるとしましょう。ミキさん、このオナホールをお願いします」
「はい」
 ミキはカメラを置き、マキに代わってオナホールを両手でつかんだ。エミコの巨根を飲み込んで
いびつに膨れたホールは、片手では指が回りきらない太さになっていた。
 一方マキは再びディルドーを手にすると、ミキが立っているのと反対の側に立ち、エミコの
アヌスにディルドーの先端を押し当てた。
 温感ローションを塗りこまれて拡張スティックとバイブレーターに犯されたエミコの肛門粘膜は、
さながら火傷をした肌のように敏感な状態になっていた。その敏感な場所に触れられ、エミコの
アヌスがぎゅっと収縮する。
 すぶり、とディルドーがエミコのアヌスに食い込む。マキはぐりぐりとこじるようにして、エミコの
体内にディルドーを押し込んでいった。肛門の締め付けを力ずくで突破し、傘の張った亀頭が
肉の筒を押し広げながら奥を目指す。一方の入り口は、太い竿をくわえ込むためにみっしりと
押し広げられている。
 自らの尻穴を犯しながら、自らの男根に犯される。エミコは今、そんなありえない感触をペニスと
アヌスで味わっていた。
「さてそれでは、かわいそうな実験動物さんを安楽死させてあげましょうか。ミキさん、オナホールで
思いっきり扱いてあげちゃってください」
「はいはい」
 マキの手にしたディルドーが激しく抽送され、ローションを撒き散らしながらエミコのアヌスを
犯し始める。同時にミキの手にしたホールも激しく上下し、こちらもローションをこぼしながら
エミコのペニスを扱き上げる。
「ひぎっ、いやあっ、うああっ、だめっ、しぬっ、しんじゃうっ、しんじゃううっ!」
 エミコの悲鳴を無視し、マキとミキは手にした道具を使い続けた。幾度も絶頂寸前で寸止め
されていたエミコに、その刺激を耐える事など出来はしない。あっさりと絶頂に追いやられた
エミコの体が再びのけぞると、拘束されたままびくんびくんと痙攣した。
「お、いっちゃったようですねえ。ホールの中に熱いのが出てるのが分かりますよお」
「あ、ミキさんミキさん、中身をこぼさないようにホールを外してください」
「? はい、こうでしょうか」
 ミキはホールを引き抜くとすばやくひっくり返し、挿入部――肛門にあたる部分――を上にした。
その挿入部にマキはポンプの吸入口を差し込む。

49 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/25(金) 14:03:04 ID:z10AlpTb
「このホールとディルドーがあれば、こういう使い方もできるんですよ」
 マキはポンプを使い、ホールの中に溜まったエミコの精液を吸い込んでいった。精液はチューブを
経由し、いまだエミコの体内にあるディルドーの先端から吐き出される。
「あっ、ふあっ、お尻の中、熱いの、出てるうっ!」
 エミコが再び体を震わせる。絶頂直後の敏感な体内に熱い刺激を受け、再び軽い絶頂に達したようだ。
「ほうほう、自分に中出しとは無駄がありませんねえ」
「はい、完璧なリサイクルで、とってもエコなんです!」
「……それはなんだか違う気もしますが。さて商品はこれでおしまいですね」
「はい。本日ご紹介した商品は全て、駅前裏道商店街の『ショップ○○』さんで扱っています! 
特に最後にご紹介したディルドーとオナホールは、各30個の限定生産商品です! 
皆様ぜひお買い求めくださーい!」
「それでは、本日の実演販売はこの辺で!」
「「またのおこしをおまちしていまーす!」」
 フロアに向かって大股開きのエミコの両脇で、マキとミキが一礼する。ステージの照明が
落ちると、フロアから盛大な拍手が上がった。

                                                    ―了―

* User's voice *

川 ^∀^) 「さて、お客様のご感想です」
川 ^∀^) 「まずは大学生Aさんと、ブティック勤務Rさんの声です」

A 『温感ローションを購入しました。
  これをボクの体に塗ってRちゃんの体にこすりつけると、
  ぽかぽかしてすごく気持ちいです。
  お風呂に入る時の楽しみが一つ増えました』

R 『温感ローションでAちゃんにマッサージしてもらうと、
  お仕事の疲れが溶けるみたいに消えてしまいます。
  今では私たちのバスタイムに欠かせなくなりました。
  素敵な商品をありがとうございます』

川 ^∀^) 「恋人同士のお二人に、無くてはならないアイテムになったようです」
川 ^∀^) 「Aさん、Rさん、お幸せに。さてお次は、高校生Y君です」

Y 『強力バイブ買いました。
  私はお尻の一番奥が一番気持ち良いところなので、
  先端内蔵ローターと伸縮機能のおかげで今まで使った
  中で一番気持ちよくなれました。
  パールで入り口をゴリゴリしながら奥を突かれると、
  何回もいっちゃいそうになります。
  このバイブはマイベストになりました!』

川 ^∀^) 「最後は女子大生のYさんです」

Y 『射精機能つきディルドーと温感ローションを購入しました。
  弟のお尻をディルドーでたっぷり犯してあげた後、
  ポンプで温感ローションを注ぎ込んであげると悶絶して喜んでくれます。
  今ではプレイにすっかり欠かせない一品になりました』

川;^∀^) 「えー、Yさん、過激なプレイはほどほどにしてくださいね?
      以上、お客様の声でした」
川 ^∀^) 「それでは皆様、ごきげんよう〜」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

50 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/02/25(金) 14:13:06 ID:z10AlpTb
おしまい。

19Cイギリスや古代バビロニアでは使えなかったアイテムを一挙大放出でした。
ついでにキャラがオルガさんとかぶりまくりが(作者の)悩みの種のエミコさんに
ちょっとテコ入れ。
長身巨乳巨根気弱Mというキャラがかぶってしまっていたので、おねだりに
躊躇しない雌犬属性追加とかしてみました〜。
あ、エミコさんはただいま恋人とかいないので、そこいら辺もいじるかもです。


>>47
.()_().
( ・x・) 「申し訳ありませんが、当店のお客様のみに御知らせしています」


壁|ノシ ソレデハ

51 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:20:27.71 ID:ElCrD7h5
GJ!

52 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 05:06:00.24 ID:9lg8oTlz
gjですよ

53 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 20:43:29.54 ID:UFHxqAKQ
一瞬「ニュータイプ・シーメールでエロパロ」に見えてしまった……
あとBLUE氏乙

54 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/04(金) 04:56:23.21 ID:bOZTTCoA
>>53
過去の次は未来把握(違
・・・未来のシーメールってどんなふうになってるんでしょうね?

55 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 09:17:11.50 ID:CVTugBCa
次はぜひ年下男が年上をシーメール化調教するようなやつをお願いします!

56 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 19:57:43.23 ID:Q5raxw2y
>54
着脱式。色々と。

57 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/04(金) 20:13:18.74 ID:bOZTTCoA
「未来のニュータイプが年下に調教されて色々と着脱式」把握。
・・・書けそうな気がしてきましたw
一発ネタで行くかも。

58 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:54:51.26 ID:mbXjEUsZ
来てくれ〜

59 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/08(火) 21:28:10.18 ID:5gFVDoGi
壁|・_・)ノ ハーイ

「未来のニュータイプが年下に調教されて色々と着脱式」開始〜。
今回はイントロだけなのでエチシーンは無しです。興味無い人は読み飛ばしてください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

* PROJECT ANGEL *

 一条の光が暗い宇宙を貫いた。
 光に貫かれた金属塊が醜く膨張し、次の瞬間閃光を撒き散らして消滅する。光条が交錯し、
再び閃光が生まれる。
 いくつもの閃光が生まれた後、光条の応酬は途絶えた。
『アルファ・ワンよりコントロールへ。戦闘終了。周辺に残存敵影無し。被害ゼロ。オーヴァ』
『コントロールよりアルファ・スコードロン。敵戦力の消滅を確認。作戦を終了。帰投されたし。
オーヴァ』
『アルファ了解。オーヴァ――アルファ全機、帰投する』
『アルファ・ツー、ラジャー』
『アルファ・スリー、ラジャー』
『アルファ・フォー、ラジャー』
 電波の声を交わしながら、四つの巨大な人型がフォーメーションを組む。暗い灰色の宇宙用
低視認性塗装に塗られたそれは、連合宇宙軍の制宙用アサルトアーマー・ハウンドドッグだ。
 四機のハウンドドッグが向かう先は大型の攻撃空母だった。護衛艦と防空機の間を抜けた
四機のハウンドドッグが、次々に着艦用デッキに舞い降りていった。

                              ●

 ――二十二世紀。
 人類同士の三度目の殺し合いを乗り越えて太陽系に広がった人類は、新たな繁栄を手に
しようとしていた。
 彼ら――後にバーサーカー、すなわち狂戦士の名で呼ばれるようになった自動戦闘機械群が
現れるまでは。
 最初にそれが金星に落下したとき、注目したのは一部の天文学者だけだった。金星の大気に
広がる美しい衝撃波の動画が公開されると大衆の興味が一時それに集まったが、それもすぐに
忘れ去られた。その後もそれについて論じるのは、天文学者とスペースガードのほかには一部の
暇人だけだった。
 しかし分厚い大気と太陽系最高の反射率の雲の底で――彼らは美と愛の女神(ヴィーナス)の
肉体を食らって増殖していた。
 金星への隕石――と思われていた物――落下の半年後、それは唐突に人類の前に姿をあらわした。
 分厚い雲の下から浮上してきた全長1,000メートル弱の細長い金属の塊が、金星周回軌道上に
あった観測ステーションをビーム砲撃で蒸発させた。金属塊の正体が宇宙戦闘艦だと判明する
までに三隻の貨物船と客船が犠牲になり、死者は三桁のオーダーに達した。
 月面にモスボールされていた戦闘艦と退役して久しい元軍人からなる寄せ集めの艦隊が
何とかそれを破壊するまでに、さらに三隻の船が宇宙の藻屑となる。
 残骸の調査の結果、それは人類とは明らかに異なる系統の技術の産物だった。たとえば、
艦体中心部にあった巨大なプラチナ・イリジウム製のスポンジ状物体が動力機関なのか、
情報処理機構なのか、それともそれ以外の何かなのか――それすら当初は不明だった。
 その後、あらゆる手段を用いた呼びかけに応答も無く、金星に投下された探査体がすべて
地上からの砲撃で破壊されるに及んで、太陽系連合中央政府は金星に巣食うそれを人類への
敵対存在と認定。いつしかその戦闘機械群は『バーサーカー』と呼ばれるようになる。
 やがて、廃棄が決定され解体を待つばかりだった兵器が再生され、宇宙戦力が整備される。
軌道上からの核攻撃が金星地表からの迎撃によって失敗した為、連合政府は超大型ビーム砲に
よる対地掃射を決定。ビーム衛星砲『イシュタル』建造に要する時間は三年――この時間を
稼ぐのが、連合宇宙軍に与えられた使命だった。
 『イシュタル』の完成まであと十八ヵ月。落としても落としても現れるバーサーカーと、徐々に
疲弊していく宇宙軍の戦力。果たしてあと一年半を持ちこたえることが出来るのか――人類の
命運はこの綱渡りにかかっていた。

60 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/08(火) 21:31:03.93 ID:5gFVDoGi
「ケイ、今日はこれからどうするんだ?」
 シャワーの音に混じって、ジョーの声が聞こえる。
「いや、特に予定は無いよ」
「よし、じゃあ飲みに行こうぜ」
「いいね、どこにする? トーマスの店?」
 僕はシャワーを止めると、ドライヤーのスイッチを入れた。四方から吹きだす乾いた温風が
僕の体を乾かしてゆく。
「このあいだトーマスの店からも女の子がいなくなっちまったんだよなあ」
「ああ、なんか女性人権団体から抗議があったらしいね」
 ジョーが愚痴る。僕は落ち着いて飲めればバーメイドやホステスが居ようと居なかろうと
どうでもいいのだけど、女の子好きのジョーには死活問題のようだ。
「山崎敬介少尉、居るか!」
 シャワールームに僕を呼ぶ声が響き渡った。僕は急いでシャワーカプセルから出る。
「はっ!」
 僕を呼んでいたのは、小隊長の有坂中尉だった。
「出頭命令だ。1300(ヒトサンマルマル)に大隊長執務室に出頭。以上だ」
「Yes,sir!」
 敬礼しながら壁の時刻表示に目をやる。指示された時間まで30分ほどしかない。有坂中尉が
姿を消すと、ジョーが声をかけてきた。
「出頭命令って、なにやらかしたんだよ、ケイ」
「さあ?」
 褒められる心当たりは無いが、叱責されるような心当たりも無い。
「どっちにしろ今日は付き合えないな、ごめんよ」
「いいって。また今度な」
「ああ、また今度」
 『今度』などがありえなかったことは――もちろんこの時の僕は知る由も無かった。

                              ●

 コンコンとドアを叩き、大きな声で告げる。
「山崎敬介少尉、ただいま出頭しました!」
「入りたまえ、少尉」
「失礼します!」
 大隊長のオフィスに足を踏み入れた僕は、そこに意外な人物を見た。
 オスカー中将――僕が所属するアルファ小隊の所属する第102戦闘大隊の所属する攻撃空母
《インヴィンシブル》の所属する連合宇宙軍第二航空艦隊の艦隊司令官――つまり僕にとって
上官の上官の上官のそのまた上官にあたる人物だった。
 応接セットのソファに座った中将の視線を感じながら、大隊長に敬礼する。
「楽にしたまえ、少尉。実をいうと君に話があるのは私ではなく司令官殿でね」
 大隊長がソファのほうを示しながら言う。
「まあかけたまえ、少尉」
 改めて中将に敬礼した僕は、促されてソファに腰をおろした。緊張からギクシャクした動きに
なっていたのが、自分でもわかった。
「ケイスケ・ヤマザキ、21才、アサルトアーマー搭乗員、少尉、志願任官……」
 中将が手元のペーパーに目を通しながら、確認するように言った。
「さて少尉。今日私が君に会いに来たのは、君に転属の通知をするためだ」
「は、自分の転属、でありますか?」
 このとき僕は、いささか間抜けな声を出していたと自分でも思う。艦隊司令官に呼び出されて
告げられるには、およそふさわしくない内容だったからだ。
「はは、得心がいかんと言う顔をしておるな。もちろん、普通の転属ではないぞ」
「は……」
「君の転属先は、私の直轄下にある第901実験戦闘団だ」
「……マーモット部隊!」

61 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/08(火) 21:33:08.57 ID:5gFVDoGi
 第901実験戦闘団――通称マーモット部隊。第二航空艦隊旗艦《グラーフ・ツェッペリン》に
所属する、兵器開発データを収集するための実験部隊だ。
「そうだ。あらかじめ言っておくと、君にはこの転属命令を拒否する権利がある。もしそうしても
一切ペナルティは無い。ただし受け入れた場合は機密保持義務が発生する。その場合は今後
死ぬまで901に関する情報を第三者に漏らすことは許されん」
「一つ聞いてもよろしいでしょうか、閣下?」
「一つと言わずなんでも聞きたまえ。そのために足を運んだのだからな」
「は、それでは。何故、自分なのでしょうか? 自分は正直に言って、それほど優秀な部類の
パイロットとは思えないのでありますが……」
「謙遜する必要は無い。データによれば君のパイロット適正は高いほうだ。最も経験不足は
否めないがな……」
「はあ。それでは何故……?」
「開始予定の新規プロジェクトにおける適正値が高かったとだけ言っておこう」
「それは新型兵器の開発と言うことでしょうか?」
「詳細は話せん。君が901の所属にならなければな。しかし上手くいけばバーサーカーに対して
強力な武器になると言っておこう」
 この時点で、僕の気持ちは決まっていた。バーサーカーに対する強力な武器――そのためなら、
人員を使い捨てにすると悪名高いマーモット部隊への転属もためらいは無かった。
 熟年旅行に出かけた両親の乗った客船がバーサーカーに沈められて以来、僕の人生の
目標はバーサーカーへの復讐だけだった。そのために宇宙軍に志願し、幸いにも適性を
認められてAAパイロットにもなった。もし文字通りマーモット(モルモット)として使い捨てられたと
しても――バーサーカーどもを滅ぼす一助になるのなら何も悔いは無い。
「転属命令、謹んで拝命します、閣下」
 ソファから立ち上がり敬礼をする。オスカー中将も答礼をし、『そうか』とつぶやいた。その声に
痛ましげな響きがあったのを、しかしその時僕は気にも留めていなかった。

                         ● ● ●

「901へようこそ、山崎少尉」
 《グラーフ・ツェッペリン》の連絡艇ハンガーで僕を出迎えたのは、どうみても十四〜五歳にしか
見えない白衣姿の少年だった。
「あ、ああ? すまないが君は……?」
「これは失礼。僕は901の技術主任、平原昂(ヒラハラ コウ)です」
 そう言って少年がポケットから取り出して見せたIDカードには技術大尉待遇の階級が記載されていた。
「失礼しました、大尉殿!」
 慌てて敬礼をする。
「ああ、そんなに堅苦しくしなくていいですよ。大尉って言っても軍属ですし」
 確かにIDカードによれば平原昂の正式な階級は技術大尉相当官、つまり「技術大尉と同等の
権限を与えられた民間人」だ。これは彼が徴用、あるいは出向の民間人であり、正規の軍人では
ないことを示している。制服ではなくセーターとスラックスにクラシックな白衣と言う格好もそのためだろう。
 とはいえ軍では階級は絶対である。この少年が大尉待遇であるのならば、少尉である僕は
彼を上官として対応しなくてはならない。
「さて山崎少尉、こちらへどうぞ。901の専用区画に案内します」
 平原大尉に案内された先は、《グラーフ・ツェッペリン》のハンガーデッキの一つだった。
「901で使用する機材は全てこのハンガーに格納されています。居住区画とラボは隣接する
倉庫ブロックを改造して使用しています」
 ハンガーデッキには四機のAAが並んでいた。形状は僕も昨日まで乗っていたハウンドドッグに
近いが、胸周りや背中のメインスラスターの形状が異なっている。塗装は通常よりも明るい
ライトグレーで、それぞれ色違いのラインが胸と肩、足に入っていた。
「あれはハウンドドッグの改修機です。四機それぞれ改装内容が違うので、識別のために
色分けしてあるんですよ――ああ、グレッグ少佐!」
 平原大尉の声に、赤いラインの入った機体の足元で整備員と話しこんでいた人物が振り返った。
大柄な白人男性で、全身の筋肉が盛り上がっている。

62 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/08(火) 21:35:09.34 ID:5gFVDoGi
「少佐、彼が今回の『新人』です。よろしく頼みますよ」
「本日付で第901実験戦闘団に配属になりました、ケイスケ・ヤマザキ少尉であります」
「グレッグだ。ケイ、ケイスゥ……ケイでいいか?」
「はっ!」
「まあそう固くなるな。ここはそう大所帯じゃない」
「はあ……」
 名前をきちんと覚えてもらえないのは毎度のこととして――どうも僕の名前は日本人以外には
覚えにくいらしい――、グレッグ少佐の態度にはいささか引っかかる物があった。あまり軍人
らしくないと言うか……。佐官級以上の上級士官教育を受けた軍人にあるはずの、なんというか
堅苦しさが感じられなかった。
「ケニー! マーク!」
 少佐が上を向いて怒鳴ると、青と緑の縁取りの機体のコクピットから二つの顔がのぞいた。
「新入りだ!」
 上を向いて敬礼する。青い機体から顔を覗かせた白人男性が「よろしくっす〜」と気の抜けた
挨拶をし、緑の機体から顔を出した黒人男性が無言で手を振った。これが僕と、マーモット部隊の
メンバーとの初顔合わせだった。
「さて、それじゃラボのほうを案内しましょうか」
 平原大尉に促され、僕はハンガーデッキを後にした。

                              ●

 プシュッという軽い音と共に、無針注射器から薬液が僕の血管に送り込まれる。一分おいて
からもう一本。そしてさらに一本。合計で600ミリリットルだ。
「体調はどうですか、ケイ?」
 平原大尉の問診に僕は答える。
「異常はありません、大尉」
 自分より七つも下の相手に敬語でしゃべるのにもずいぶん慣れた。はじめは何でこんな子供が
技術主任なのかと思った物だが、平原昂がDNAを改造されて生まれたデザインチャイルドだと
知ってからはそれも納得した。
 DNAを弄られた、という点では今の僕も同じだ。僕の場合はDNA書き換え(リライト)による
後天的なものだが。
 901に着任したその日、僕は実験の詳細と、僕がその被験体として選ばれた理由を告げられた。
 宇宙生活に適応した新人類――ニュータイプ。なんでも予知能力者並の短期未来予測の
ようなことが出来る、超能力者まがいの存在らしい。そして僕にはその素質があり、それを
最大限に引き出すためにDNA改変による肉体の最適化を行うということだった。
 反射神経強化、脳および内臓の対G性強化、筋肉の持久力・疲労回復性強化……。
 先読み能力をアサルトアーマーの操縦に生かすために、肉体をパイロットとして最適化する。
そのための被験体が僕というわけだった。
 半月かけてナノマシンで全身の細胞を書き換えられ、カプセルから出たのが一月前。それから
様々な基礎データを収集された。

63 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/08(火) 21:38:12.79 ID:5gFVDoGi
 カプセルから出され、覚醒させられた直後には以前と変わったように見えなかった僕の体は、
この一月の間に徐々に変質していた。
 まず目立つ変化は、体毛の希薄化だった。
 シャワーを浴びるたびに手足の毛や陰毛が抜け落ち、髭はまったく生えてこなくなった。眉も
薄くなり、幅が細くなった。頭髪が抜け落ちたりはしなかったものの、最初は放射線障害の
類似症状かとおもって大いに焦ったものだった。
 検査の結果代謝に異常は無く、DNA書き換えの結果『体毛が薄い』という体質になっただけと
わかったが、結果が出るまでの間まったく気が気ではなかった。テスト中の事故死ぐらいは
覚悟していたが、さすがに試験機に登場もせずに死亡は願い下げだ。
 もうひとつの変化は筋肉、というか、筋肉と皮下脂肪だった。
 全身の筋肉が少し落ち、代わりに皮下脂肪が均等に厚くなった。筋肉が落ちてはパイロットと
しての能力が低下するのではないかと聞いてみたが、これはむしろ逆らしい。
 アサルトアーマーの操縦に余分な筋肉は不要。筋力は操縦桿やフットペダルを操作できる
だけあればよいのであって、無駄な筋肉は酸素と血糖値を浪費するだけ、というのがその
説明だった。
 一月して体の変化が安定したのが確認されると、やっとアサルトアーマーへ搭乗しての
実機試験が行われることになった。僕に割り当てられたのはハウンドドッグ改四号機。
白いラインで縁取りされた機体だった。

                              ●

 出撃前の問診と安定剤投与が終わり、パイロットスーツを着込んでハンガーに向かう。
コクピットに潜り込むと、見慣れたコンソールが僕を出迎えた。
「四号機、出ます!」
 リニアカタパルトがハウンドドッグ改を押し出す。以前にも何度も経験しているはずのGが、
このときはずっとマイルドに感じられた。これがDNA書き換えの効果なのだろうか?
 訓練宙域に入ると同時に、前方からビームが飛んできた。光速の一〇%近くまで加速された
高エネルギー粒子が僕の機体めがけて突き進んでくる。しかし僕はそれを、知覚する前に
避けていた。
 訓練宙域に入ると同時に感じた嫌な気配――それは実戦でバーサーカーに背後を取られた
ときに感じた物と似ていた。反射的に機体を右に滑らせると、直後に僕の機体が居た場所を
ビームが貫いていったのだ。
 はるか彼方の空域から驚愕の気配が感じられる。そちらに向かって加速しながら、機体を
上下左右に滑らせてビームをかわす。やがてレーダーが相手を捕らえ、モニターに三つの
目標コンテナが表示された。
 三つの輝点が僕を取り囲むように散開する。包囲されればおしまい――いくら先読みできても
かわしようが無くなる。しかし相手も三機では完全な空間包囲は出来ない。この包囲を食い破る
には――。
 僕は向かって右に居る目標に向けてビームを放った。必中の一撃――しかしその相手も
またビームをかわして見せた。僕のように発砲前に回避動作に入っているわけではなく、
ビームが射出されてから回避にはいって、だ。
 僕は焦った。このままでは包囲の中心にもろに突っ込むことになる。
 向かって左相手に目標を変え発砲――しようとするが、上手くいかない。相手はまるで
こちらの照準を読んでいるかのように上下左右に動き回り、僕の機体の照準レティクルは
一向に安定せず、いつまでたってもロックオンのトーンが聞こえてこない。
 上からの一撃。とっさにシールドをかざす。シールド表面の耐ビームコーティングにビームが
弾ける。
 右と左からの同時射撃。横には避けられない。加速して前に抜ければ背中から撃たれ放題。
上下に避ければ上に居る相手のいい的――僕は全力逆噴射で機体を後ろ向きに加速した。
 すぐ目の前を左右から交差したビームが通過する。ほっとした次の瞬間――ビームサーベルが
僕の機体を唐竹割にした。

64 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/08(火) 21:42:09.96 ID:5gFVDoGi
                              ●

 演習用プログラムが『撃破』のメッセージを表示する。続けて表示されている推定ダメージは
『センサー全損・機能停止』『メインスラスター爆発・機能停止』『メインジェネレーター誘爆・機能
停止』『コクピット破壊・搭乗者死亡』と惨憺たるものだ。実戦だったら脱出のまもなく即死して
いただろう。
『ようし、演習終わり。ほれ、帰るぞ』
『ういっす』
『……』
 僕以外の三機が綺麗なトライアングルフォーメーションを組み、《グラーフ・ツェッペリン》に
向かって加速する。僕も慌ててそれを追いかけた。
 着艦デッキに降りると機体を901専用ハンガーに運び込み、整備ベッドに固定してコクピット
ハッチを開放する。機体を整備員に預けてデッキに降りると、そこには既にほかの三人が
待っていた。
「おう、三対一で良く粘ったじゃないか」
 グレッグ少佐の台詞にマーカス大尉が続ける。
「いやあ、ほんとほんと。少佐のサーベルまで使わせたのは久しぶりだよ?」
「……」
 ケネス大尉も無言で頷き、同意を示している。
「はあ、でも結局あっさり落とされちゃいましたし……」
「馬鹿お前、いくらなんでも新人に三対一で、早々簡単にやられてたまるか」
「そうそう。それに普通ならあそこまで接近する前に落ちてるよ?」
「……」
「ほれ、いいからシャワー浴びてラボにいくぞ」
「ういっす」
「……」
 三人がシャワールームに向かう、僕もそれの後に続きながら、少しは仲間として認めて
くれているのかな、と考えていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここまで。
次回からは、人類の危機そっちのけで色々とSFガジェットなエッチシーンの予定です。

>>58
キタヨー

壁|ノシ ソレデハ

65 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 02:36:31.19 ID:D9QFOxGZ
新作ktkr!
つC

66 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:09:24.33 ID:mSB/gZ2w
自分で言っといてなんだが、どんな風に着脱式なんだろう?

67 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:53:47.85 ID:m7WwEtrx
BLUEさん…どんだけ守備範囲が広いんだ…

68 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/10(木) 21:41:06.55 ID:x4ntuC1i
壁|・_・)ノ ツヅキツヅキー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ビームライフルから迸った閃光がターゲットドローンの中心を貫く。一瞬の間をおいて、最後の
ドローンが木っ端微塵になった。
『ターゲット破壊――データ収集完了です。皆さん戻ってください』
 通信機から聞こえる平原大尉の声に、僚機が答える声が聞こえる。
『エクス・ワン、ラジャー』
『エクス・ツー、ラジャっす』
『……』
「エクス・フォー、ラジャー」
 最後の僕の声を合図に、第901実験戦闘団試験小隊、エクス・スコードロンは帰投方位を取った。
フィンガーチップフォーメーションを組んだ四機のハウンドドッグ改が、《グラーフ・ツェッペリン》に
向かって加速する。
 帰投するハウンドドッグ改のコクピットの中、モニターのベクトルマーカーに重なる母艦シンボルを
見つめながら、僕は体の熱さに悩まされていた。
 機体をハンガーに戻してデッキに降りたとき、僕は眩暈を感じた。五分の一Gの低重力にも
かかわらず足元がふらつき、ラッタルの手すりにつかまって体を支えなければならなくなる。
シャワーも浴びないままラボに担ぎ込まれた僕は、全裸にされて医療用スキャナーに放り込まれた。
 スキャンデータとパイロットスーツからのテレメトリデータを突き合わせた結果は、どうやら神経の
興奮状態が異常に長続きしているらしいということだった。神経が昂ぶり続けているために肉体の
緊張が解けず、結果としてオーバーヒートしたということらしい。
 出撃のたびにこれでは戦闘することも困難である。鎮静剤の類は使えないのかと聞いた僕に、
平原大尉はとんでもない答えを返してきた。
「あなたには薬物はもう出来るだけ使用したくありません。今は経過観察時期ですから。その種の
内分泌系に影響を与える薬物を使うと、あなたに起きている変化がDNAリライトの結果なのか薬の
影響なのか分からなくなってしまうんですよ」
「しかし大尉、いちいちこれでは任務に支障が出ます。どうにかなりませんか?」
「マスターベーションをしてください」
「……は?」
「マスターベーションというのはですね、自分で性器などを刺激して――」
「いえ、あの、自慰行為の定義については理解していますが――それとこの件にどういう関係が……?」
「要するに、発散させて神経系の興奮を除去すればいいのです。あれですよ、えーと『むらむらして
いるなら一発抜いてやろう』でしたっけ?」
 平原大尉の口から出てきたのは、先週から艦内ネットワークの娯楽用チャンネルで配信されて
いるポルノビデオの女優の台詞だった。
「大尉、あのビデオはR18(十八歳未満視聴禁止指定)だった筈ですが……」
「え? でも特に視聴制限は無かったですよ?」
 艦内ネットワークの設計者も、まさか軍用艦に乗員として未成年者が乗艦しているとは思わな
かったらしい。民間ネットワークなら当然ある視聴制限がまったく行われていないようだ。

69 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/10(木) 21:43:48.74 ID:x4ntuC1i
「……まあ、いいです。で、要するに――」
「つまり一回絶頂してしまえばクールダウンするってことですよ」
「はあ……」
 半信半疑ながらも話が終わってラボを辞する僕の背に、平原大尉は声をかけてきた。
「ああ、少尉」
「はい、大尉」
「あなたの個人当てにデータを送っておきます。後で確認してください」
「? 了解しました」
 ここで渡さないということは、何かプライベートな物なのだろうか。僕は若干の疑問を残しつつ、
平原大尉のラボを後にした。

                              ●

 901のパイロット用個人区画は全て個室だ。個室を割り当てられるのは佐官級
(カンパニー・グレード)以上で、尉官級(フィールド・グレード)は大部屋というのが宇宙軍では
普通なのだが、901の場合搭乗員が4人しか居ないのと、階級がばらばらなのがあってこうして
いるらしい。
 壁面収納式のベッドと折りたたみデスク、小型のユニット型レプリケーター、通信用から娯楽用
まで使えるAV端末と、狭いながらも一通りの設備は整っている。
 珍しいのが全感覚型のVRリンカーだ。
 個室にあるのは、単純なヘッドセットで視聴覚情報だけを受動的に体験できる物では無く、
完全にVRに没入できる上にVR内で(プログラムの範囲内でだが)自由に行動できる高級品だ。
娯楽用として市販されている物と性能に差は無いが、個人持ち込み品以外で兵員室にこんな物が
あるのは珍しい。
 僕はその自室に戻り、ベッドに倒れこんだ。冷えた枕が熱くなった頬に心地よい。このまま
眠ろうか、とも思ったがしかし、火照った体がそれを許してくれそうに無かった。
 そういえば、と先ほどの平原大尉の言葉を思い出す。
 携帯端末からメールボックスを覗いてみると、平原大尉からのメールが一通入っていた。

     FROM : ks19845-kou-hirahara@evfc901.sf202.efsf.mil
       TO : xj19370-keisuke-yamazaki@evfc901.sf202.efsf.mil
  SUBJECT : <件名無し>
  MESSAGE : <本文無し>
   ATTACH : file1.vrl file2.rep file3.rep ...

 表題なし、本文無し、添付ファイルのみのひたすら素っ気無いメールだ。添付ファイルもfile1や
file2などという、それだけみても中身がさっぱり分からないファイル名になっている。
 添付されているのはVRリンカー用ソフトが一本とレプリケーター用のオブジェクトデータがいくつか。
レプリケーター用データは大して大きくない、無機物の小間物サイズだった。それに対してVR
ソフトの方はサイズがかなり大きく、ビデオなら四〜五時間分ぐらいになるサイズだ。
 とりあえずVRソフトのほうをVRリンカーに読み込ませ、プレビューをAV端末に表示させてみて、
僕はあっけにとられることになった。
 中身はポルノソフト、それも全身感覚データや行動プログラムまで入った、VRとしては最も手の
込んだタイプの物だった。
 さっさと止めてファイルも消去してしまおうと思ったのだが――僕の目はプレビュー動画に
釘付けになり、指一本動かせなくなっていた。見せ場を繋ぎ合わせたプレビュー動画が終了して
再び冒頭に戻ったところで、僕はやっとそれを停止させることが出来た。
 やっぱりこのまま眠ってしまおうと考えたが、目を閉じると体の火照りとともに、今見たばかりの
動画がまぶたの裏にちらつく。しばらく無駄な抵抗をした後、僕は諦めてVRリンカーのヘッドセットを
手に取った。
 ヘッドフォンとゴーグルと脳波ピックアップを足して二で割ったようなごついヘッドセットをかぶり、
ベッドに横になってスタートスイッチを押す。起動したら、表示されるメニューから再生オプションを
選択していく。

    視点モード : 主観視点
  視点同調対象 : 男優
  全身感覚同調 : オン
  ストーリー介入 : オフ

70 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/10(木) 21:47:12.10 ID:x4ntuC1i
 再生を開始すると、主演男優の視点でストーリーが進み始めた。ストーリーといっても、
ポルノソフトにそんな物はあってないようなものだ。開始三分後には既にベッドの上で、女優の
服を脱がせていた。
 感覚データは非常にリアルで、ばらばらの感覚データを継ぎ接ぎしたものではなく、男優から
リアルタイムサンプリングされたものだということが分かる。しかしそのデータで女優の肉体を
味わいながら、僕は次第にフラストレーションがたまってくるのを感じていた。
 僕はいったんソフトを停止すると、再生オプションをもう一度見直した。
 視点のモード、同調対象、視聴覚以外の感覚の設定、単純再生かプログラム分岐を使うか……。
 そこで僕は一つ気がついた。同調対象に女優が選択出来るようになっている。
 通常この手のソフトでは、視聴者に悪影響を与えるのを防ぐために、視聴者本人と極端に
異なる人物とは同調できないようになっている。戦争物や犯罪物で死亡する人間や快楽殺人者
などになれないようになっているのと同じで、ポルノソフトの場合は視聴者と違う性別は選択
出来ないようになっているのだ。ところがこのソフトは、そのプロテクトが解除されている。
 それに気付いた瞬間、僕の心臓が大きく跳ねた。自分の心臓の音がはっきり聞こえ、
いつのまにか呼吸も速くなっている。
 僕はもう一度オプションを選択しなおすと、ベッドに横になって全身の力を抜いた。

                              ●

 男の手が僕――私の乳房を愛撫する。充血した乳首を転がされ、私は呻き声とともに
熱い息を吐いた。
 男の手はわたしの下半身にも及び、ショーツの上からマッサージするように股間を愛撫している。
下半身が溶けそうな刺激に、私の腰がいやらしくうねる。
 やがて男は私をベッドに横たえると、ショーツを剥いで下半身を剥き出しにさせた。
 私はうつ伏せの姿勢になると、尻を高く上げて男を誘った。
 男のペニスが私のヴァギナを貫き――。
 異様な吐き気に僕はVRからリジェクトされた。存在しない器官に受けた刺激情報が内臓を
掻き回されるような刺激に変換されたのだ。異常を検知したVRリンカーは緊急停止し、ソフトは
女優が挿入された直後の時点で停止している。
 僕は少し考えてソフトを巻き戻すと、直前の選択肢の部分から再生を再開した。
 ――男のペニスが私のアヌスを貫き、私は肉を貫かれる熱い刺激に酔った。
 ペニスが押し進んでくるたびに私の尻穴が押し広げられ、直腸がどんどん男に占領されていく。
背徳的な快感に、私の頭は焼き付きそうだった。
 男が抽送をはじめ、腰をがつがつと私の尻にぶつけてくる。ペニスに貫かれ続けるアヌスからの
刺激は、私を焼き尽くそうとしているようだ。
 やがて男は限界に達し、ひときわ深く打ち込まれたペニスが私の尻穴にスペルマを注ぎ込む。
腹の底に熱湯を注がれたような刺激に、頭の中で火花が散った。

                              ●

 ソフトの再生が終わり、体の感覚が戻ってくる。VRリンカーのヘッドセットを外し、デスクの上におく。
全身を濡らす汗を拭こうと身を起こし――股間を濡らす感覚に気がついた。
 僕は一つ溜息をつくと衣服を全て脱ぎ、スペルマに汚れた下着をレプリケーターの分解投入口に
放り込んだ。ウェットタオルで全身を拭い、これもディスポーズする。
 新しい下着に着替えてベッドに横になる。いつのまにか、体と神経の興奮はすっかり治まっていた。
代わりに襲ってきた疲れに身を任せ、僕は目を閉じた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

じわじわ続きます。

>>66
色々とw

>>67
超雑食性です。

壁|ノシ ソレデハ

71 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 01:02:04.00 ID:xZvJh4GY
つC

72 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 03:15:11.74 ID:WvdU4yLG
なんかとんでもなくエロいことになってるな

73 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:43:39.29 ID:G2M/c4Dd
その機械はどこで買えますか?

74 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/11(金) 17:10:15.73 ID:4S6M4ATG
壁|・_・)ノ ハーイ

地震にもめげず投下。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 あの日以来、僕がミッション後に倒れることは無くなった。一度出撃するたびにあのVRポルノ
ソフトで発散することで、蓄積した興奮による神経・肉体への過負荷は解消できるようになった為だ。
 一つ困るのは、どういう訳か女優のほうに同調しないと快感を得ることが出来ない、ということだ。
 自分でも一つソフトを購入してみたのだが、普通に販売されているような男性視点、それも
視聴覚のみの物ではまったく満足ができなかった。仕方なく平原大尉から貰ったソフトを何度も
使っているのだが、女優視点でアナルセックス、という以外の選択肢が無いのでその他の
プログラム分岐――体位、服装、どこに射精されるか等――はすぐに体験し尽くしてしまった。
 だからといって新しいソフトをくれなどと大尉に言うわけにもいかないしどうした物か、と考えて、
メールで送られてきたのがVRソフトだけではなかったことを思い出した。メールを開いて添付
ファイルを取り出し、レプリケーター用オブジェクトデータのビューアに通す。
 ビューアのプレビューウィンドウに表示されたのは――アヌス用の細長いバイブレーター、
女性用の胸パッドみたいな物、通常の男性器サイズのバイブレーターにローションといった、
アダルトグッズの類だった。
 VRソフトの内容から多分こんなことだろうと思ってはいたけれど、実際に目にするとやはり
インパクトがある。大体彼はまだ未成年のはずなのだが、一体どこからこんな物を入手して
きたのだろうか。まあ娯楽チャンネルのポルノビデオの例もあるから、PX(購買部)が大尉の
年齢を確認もせずに注文された物を売ってしまっただけなのかもしれないが……。
 それにしても、どうして女性用の自慰グッズばかりなのだろうか、という疑問が起こる。
アナルバイブレーターはともかく通常サイズのバイブレーターなど僕が貰っても――と考えて、
VRの中で男優に幾度も尻穴を許したことを思い出す。
 いやいや僕、何を考えているんだ、あれは所詮VR、それもポルノソフトの中の事と自分に
言い聞かせるが――僕の目線はそれらのグッズに釘付けだった。
 はやる心臓を押さえつつ、オブジェクトのプレビューの下に表示されている各アイテムの
説明に目を通す。
 バイブレーター二種類は特に何の変哲も無い普通の物だったが、胸パッドみたいに見えた
ものはただのパッドではなかった。胸に貼り付けると神経に接続し、本物の胸のように感じる
ことができるという女装用グッズだった。パッド自体の表面センサーや内蔵圧力センサーの
感度を調節することもでき、そのためのリモートコントローラーも付属している。
 僕はいささか迷った末に――それらのアイテムを全部レプリケーターで生成した。
 最初に試したのは付け胸だった。
 女性の胸から切り落とされたようなそれを自分の胸に重ね、コントローラーを軽く接触させて
『吸着』の信号を送る。続けて感覚信号を有効にすると、乳房を支える自分の手の感触が
感じられた。
 そっと乳房を揉んでみると、現実では初めてなのだが、VRでは幾度も感じた感触が感じられる。
 VRの中で男優にされたことを思い出しながら、胸を軽く揉み、乳首をつまんでみる。胸の
先端から走った刺激に僕はびくりと震えた。
 指の力を抜き乳首を優しく転がすようにしてみると、そこから感じられるのは穏やかな快感
だけになる。ふと気がつくと、僕は自分の胸を――実際には付け胸だが――いじるのに夢中に
なっていた。
 慌てて胸から手を離し、視線を泳がせる。目にとまったのは、デスクの上のバイブレーターと
ローションだった。
 ローションの容器も手にとり、僕はそのキャップを開けた。ローションを左手に出し、右手の指で
すくう。ローションにまみれた中指をアヌスに潜り込ませると、VRの中で幾度も経験した感触が
感じられた。
 軽く息を吐いてから指を何回か出し入れしてみるが、それはあまりに細く感じられ、満足感よりも
むしろ欲求不満をあおる結果になった。僕はデスクの上に再び目をやり、細身のアナルバイブと
男性器型の普通のバイブを見比べた。VRの中では幾度も経験しているとはいえ、さすがに現実で
いきなり普通サイズは無理があるだろうと思い、僕は大小の球体が繋ぎ合わされたような形状の
アナルバイブを手に取った。

75 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/11(金) 17:13:05.68 ID:4S6M4ATG
 ローションをしっかりとまとわせたバイブをアヌスに差し込むと、先ほどの自分の指とは比較に
ならない満足感が感じられる。バイブの球体が一つ潜り込んでくるたびに段差が僕の肛門を刺激し、
同時に押し広げてくる。VRで感じる微妙な違和感は無く、その感触と快感は間違いなく僕自身の
体が感じている物だった。
 バイブのスイッチを入れる。振動が僕の肛門を責め、その快感に僕の腰から力が抜けた。
 僕はベッドに横たわると体を丸め、左手で乳房を揉みながら右手でアナルバイブを抽送した。
VRで感じるのと同種の、しかしはるかにリアルな快感が僕を襲う。敏感な胸を弄りながら機械に
体内を犯される感覚は、VRとはまったく違う快感を僕に与えてくれた。
 ふと気がつくと、僕のペニスの先端から白いものがこぼれている。いきおいよく撃ち出されるの
ではなく、とろとろと溢れるようにだ。改めてよくみてみると、ペニス自体があまり固くなっておらず、
いわゆる半勃起程度の状態だった。よく考えればいささか異常な状態なのだが、僕はその時、
胸と肛門からの快楽に支配されてまともな思考能力を失っていた。
 胸を揉みながらバイブを抽送し、背筋のぞくぞくする感覚に絶頂が近いことを感じる。やがて
限界に達した僕は、乳首をぎゅっとつまみながらバイブで一際深く尻穴をえぐり、声を殺しながら
絶頂した。
 絶頂が去って全身が弛緩すると、バイブが自重で肛門から抜け落ちた。僕はそれを何とか
デスクの上に置くと、耐G訓練の直後もかくやという脱力感に負けて目を閉じた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>71
ドモー

>>72
22世紀の技術の粋を尽くしたエロスの予定です。

>>73
もう一世紀半ほど待てばどこでも買えるようになります。

壁|ノシ ソデデハ

76 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 23:36:48.90 ID:CYQJ0Bmu
これは・・・続きが楽しみな展開だ。
次回が待ち遠しい。

77 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 21:39:23.50 ID:jOGlStL4
今後の展開wktk&やっぱり女性化描写がうまいな〜
と思いつつこのスレの住人は大丈夫だろうか……

78 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/13(日) 00:51:16.46 ID:1CasIQuB
壁|・) チラッ

うちでは地震の被害はお皿が一枚とCDケースが割れただけだったので、
前ふりで地震にもめげずとか書いてしまいましたが、投下後に地震情報を
見てみたらめげるとかそんなレベルじゃなかった。><
余震も頻繁に起きていることですし、皆さんも気を付けてくださいです。

79 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 01:13:57.86 ID:zHN0+5NP
BLUEさんもご無事で何よりです。
地震と津波は凄すぎましたね。
早く社会復旧と回復がされればよいのですが。

続きの方もお待ちしています。

80 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/14(月) 10:00:19.99 ID:PK3TDpUu
壁|・_・)ノ ハーイ

今晩停電あるかもしれないんで今のうちに投下。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 グレッグ少佐のハウンドドッグ改が、最後の敵ハウンドドッグをビームライフルで撃墜した。
 もちろん実際にハウンドドッグを撃墜したわけではなく、演習用の低出力モードのビームが
接触したのを検知した演習プログラムが撃墜判定を下しただけだ。彼我撃墜数は4対0。
僕たちの完勝だ。
 アグレッサー演習が終わり、攻撃空母《グラーフ・ツェッペリン》所属101小隊
《アルファ・スコードロン》と、同901実験戦闘団試験小隊《エクス・スコードロン》は母艦に帰投する。
 母艦への方位を取り終わり、しばらくは巡航するだけになったところで通信機の呼び出し音が
聞こえた。
『よう、ケイ、久しぶり。元気にしてたか?』
 しばらくぶりの声に僕は答える。
『うん、僕は元気さ、ジョー。そっちはどんな感じだい?』
『いやあ、お前の抜けた代わりに入ってきた新人がヒヨッコもいいところでさあ、一番最初に
お前に落とされた、あれに乗ってた奴なんだけど――』
 僕はかっての同僚と他愛の無い軽口を叩き合う。やがて《グラーフ・ツェッペリン》が見えてくると、
僕らは通信を打ち切って着艦シーケンスに入った。

                              ●

 シャワーを浴びて艦内服に着替え、平原大尉のラボに出頭する。僕の姿を認めた大尉が
口を開いた。
「お帰りなさい、山崎少尉。演習は完勝だったようですね」
「はっ! まあ、機体性能が違いましたし、グレッグ少佐もマークスマン大尉もケネス大尉も
腕利きでありますから、当然の結果ではないかと」
「それはあなたもでしょう。ログは見ましたが、最初の撃墜はあなたじゃないですか」
「はっ、ありがとうございます」
「さて、あなたの例の問題ですが、テレメトリーのバイタルデータを見る限り蓄積興奮は許容
範囲内に収まっているようですが、僕の言ったとおりの方法で発散していますか?」
「え、あー、はい。大尉のメールに有ったデータのおかげで、その、上手く発散できています」
「そうですか。それでは参考記録をとりますので、どのようにしたのかを最初の一回から
口述して下さい」
 ……自慰行為をどのようにしているのかを十四歳の少年に口で詳しく説明しろとか、これは
何の羞恥プレイなのだろうか。罰が当たるような事をした記憶は無いのだがと、僕は無言で
天を呪った。

                              ●

 平原大尉が音声レコーダーを停止した。羞恥責めにも等しい時間が終わってくれたことを、
僕は現金にも天に感謝した。
「さてそれでは少尉、トータルサンプリングもしますので、今日の自慰行為はここで行ってください」
「……は?」
「ですから、このサンプラーを装着した状態で、そこのベッドで自慰行為を行ってください。
念のためにいっておきますが、これは命令です」
「……了解しました。あの、普段使っている道具類は……」
「もちろん使って下さい。普段と完全に同じでないと意味がありません」
 大尉はそう言うと、レプリケーターのコンソールに手をかけた。そういえば普段使っているあれは
大尉からメールで送られてきた物なのだから、当然同じデータを持っている事になるわけだ。
 どうやら天に感謝したのはちょっと早計だったらしい。僕は改めて天を呪うと、艦内服の
ジッパーに手をかけた。ブーツ一体型のオーバーオール――艦内服は緊急時に簡易
気密服として使える構造になっている――を脱ぎ、ついで下着も脱いで診察用ベッドにあがる。

81 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/14(月) 10:02:07.13 ID:PK3TDpUu
「少尉、これを装着してください」
 平原大尉が手渡してきたのは、VRリンカーのピックアップインターフェイス部分だけを
取り出したようなヘッドバンドだった。ピックアップ部を前頭部に当てる形でバンドを止めると、
平原大尉がモニターを覗き込み、いくつかのキーを叩いた。
 データ採取の準備が終わると、まず手渡された付け胸を装着し、感度を50%に設定する。
自分の手が一Gの重力に逆らって乳房を持ち上げている感覚に、僕は早速快感を感じ
戦闘とは違う興奮を覚えた。ここまで来ると、もはや条件反射と言えるかもしれない。
 大尉の視線が気になるが、僕は『これも任務、これも任務』と繰り返し自分に言い聞かせた。
 何度も繰り返してきたように乳房を揉み、乳首を指ではさんで転がす。付け胸の圧力
センサーが検知した圧力が人工神経接続を通じて伝えられ、そこから発した熱が全身に
広がってゆく。なんだか、今日はその拡がり方がいつもより早いような気がした。
 やがて体が熱くなると同時にお尻の奥にむずむずした感覚が感じられ、無性にそこに
刺激がほしくなってくる。
 僕はベッドの上に置かれていたローションを手に取ると、いつもと同じ手順でそれを
アヌスに塗りこんだ。次にアナルバイブレーターを手に取り、そちらにもしっかりと
ローションをまぶす。
 バイブレーターの先端をお尻にあてがうと、僕はゆっくりとそれを体内に沈めていった。
「あくっ、うんっ、はあっ……」
 球体が一つアヌスをくぐるたびに、僕の口から喘ぎが漏れる。その声はとても自分が
出している物とは思えない淫靡さだ。
 バイブレーターが根元まで埋まったところでスイッチを入れる。振動が直腸に響き、
それが骨盤に共鳴するようにして腰全体から快感が湧き起こる。
「あっ、あっ、うあっ、くうっ」
 片手でバイブレーターを抽送し、もう片手で乳房を弄る。僕は慣れた刺激に一気に登りつめ、
全身を痙攣させて絶頂した。
「……ふむ……なるほど……」
 絶頂の余韻が去り、ベッドの上で体を起こした僕は、平原大尉のほうを見た。大尉は
モニターに表示されるデータを見ながら小声で呟いている。僕はそれを横目にしながら
自分の腹を汚している精液をペーパータオルで拭き取った。
 続けて付け胸を外そうとコントローラーを手に取った僕に、大尉の声がかけられた。
「ああ、少尉、ちょっと待ってください」
「はい?」
「もう少しサンプリングしたいので、もう一度お願いしたいのですが」
「……は?」
「ええとですね、このデータだと、先ほどのあなたの絶頂のレベルは論理的な限界数値の
半分強程度なんですよ」
「……はあ」
「それでですね、一度限界レベルのデータを取っておきたいのです」
「いえ、しかし、限界データといわれても、どうすればいいのか……」
「それはこちらに任せてください。今のデータから、あなたの性感の傾向は把握できましたから、
僕に任せておいてくれれば大丈夫です」
「う……、了解しました」
「では、もう一度横になってリラックスしてください」
「はい」
 診療用ベッドに仰向けになった僕の、重力に負けずに盛り上がった胸――付け胸だが
――に大尉の手が伸びてくる。それを見ながら、なぜか僕は怪しい昂ぶりを覚えていた。

82 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/14(月) 10:05:04.37 ID:PK3TDpUu
                              ●

 大尉の手が僕の胸をゆっくりと揉む。自分でのそれよりもゆっくりとした愛撫に、再び腰の
奥に熱い物が感じられてきた。
 作り物の乳房を愛撫されているだけだというのに、そもそも僕は男だというのに、相手は
七歳も下の同性の未成年だというのに――。
 モニターに目をやった大尉がわずかに眉をしかめる。
「……ふむ。少尉、ちょっと胸の感度を上げますよ」
 大尉は僕の返答を待たずに付け胸のコントローラーを手にとった。操作パネルに何度か
指を滑らせると、先端を付け胸に押し当ててパネルを叩く。ピピッという動作確認音とともに、
僕の胸の感度が変化した。
「うくっ!」
 胸から感じられる大尉の手の感触がいきなり大きくなる。
 力の入り具合は変わっていないはずなのだが、乳房を揉みつぶされたようなショックと、
乳首にやすりでもかけられたような刺激を感じる。
「ああ、すみません」
 大尉の手の力が緩み、胸から感じる刺激が小さくなる。しかしその穏やかな刺激を、僕の
胸は先ほどよりも繊細に感じ取っていた。
 乳房が指の形に合わせて変形しているのが分かる。乳首を軽くはさんでいる指の感触が分かる。
 そしてその刺激は全てが快感に変換され、僕の腰の奥、もっとはっきり言えば尻の方に
流れ込んでいった。
 尻穴の奥にじれったい快感がよどみ、その部分をえぐって欲しくて仕方が無くなる。
しかし大尉の手は胸からはなれず、乳房と乳首のみを執拗に責め続ける。
「うっ、くっ、はぁ、んんっ……」
「ふむ、そろそろですかね――少尉、うつ伏せになってください」
「うっ、はい……」
 大尉の指示に従って寝返りを打ち、診療用ベッドに上にうつ伏せになる。胸への責めが
途絶え、僕ははあはあと荒い息をついた。
「ではいきますね」
 アヌスの周りに冷たい感触を感じる。見るまでも無く、ローションがたらされているのだと
分かる。続いてアヌスにゴムの塊が押し当てられる感触がし――僕はその形がいつも
使っているアナルバイブとは違うことに気がついた。
「大尉っ、ちょっと待って――!」
 ずぶり、という感じで僕のアヌスが貫かれた。いつもより太い感触。先細りの構造になって
いるアナルバイブとは違い、先端が一番太くてその後に太さがほぼ一定の軸が続いて
いるのが分かる。
 それが僕の直腸を埋め尽くし、先端が突き当たりを打った。アナルバイブとは違う
みっしりとした充満感が僕の尻を埋め尽くし、肛門は無理やり押し広げられる感覚に
悲鳴を上げている。
「たっ、大尉っ、これっ、ちがっ――」
「ええ、言ったでしょう? 限界レベルのデータが欲しいって。あなたのアヌスは既に、アナル
バイブレーターでは目いっぱいの快感を得ることは出来なくなっています。ですから成人
男性サイズの方を使います」
 大尉の言葉とともに、アヌスを貫くバイブが軽く回すように動かされた。肛門が押し広げ
られるようにこじられ、先端が直腸内を小突き回す。その刺激に、僕の腰がかってにうねった。
「うあっ!」
 ずるりという音を立ててバイブが半分ほど引き抜かれると、直腸内をこすられる感覚が
内臓ごと引き抜かれているような錯覚を感じさせた。再びバイブが押し込まれると、
一番奥を突かれる感覚に内臓を押しつぶされているような錯覚を感じる。
 バイブが引き抜かれ、押し込まれるたびに、僕は横隔膜から下全体を揺すぶられて
いるように感じた。アサルトアーマーの格闘戦機動もかくやという具合に内臓を揺すぶられ
ながら、しかし僕はそれにすさまじい快感を覚えていた。
 アナルバイブよりも太いバイブに責められるアヌスと直腸も、普段よりずっと強烈な快感を
得ている。どうやら先ほど大尉の言った言葉は間違いではなかったらしい。

83 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/14(月) 10:07:33.35 ID:PK3TDpUu
「んっ、ふあっ」
「それにしても少尉、あなたが実はこんなに淫乱な人間だとは予想外でした」
 ずぶずぶ、ずるり。
「あっくっ、大尉、なにを……」
「だってそうでしょう? 男の癖に、僕みたいな子供にお尻をバイブで犯されて、そんなに
よがって。恥ずかしくないんですか?」
 ずぶ、ぐちゅっ。
「いやっ、これはっ、データ収集の、んっ、ためっ」
「だからって、普通は羞恥心のほうが勝る物でしょう。それをそんなに自分からお尻を振って……」
 カチリ。ブィンブィンブィン……。
「ふああっ! にっ、任務、なら、これぐらい、んっ!」
「ああ、なるほど。こんな痴態を晒すことにも耐えられるなんて、少尉は軍務に忠実ですね」
 ずぶっ、ごりっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ……。
「ば、バーサーカーを、くうっ、殲滅、できるなら、自分はっ、あんっ、どんなことでもっ……!」
「良い心がけです、少尉。それでは今後もデータ収集のためにご協力願いますね」
 そうだ、これは任務のため、バーサーカーに人類が対抗するため――そのためのデータ
集めなんだ。尻穴からの快感に溺れながら、バイブに一突きされるたびに絶頂への高みを
登りながら、僕は自分に必死に言い聞かせた。
 やがてとうとう限界に達した僕は、ペニスから盛大に精液を撒き散らしながら絶頂した。
アヌスとペニス、両方からのエクスタシーに、僕の意識は真っ白に塗りつぶされた――。

                              ●

 目を開くと真っ白な発光パネルの天井が目に入った。体を起こしてあたりを見回すと、
平原大尉のラボだった。僕は相変わらず診療用ベッドの上だった。既に付け胸は外されて
いるが、体のほうは素っ裸のままシーツが一枚かけられているだった。
「ああ、少尉、目がさめましたか?」
 大尉の声にそちらに目をやる。大尉はデータ端末から目を離し、僕のほうに首だけを
向けていた。
「はい、大、尉……」
 台詞を全て言い終わらないうちに、先ほどの自分の痴態を思い出した。言葉が途切れ、
思わず顔が熱くなるのを感じる。
「本日のデータ取りはこれで終了です。もう自室にひきあげていただいて結構です」
「はっ……」
 僕は大尉に向かって敬礼すると、先ほど脱ぎ捨てていた艦内服を身につけた。
「それでは失礼します」
 ドアの前で敬礼する僕に、大尉は答礼をせず片手をひらひらと振るだけで挨拶を
返してきた。その素っ気無い態度は、やはり先ほどの事は大尉にとっては単なるデータ
集めに過ぎないからなのだろう。
 ラボから退出して自室に向かって艦内通路を歩きながら、次の出撃の後はアナル
バイブじゃないほうを使おうかな、と僕は考えていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>76,77,79
ドモー

壁|ノシ デハマタ

84 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:49:58.49 ID:nHVHttLJ
GJです。
どんどん開発されていってるなぁw
いずれ生身で胸も大きくなるのかと期待。

分かっていても、停電になるとやっぱり混乱するなぁ。

85 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 22:05:51.68 ID:icVxX4rj
今回もさすがです。
小尉は、年下の大尉にもっと屈辱的な検査やらを受けるべきだと思います。
ってゆーか普通に次の展開が楽しみ。
一寸先は闇ですが。でも楽しめる所は楽しみたい……

86 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 22:13:00.83 ID:NDllGPDD
投下乙!
まずは羞恥攻め?


87 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 10:47:37.56 ID:tI3uFC4q
けっこうくるわ、これ
徐々に大尉に惚れていって最終的には人目を気にせず求めるくらいまで落ちてほしい

88 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 15:55:20.76 ID:m3SgeLOy
スーパーGjです
あと女性化に伴う羞恥心の描写も欲しいなー
大尉に性器を観察されて、「女として」恥ずかしがるとか
なんか注文ばっかりで申し訳ないです、できたらでいいです

89 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 16:56:56.86 ID:NHJ4hncp
それはそれとして、ハウンドドッグ……下半身に上半身が収まっちゃうアレの事?

90 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:45:09.46 ID:mBKqBjnz
レコーダーが上層部に流れて、慰安婦化とか楽しそう。

91 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/16(水) 00:35:29.42 ID:cxcmjOVO
壁|・_・)ノ コンバンワー

エチ無しインターミッションです。
興味無い人はパスでドゾー。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「少尉、あなたの遺伝子再調整が決定しました」
「はい、大尉殿。再調整というと、具体的にはどのような処置が行われるのでしょうか?」
「再調整箇所は多岐にわたりますが、要点だけいいますと、例の異常興奮に対処するための
内分泌系および脳の情動野の修正、運動および反射神経の強化、それと知覚野の強化の
三点です」
「はい……」
「それからこれはあなた自身の事ではありませんが、あなたのハウンドドッグ改にも改造を施します。
主要な項目は新型兵器の試作品の追加搭載と、それに伴うコクピット周りの入れ替えです」
「新型兵器、ですか?」
「はい。サイコ・コミュニケーション・システムを利用した遠隔制御式小型無人攻撃機です。これを
四機格納するコンテナの増設と、コントロールシステムを搭載したコクピットへの換装を行います」
「大掛かりですね」
「ええ、ですからあなたのDNA書き換え処置と平行して四号機の改造を行います」
「了解しました」

                              ●

 時間の感覚を失っていた意識がゆっくりと覚醒する。寝起き直後のようにぼんやりと視線を
さまよわせると、自分が暖かい液体の中に浸っているのに気付く。
「少尉、山崎少尉、聞こえますか?」
 聞き覚えのある声に視線を動かすと、液体の向こう側から少年の顔が僕をのぞきこんでいる。
少しずつ正常な頭の働きを取り戻してきた僕は、自分が人工羊水で満たされたメディカルタンクの
中に浮かんでいることを理解した。タンクに入る前日に平原大尉とした会話が思い出され――僕は
二回目のDNA書き換え処理が完了したことを理解した。
 タンク内でのメディカルチェックが完了して外に出たのは覚醒から八時間後、ラボでの精密検査が
終わったのはさらにその二十四時間後だった。一週間を軽いトレーニングと一日三回の検査で
過ごした後、やっと新型兵器のレクチャーを受けることになった。
「さて少尉、この新型兵装のコントロールは従来の物とはまったく違っています。簡単に言うと、
あなたが頭で考えたとおりに動くということです」
「VRの中における行動と同じようなものという事でしょうか」
「そうですね、原理はあれと同じです。各攻撃端末からのフィードバックも同じようにもたらされます。
大きく違う点は、あなたの脳への入出力がそれだけに限定されないということです」
「といいますと?」
「分かりやすく言えば、目や耳以外からの情報を受け取りながら、手足以外のものを動かさなければ
ならないということです。本日からしばらくは、そのための訓練を受けてもらいます。そのデータから
四号機のサイコミュをあなたに合わせて調整します」
「了解しました」
 トレーニングの内容は奇妙な物だった。
 まずAA搭乗用ヘルメットにVRリンカーが組み込まれたような代物をかぶり、外部から流し込まれる
シミュレーションデータを、視覚や聴覚を維持したまま受ける。オーバーラップして入ってくる情報に、
最初は眩暈を感じた。
 慣れてくると、それが簡単な映像を抽象化したものだということが分かってくる。真っ白な背景に
黒い円という、これ以上ないぐらいにシンプルな映像だ。黒円が視界の中で上下左右に動き、
それに連れて僕が受ける情報も変化する。

92 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/16(水) 00:44:49.96 ID:cxcmjOVO
 一週間後に入力訓練がいったん打ち切られ、今度は出力訓練に切り替わった。
 こちらの訓練は、障害者用の義手・義足のトレーニングに良く似た物だった。
 最初はモニターに映し出された光点を『掴む』ところから始まる。それを手足とは別の部分を
動かす要領で制御し、モニター上で自由自在に動かす。慣れて来ると光点の数が増やされ、
それぞれを別々に動かすトレーニングを行う。
 次の段階は、入力と出力を同時に行う物だった。
 シミュレーションプログラムが開始されると、一セットぶんの『視野』の情報が送り込まれてくる。
視界の真正面に一つだけ球体が浮かび、それ以外は上下左右何も無いという空間のイメージだった。
最初はその球体に向かって『進む』『戻る』という『運動』。次に『右を向く』『上を向く』、そして
『前進しながら旋回』『後退しながら横に移動』といった少しずつ複雑な動作を行う。
 二週間ほどかけてこれらのトレーニングが終わり、僕は四号機に乗って再び宇宙にでることになった。

                              ●

 《グラーフ・ツェッペリン》のカタパルトが僕のハウンドドッグ改を虚空に向かって放り出した。
やがて訓練宙域に到達すると、僕は逆噴射をかけて機体を相対停止させる。
『では少尉、サイコミュシステムを起動してください』
「了解」
 僕は両手をコントロールスティックとスロットルレバーから離して一つ深呼吸をすると、センター
コンソールの目立つ赤ボタンを押して目を閉じた。
 一瞬後、僕は宇宙空間に放り出されたような錯覚を覚え、危うくパニックを起こしそうになった。
四号機のセンサーが捕らえた空間情報が僕に直接入力され、僕は生身で宇宙を感じるに等しい
感覚を得ていたのだ。
 レーダーのエコーにはるか後方の第二航空艦隊の艦影を、電磁波センサーに太陽風の流れを、
リングレーザージャイロが検出するわずかな加速度に重力場の存在を感じ、機体各部の光学
センサーから360度全方位の視界を得る。シミュレーターとは違う圧倒的な情報量を、僕は必死に
なって受け入れていった。
『……少尉、山崎少尉、聞こえていますか?』
「……聞こえています、大尉」
『異常はありませんか?』
「はい、大丈夫です」
『結構です。では最初は通常加速から、ごくゆっくりと加速してください』
「了解」
 単純直線加速から始まり、四号機に様々なマニューバーを行わせてみる。宇宙空間や周辺の
物体の状況が手にとるようにわかり、機体は自分の手足のように、いや、それ以上にスムーズに
反応する。目で計器を追いながら手足を使って操縦するのとはまったく違う感覚に、僕は戸惑いと
爽快感を同時に感じていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここまで。次回急展開の予感。

>>84-90
ドモー。展開はヒ・ミ・ツなのですよ。

>>89
それはバウンド・ドックですw
Hound Dogの意味は『猟犬』ですね。

今回四号機に搭載されたシステムは名前は「サイコミュ」ですけど物としてはYF-21の
あれに近いBDIコントロールシステムです。設定的にミノフスキー粒子は無いので……。
そんなわけなので名前に関する突っ込みは勘弁なのです。

壁|ノシ デハマタ

93 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:22:51.81 ID:4uyjisji
まさに一騎当千のNT仕様な機体になりそうですね。
情報量の増大への対処にもナノマシンは活躍していそうな気が。

94 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 07:10:33.27 ID:PFZvggvj
遺伝子再調整されて胸がでてきそうな予感

95 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 17:54:26.08 ID:dxfZXNYb
サイコミュ来たな

96 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 17:57:37.30 ID:A8Im4MCh
GJ!

展開先読みは書き手のやる気をそぐ事があるからやめておこうぜ

97 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/17(木) 12:05:40.55 ID:MFFN+SJe
壁|・_・)ノ ハーイ

三時から停電なので今から投下〜。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「んっ、あっ、うんっ……」
 片手で付け胸の乳首を転がしながら、反対側の手でアヌスに差し込んだバイブレーターを
ピストンする。
 今の僕の格好は、バイブレーターの振動に直腸を揺さぶられながらペニスからは精液を
だらだらとこぼすという、とても他人には見せられない姿だ。
「あっ、あっ、ふあっ!」
 腰から昇ってきた電撃が頭の中で爆発し、僕は全身を痙攣させて絶頂した。

                              ●

 二回目のDNA書き換え後、僕は神経の興奮の異常蓄積に悩まされることはなくなった。しかし
僕は、既に用済みになったと思った付け胸やバイブレーターを廃棄することが出来なかった。
理由は簡単で、僕の体は今度はそれ無しでは性欲を発散出来なくなっていたからだ。
 メディカルタンクから出て数日後、僕は再び体の熱っぽさを感じた。最初は前回と同じ興奮の
異常蓄積かとおもい、平原大尉にそれを報告して、問題が解消されていないのではないかと
質問した。
 ところが、ラボでの検査の結果全てのパルスレベルは正常値の範囲内で、唯一性的ストレスの
レベルを示す数値が若干高いだけだった。
「これはあれですね、単に『溜まって』いるだけです。マスターベーションを行うか慰安施設で解消
してください」
 顔を赤くしながらラボから退出したところを通りがかったグレッグ少佐に見られ、また異常かと
心配された。言葉を濁そうとしてかえって心配されてしまった僕は、少佐がラボに怒鳴り込まない
うちに事実を告げる羽目になり、その結果艦内通路に響き渡る大爆笑を誘発する事になってしまった。
「少佐殿! いいかげんに勘弁してくださいよ」
「クッ、ククッ、す、すまん。いや、久しぶりに笑わせてもらったぞ」
「まったく……」
「すまんすまん。そうだ、今度アトランティックステーションに帰港した時に、いい店に連れて行って
やる。それで許してしてくれ」
 アトランティックステーションは、その名の通り大西洋上の静止軌道に位置する、第二航空艦隊の
母港でもある軍民共用の宇宙港だ。宇宙港設備や通関・検疫施設だけではなく、民間運営の
宿泊施設や歓楽街まで内包する巨大ステーションである。
「結構です! それでは失礼します」
 僕は一つ敬礼すると回れ右をして自室に向かった。

                              ●

 艦内にあるのがせいぜい小さなバーやパブに過ぎない以上、慰安施設のある場所まで艦隊が
移動しない限り、性欲の発散といっても出来ることはたかが知れている。大部屋で寝起きする
身分ではそれすら憚られ、どこかに寄港するか母港に帰るまで我慢することになるわけだが、
幸い僕は狭いながらも個室を与えられているので、非番の時間であれば誰はばかることもなかった。
 部屋に戻った僕は、個人用のストレージを開いてVRソフトの一覧を表示させた。VRポルノの
一覧は、『シーメール物』と呼ばれるカテゴリーのソフトばかりだった。
 どういう訳か挿入される側でないと興奮できなくなってしまった僕は、オンラインソフトショップで、
最初はゲイやホモセクシュアルカテゴリーのソフトのプレビュー版を試してみた。しかしそれらの
ソフトは気に入らない、というか、はっきり言って嫌悪感を感じてしまう物だった。とはいえ普通に
販売しているソフトでは女性側にリンクすることができないので、アナルセックス物であってもあまり
役には立たない。やはり駄目かと諦めかけたところで、ゲイポルノの関連商品として目にとまった
のがシーメールカテゴリのポルノソフトだった。

98 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/17(木) 12:09:22.75 ID:MFFN+SJe
 はじめは Shemale や Tranny の意味が良く分からずに適当に覗いてみただけだったが、すぐに
これが自分の欲していたソフトだと気がついた。
 このカテゴリのソフトであれば『女優』であるシーメールは実際には男性であるので、ソフトの
プロテクト外しやVRリンカーの違法改造なしに僕でもそのままリンクすることが出来る。その上で
その感覚情報は男性のパターンではなく、『男に抱かれる女』を体験させてくれる物だった。
 二回目のDNA書き換え以来はじめて、僕はその個人的なソフトライブラリを開いた。ソフトを
適当に選び、VRリンカーにロードする。内容はちょっとしたストーリー仕立てで、ヴィクトリア時代の
イギリスを舞台にしたメイドと貴族の御曹司の恋愛物語だった。そのメイドが――というか屋敷の
メイド全員が――シーメールというのが普通と違うところだったが。
 久しぶりにVRの中で男に抱かれて、最後は相手と結婚というハッピーエンドを迎え――しかし
僕は満足をすることが出来なかった。
 VRからリターンした後も体の熱さは収まらず、それどころか尻の疼きが余計に酷くなったように感じる。
 僕は一つ溜息をつくと、ベッドの脇の引き出し型の私物入れを開いた。そこにしまってあるのは
女装用の付け胸にバイブレーターが二つ、それとローションのボトルだった。
 僕は久しぶりに付け胸を装着し、感度を100%に設定した。乳首を軽くつまむとそれだけでその
部分から甘い刺激が拡がり、背筋がぞくりと震える。
 ベッドに横たわると、胸を弄って自分を慰める。やがて体の熱さに耐えられなくなると、僕は今度は
バイブレーターを手に取った。
 最初にアナルバイブレーターを挿入して肛門をじっくりとほぐす。そこから生じる快感を愉しみながら
筋肉を十分にほぐしたら、今度は男性器型のバイブレーターの出番だ。
 男の物を模した機械に尻穴を犯されながら、同時に乳房をもてあそぶ。その行動自体が妖しい
刺激になって、僕を高みに押し上げていく。
 ペニスで自慰行為をするときの快感曲線がひとつのピークを持った山型のグラフを描くとすると、
胸と尻で感じるそれは緩やかな斜面から続く高台のような形だ。時間をかけてゆっくりと登りつめ、
射精する瞬間に匹敵する快感を何分間も味わい続ける。ついに絶頂するときには、ペニスでは
味わえない気を失うほどのエクスタシーにさらされて――。
 数分間の失神の後、僕はベッドの上で意識を取り戻した。体を起こそうとすると、アヌスに突き
刺さったままだったバイブがごろりと転げ落ちる。バイブが抜け落ちると、何かしら空虚な喪失感が
感じられた。

                              ●

 それ以来僕はほぼ毎日、アヌスを使って自慰行為をしている。最低48時間に一回はそれを
しないと、そわそわとして落ち着きがなくなってしまうのが自覚できるのだ。
 そんな状態でテストに出て変なデータを出してしまっては、901実験戦闘団全体に迷惑をかける。
 これは軍務をきちんとこなすため、任務上必要な行為なんだと、自分にそう言い聞かせながら
――僕は付け胸の乳首をつねりあげ、アヌスの奥にバイブレーターをぐっと押し込んだ。

                           ● ● ●

 遠隔操作攻撃端末《ビット》のはなったビームがマークスマン大尉のハウンドドッグ改二号機を
直撃した。演習プログラムの判定は『コクピット破壊・搭乗者死亡』。完璧な撃墜判定だった。
『いやー、こりゃまいったっす。ケイ君凄いっすよ』
 ビットを回収しながら、僕は大尉からの通信に答えた。
「ありがとうございます、大尉」
 ビットの操作、機体側の回収操作、通信の操作。全ての操作に僕は手足を使っていない。
僕はサイコ・コミュニケーターを経由して、自機とそれに連動するあらゆるシステムを操れるように
なっていた。
『やれやれ、これで今回のスコアはケイの一人勝ちだな』
「でも少佐、それはこの機体の性能のおかげですから……」
『それを使いこなせているって事だろう。謙遜するな』
『そうっすよ、ケイ君』
『……』
 グレッグ少佐の無骨な笑顔にマークスマン大尉のちょっとにやけた笑い顔、それにケネス大尉が
うんうんと頷いているのが同時に見える。普通ならば機体を操りながらいちいち通信ウィンドウに
目をやる余裕などないのだが、あらゆる入出力をサイコミュで行っている状態ではそれも簡単だ。

99 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/17(木) 12:11:52.85 ID:MFFN+SJe
『演習終了です。エクス・スコードロン帰投して下さい』
『エクス・ワン、ラジャー』
『エクス・ツー、ラジャっす』
『……』
「エクス・フォー、ラジャー」
 平原大尉の演習終了を告げる声に、僕たちは母艦への方位を取った。
 爆発の閃光が見えたのは、そろそろ着艦シーケンスの準備に入ろうかという時だった。直後に、
母艦のフライトコントロールとの通信ラインから怒声とパニックに陥った声が流れ込んでくる。
「少佐!」
『……エクス全機、戦闘準備だ――グラーフ・ツェッペリン! こちらエクス・スコードロン、状況の
説明を!』
『現在本艦は正体不明機(アンノウン)に攻撃を受けている。敵正体不明、繰り返す、敵正体不明!』
 少佐の声を聞きながらサイコミュを起動し、火器管制を戦闘モードに切り替える。僕は再び機体と
一体化し、同時に全センサーと外部からの入力にリンクした。
『正体不明だと! バーサーカーに決まっているだろうが!』
 少佐が吐き捨てる。確かに、人類の保有する全ての戦力が宇宙軍に集約されている以上、
それに対して攻撃をかけてくるのはバーサーカー以外にはありえない。しかし、現在第二航空
艦隊が居る宙域は金星からはかなり離れている。襲撃機を正体不明とする管制官の気持ちも
わからないではなかった。
 センサーを総動員して《グラーフ・ツェッペリン》の近傍を観測する。時折閃光が走り、そのたびに
《グラーフ・ツェッペリン》の艦体から爆発が起きているのが見える。致命傷はなさそうだが、飛行
甲板にかなりの被害が出ているようだ。
『こいつはやばいぞ……。マーク、ケニー、前衛。ケイは後ろから援護だ』
『ラジャっす』
『……』
「了解」
 グレッグ少佐の一番機を中心に置く形でYの字型のフォーメーションを取る。ビットコンテナの
増設で一番機動力の落ちている僕の機体を一段後ろに置いた、変形トライアングルフォーメーションだ。
 フォーメーションを組みなおし終わった僕たちが艦隊に到達したときには、既に上空哨戒中だった
小隊は全滅していた。もっとも襲撃側にも相当の被害が出ている様で、あたりには無数のデブリが
浮いている。
 緊急発艦した小隊が残存する敵機体を落としていくのが見える。これならば大丈夫かと思った
矢先、ハウンドドッグの一機が爆発した。
 ハウンドドッグを落としたのは、襲撃者の中に一機だけ居る黒塗りの機体だった。
 他の敵機体が典型的なバーサーカーの宇宙攻撃機――エンジンとセンサーとビーム砲をごちゃ
ごちゃの配管とフレームでつなぎ合わせたような代物――なのに対して、その機体はまったく
違った雰囲気をもっていた。
 まず第一に、内部機構が剥き出しではなく、全体が滑らかな外装に覆われている。曲線的な
それが装甲なのかフェアリングのような物に過ぎないのかは分からないが……。
 もっと大きな違いは全体のシルエットだった。四本腕の人型、とでもいうべきか。どうやら足に
あたる部分が推進器、腕のうち二本はビーム砲、残り二本はビームサーベルユニットになって
いるらしい。頭部にあたる部分には赤く発光するセンサーらしい一つ目が有った。
 その敵機体はすさまじい機動性を見せていた。ハウンドドッグの放つビームを軽々とかわし、
ビーム砲とサーベルで次々と屠っていく。スクランブル発進した二個小隊八機が、あっという間に
全滅した。
『……マーク、ケニー、全力で行け。ケイ、ビット射出』
『ラジャっす……』
『……』
「了解……」
 両肩のコンテナから四機のビットをすべて射出する。ビットのセンサーからの入力が統合され、
僕の知覚はさらに増大した。

100 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/17(木) 12:18:50.28 ID:MFFN+SJe
 先行する二機を追い抜いたビットが黒い敵機に肉薄する。僕は四機のビットをその敵を囲む
正四面体の各頂点に置くようにして、一斉にビームを放った。
 敵機はビームを回避しようとするが、一発が直撃、腕の一本を吹き飛ばす。どうやら外装は
それほど防御力のある装甲ではなかったらしい。
 僕はビットによる牽制射撃で敵機体を釘付けにする。ビットのエネルギーチャージが切れそうに
なったところで、マークスマン大尉とケネス大尉のハウンドドッグ改が敵機に接触した。
 マークスマン大尉の挙動予測とケネス大尉の超高速反射をもってしても、二対一だというのに
黒い敵機を押さえ込むだけで精一杯だった。そこにグレッグ少佐も加わり三対一の態勢になるが、
それでも若干敵機体のほうが有利に見えた。
「! 少佐、避けて!」
 背後を取った少佐がライフルを構えた瞬間、僕の背筋に悪寒が走る。あの敵機は少佐を『見ている』!
 すんでのところで直撃を避けた少佐の機体は、しかし右腕と右のエンジンを失った。敵機体が
正面を向いたまま放ったビームが右肩から背面を貫いていったのだ。
 包囲が崩れ、マークスマン大尉に隙ができる。まずい、あれではどうやっても避けられない!
 二本のビームが二号機を貫き、頭と左腕を吹き飛ばされた二号機がスピンしながら吹き飛んでいった。
 敵機は残ったケネス大尉の三号機に向かって突進していく。
 僕はリチャージの終わったビットを再度射出しながら、そちらに向かって加速した。もはや
フォーメーションも何もあったものではない。とにかく《グラーフ・ツェッペリン》を守らなければ。
 ビットのセンサーが、ケネス大尉の撃墜される瞬間を捕らえる。ビームサーベルで袈裟切りに
された三号機が《グラーフ・ツェッペリン》の艦体に衝突するのが見えた。
 黒い敵機がこちらを見る。赤いセンサーアイの輝きがはっきり見え、それが最後の一機になった
僕を嘲笑っているように感じられた。
 僕はビットに四方八方から砲撃させ、四号機の右腕に持ったビームライフルからも立て続けに
ビームを放った。
 牽制射――ライフル――敵砲撃――左に回避――もう一度牽制射――。
 敵機の次の動きを読みながら、合計五門のビーム砲からの射撃を浴びせ続ける。しかし、
読みは当たっているというのに、黒い敵機はそれをすさまじい機動で回避し続けた。だがついに
ビットから放たれたビームが敵機の右足を捕らえ、推進器らしい物が爆発、動きが鈍る。
 おそらくこの瞬間、僕は油断をしていたのだと思う。
 はっと気がつくと、敵機はビットの包囲を抜けて、僕のほうにまっすぐ突っ込んできた。回避を
しようとして――真後ろが《グラーフ・ツェッペリン》なのに気がついた。
 いわば王手飛車の状態で、あの敵機は特攻という選択肢を選んだのだろう。特攻を許せば
《グラーフ・ツェッペリン》が沈むかもしれない。体当たりだけならともかく、反応炉を暴走させての
自爆でもされれば致命的だ。僕は覚悟を決めると、四号機を敵機の進路上に固定してライフルを
乱射した。
 黒い敵機が被弾を無視して一直線に突っ込んでくる。すさまじい衝撃を感じて――僕の意識は
ブラックアウトした。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。

>>93
NT仕様ではあるのですが、残念ながら一騎当千には……。サイコミュ試験用ザクレベルでした。

>>94
NT現る。

>>95
ニュータイプシーメール専用機ですw

>>96
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

101 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 17:55:47.59 ID:OwMvVKMc
自慰シーン素敵です
続きが楽しみになります
ミカエラ?が出てきた時は吹いたけど

102 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 00:07:10.08 ID:S4HECBmw
エロスもストーリーも両方とも続きが気になる展開。
wktkしてくる。

103 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/19(土) 18:19:49.85 ID:hZm4ZvAw
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 意識がゆっくりと覚醒してゆく。水底から浮き上がってゆくように、明るい水面が近づくのが感じ
られる。意識が無意識の水面に浮かび上がり――。
 気がつくと、僕は暖かい液体の中に浮かんでいた。体に上手く力が入らないので、眼球だけを
動かして左右を見渡す。
 見覚えのある壁、隣には空のガラスシリンダー、こちらに背を向けて端末に向かっている人影
――頭がはっきりしてくると、その風景が見慣れたものであることを思い出す。今僕が居るのは、
901実験戦闘団の専用区画内にある平原大尉のラボ、その一角に設置されたメディカル
カプセルの中だ。
 端末に向かっていた人物、平原大尉がこちらを振り向く。大尉は落ち着いた仕草で立ち上がると、
僕が入っているメディカルカプセルの前に来た。
『山崎少尉、聞こえますか? 頷くのが無理なら瞬きを一回してください』
 カプセル内のスピーカーから聞こえる大尉の声に頷こうとして、首も自由に動かせないことに
気付く。僕は一回瞬きをして、大尉の質問に答えた。
『よかった、一時はもう駄目かと……。少尉、もう暫くはそこから出してあげられませんが、完治の
見込みは立っています。ですから安心してください』
 僕はもう一度瞬きをして、大尉に了解の意を伝えた。

                              ●

 僕がメディカルカプセルから出されたときには、例の黒いバーサーカーの襲撃から既に約480時間、
およそ二十日あまりが経過していた。
 僕のハウンドドッグ改と激突したバーサーカーは進路を狂わせ、《グラーフ・ツェッペリン》には
衝突せずにそのままどこかに飛び去り行方不明になったという。おそらくあの黒い外装に何らかの
ステルス機能があるのだろうということだった。
 一方、僕のハウンドドッグ改の方は、あの衝突で完膚なきまでに破壊されていた。そして僕はと
いえば、圧潰したコクピットの中でシートと潰れたコンソールとひしゃげた装甲にはさまれて、体の
四分の三を押し潰されていたらしい。搭乗服の気密が破れなかったのと、頭を潰されなかったのが
ほとんど奇跡のような状態だったそうだ。グレッグ少佐が片肺片腕の一号機を何とか操って僕を
回収してくれなかったら、間違いなく助からなかっただろう。
 虫の息でメディカルタンクに放り込まれた僕は、医療用ナノマシンをフルに使った全身再生処置を
行われた。首から下がほぼ全て細胞単位に分解されて、再度繋ぎなおされたわけだ。
 こうして僕は、ぎりぎりの所で死の淵から生還したのだった。

                              ●

「これはどうですか、少尉」
「んっ……、ふあっ……」
 平原大尉の手が僕の胸を揉むたびに、僕はとろけた甘い声をあげる。生身の乳房に受ける刺激は、
付け胸で感じる物よりずっと甘美に感じられた。
 そう、今大尉がもみしだいているのは僕の『生身の』乳房なのだ。
 全身再生にかけられた僕の体は、以前の物とはまったく別物になっていた。肩幅は狭くなり、
乳房は肥大し、腰は丸くなり――分かりやすい言葉で言えば、女性の肉体になっていたのだ。
 もっとも完全な女性の体というわけでは無くて、性器は男性のまま、つまり陰茎と睾丸を保持したままだ。
 どうしてこのようになったかといえば、もちろん二回にわたるDNA書き換えの影響だ。
 筋力を若干落として持久力を強化する処置は、男性的な肉体から女性的な肉体への遺伝情報
書き換えで達成されていた。とはいっても、成長期がとっくに終わっていた以上骨格が変わるはずも
なく、新陳代謝で置き換わる皮膚や体毛、皮下脂肪程度に影響は限定されていた。
 しかし全身再生処置によって丸ごと作り直された僕の体は、半分以上女性のものになっていた
DNAに従って再構築された。その結果が、女性の局部だけを男性の物に置き換えたような今の
形というわけだ。
「ふむ、胸の感度はあの付け胸の設定を100%にしたときとほぼ同じですね」
 検査と称して診療用ベッドに全裸で横たわり、自分よりずっと年下の少年に体をまさぐられる。
屈辱感を感じてもいいはずの状況なのだが、僕は逆に性的な昂揚感を感じていた。

104 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/19(土) 18:22:43.03 ID:hZm4ZvAw
「では少尉、うつ伏せになってお尻を軽く上げてください」
「……はい」
 大尉が薄いゴムの手袋をはめながら言う。僕は寝返りをうってうつ伏せになると、軽く膝を立てて
お尻を持ち上げた。
 お尻に冷たい液体がたらされる。ぬるぬるしたそれがアヌスに塗りこまれ、続いて指が侵入して
来る。体の内側、とても恥ずかしい部分を指で探られながら、僕のペニスは限界まで勃起していた。
 大尉の指がいったん引き抜かれ、軽く息をついた直後、今度は二本の指が入ってくる。先ほどより
複雑な動きで僕の中をまさぐりながら、大尉は質問をした。
「どうですか少尉。今感じていることを、素直に仰ってください」
「……う、大尉の指、で、弄られて、んっ、とっても、気持ち、いいです」
「そうですか。少尉はやっぱり淫乱ですね」
「うっ、すみません、大尉……」
「ああ、別に謝る必要はありませんよ」
 大尉の指が引き抜かれ、僕は安堵すると同時に軽い喪失感を感じる。しかし直後にアヌスに押し
付けられた感触に、僕は一転して期待感をあおられた。
「では少尉、あなたの好きなこれで愉しませてあげますね」
 男の物を模した機械が僕のアヌスにずぶずぶと入ってくる。体の中を押し広げられる感触に僕は
えもいわれぬ快感を覚え、背筋をのけぞらせて体を震わせた。
「いいですか、少尉。あなたの性欲が昂進してしまったのは、身体機能の強化に伴うやむをえない
副作用です。ですからあなたはそれを無理に押さえ込もうとはしないでください。こうして定期的に
発散すれば済むことですし、それを恥ずかしいと思う必要はありません」
「はっ、ふあっ、はいっ、大尉、んっ!」
 僕のアヌスにバイブレーターを抽送しながら大尉が言う。対する僕の答えは喘ぎ声にまぎれて
切れ切れだ。
 やがて限界に達した僕は、診療用ベッドのシーツに精液をこぼしながら絶頂した。

                         ● ● ●

 あの戦闘の後、艦載戦力のほとんどを失った第二航空艦隊は急遽母港であるアトランティック
ステーションに帰港した。
 901実験戦闘団も機体の全てが中破または大破してしまい、データ収集は不可能な状態だった。
 グレッグ少佐の一号機は右腕と右背面のスラスターが全損。マークスマン大尉の二号機は頭部と
左腕が全損。ケネス大尉の三号機は斜めにほぼ真っ二つ。僕の四号機に至ってはフレームから
内部機構に至るまで完全なスクラップだった。
 例の黒いバーサーカーに関する現段階でのデータを全て収集し終えた後は、僕たちにはするべき
事は何も無かった。グレッグ少佐が時々どこかの会議に呼び出されていくほかは、もっぱらジムで
(僕の場合はリハビリもかねて)エクササイズというのが僕たちの日課になっていた。そしてそれが
起きたのは、日課のエクササイズが終わってシャワーを浴びていたときだった。

                              ●

 ジムのシャワールームは、カタパルトデッキの脇にあるパイロットピットのシャワールームとは違い、
低重力用シャワーカプセルではなく普通のシャワーだ。僕は一Gの重力に従って流れ落ちる温水を
頭から浴び、ランナーでのジョギングでかいた汗を洗い流していた。
 さっぱりしたところでシャワーを止め、後ろを振り返ったときだった。
 ちょうど同じタイミングで振り向いたグレッグ少佐と対面したぼくは、いきなり心臓が跳ね上がった
のを感じた。
 少佐の逞しい筋肉に覆われた裸身と、何より股間のペニスに視線が釘付けになる。今はうなだれた
それは、しかし僕のものよりはるかに立派だった。
 僕はそれにアヌスを貫かれることを想像して、その快感をあれこれと脳裏に思い浮かべてしまう。
先端を押し当てられたときの期待感、肛門をこじ開けられて侵入されるときの被征服感、直腸を
埋め尽くされたときの満足感……。それらの想像が僕の頭を埋め尽くす。
「ん? どうした、ケイ?」
 少佐が僕に問い掛ける。
「えっ!? あっ、いえその、別に何でもっ」
 僕の受け答えはしどろもどろ、まるで憧れの男性に声をかけられた小娘だった。

105 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/19(土) 18:25:51.16 ID:hZm4ZvAw
「? おい、本当に大丈夫か? まだ調子が悪いんじゃ――」
 少佐の手が僕の肩にかけられる。軽く触れられたそこから電撃のような物が走り――腰と膝から
力の抜けた僕はシャワールームの床のタイルの上にへたり込んでしまった。
「!? おい、しっかりしろ!」
「どしたっすか?」
「……?」
 グレッグ少佐がしゃがみこみ、僕の肩を掴む。声を聞きつけたのか、マークスマン大尉とケネス
大尉もシャワーコンパートメントから顔を出した。
 僕の視界に三人のペニスが入る。グレッグ少佐の逞しい物。マークスマン大尉の少し細くて
ひょろ長い物。ケネス大尉の物はそれとは逆に太短い。三つのペニスを見て、頭への血の上り
具合も三倍に跳ね上がったような気がする。
「コウ! ケイの様子がおかしい! 救護班をよこしてくれ!」
 少佐が緊急用のインターホンでラボの平原大尉を呼び出している。その声を聞きながらも、
僕の頭はセックスのことだけしか考えられなくなっていた。
『どうしました、少佐?』
 平原大尉に少佐が僕の状態を説明する。少佐はすぐに救護をよこすようにというのだが、大尉の
答えは少佐の意表をつく物だった。
『ああ、それでしたら救護の必要はありません。シャワールームなら人目を気にする必要も
ありませんね。少佐、山崎少尉を抱いてあげてください。それで解消します』
「……なに?」
『山崎少尉のそれは発情しているだけです。発散させてあげれば収まりますよ』
「おい、ケイは男だろう!」
『ええ、ですからアナルセックスで。ああ、少佐がおいやだというのでしたら――』
 少佐と大尉の押し問答を聞きながら、回転の落ちた頭で僕は自分におきたことを理解した。
もっとも、理解したからといってどうにかなる物でもない。僕の頭は、逞しい物でお尻を犯してもらう
ことしか考えられなくなっていた。
 僕は足を震わせながら何とか立ち上がると、壁に片手をついてお尻を突き出し、もう片方の手で
尻たぶを割り開きながら懇願した。
「しょ、少佐ぁ、おねがいです……」
「お、おい、ケイ!」
「おねがい、です、ここに、少佐の、お、おちんちん、ください……」
 少しの時間の後、ごつい手が僕の腰を掴んだ。熱い物が肛門に押し付けられ、一瞬後、僕は
一気に奥まで貫かれた。
 そこから湧き上がってきた快感に再び膝の力が抜けるが、お尻を串刺しにされ腰をがっちりと
掴まれては床に崩れ落ちることもできない。ぶるぶる震える僕を気遣ったのか、少佐が心配げに
聞いてくる。
「大丈夫か、ケイ?」
「あ、あしっ、力が、入らないですっ……」
 僕がそういうと、少佐は僕の胴に腕を回して抱き起こし、僕とつながったままタイルの床に座り
込んだ。その弾みにお腹の奥底を突き上げられ、僕は小さく悲鳴を上げた。
 顔をあげると、マークスマン大尉とケネス大尉がこちらを心配そうに見ている。しかし二人の
ペニスはともに固く立ち上がり、僕の痴態に二人が興奮していることを如実に表していた。
「二人、とも、来て、ください……」
 僕は笑顔を作り、二人を誘った。ごくりと生唾を飲み込む音がしたのは、どちらの喉から
だったろうか。
 二人が僕の前に立つと、僕はためらわずにそのペニスを手で掴んだ。マークスマン大尉の物を
口に含み、下で亀頭をねぶる。
 VRの中や玩具ではなく、実物に貫かれ、口で奉仕をする――初めての行為を、僕はまったく
違和感無く行っていた。羞恥心や、自分は男なのに、というためらいはまったく無く、本物に
貫かれる快感と、男に奉仕できる喜びだけが感じられた。
 胡座をかいた少佐の股間に座り込む背面座位の姿勢で貫かれながら、自分で腰を揺さぶって
アヌスの快楽をむさぼる。同時に手と口で二本のペニスに奉仕し、交互に咥えたり扱いたりして
刺激する。後ろから回された少佐の大きな手に乳房や乳首を弄られ、そこからも快感を得る。
 肉体的な刺激と、行為そのものから受ける刺激に、僕はVRや玩具とは比べ物にならない快楽を
得ていた。

106 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/19(土) 18:30:31.77 ID:hZm4ZvAw
「う、ケイ、これ以上は……」
「ケイ君、もう出ちまうっすよ……」
「……!」
 三人の切羽詰った様子に、限界が近いことを知る。僕は手も腰も休めることなく、いっそう激しく
ペニスを攻め立てた。
 最初に爆発したのは、僕のアヌスを犯していたグレッグ少佐だった。
 お知りの奥で初めて――しかしVRでは幾度も――感じた熱い精液の感触に、少佐が果てた
ことを知る。ちょうどそのとき咥えていたマークスマン大尉のペニスを思い切り強く吸引し、さらに
ケネス大尉のペニスの先端を親指の腹でこすり上げ、それぞれを絶頂に導いてやる。VRの中で
幾度も体験したテクニックだったが、どうやらリアルでも有効だったようだ。顔に精液を浴びながら、
口に出された精液を飲み下す。全身でエクスタシーを感じながら、僕は自分のペニスからも精液を
噴き出した。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回は後半イベントの定番、新型機登場の予定です。

>>101
False MaidenシリーズはVRポルノのミリオンヒット商品かも?w

>>102
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

107 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:23:27.46 ID:OqUx7ZEx
わぁお、急展開w
隊のメンバーにいろいろばれちゃった!?

108 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:59:18.79 ID:E0tusnrW
素晴らしい淫乱化の加速、ごちそうさまです
大尉の天然?のSっぷりも加速w

109 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 02:30:03.73 ID:crFLE/8s
イイヨイイヨー
wktk
つC

110 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/20(日) 10:04:15.19 ID:oY08RMXJ
壁|・_・)ノ オハイオー

再びエチ無し回なのでサクッと投下。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「おいコウ、一体どういう事だ!」
 グレッグ少佐の怒鳴り声が平原大尉のラボに響いた。
「どうしました、少佐。突然そう言われましても何のことだか」
「さっきのケイの事に決まってるだろう!」
 シャワールームでの乱交同然のセックスの後、我に返った僕は少佐たちに平謝りに謝った。
その過程で僕が以前から定期的に発情する体質になっていた事を知った少佐たちは、着替えが
済むと僕を連れて平原大尉のラボに怒鳴り込んだのだった。
「ケイ君のさっきの状態は普通じゃなかったっすよ?」
「……」
 マークスマン大尉とケネス大尉も厳しい顔で平原大尉を見ている。しかし三人に詰め寄られ
ながら、平原大尉は涼しい顔だった。
「ああ、それなら大丈夫ですよ。何回か精密検査をしましたが、山崎少尉のメンタルの各種
パラメーターは全て正常値の範囲内にあります。性的欲求の上がりやすさは多少高い方ですが、
それも精神的疾患に分類されるレベルよりも下ですし」
「しかしだな、それだったら、なんだ、アナルセックスでというのはどういうわけだ? 転属時に
見せられたケイの個人評価レポートでは、性的傾向はノーマルだった筈だぞ」
「はい、転属時の山崎少尉は確かにそうでした。ですがそれは初回のDNA書き換えの前の話です」
「……つまり、お前はそれを俺たちに隠していたのか?」
「よしてくださいよ、人聞きの悪い。そんなこと聞かれなかったじゃないですか。それにオスカー
中将に上げているレポートにはそのこともきちんと記載してありますよ」
「……!」
 少佐の怒気が膨れ上がるの感じ、僕は会話に割り込んだ。
「あ、あの、少佐! 自分はその件については承知しておりましたので! 最近エクササイズと
デスクワークばかりだと思って発散しておくのを怠った自分のミスでありますから……」
 僕は少佐が大尉に殴りかからないように、必死になってなだめた。大尉の体は、知能強化の
ためのDNAデザインのせいか、同年代の少年の平均と比較しても細いほうだ。強化薬物
(ブースタードラッグ)で全身ドーピングしている少佐が殴ったりしたら、即死しかねない。
「すみません、自分のミスで。あの、少佐たちには男の相手など不本意だったでしょうが……」
 僕の台詞が終わると同時に、溜息が三つ同時に発せられた。
「……あのなあ、ケイ。お前自分が今どんな外見になってるか、把握してるか?」
「ケイ君、顔洗うとき鏡見てないんっすか?」
「……」
「……は?」
 少佐たちの台詞の意味がわからず、僕は間抜けな声をあげてしまう。自分の外見がかなり
頼りない物になっているのは自覚しているつもりだったが。その疑問に答えてくれたのは、
グレッグ少佐たちではなく平原大尉だった。
「山崎少尉、今のあなたの外見はですね、簡潔に言うと小柄な女性の物です。事情を知らない
人間なら、絶対にあなたを男だとは思いませんよ」
「……は?」
 再び間抜けな声を上げた僕に、今度は少佐たちが説明してくれる。
「あー、つまりな、本来なら俺たちがお前を守ってやらなきゃいけないんだよ」
「そうそう、可愛い女の子を守るのは男の務めだよ?」
「……」
 少佐の言葉に、マークスマン大尉とケネス大尉もうんうんと頷く。男扱いされていないという
ことに、本来なら僕は怒って然るべきだったのかもしれない。しかしそのとき僕が感じたのは、
気恥ずかしさのほかにはそう言ってもらえた事への嬉しさだけだった。

111 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/20(日) 10:07:35.13 ID:oY08RMXJ
「あ、ありがとうございます。でも自分は、守ってもらうよりは、一緒に肩を並べて戦いたいですし……」
「ああ、軍人としてはそりゃそうだ。だけどな、なんと言うか――」
「山崎少尉、男性が女性を守りたいと思うのは本能的なものですから、それを無視するべきでは
ありませんよ。特に、昨今の権利団体のように権利ばかり主張する可愛げの無い女性ならともかく、
あなたのように自分と仲間のために一生懸命にやっている人間ならね」
 口ごもった少佐の後を襲い、平原大尉が言葉を続ける。またしても女性扱いされて、しかし僕は
少しも不快感を感じなかった。
「え、あ、ありがとうございます……」
 頬が熱くなり、視線を合わせるのが恥ずかしくなった僕は思わず下を向いて目をそらせてしまう。
「……おいコウ。本当にケイの体に異常なところはないんだな?」
「ええ、少佐。要するに若干『溜まりやすい』だけですから、定期的に自慰行為や他者との
性行為で発散すれば問題ありません。シャワールームでの件も、溜まりすぎていたところに
男性の裸体という視覚的刺激を受けて箍が外れただけですし」
 平原大尉の至極冷静な解説に、僕は頬がますます熱くなるのを感じる。
「そうか――ああ、ケイ?」
「はっ!? はい、少佐殿!」
「まあ、なんだ、その、溜めすぎないようにな?」
「……はい……」
「必要なら、なんだ、俺たちが手伝ってやるから」
「……はい、ありがとうございます……」
 蚊の鳴く様な声で少佐に答えながら、どうやら丸く収まった――と言って良いのかいささか
疑問だが――事に僕はほっと胸をなでおろした。

                              ●

 ハウンドドッグ改の修理と全面的な再改装が終わったという報告が《グラーフ・ツェッペリン》に
もたらされたのは、アトランティックステーションに第二航空艦隊が帰港して一月後の事だった。
「以前から計画されていた再改修プランをもとに、前回の戦闘のデータを加味して若干の修正を
加えました。ステーションの工業用レプリケーターはハウンドドッグの補充にフル回転でこちらに
回してもらえなかったので、部品の調達に手間取りましたよ」
「一号機から三号機までは、修理した機体がベースになる。ケイ、お前は新品だ。見て驚くなよ」
 アトランティックステーションのアサルトアーマーハンガーに向かう連絡艇(カッター)の中で、
平原大尉とグレッグ少佐に説明を受ける。二人がどことなくうきうきした雰囲気なのは、僕の
気のせいだったろうか。
 アトランティックステーションのアサルトアーマーハンガーでは、大量のハウンドドッグが
組み立て中だった。前回の戦闘で哨戒に出ていた小隊以外の機体を全て失った第二航空
艦隊のために、ステーションのレプリケーターをフル稼動させてハウンドドッグの部品を生産
しているのだ。
 そのハンガーの片隅に、通常型のハウンドドッグとは形の違う機体があった。特徴的な赤、
青、緑の縁取り。901実験戦闘団の実験機だ。その三機に並んで、ハウンドドッグとはまったく
違う形の機体があった。純白の外装のそれは、ダークグレーやライトグレーの機体が並ぶ中で
一際目立って見えた。
「山崎少尉、あれがあなたの新しい機体です。現在トライアル中の次期量産機、ウルフハウンドの
先行試作機をあなたに合わせてチューンしました」
 ハウンドドッグより若干細身のそれを、僕はまじまじと見つめた。ウルフハウンド(狼狩りの猟犬)
という名前には、ハウンドドッグの後継機としての自負が込められているように思える。
「このウルフハウンド改は、ベースになったウルフハウンドに主にサイコミュ関連のシステム
を追加してあります。機動性はウルフハウンドより若干落ちていますが、ウルフハウンド自体が
ハウンドドッグより高機動ですから連携に問題はないはずです」
 確かに背面と脚部に見える推進器がハウンドドッグより一回り大きく、総推力で上回っているのが
外観からも見て取れる。

112 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/20(日) 10:12:29.31 ID:oY08RMXJ
「ビットコンテナは背面、推進器の外側に背負う形で搭載してあります。以前の四号機とは違って
肩の駆動部に負担はかかりませんし、推力中心線からのズレも少ないので機動性への影響も
小さくなっています。ビット搭載数は合計八基、そのうちの二基はビーム砲の代わりにビーム
シールドを搭載したシールドビットになっています」
 説明が終わり、ウルフハウンド改のコクピットに乗り込む。レイアウトはハウンドドッグと同じで、
転換訓練の必要は無かった。パイロットをスムーズに移行させるための配慮だろう。マスター
スイッチを押し込んで機体を起動状態にする。
 とりあえずサイコミュは使わず、通常の操縦系統を使ってウルフハウンド改を発進デッキへ運ぶ。
大気保持スクリーンを抜けて宇宙空間に出ると、先行していた三機と編隊を組んだ。
 《グラーフ・ツェッペリン》に向かってウルフハウンド改を飛翔させながら、僕はこの機体なら
あの黒いバーサーカーに勝てるだろうか、と考えていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

メンタルと登場機体、両方でパワーアップです。

>>107
仲間に隠し事をするべきではないのですw

>>108
溜まっていたものが爆発しました。大尉の言動はもはや天然言葉責めです。

>>109
ドモー

壁|ノシ デハマタ

113 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 23:42:42.25 ID:HDMdPiwL
ご苦労さまです。
細かな心理の変化もいいですね〜

114 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 15:52:26.82 ID:tX5rjN4V
遂に新型機と、心身の強化(?)が来ましたね。
何気に異色のライバル機が気になります。

115 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 01:03:51.95 ID:SKpXUyaM
つC

116 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/22(火) 20:12:53.89 ID:ASSwtz8h
壁|・_・)ノ コンバンワー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あっ、んっ、ふあっ……!」
 体が痙攣し、腰から駆け上がった電撃が僕の脳を焼いた。
 痙攣が収まると、アヌスからバイブレーターを引き抜きデスクの上に置く。環境映像を映し出して
いるAV端末に目をやり時刻表示を確認すると、その数字は僕が自慰行為をはじめてから三十分
以上が経過したことを示していた。
 肉体的には二度の絶頂を迎え、既にこれ以上は無理という所まで来ていたにも拘らず、僕は
いまだに欲求が完全に解消されていないように感じていた。
 理由は分かっている。
 男に抱かれ、その性欲の象徴でアヌスを貫かれる喜びを知ってしまった僕の心が、まがい物では
ない本物のペニスに貫かれることを望んでいるのだ。
 VRで男に抱かれても、バイブレーターで自分を貫いて慰めても、この欲求不満は解消できない。
だからといって、誰彼かまわず男を求めるわけにはもちろんいかない。僕は悶々とした物を抱え
ながら目を閉じ、何とか眠ろうと努めた。

                              ●

「それでしたら、グレッグ少佐たちに頼んでみてはいかがです? 以前、必要ならば手伝うという
ようなことを言っていたと思いますが」
「で、ですが大尉、それは、その……」
「……ああ。あなたはそのことについて少佐たちに話す事に、羞恥心を覚えているのですね」
「う――ええ、まあ……」
「言っておきますが、アトランティックステーションの慰安施設の利用は許可できませんよ。これは
あなただけではありませんが、901の隊員の体は機密事項の塊ですからね」
「はい……」
 以前とは別の形でフラストレーションを溜め込んでしまった僕は、平原大尉のラボに出向いて
相談をした。倒れたりシャワールームで発情したりで他のメンバーに迷惑をかけてしまっているが、
今度こそそういうことは無いようにしなければならない。そのためには、多少の羞恥心は我慢して
相談をするしかなかった。
「なんでしたら少尉、僕でよかったらお相手しますよ」
「は!?」
「少尉さえよければ、僕はかまいませんよ」
「いえ、ですが、それは、それに大尉のお手を煩わせるのは……」
「少尉、それを何とかするのはあなたの任務です。そして、この部隊の技術主任として、それに
あなたの調整を担当した人間として、僕にもそれに関しては責任があります」
「はい……」
「お分かりですか、これは僕たち双方にとって任務なんですよ。ですから恥ずかしがる必要は無い
ですし、遠慮する必要もありません」
「はあ……」
「……ふむ、どうも決心がつかないようですね。では上官命令です――山崎敬介少尉、僕との
性行為を命じます。目的はあなたのストレス解消と、行為前後におけるストレス蓄積値の変化の
測定。開始時刻はただいまからです。復唱を」
「りょ、了解しました。ただいまから、平原昂大尉との性行為を行います」
「はい、結構です。では艦内服を脱いでそちらのベッドに横になってください。色気の無い診療用
ベッドで申し訳ありませんが……」
「はい……」
 襟元のファスナーに手をかけながら、僕は生唾を飲み込んだ。これからすることは任務なんだ、
と自分に一生懸命言い聞かせるが、腰の奥に感じる疼きは誤魔化せなかった。

117 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/22(火) 20:15:49.94 ID:ASSwtz8h
                              ●

 診療用ベッドのサイズは人一人がやっと横になれる大きさだったから、そこに横たわって
いるのは僕一人だけだった。
 ベッドサイドの椅子に腰をおろした大尉が僕の胸をまさぐる。遠めに見れば触診でもしている
ように見えるかもしれないけれど、実際に僕がされていることは乳房と乳首への愛撫だった。
「少尉の胸は敏感ですね。乳首がこんなに固くなって、乳輪もぷっくり膨れていますよ」
「んっ、ふあっ」
 大尉の言葉が僕の羞恥を煽るが、僕はそれに何も言い返せない。大尉の言葉は嘘偽りの無い
事実だったし、何より胸からもたらされる甘い刺激に僕の頭は早くもオーバーヒート気味だった
からだ。
「ペニスもこんなに勃起させて、カウパー腺液があふれていますよ。そんなに気持ちが良いんですか?」
「あんっ!」
 大尉の手が僕のペニスの先端をつつく。敏感なそこから走った刺激に、僕は悲鳴を上げた。
甲高いその声は、とても自分が出しているとは信じられない物だった。
「少尉、うつ伏せになってお尻を上げてください。ちゃんと事前に解しておかないといけませんからね」
「はっ、はいっ……」
 あちこち撫でさすられ、もみしだかれて力の入らなくなった体を、何とかひっくり返す。膝をつくように
してお尻を上げると、それだけで残りの全体力を使い果たしたような気がした。
 アヌスに感じる冷たい液体の感触。それに続いて、固いゴム製の円錐がそこをこじ開けて侵入
して来る。肛門が噛み締めたアナルバイブが振動をはじめ、その振動が肛門括約筋を解き
ほぐしてゆく。僕は両腕の上に顔を伏せたまま、腰を震わせた。
「少尉、僕の方の準備もお願いしますよ」
 うつ伏せのまま首をあげると、平原大尉のスラックスが目に入った。ベッドに腰掛けた大尉の
腰が、僕のすぐ目の前に有ったのだ。
 大尉はスラックスのベルトを緩め、ジッパーを下ろす。下から覗いたアンダーウェアの前には、
はっきりと分かるふくらみが出来ていた。
 大尉は僕の相手などして性的に興奮してくれたのだろうかと思うと、そのことが嬉しくなる。僕は
大尉のスラックスと下着をずり下ろすと、姿をあらわしたペニスに躊躇無くむしゃぶりついた。
 僕と同じ日本系の肉体的特徴をもち、まして14歳という年齢相応の物である大尉のペニスは、
先日経験したグレッグ少佐たちのものに比べると格段に小さい。今僕を責めているアナルバイブ
よりは大きいが、男性器型のバイブレーターよりはふた周り小さいといったところだ。
 だけどそれが精一杯怒張して僕の中に入る準備を整えようとしていると思うと、なんともいとおしく
感じられてくる。僕はそれを喜ばせてあげるべく、VRで覚えた限りのテクニックを駆使して口唇奉仕
(フェラチオ)をした。
 口の中に感じる大尉のペニスの感触とお尻を振るわせるバイブの振動が、上下から僕の体を
熱くする。既に僕の思考能力は半減し、お尻と口からの感触を愉しむことしか考えられない状態に
なっている。
 一心にペニスに奉仕、というよりも口でむさぼっていた僕の頭を大尉の手が押さえた。ペニスから
口を離さずに視線だけで見上げた僕に、大尉が言った。
「少尉、そろそろ……」
「……はい」
 いったん口を離し、大尉から離れる。大尉はそのまま診療用ベッドに横たわるように姿勢を変え、
僕は大尉の指示に従ってその股間をまたぐ位置に移動した。
 お尻のバイブを抜き取ると、先ほどまで大尉が座っていたチェアの上に放る。そのまま大尉の
腰の上に座り込むようにして、僕は大尉のペニスをアヌスに飲み込んだ。
 正直に言って大尉のペニスの大きさでは、バイブレーターのサイズに馴染んだ僕のアヌスには
物足りない。肛門に感じる押し広げられる感覚も、その奥で感じる充満感もだ。
 だけど本物のペニスで貫かれているという事実は、肉体的な物足りなさを補って余りある満足感を
僕の精神にもたらしてくれた。本物のペニスが、今、僕の体内にある――そのこと自体が、僕の
心に愉悦と快楽、それに満足感と平穏をもたらしてくれる。

118 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/22(火) 20:18:47.29 ID:ASSwtz8h
 ふと見下ろすと、大尉が目を閉じて軽く喘いでいた。普段は憎らしいぐらい冷静な大尉の、
はじめてみる余裕の無い姿だ。その姿に悪戯心を刺激された僕は、軽く腰を使って大尉のペニスを
刺激してみた。
「くっ、少尉っ……!」
 大尉の反応が面白くて、腰を回してみたり、上下させてみたりする。そのたびに大尉が軽く
うめいたり、熱い息を吐いたりする。
 考えてみると、今まで僕が大尉に責められるときは全てが指や道具であり、ペニスを使われた
ことは無かった。当然今までは僕が一方的に感じさせられていたわけだが、今回大尉のペニスを
僕がくわえ込んだことで戦術的同等性を手に入れたといえる。いや、僕のアヌスがいいかげん
物理的刺激には慣れていることと大尉のペニスの大きさを考えると、もしかしたら僕のほうが
優位なぐらいかもしれない。
「……くすっ」
 思わず小さな笑いが漏れる。
 腰をいろいろに使って大尉のペニスを責めながら、自分もアヌスの快楽をむさぼる。
 本物に貫かれている満足感と、やり込められてばかりだった大尉をリードしているというささやかな
優越感、そしてもちろんアヌスから感じる肉体的な快感。それらがない交ぜになって、僕をどんどんと
高みに押し上げてくれた。
 唐突に、大尉の腰が跳ねる。一段深く貫かれたアヌスの奥で、熱い爆発を感じる。その熱さが
じわじわと拡がってゆくのを感じながら、僕もペニスから同じ物を吐き出した。

                              ●

 ウェットタオルとアルコールティッシュで体を拭い、艦内服に袖を通す。情事の後の気恥ずかしさに、
なんとなく大尉とは顔を合わせ辛かった。
 艦内服を着なおし終わって大尉のほうを見ると、大尉は端末で何かの動画を参照しているところだった。
 何気なくそれを覗き込んで、僕は硬直した。
 動画再生ソフトウェアのウィンドウ内に映し出されていたのは、僕と大尉の先ほどの情事だったのだ。
「たっ、大尉っ、これはっ!?」
「え? ああ、参考記録ですよ。録画していたの、気がつきませんでしたか?」
 二倍速で現在映し出されているのは、僕が大尉のペニスにしていたフェラチオが終わり、自分の
アヌスからバイブレーターを引き抜くところだった。ウィンドウの隅に表示されている総再生時間の
長さから見るに、最初から最後まで全て記録されているのは間違いなさそうだった。
 しかしこうして第三者の視点から見てみると、僕の行為はまるで未成年者に淫行をはたらく
性犯罪者である。二十歳過ぎの女性が少年のペニスを一生懸命しゃぶり、さらにはその上に跨って
とろけた笑いを浮かべながら腰を振る様は、はっきり言って痴女そのものである。おまけに最後は
自分のペニスからも精液を噴き出して絶頂するとあっては、下手なポルノビデオも顔負けだ。
「あ、あの、大尉、これも保管しておくんですか……?」
「ええ、もちろん。正規の記録映像ですから。ああ、安心してください。診療関連記録はプライバシー
保護対象ですから、しかるべき権限に基づいた開示要求がない限り保護されます」
 大尉は僕を安心させようとしたのか、そう言って軽く笑いかけてきた。それは逆にいえば然るべき
筋からの要求があれば僕の痴態が赤裸々にされる、という事でもあったのだが……。
 自分が僕に逆レイプ同然に咥え込まれている姿も映っていると言うのに、大尉はそれが気に
ならないのだろうか?

119 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/22(火) 20:21:31.01 ID:ASSwtz8h
「さて、ストレスのほうはどうですか? もう収まりましたか?」
「え、あ、はい。もう大丈夫です」
「そうですか、では今日はこれで結構です。また溜まってきたら遠慮なくどうぞ」
「はい、失礼します」
 内心どぎまぎしながら退出する僕を、大尉は至極平静に見送ってくれた。
 体の疼きは収まった。これでしばらくは大丈夫だろう。しかし、自分の痴態を余すところ無く収めた
ビデオデータの存在は、しばらく僕の頭を悩ませてくれそうだった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>113
細かな変化が積み重なって、最後は淫乱乙女化ですw

>>114
山崎少尉とエクス・スコードロンのラストバトルにご期待くださいなのです。

>>115
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

120 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:16:33.84 ID:pJNItX7o
Gj!!!!!!!!!!!
ちょっと平原大尉可愛い過ぎ

121 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:05:15.36 ID:Lw90nqKf
投下乙です。
大尉がいい味だしてますねぇ。
そういえば少尉がこうなったきっかけのソフトなどは大尉が用意してくれたものですが…。
実は大尉が使っていたものだったりして(笑

122 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/23(水) 14:17:08.15 ID:aJFeR97R
壁|・_・)ノ オイッス

またもやエチ無し回です。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 第二航空艦隊がアトランティックステーションを出航したのは、機材と人員の補充が完了して
すぐのことだった。通常ならば、数ヶ月はかけて再訓練と慣熟訓練を行うところなのだが、今回
ばかりはそうも言っていられない事情があった。
 第二航空艦隊に変わって現在金星周辺に展開している第一航空艦隊が、例の黒い
バーサーカーと遭遇したのだ。
 よって第二航空艦隊は速やかに第一航空艦隊と合流し、速やかに該当敵機体を撃破ないし
可能であれば捕獲すべしというのが宇宙軍参謀本部からの緊急命令だった。
 第一航空艦隊の遭遇した黒いバーサーカーが第二航空艦隊の遭遇した個体と同じ物なのか、
単に同型機が存在しているのかは不明だ。第一航空艦隊はたいした損害も受けずに撃退した
(とはいえ撃破は出来ずに取り逃がしたそうだが)という話なので、不意を打たれさえしなければ
恐るべき物ではない、という楽観論も一部には出てきていた――。

                              ●

「――ということですが、少佐はどう思われます?」
 平原大尉の質問に、少し考えてからグレッグ少佐は答えた。
「……いや、あれがとてもそんな生易しい相手とは思えんな。ハウンドドッグ八機ををあっさり
撃墜し、俺たち三機がかりを手玉に取った奴だ。第一と第二の練度差を考えても損害無しで
撃退は話が上手すぎる」
「っすよねえ。あん時ケイ君がいなかったら、《グラーフ・ツェッペリン》も沈んでたかもしれないっすよ」
「……」
 マークスマン大尉の台詞にケネス大尉も頷く。
「……もしかするとそれかも知れんな」
 再び少し考え込んでから少佐が続けた。
「もし単なる同型機ではなくて同じ個体だったとすると、奴は第一航空艦隊にもケイみたいな奴が
いるのを警戒していたのかも知れん」
「では少佐は、前回の襲撃は威力偵察のようなものだと?」
「そう考えるとしっくり来る。まあこれは俺の個人的な感想みたいな物だがな」
「だそうですよ、山崎少尉。あなたはもしかしたら現状あれに対抗できる唯一の存在かもしれません。
ウルフハンドの慣熟、がんばってくださいね」
「う……。全力を尽くします」
「おいコウ、ケイに余計なプレッシャーをかけるな」
「大丈夫です、これぐらいなら誤差の範囲内ですよ。それにもし山崎少尉がストレスを溜め込む
ようなら、少佐たちで解消してあげてください。シャワールームのモニターは切らせておきますので」
「た、大尉!」
「冗談です、少尉。それではエクス・スコードロン、発進準備にかかってください」
 平原大尉の冗談だか冗談でないのか良く分からない台詞を最後にブリーフィングが終わった。
僕は901専用ハンガーに向かいながら、大尉の台詞は意外と全部が本気だったのではなかろうか
と考えていた。
                              ●
 エクス・スコードロンの四機はフィンガーチップフォーメーションを組み、訓練宙域を目指す。
 前回の損害の修復時に一番機から三番機はそれぞれが異なる改装を施されており、機種自体が
違う僕の四番機も含めると、全ての機体が異なる装備・外観になっていた。

123 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/23(水) 14:19:58.89 ID:aJFeR97R
 グレッグ少佐の一番機は、部分的にウルフハウンドの部品を組み込んでのトータルチューンが
施されている。背部と脚部のスラスター、それに腕部がウルフハウンドの物と同じで、武装も
ウルフハウンド用の新型ライフルとビームシールドを装備している。頭部に追加されている
一本角は、強化された小隊データリンク用の追加通信アンテナだ。
 マークスマン大尉の二番機は、額部分に追加された大型のセンサーと両手持ちの大型
ライフルが特徴だ。シールド装備は無く、遠距離からの精密射撃に特化した機体構成になっている。
マークスマン大尉の演算能力を射撃データ解析に生かすためだ。
 ケネス大尉の三番機は二番機とは逆に、接近戦闘能力を上げる改装がなされている。肩と
大腿部に追加された高機動スラスターと、ウルフハウンド用のビームシールドに近距離で威力を
発揮するビームマシンガンという、高速で接近して至近距離からビームを雨霰と浴びせ掛ける
設計になっている。こちらもケネス大尉の反射速度を最大限に生かすための設計だ。
 そして僕の四番機、ウルフハウンド改は、原型となったウルフハウンドにサイコミュシステムと
無人攻撃端末《ビット》を八基組み込んだ物になっている。
 本体の方は原型機とさほど違いは無く、外観上の目立つ相違は頭部に追加された四本の
アンテナと背中のビットコンテナ程度だった。武装はウルフハウンド用の新型ビームライフルと
ビームシールド、ビームサーベルが二本。これは原型機とまったく同じだ。
 ビットは以前の物とは違い、ビット自体に小型の反応炉を組み込んだ改良型になっている。
従ってエネルギー切れを気にする必要も無く、母機のコンテナもビット再充電用の補助反応炉や
予備推進剤タンクが無い単なる格納ラックですむという利点があった。
 訓練宙域に到達すると、先行していた十二機のハウンドドッグが臨戦態勢で待ち構えていた。
アグレッサー役の僕たちは、その十二機を突破して反対側へ通り抜けなければならないという
わけだ。
『まず俺とケニーが前に出る。マークとケイは後方から援護。ケイはまだサイコミュは使うな』
『ラジャっす』
『……』
「了解」
 一番機と三番機が戦闘加速に入る。防御側の半数がそれを押し包むように位置を変えるのを、
二番機と僕の四番機の射撃で牽制する。防御側は半数が新人のせいか連携がまったく取れて
おらず、グレッグ少佐とケネス大尉はほとんど減速もせずに包囲網を突破した。
 陣形ががたがたに崩れた防御側を二機のハウンドドッグ改が引っ掻き回す。五分とかからずに、
十二機のハウンドドッグは全滅していた。

                              ●

 サイコミュをフルリンクで起動し、八基のビットとウルフハウンド改を操る。僕を包囲しようとする
十二機のハウンドドッグの位置が手にかかるように分かり、そのパイロットたちの苛立ちと敵意
さえもが伝わってくる。
 十二対一で既に三回全滅させられている彼らは、今度こそ一矢報いようと躍起になっている
ようだ。十二人分の敵意が突き刺さる感覚は、輪姦でもされようとしているかの様な寒気を僕に
もたらした。
 恐怖感が防衛本能を励起し、攻撃の意思となってサイコミュに流れ込む。その意思に操られて
六基のキャノンビットがハウンドドッグたちに襲い掛かり、二基のシールドビットが降り注ぐ
ビームを弾く。
 ひとつ――ふたつ――みっつ――よっつ。
 ビットがハウンドドッグを落とすたびに、僕はそれをカウントした。とうとう防御側を全滅させて
ほっと溜息を吐いた時には、僕は既に防御陣形の反対側に抜けていた。

124 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/23(水) 14:22:44.17 ID:aJFeR97R
 こうしてアグレッサー演習が完了し、僕たちは母艦への帰路についた。母艦へ向けての巡航中、
グレッグ少佐から今回の結果についての講評があった。
『――というところだな。それと、ケイ』
「はい、少佐」
『少しサイコミュに頼りすぎだな。あそこまで攻撃的にならなくても大丈夫だ』
「はい、すみません……」
 さすがに、レイプされているような気がしたので必死になって抵抗したとはいいにくい。僕は曖昧な
返答だけを返しておいたのだが――。
『まあなんだ、今日は演習だったから一人で突っ込んでもらったが、実戦なら俺たちが守ってやる。
だからそう必死になるな』
『そうそう、俺らを信頼してくれていいっすよ』
『……』
 マークスマン大尉が少佐に続き、ケネス大尉も頷く。
「はい、了解です」
 『守ってやる』という言葉に、胸の奥に暖かい物を、同時に腰の奥に疼きを感じる。果たして
帰艦後のシャワールームで僕は我慢ができるのだろうか? 着艦誘導ビーコンに機体を
載せながら、僕はひそかに頭を悩ませた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回へ続く〜。
どうも今回はエチ無し率高し。

>>120
何せ肉体年齢も精神年齢も14歳ですのでw

>>121
そこらへんは最終回で。

壁|ノシ ソレデハ

125 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 18:00:47.98 ID:drhiRdDt
乙です。ストーリーがどんどん壮大になってますね。
あとちょっとした疑問なんですけど、ケイってブラジャーしてるんですか?なんとなく気になったもんで

126 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 19:00:21.41 ID:Raum3Yco
投下乙です。
そうかぁ、この話もいずれ終わるわけかぁ。
当たり前だけど。
かなり好きな話だけに、終わりが見えてきたのは残念かも。

127 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 13:31:52.79 ID:9p5dfMuT
gj

128 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/24(木) 15:59:44.01 ID:o/AzOEep
壁|・_・)ノ ハーイ

予定を変更してちょっと小話を。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「……ふあ」
 平原大尉が大きな欠伸をした。ちょうどVRリンカーのヘッドセットを外したところだった僕は、
大尉の大欠伸を真正面から見ることになった。
「……あ、少尉、今日のサイコミュサンプリングはそれでおしまいです」
「はい、大尉」
「多分次の調整でマッチング率99.99%以上を達成できると思います。そうなったらあなたたちも戦闘
哨戒(Combat Air Patrol)に出すようにとの命令ですので、そのつもりでいてください――はふ」
「はい――あの、寝不足なんじゃないですか?」
「ええ、ちょっと……。かれこれ48時間ほど寝ていないもので」
「48時間って、体壊しますよ!?」
「いやあ、機体の調整を四機とも急いで終わらせないといけないので。特に四号機のサイコミュは
僕しか調整できませんからね」
「それにしたって……」
「大丈夫、これの入力が終わったら少し仮眠しますから――ふわ」
 僕も平原大尉の仕事がここのところ忙しいのは知っていたが、まさか丸二日間も眠っていないとは
思わなかった。
「仮眠じゃ駄目ですよ。ちゃんと寝ないと」
「うーん、そう言われても……。ここのところ安眠できないんですよねえ。しっかり寝たほうがいいのは
分かるんですが」
 確かに、やるべきことが詰まっていると思うとぐっすり眠れないというのはあるだろう。しかし、いくら
デザインチャイルドとはいえ、まだ14歳の少年にそんな無茶をさせるのは、いささか倫理的に問題が
あるのではないだろうか。
 眠い目をこすりながら端末に向かっている大尉を見ていると、どうにかしてあげたい気持ちになる。
無論僕に大尉の仕事を手伝うことは出来ないから、そちらの方面で手助けをすることは出来ないの
だが……。
「……よし、コンプリートっと。あ、少尉、今日はもう結構ですよ。お疲れ様でした」
「あ、はい……」
「僕もシャワー浴びて一眠りしますから――はふ、うーん」
 椅子から立って背伸びをした大尉は、しかしなんだかふらふらした危なっかしい足取りだった。
「あ――。あ、そうだ、大尉、自分もこれからシャワーを浴びますので、ご一緒してよろしいですか?」
「え? ええ、かまいませんよ」
 こうして僕と大尉は連れ立って、居住ブロックの方にあるバスルームに向かった。
 ハンガー脇にあるシャワールームが実用一点張りの、シャワーユニットを並べただけの物なのに
対して、こちらはちょっとしたサウナルームと浴槽を備えたバスになっている。娯楽の少ない乗艦
勤務での士気低下を防ぐための、ちょっとした贅沢というわけだ。
 更衣室で艦内服を脱ぎ、レプリケーターのディスポーザーに放り込む。
 ちなみに僕の着けている下着は、ボトムは男性用のボクサーショーツだが、トップは女性用の
インナーカップ付の物だ。前回の全身再生でCカップサイズの乳房が出来てしまったので、男物の
シャツだとゆれてしまいどうにも邪魔になるため、女性士官用の下着を着けているのである。
ちなみに艦内服も男物だとあちこちサイズが合わないので、こちらも女性用だ。
 901実験戦闘団は式典などには参加しないので礼服を着る機会はないのだが、もしもそういう
場合にはタイトスカートをはかねばならないのだろうかというのが僕の密かな悩みだった。
 微妙に足元をふらつかせている平原大尉とともにバスルームに入ると、技術班の技官が二人、
浴槽に浸かっていた。二人は僕のほうを見ると、慌てて目をそらす。
 眠気が酷くなったのか、ほとんど自分で動こうとしない大尉をシャワーの前に立たせ、頭から温水を
浴びせてやる。なんだか子供を風呂に入れてやっているような気分になりながら、僕もその隣の
シャワーヘッドの下に立った。
 体をさっと流し終わったら、大尉を促して浴槽に浸かる。たっぷりのお湯に体を浸す日本式バスは、
設置面積が大きくなるという欠点はあるものの、それを補って余りあるリラクゼーション効果がある。
本来なら艦内では上級士官用居住区画にしかないのだが、901の居住区画は上級士官も下級
士官も一緒なので、全員が利用できるようになっていた。

129 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/24(木) 16:04:39.27 ID:o/AzOEep
 僕が浴槽に入るのと入れ違いに、先に入っていた二人が慌てた様子で出て行く。しかしなにやら
前かがみで、腰の前を隠していたのは一体どういう訳だろうか。
 隣の大尉を見ると、目を閉じてうつらうつらしている。下手をするとこのまま浴槽に沈むんじゃ
ないかと危惧し、僕は大尉から目が離せなかった。
 しばらくお湯に浸かっていると、体が中心まで温まるのが感じられる。大尉の顔を見ると、既に
頬は真っ赤になっている。そろそろこれ以上入っていては、湯当たりしてしまうだろう。
「大尉、そろそろ出ましょうか」
「ん……、うん……」
 もはや半分眠っている態の大尉を促して浴槽を上がり、温風ドライヤーで全身を乾かす。更衣室の
レプリケーターで生成した服に着替え終わった時には、大尉の目は今にも閉じてしまいそうだった。
 あまりにも危なっかしくて目が離せなくなった僕は、大尉をラボのすぐ隣にある個室まで送って行った。
 なんとか服を脱がせてベッドに寝かせ、さて部屋を出ようとした時――大尉の手が、僕の手を
しっかりと掴んでいた。
 引き離すのは簡単そうだったが、僕はそれを躊躇した。大尉の寝顔はあまりもあどけなく、普段の
ちょっと生意気そうな雰囲気はかけらも感じられない、むしろ年相応よりも幼い、と言ってもいい
感じだったからかも知れない。
 少し考えてから待機状態のAV端末の時刻表示を確認し、次の勤務時間まで14時間ほどあるのを
確かめる。
 僕は大尉の手をそっと引き離すと、艦内服とソックスを脱ぎ、アンダーウェアだけの格好になった。
大尉のベッドに静かに潜り込み、頭を胸に抱くようにして毛布に包まる。
 すやすやと眠る大尉の寝顔を見ていると、性的に興奮したときとは違う感じで胸の奥が熱くなる。
性的興奮による焦燥感に似た物とは違い、その熱さは僕を穏やかに、そして優しい気持ちにして
くれる物だった。
 大尉が体を丸め、僕の乳房に頬を寄せる。ぐっすり安眠してくれますように、と願いながら、僕は
その寝顔を見つめ続けた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

お風呂エッチを期待してしまった方、ごめんなさいです。

>>125
このようになっております。

>>126
まあ三題噺みたいなものでしたので……。世界観的にはもう少し書けるんですけどね。

>>127
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

130 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 21:42:33.80 ID:9p5dfMuT
>>125ですが、下着の件の解決、ありがとうございますw
ケイはまだ半男半女状態なのですね。どうやら自分の性的魅力にも気付いていないみたいだし。でもだんだん、女性として目覚めて来ましたねー

131 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:10:33.94 ID:pcvp2R0H
ほんわかもいいね

132 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/25(金) 18:53:34.49 ID:FUjYQRKa
壁|・_・) コンバンワ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 サイコミュシステムの最終調整が終わった四号機のテストのために、僕は単機で
《グラーフ・ツェッペリン》から発艦した。本来なら事故に備えて最低一機は同行するべきなのだが、
現在の901実験戦闘団にはその余裕が無かった。
 グレッグ少佐は指揮官会議に出席中、マークスマン大尉とケネス大尉は直前の試験飛行から
戻ったばかりで機体が整備中とあって、同行できる人間が居なかったのだ。幸いテストの内容は
軽い動作確認だけなので、万一サイコミュに動作不良があっても通常操縦系統を使用すれば済む
という判断の元、僕はリモートコントロールの観測ドローンだけを伴って飛び立った。
 そして『あれ』が再び姿を現したのは、そんなテストフライトの時だったのだ。
 訓練用に設定された空域で、四号機に様々な動きをさせ、自分のイメージに機体が完璧に従う
ことを確かめる。本体の動きを確認し終わったら、今度はビットの動作確認だ。切り離したビットを
テストパターンに従って動かし、操作イメージと実際の動作にずれが無いかを確認してゆく。
 プログラムが全て終了し、ビットを全て回収して母艦への方位を取ろうとした時だった。
 背筋に猛烈な悪寒が走る。それに反応した四号機が蹴飛ばされたように加速し、直後にその
位置を強烈なビームが貫いていった。
 ビームの軌道を逆トレースした先に、黒い四本腕が居た。つい先ほどまでそこには何も無かった
筈なのだが、よほど高性能なステルス機能でも装備しているのだろうか。僕は
《グラーフ・ツェッペリン》に向けて緊急通報を発しつつ、観測ドローン経由で見ているはずの平原
大尉にも通信した。
「大尉! あいつです、黒いバーサーカーが!」
「落ち着いてください、少尉。今グレッグ少佐と102、103小隊がそちらに向かっています。撃墜しようと
はしないで、あなたは身を守ることに専念してください」
「了解!」
 ビットを全て切り離して機体を軽くする。キャノンビットの砲撃で牽制して接近されるのを避け、
避けられない砲撃はシールドビットで受ける。前回の戦闘より機体もビットも高性能化しているためか、
あのときほど苦戦はしなかった。とはいっても、こちらからの砲撃は一発も命中せず、一対一では
防戦で手一杯なのは変わらない。
 そうこうするうちにレーダーに九つのエコーが感じられ、援護が来たのが分かる。先頭の一つだけ
突出しているのがグレッグ少佐だ。少佐は僕を追い越すと、黒い敵機と格闘戦に入った。僕はビットで
それを援護する。八機のハウンドドッグは上下左右に分かれ、敵機を包囲する態勢を取ろうとした。
 突然、黒いバーサーカーが大加速した。少佐を振り切り、まだ完成していない包囲網の穴から
抜け出す。僕はビットにそれを追いかけさせたが、突然敵機の反応が消失した。あらゆる反応が
消え――違う! まだそこに居る!
 僕はセンサーの反応では何も無いはずの虚空に狙いを定め、三基のキャノンビットからビームを放った。
 二発は空しく消えたが、一発が何かに命中した。敵機のレーダー反応が突然復活し、慣性飛行を
していたそれが再び加速する。ハウンドドッグがそれに追いすがろうとするが、黒いバーサーカーは
すさまじい加速でそれを置き去りにした。ビットの誘導限界ぎりぎりで再び反応が消失し、僕たちは
完全にそれを失探(ロスト)した。
『……少佐、先ほどビットの射撃が命中したときに、敵機の外装が一部剥離していたのが確認されて
います。それを回収してください』
『了解』
『少尉はビットを回収して帰投してください』
「了解」
 あちこちに散らばっていたビットを呼び戻し、背中のビットコンテナに格納する。グレッグ少佐と
二機編隊を組んで帰投コースに乗りながら、ひょっとしてあの黒いバーサーカーは僕を観察して
いたのだろうか、と僕は考えていた。

                              ●

 戦闘データのリサンプリングと保存が終わり、僕には24時間の休息待機が命じられた。データの
分析と敵機体の外装破片の予備分析が終わるまでは技術班はそれにかかりきりなので、その間
一時待機ということらしい。平原大尉に無理をしないようにと釘をさして、僕はラボを辞した。

133 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/25(金) 18:57:05.56 ID:FUjYQRKa
 自室に戻った僕は、そのままベッドに倒れこむように横になった。サイコミュをフルに使用しての
戦闘はさすがに堪える。精神に受けた疲労を回復するために、僕は夢も見ない眠りに落ちた。
 目が醒めたのは、横になってから六時間ほど後のことだった。寝汗をかいたのか、体の匂いが
少し気になった僕は、さっぱりするべくバスルームへと足を向けた。
 更衣室ではレプリケーターで服を分解処理したあとに、柔らかめのスポンジとボディソープ、リンス
入りシャンプーを生成する。以前はこれらはシャワーに備え付けの物を使用していたのだが、DNA
書き換えの影響なのか備品を使うと肌が酷く荒れるようになったので、こうして体に合う物を使う
ようになったのだ。
 エアロック状の全身ドライヤーを通り抜けて風呂場に入ると、そこには先客が二人居た。ウォーカー
軍曹と、レバンス伍長。二人とも僕の機体付の整備兵だ。二人とも僕より年下だが腕は確かで、
僕の機体をいつも完璧に整備してくれる。
「あ、少尉殿」
 ウォーカー軍曹が僕に気付く。しかし敬礼は無い。バスルームではおしゃべり自由な代わりに
堅苦しい礼式は無し、というのが宇宙軍の不文律だ。
「やあ。二人とも非番?」
「はい、四号機の整備は完了しましたので。少尉が丁寧に扱ってくださるので、自分たちは楽な
ものですよ」
「そっか。でもまたこの前みたいに酷く壊しちゃうかもしれないから、そうなったらごめんね」
 浴槽に浸かっている二人と話しながら、僕はシャワーの下に立った。実際のところ、前回は『酷く
壊す』どころか完全なスクラップにして廃機にしてしまったわけだが……。
 さて、まずはスポンジにボディソープを出し、しっかり泡立てて全身を洗う。石鹸の匂いに包まれると、
なんだかそれだけで気分がリラックスしてくるから不思議だ。続けて髪も洗い終わる頃には、僕の
精神はすっかり緩みきっていた。もし今緊急警報がなっても、咄嗟に反応できないのではないだろうか。
 シャワーで全身を綺麗に流して浴槽に浸かると、僕はなんだか年寄りくさい息を吐いた。日本式
バスに慣れると誰もがお湯に浸かるときに必ずやるようになる、あれだ。
 何か話そうかと思ってウォーカー軍曹とレバンス伍長のほうを見ると、二人とも顔を真っ赤にして
僕のほうを凝視している。
「……? 二人とも、のぼせた?」
「! い、いえ! 自分は大丈夫であります!」
「じ、自分もです!」
「そう?」
 気になった僕が近づこうとすると、二人は慌てたように遠ざかった。
「……どうしたの?」
「す、すみません! 何でもありません!」
「自分はそろそろ上がりますので、これで失礼します!」
「あ、自分もこれで!」
 レバンス伍長が浴槽内で立ち上がり、ウォーカー軍曹もそれを追うように立った。二人の下半身が
お湯から出――屹立した二本のペニスが僕の目の前にあった。
「「「あ……」」」
 三人の声が、実に間の抜けた感じでそろう。天使が通り過ぎる――それも一個連隊でだ――時間の
あと、二人は慌てて浴槽に身を沈めた。
「す、すみません、少尉殿!」
 ウォーカー軍曹が大きな声で言う。一方のレバンス伍長は真っ赤になって黙り込んでいる。僕の
方はというと――腰の奥で突然発生した熱量が、頭のてっぺんまでも埋め尽くしていた。
 固くなったペニスを見て、自分が発情しているのがわかる。そういえば、前の出撃のあとはその
まま眠ってしまったので、マスターベーションによる解消をしていなかった。まだ大丈夫かと思って
いたのだが、どうやら駄目だったようだ。まずい。体がどんどん熱くなってゆくのが分かる。逞しい
男の腕で抱かれる感覚、乳房や乳首を他人の手でもてあそばれる感覚、そしてアヌスにペニスを
ねじ込まれる感覚が次々思い出される。
 僕の理性はそれを押しとどめようとしたのだけれど、戦艦の主砲を食らった小型ボート並に
あっさりと欲情に押し負けてしまった。

134 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/25(金) 19:00:57.22 ID:FUjYQRKa
「……ね、ねえ、二人とも」
「「はいっ!」」
「その……、ぼ、僕の体って、綺麗……?」
「え――は、はい!」
「少尉殿の体は、その、とても魅力的であります!」
 褒められて悪い気はしない――どころか腰の奥に直撃するような疼きを感じる。既に完全に欲情に
支配された僕は、ポルノビデオで見たような台詞をためらいも無く口にしていた。
「僕の体にはさ、おちんちん、付いてるんだよ。二人とも、それでもいい……?」
 ごくり、と唾を飲む音がしたのは果たして誰の喉からだったか。
「「……はい」」
「そう。じゃあちょっと待ってて」
 僕は浴槽を上がり、いったん更衣室へと出た。レプリケーターのコンソールから自分の認識番号を
入力して個人用ストレージにアクセスすると、ミニボトルに入ったアナルセックス用ローションの
オブジェクトデータファイルを指定してそれを生成する。それを持って再び浴室に戻ると、二人は
まだ浴槽の中で固まっていた。
「二人とも、こっちへ……」
 僕は二人を誘って、サウナルームの扉を開けた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

またもやエチー無し…。次回はサウナルームエッチです。

>>130
エッチ本能に続いて母性本能が目覚めてきた様子。
そのうちおしゃれ本能やおやつ本能も目覚めてくるでしょうw

>>131
緩急つける事でエッチシーンがより引き立つのですよ。

壁|ノシ デハマタ

135 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 21:53:57.22 ID:iFVckKN0
乙。

……着脱式とか言い出したものですが、付け胸の事かと思ったらビットもそうですね。
いわゆるダブルミーニングというわけですか。

ところで、サウナでエッチしたら暑くて大変なのでは?

136 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 14:17:33.20 ID:BSjbl+XR
wktk

137 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/26(土) 20:23:30.33 ID:TAc8eyCv
壁|・_・)ノ コンバンワ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 サウナの設定をミストサウナにして、温度設定は最低限にする。たちまち低温蒸気に満たされた
室内で、二人には並んでベンチに座ってもらい、僕はその前に跪く。
 最初は二人のペニスを両手で軽く握り、優しく扱いてあげるところから始める。
 軽いタッチで、時々親指で先端をこするようにしながら、ゆっくりと扱く。先端からじわりと滲んで
来る先走りを、亀頭全体に塗り広げてこすってあげる。
 ウォーカー軍曹の亀頭に鼻を寄せ、くんくんとその匂いをかいで見る。
「しょ、少尉どのっ!」
「んっ、いい匂い……」
 口の中に唾液を溜め、最初はウォーカー軍曹の物から、ぱくりと咥える。口の中に先走りの匂いが
広がり、頭の中にまで充満しているような気がする。
 反対の手ではレバンス伍長のペニスを弄り続けながら、ウォーカー軍曹のペニスを目いっぱい
まで飲み込む。
 ウォーカー軍曹に喉まで愉しんでもらったら、今度はレバンス伍長の番。口の中に唾液を溜め
なおし、くわえたペニスを舌で弄ぶ。舌先で鈴口を突付いたり、亀頭全体をなぞってあげたりして、
僕の舌を愉しんでもらう。
 バスルームの方で、ドアが開閉する音がする。誰かが入浴をしにきたらしい。
 今僕はサウナルームのドアにお尻を向けて床に膝をついているから、もしその誰かがサウナに
入ろうとしたら、僕の恥ずかしい部分が全て丸見えだ。
 そう考えると、恐怖感と同時に、腰の奥にぞくぞくとした快感が走る。僕はお尻の穴をひくひくと
痙攣させ、腰をもじもじと動かした。
 シャワーの音が聞こえて来たのに合わせ、僕はわざと口から大きな音を立てた。派手な吸引音が
サウナルームに響く。もしかしたらこの音を聞きつけられるんじゃないかと思うと、腰の奥の熱が
激しくなる。
 幸にもと言うべきか、その人物はシャワーだけを浴びるとすぐにバスルームから出て行ってしまった。
再び外は静かになり、物音は僕がペニスをしゃぶる音だけになる。
 そうやって交互に口で責めていると、やがて二人のペニスが不規則に痙攣し始めた。
「……ふたりとも、そろそろ?」
「はい、もう、限界です」
「これ以上されたら、出ちゃいます」
「そう……。ねえ、どっちが、ここに入れる?」
 僕は二人に背を向けると、お尻の穴を右手の人差し指と中指で開いて見せた。
 ごくり、と唾を飲む音が響く。
「あの、自分は、口でお願いしても、よろしいでしょうか」
 と、ウォーカー軍曹が言う。
「うん、良いよ。じゃあ伍長は、こっち?」
「はい……」
 二人の返事を聞いて、僕は自分のアヌスにローションを塗りこんだ。解してもいないと言うのに、
アヌスはやすやすと指を飲み込む。僕はボトルの頭をアヌスに突っ込むと、柔らかいボトルを
ぎゅっと握って中身を体内に注ぎ込んだ。
 レバンス伍長にお尻を向けて床に四つん這いになり、首だけを後ろに向けて視線で促す。伍長は
僕のお尻に手をかけると、恐る恐るという感じでゆっくりとペニスを挿入してきた。
「あっ、あっ、はあっ、ああ……」
 伍長のペニスが少し進むたびに、僕は淫らがましい吐息を吐いた。と、目の前にペニスが突き
出される。ウォーカー軍曹のそれを、僕はためらい無く口に含んだ。

138 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/26(土) 20:27:12.27 ID:TAc8eyCv
 床に四つん這いになり、上下を二本のペニスに犯されて、僕は激しい快感に翻弄された。
 ウォーカー軍曹は僕の頭を両手で掴み、喉の奥までを犯して来る。嘔吐してしまわないように、
僕は必死で我慢をしなければならなかった。同時に、口の中に広がる雄の匂いに、自分がそれに
奉仕する雌になってしまったことを実感させられる。
 レバンス伍長に犯される下半身からは、一突き事に絶え間無く性の快楽が送り込まれてくる。
肉穴を肉棒で埋め尽くされ、奥の奥まで突き通される感触に、自分の尻穴が排泄器官ではなく
性器なのだと実感させられる。
 今の僕は、二匹の雄に性の奉仕をし、同時にそのことで自分の性欲をも発散する淫乱な一匹の
雌だった。
 先に限界が来たのは、僕の尻穴を犯していたレバンス伍長だった。急に動きが止まったかと
思うと、僕の中に熱い物を放出する。数秒間の後、伍長は僕から離れていった。
 尻穴から精液とローションの混合液をたらしながらなおもフェラチオを続けていると、ウォーカー
軍曹も限界に到達した。口の中に出された物を、僕は一滴も溢さないようにすすりこむ。
 サウナルームに聞こえるのは、三人の激しい呼吸音だけだった。
「あの、少尉殿、大丈夫ですか」
 ウォーカー軍曹の問いに、僕は答える。
「うん、大丈夫……。二人とも、満足してくれた?」
「は、はい!」
「とても、気持ちよかったであります!」
「そう、よかった」
 いつのまにか放出していた自分の精液の上にへたり込みながら、僕は二人に向かってにっこりと
微笑んだ。
 後片付けをしようと立ち上がろうとしたとき、僕は腰に力が入らないことに気がついた。
「あ、あれ?」
「少尉殿?」
「ごめん、腰が抜けちゃったみたい……」
 結局、二人に抱えられてサウナルームから運び出され、シャワーで体を流した後改めて浴槽に
浸かることになった。サウナルームの後片付けは二人が手分けしてやってくれ、僕はそれをのんびりと
見ることとなった。
 改めて汗を流した二人と一緒にお湯に浸かりながら、僕は先ほどの自分の行動を思い返してみた。
ポルノ女優顔負けの言動を思い出すと、お湯の熱さとは別の理由で顔が熱くなる。けれども同時に
それは、とてつもない開放感を伴っていた。
 ちょっと気まずい、だけど決して不快ではない沈黙が落ちる。二人にはさまれてお湯に浸かりながら、
僕は快楽の余韻に身をゆだねた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。

>>135
ああっ、見破られたっ><
サウナは低温サウナにしてみました。

>>136
ドモー

壁|ノシ デハマタ

139 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 03:22:39.26 ID:IDMCo222
GJです
排泄器官→性器への変化とか、欲求と羞恥心のバランスとかがモロにツボですw

140 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 16:02:00.53 ID:Dtte2s/G
艦内でうわさになっていくのだろうかw

141 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/27(日) 16:10:08.07 ID:dd0RmQyk
>>139
性欲を暴走させてしまった後に思い出し恥ずかしがりをするのが好きですw

>>140
壁|・_・)!

壁|っ[ネタ])))

壁|ノシ

142 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 21:46:36.97 ID:LGOXRS9x
最近このスレ覗く様になった新参者だが、
職人さんと住人の見事なキャッチボールで話が進行して行く様に感動すら覚える。
BLUEさんの引き出しの多さにはひたすら脱帽。
続き、期待してます。

143 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 01:57:03.35 ID:ZKAAw57I
つC

144 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/29(火) 03:37:40.85 ID:LH4nzLLn
壁|・_・) コソーリ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 現在、僕たちの所属する第二航空艦隊と、攻撃空母《エンタープライズ》、《赤城》、《キエフ》の
三隻を基幹とする第一航空艦隊は、金星の衛星軌道上を正反対の位置で周回している。哨戒
範囲は空母を三隻保有する第一の方を若干広めとして、金星上空全域をカバー。この厳重な
配置は、言うまでもなく、コードネーム《アスラ》と名づけられた例の黒いバーサーカーがどこから
現れても対応出来るようにする為だ。
 しかし、前回の戦闘で回収した外装破片と戦闘時のデータを分析した結果、《アスラ》が非常に
優秀なステルス機能を持っていることが判明し、この配置の効果に疑問が提出されることになった。
《アスラ》のアクティブステルスは、ハウンドドッグのセンサーをごく至近距離以外では完全に欺瞞
出来、艦載レーダーすら戦闘距離内で欺瞞できる物だった。従っていくら警戒配置を厳重にしても
効果は無く、《アスラ》や同じタイプのステルス外装を装備したバーサーカーならば簡単に包囲
突破が可能なのではないかと言うのがその意見だった。
 高度なステルス能力の代償か、あの黒い外装には防御効果はまったく無く、ビームライフルで
簡単に貫通できる。しかし、《アスラ》の凄まじい運動性能と機動性はそれを補って余りある物であり、
『当たらなければどうと言うことは無い』という名言をまさに地でいく物だった。
 今までのところ同一個体としか思えない一体だけしか存在しないのが救いだが、もしもあれが
大量に出現したら宇宙軍の手には負えなくなる。どうにかして捕獲するか、最低でも撃破して残骸を
回収し、徹底的な調査と対抗策の立案をせねばならない。
 膠着状態に陥りかけた状況に対して、宇宙軍参謀本部が立案したのはこのような場合の常道とも
言える作戦――すなわち囮作戦だった。そしてその囮に選ばれたのは901実験戦闘団試験小隊
四号機。すなわち、僕とウルフハウンド改だった。

                              ●

「以上が、参謀本部からの通達だ。何か質問は?」
 グレッグ少佐が説明を終え、僕たちに質問を促す。
「少佐、それってほんとに大丈夫なんすか? ケイ君が無茶苦茶やばい気がするっすよ?」
「……」
 マークスマン大尉が疑義を呈し、ケネス大尉もそれに頷いて同意を示す。
「それについては僕から説明します」
 少佐に代わって声を上げたのは平原大尉だった。
「まず簡単なシミュレーションの結果ですが、少尉が防御に徹している限り、アスラに撃墜される
恐れはありません。さらに念のために、四号機の装甲全面に渡ってアンチビームコート処理を
施します。これによって、直撃でも最低一発は耐えられます」
「それにケイを囮に出すと言っても、急いで駆けつければ五分の距離だ。さらに俺たちの他にも、
三個小隊が緊急発進態勢で待機することになっている」
 大尉と少佐の説明に、マークスマン大尉もケネス大尉も一応は頷いた。しかしその顔には、微妙に
不満の色が残っている。実を言うとそれはグレッグ少佐も同じで、それは少佐が決して本心から
この命令に納得しているわけではないことを示していた。
 しかしながら、参謀本部直々の作戦命令を拒否することなど無論できるわけがない。多少無茶な
命令であろうとも、理由無く拒否すればそれは抗命罪である。
 それに、僕自身はこの作戦には大いに乗り気だった。
 今はまだ、《アスラ》は僕たち宇宙軍の戦闘艦隊としか接触していない。しかし、もしあのステルスを
装備したバーサーカーが蔓延(はびこ)ったら、太陽系内の民間航路に対して致命的な危険物になる。
もしもそいつが客船を沈めたりしたら、僕の両親と同じ死に方をする人間が、そして僕と同じ悲しみを
味わう人間が出るかもしれない。
 そんなことは絶対にさせない。そのためなら、どんな危険(リスク)を侵す事も厭わないというのが
僕の決意だった。
「あのっ、自分でしたら大丈夫です! それに、皆が守ってくれるって信じていますから……」
 結局、僕が良いと言うのなら、ということでマークスマン大尉とケネス大尉も折れてくれた。こうして
僕たちは、《アスラ》をおびき出して仕留める為の作戦を実行することになったのだった。

145 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/29(火) 03:39:51.77 ID:LH4nzLLn
                              ●

 作戦発動まで16時間を切り、僕は作戦前最後の休息時間割りに入っていた。本来ならば眠るなり
なんなりして、少しでも体を休めておかなければいけない所だ。しかしながら、僕はどうしても落ち
着くことが出来ず、散歩代わりに居住区をうろうろしていた。
 ふと通りがかったアスレチックジムを覗くと、ベンチプレスをするグレッグ少佐の姿があった。
「……少佐」
「……おう、どうした」
 少佐は僕の声に気付くと、ベンチプレスを中断して体を起こした。
 少佐の体は、上背のある体躯が分厚い筋肉に覆われた、僕などとは違う極めて男らしい物だ。
身体機能強化薬物の被験体である少佐は、エクササイズを繰り返すことによってドーピングされた
肉体を完全にコントロールしている。僕の体とは違う意味で『造られた』肉体だけど、その姿はある
意味男の理想像だ。
 肉体だけではなく、少佐の精神もまた軍人として、指揮官として、そして何よりも男として理想的な
ものだった。それは少佐自身が思い描く理想の男に、自分を近づけるための努力の賜物なのだろう。
 汗に濡れた少佐の胸板を見ると、腰の奥が疼いてくるのが感じられる。自分がすっかり淫乱な
雌になってしまったと感じる瞬間だ。
「少佐、あの……」
「ん?」
「いえ、すみません。何でもありません、失礼しました」
 僕は一つ敬礼をすると、回れ右をしてその場を離れた。
 自分勝手な性欲の解消のために少佐を頼ろうとしたことが、とても恥ずかしく感じられる。他人を
セックスフレンド扱いしようとした自分を、僕は内心で責めた。
 次に僕が行き当たったのは、平原大尉の個人ラボだった。所在無くそのドアの前にたたずんで
いた僕に、背後から声がかけられる。
「少尉、どうしました?」
「!? た、大尉?」
 びっくりして振り向くと、そこに平原大尉の姿がある。
「食堂から戻ってきたら、あなたがドアの前に突っ立っていたんですが」
「す、すみません」
 なんだか先ほどから、謝ってばかりだ。
「まあ立ち話もなんですから、中へどうぞ」
 大尉に促され、僕はラボに足を踏み入れた。
 大尉がフードレプリケーターで二杯のコーヒーを淹れた。僕は熱いコーヒーを飲みながら、先ほど
ジムで少佐にあったときのことを話した。
「なるほど、そういうわけですか。でしたら、また僕がお相手しますよ。溜め込んだままにして、作戦
中に発情されても困りますからね」
 大尉の言い方は、毎度の事ながら直截的だ。
「すみません、大尉」
「気にしないでくださいと、前回も言ったでしょう。これも任務ですよ」
「ですが……」
「そうですね、でしたら、終わったあと、添い寝をしてください。それでチャラと言うことで」
「……はい」
 そうして僕たちは、大尉の部屋に移動した。おたがいに全裸になり、ベッドにあがる。
 平原大尉の体は、同年代の少年に比べて若干華奢で、小柄だ。その少年の股間に僕は顔を
寄せ、ペニスを口に含む。
 以前に同じ事をしているときの録画記録を見たことがあるが、はたから見るとまるで痴女だった。
僕の体は股間さえ見えなければ年齢相応の女性に見えるので、まるで成人女性が未成年の少年を
襲っているように見えるのである。
 しかし自分がそんな痴態を晒していると考えると、かえって興奮が増して来る。妖しい興奮に
導かれるまま、口と片手を使って大尉のペニスに奉仕し、もう片方の手でアヌスをしっかりと解す。

146 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/03/29(火) 03:42:02.31 ID:LH4nzLLn
「んっ、少尉はやっぱり、淫乱ですね。僕のペニスをそんなにおいしそうに、はあっ、しゃぶって……」
 大尉は言葉で僕の羞恥心をさらに煽る。
「ご存知ですか、少尉。あなたが、僕や少佐達や、整備兵たちを非番のたびに咥え込んでるって、
ふっ、皆が噂、してるって」
 口をペニスでふさがれている僕は大尉に一言も言い返すことは出来ない。一方的に言葉で責められて、
僕の羞恥心は暴走した反応炉のようになっている。しかしその恥ずかしさは全てが興奮に変換され、
その熱核反応並の熱量は体の熱さに変わっている。
 やがて限界に達した僕は、大尉のペニスから口を離すと挿入をねだった。ふと浮かんだVRポルノの
台詞をそのまま口に出し、淫らに、そして哀れっぽく懇願する。
「ぷはっ、す、すみません、大尉。みんなの肉便器の肉穴でよかったら、大尉のおちんちんで奥まで
犯してください!」
 今回の挿入は、前回とは違って正常位の姿勢で行われた。仰向けになって足を抱えた僕の両足の
あいだに大尉が位置し、僕の足を抱えるようにして挿入する。大尉は小柄なほうだが、そこはやはり
男の子、一度挿入すると抽送は激しい物だった。
 乳首を吸われながらアヌスを犯され、自分の手ではもう片方の乳首を転がしながらペニスを扱く。
敏感な部分から同時に刺激を受けて、さっきから上がりっぱなしだった僕のテンションはすでに
限界だった。
 乳首に吸い付く大尉の頭を両腕でぎゅっと抱え込み、アヌスでは大尉のペニスを絞り上げる。
大尉のほうも限界が近かったのか、僕の不意打ちにペニスを爆発させた。体内に男の精を注ぎ
込まれる感触に、僕のほうも絶頂した。
 抱き合ったまま余韻を愉しみ、ゆっくりとクールダウンする。頭が冷えてくると、僕は先ほどの自分の
言動に別の意味で熱くなった。ちらりと大尉のほうを見ると、大尉は早速僕の胸に顔をうずめて
乳房に頬擦りなどしている。先ほどは僕に男を感じさせた大尉だが、こうしているとなんだか弟か
なにかのように可愛く思えてくる。
 大尉が毛布を手繰り寄せ、僕たちの体にかける。僕はベッドの頭のところにあるコンソールから、
室内照明の照度を最低限に落とした。わずかな薄明かりのみになった室内で大尉と抱き合って
毛布に包まり、僕はほんのりと幸せな気分で目を閉じた。
 次に目が覚めたら、もう囮出撃のための準備にかからなければならない。ひょっとしたら、こんな
ふうに幸せな気分で眠れるのはこれが最後かもしれない。頭の片隅でそう考えながら、僕は
ゆっくりと眠りに落ちた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。

>>142-143
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

147 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:08:57.10 ID:sVV4e5J3
乙です
ケイとコウの関係になごむと共に興奮させられますね〜

148 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 10:29:52.09 ID:kLBbq4j5
ふぅ……フキフキ……乙!

149 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 02:32:27.43 ID:VIXIN1Yq
黙して待つ

150 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/02(土) 15:37:14.49 ID:IoKUuKGP
壁|・_・)ノ ハーイ

すいません、またtもエチ無しです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 《グラーフ・ツェッペリン》のカタパルトに押し出され、僕は単機で虚空を駆ける。第二航空艦隊の
艦影が背後に遠ざかり、やがて機戴レーダーの有効範囲には何のエコーもなくなった。
 もちろん艦隊の方ではあらゆるセンサー、通信システムを総動員して僕を監視していることは
分かっているし、無線方位装置は艦隊の位置を示すビーコンを捕まえ続けている。それでも、
自機のセンサー有効範囲内に友軍がまったくいないというのは少し心細いものだった。
 緊張に満ちた一時間が経過し、僕は金星を二週して第二航空艦隊と再び合流した。《アスラ》が
襲い掛かってこなかったことに、僕は拍子抜けすると同時に少しほっとしてもいた。
 48時間の後、再び単機で発進し、やはり何の成果も無く僕は帰投した。それをさらに二回繰り
返した後、囮作戦は一時中断された。《アスラ》が僕に興味を失ったのか、それとも何か他の
理由があるのか、とにかくこのまま繰り返しても効果がなさそうだというのが艦隊参謀部の
意見だった。
 やがて再び姿を現した時、《アスラ》は以前とは姿を変えていた。
 そのとき僕たちは、通常の戦闘哨戒に出ていた。エクス・スコードロンは実験部隊なので本来なら
哨戒行動などは行わないのだが、今回は強化したセンサー類と新型の小隊データリンクの機能を
実施状態で確認するために、通常の哨戒のローテーションに組み込まれていたのだ。
 僕たちが第二航空艦隊から金星の半周分ほど離れた時、つまりちょうど裏側にいたときにそれは
起こった。
 《アスラ》が再び姿を見せ、通常型のバーサーカーを率いて艦隊襲撃してきたのだ。
 第二航空艦隊の受けた被害は甚大で、特に《インヴィンシブル》は四基ある推進器のうち三基
までを破壊され、金星周回軌道からの離脱が不可能になってしまった。通常型のバーサーカーは
すべて破壊し《アスラ》も撃退はしたというが、控えめに見ても取り逃がしたとしかいえない状況だった。
 この時観測された《アスラ》は、以前と外観、装備を変えていた。
 まず腕が六本になり、ビーム砲二門とビームサーベル二本、ビームシールド二つを同時に駆使
するようになった。外装に防御力が無いと言う弱点をビームシールドの追加で補った格好だ。
 さらにこの時は、ビットと同種の小型攻撃端末を四基使用していたのが確認されていた。記録に
よれば、背後からの不意打ち、単一目標への包囲攻撃、囲まれた場合の全方位攻撃など、
恐ろしく効果的に使用しているようだった。
 運動性能は若干落ちているようだったが、替わりにビームシールドが増えているとあってはとても
付け入れるものではなさそうだった。
 一体だけしか姿を現さない点がこれまで謎とされてきたが、今回の強化された《アスラ》の襲撃に
よって、おそらくあれは人類の言う『試作機』ないしは『実験機』のようなものなのだろうという観測が
なされる様になった。もしそうであれば、同タイプの大量出現が近い可能性もある。《アスラ》の捕獲
ないし撃破は、ますますの急務だった。

151 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/02(土) 15:39:16.32 ID:IoKUuKGP
                              ●

「《アスラ》は山崎少尉をモデルにして改良を行っているのではないかと考えられます」
 平原大尉の発言に、誰も異議は唱えなかった。グレッグ少佐は眉根を寄せて瞑目し、マークスマン
大尉とケネス大尉は神妙な顔で頷いている。会議室に集まったその他の技術士官と整備兵一同も、
小声で囁きあいつつも誰も反論はしなかった。
「最初の襲撃の時、最終的に《アスラ》を撃退した、というか少なくとも《グラーフ・ツェッペリン》を
守ったのは山崎少尉でした。おそらくあのときに目をつけられたのでしょう。前回の少尉との戦闘で
データを収集し、それに基いてしばらく姿を見せなかった間に改良を施したとすれば話は合います。
今度の艦隊への襲撃はおそらく小手調べといったところでしょう」
 大尉が言葉を切ると、会議室に沈黙の帳が下りた。それを破ったのは、最初からずっと口を
つぐんでいたグレッグ少佐だった。
「……となると、今度こそケイを狙ってくるか?」
「おそらく。バーサーカーから見れば、山崎少尉と四号機は重大な脅威のはずです。われわれが
《アスラ》をなんとかしたいのと同じように、むこうも山崎少尉に必ず勝てる機体を作りたい筈ですから、
目処がついたら実戦で試しにくるでしょう。まあもっとも、少尉を量産するわけには行かないですから、
われわれのほうがはるかに分が悪いのですけどね」
 大尉の言葉に、再び重苦しい沈黙が落ちる。
 確かに、機械であるバーサーカーとは違い、ニュータイプは数が必要になったから量産するという
わけには行かないのだ。そうである以上、なんとしても普通のパイロットでもあれに勝てるようにする
方法を編み出さなくてはならず、そのためには何とか捕獲するか残骸を回収して調査せねばならない。
 そしてその責務は、全て901実験戦闘団が負う事になった。現在あれとまともに戦えるのが
エクス・スコードロンの四機だけである以上、他にやりようがないというのが参謀部の判断だった。
 総員集合しての通達が終わり、901の隊員一同は鮨詰めの会議室から退出した。僕も自室に
向かって歩きながら、胸の奥に重苦しいプレッシャーを感じていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回で決着の予定です。

>>147
エチーな姉弟風になってきましたw

>>148,149
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

152 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 17:29:13.78 ID:qqARnfJN
なかなか緊迫してきたなぁ〜
決着楽しみです

153 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 01:15:27.51 ID:rz+J3WxD
wktk
つC

154 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/04(月) 13:58:22.58 ID:XDkzMCcP
壁|・_・)ノ サイシュウカイ!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 僕たちが《アスラ》との再戦を果たしたのは、第二航空艦隊が壊滅的な被害を受けた奇襲から
約半月後のことだった。
 この時僕たちエクス・スコードロンは、《インヴィンシブル》の損害のため自由に軌道を変えられない
艦隊の軌道前方で、通常の警戒索敵任務についていた。その僕たちの前に、《アスラ》と通常の
攻撃型バーサーカーおよそ二十体が姿を現したのだった。

                              ●

『コントロールよりエクス・スコードロン、不明機(ボギー)20、方位290上方十二
(ベクター・ツーナイナー・トウェルブ・プラス)、接近中、警戒せよ』
『エクス・ワン、ラジャー。エクス全機、コンバットフォーメーション』
『ラジャっす』
『……』
「ラジャ――少佐、奴です!」
『《アスラ》か?』
「はい!」
『よし、まず一から三号機で通常型を掃除するぞ。ケイはサイコミュ起動、後ろで監視、《アスラ》を探せ』
「了解!」
 グレッグ少佐とケネス大尉がフォワード、マークスマン大尉がバックアップのフォーメーションで
接近してくる集団を迎撃する。僕はさらに少し下がった位置から全体を見渡し、勘を研ぎ澄ませて
《アスラ》の気配を探った。
 戦闘開始から数分、マークスマン大尉の狙撃が命中し、バーサーカーの数がちょうど十体に減った
ときだった。背筋に悪寒が走り、僕は叫んだ。
「ケネス大尉、後ろです!」
 三号機がブースター全開で跳ねるように上昇した後を、何もない虚空から迸ったビームが通過
していった。突然センサーに反応が現れ、そこにはステルスを解除した《アスラ》の機影があった。
「少佐、いました!」
『よし、サイコミュリンク起動する。全員、いくぞ!』
 少佐が一号機に装備された新型の指揮・データリンクシステムを起動した。
 これは一種の簡易サイコミュで、リンクネットワークに所属する機体のパイロットの間にリンクを
張り、同時にセンサーのデータを全機体で共有するものだ。パイロットに供給される情報はフル
スペックのサイコミュほど完全では無く、また操縦システムとしての機能も無い。完全なサイコミュを
扱うにはかなりの訓練と、何より先天的な素質が必要だからだ。しかし入力データ量を削減し、
出力機能をパイロット間の通信に限定すれば、一般のパイロットにも何とか扱える物になる。
僕たちの機体に装備されているのは、そのシステムのプロトタイプモデルだ。
 僕の捉えたバーサーカー達の、そして《アスラ》の位置や挙動の情報がサイコミュリンクを経由して
小隊全機に供給され、そのデータをもとに少佐が最適な攻撃パターンを指示する。あっという間に
通常型バーサーカーは全滅し、後には《アスラ》と僕たち四機だけが残った。
 《アスラ》は凄まじい機動力で戦場を駆け回り、まず少佐たちから葬ろうとする。しかし、
今回僕たちにはサイコミュリンクがあった。
 僕の知覚能力が《アスラ》の動きや一瞬先の挙動までも捕らえ、その先読み結果がデータの形で
小隊全機に供給される。マークスマン大尉の牽制射撃が《アスラ》の軌道を封じ、ケネス大尉が
残った進路上で待ち受ける。ビームシールドでマシンガンの弾幕を防ぎ、強引に突破した《アスラ》を
さらにその先で待ち受けていた少佐のビームサーベルが襲う。少佐の攻撃をビームサーベルで
受け流し、姿勢を崩しながらも包囲を切り抜けた《アスラ》が飛び出した先はしかし、キャノンビット
六基が形成する包囲の中心だった。
 僕は全てのビットから同時にビームを放ち、《アスラ》にありったけの砲撃を叩き込んだ。さらには
後方から、少佐たちによる攻撃も放たれる。

155 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/04(月) 14:01:47.92 ID:XDkzMCcP
 合計九本のビームに襲われながら、《アスラ》はそのうち六本までを回避して見せた。しかし
二発が推進器に、一発がシールド装備のアームに命中し、それを破壊した。
 機動力が半減し、いまだに攻撃力は残っているものの防御もほとんど失った《アスラ》は、
もはや僕たちにとって脅威でもなんでもなかった。これならば破壊しないで生け捕りも可能かと
思った瞬間――《アスラ》は熱核反応の炎とともに消滅した。
『……自爆、っすかね』
『おそらくな。奴としても、捕獲されてデータを取られたくは無かったんだろう』
『……』
「任務失敗、なんでしょうか」
 僕の疑問に答えたのは、グレッグ少佐ではなく平原大尉の声だった。
『そうでもありませんよ。外部から観測可能なデータは充分得られましたし、サイコミュリンクの
性能も実証できました。サイコミュリンクを量産して戦術をブラッシュアップすれば、強化処置を
施していなくても十分に対抗可能でしょう。皆さんお疲れ様でした、帰投して下さい』
『了解』
『了解っす』
『……』
「了解」
 サイコミュリンクが切られ、僕たちは《グラーフ・ツェッペリン》に向かって方位を取った。接続が
切れると、急に心細さというか、不安感、あるいは欠落感のような物を覚える。つい先ほどまで
すぐそこに感じられた仲間の存在が、今は機体の装甲と数百メートルの真空に隔てられた先だ。
そのことに、先日一人で出撃したときよりも厳しい寂しさを覚える。
「……あの、少佐、皆」
『どうした、ケイ』
「……帰ったら、その、いいですか?」
『……ああ』
 僕の曖昧な言葉に、少佐は肯定の返答を返してくれた。逞しい腕に抱かれ、ペニスをねじ込まれ、
精液を注がれる感触を想像して、僕の腰の奥が疼いた。小さな光点になって視界に入ってきた
《グラーフ・ツェッペリン》の艦影を見て、僕は着艦後の、シャワールームに思いをはせた。

                              ●

 シャワールームの床に座ってもらった少佐のペニスの上に腰をおろすようにして跨り、僕はその
逞しいペニスをアヌスに飲み込んだ。体内に感じる雄の象徴に、僕の中の雌の部分が歓喜の
声を上げる。
 目の前にはマークスマン大尉とケネス大尉のペニスがあり、先端からは先走りの雫を溢れさせている。
僕は躊躇せずにそれにむしゃぶりつき、雄の味を上の口でも味わった。
 自分で腰を振りながら目の前のペニスも味わい、あるいは掌で弄ぶ。同時に僕のペニスも少佐の
無骨な手で扱かれ、すっかり尖った乳首も弄られる。
 まず少佐に精液を注ぎ込んでもらった後、今度は四つん這いになってマークスマン大尉を受け
入れる。少佐よりすこし細長いペニスが先ほどとは違う部分を刺激して、僕は再び快楽に溺れ
のたうった。再び体内に精液を注がれて、二度目の絶頂を迎える。
 ケネス大尉のペニスを受け入れたときには、僕はもう息も絶え絶えでほとんど体を動かせなかった。
しかし大尉の太いペニスの感触だけは敏感な尻穴が細大漏らさず感じ取り、その一突き事に僕は
小さな絶頂に押し上げられていた。三度目の体内への射精に僕はとうとう気を失い、裸でラボに
担ぎ込まれる騒ぎになった。

                              ●

 こうして僕たちの新型バーサーカーとの戦いは終わり、実戦試験が完了した技術の一部は実戦
部隊で使用する機材に応用されることが決定した。ニュータイプ素養者の戦力化に関しても、
貴重な実戦データが取れたという。
 地球の静止軌道上で建造中の巨大衛星砲《イシュタル》の完成まで、残すところ一年。これを
乗り切ればこの闘いは僕たち人類の勝ちだ。僕たちの成果はこのための大きな助けになったと
思う。自分が人類全体の勝利のために確かな貢献をしたことに、僕は大きな満足感を感じていた。

156 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/04(月) 14:06:31.98 ID:XDkzMCcP
                         ● ● ●

 照明の絞られた部屋の中、壁面ディスプレイに何面ものウィンドウが表示され、あるウィンドウには
様々な数値データやグラフ、またあるウィンドウには静止画や動画や表示されていた。他にも複雑な
模式図や、火星軌道までの軌道マップなども表示されている。それらを前に二人の人物が会話を
交わしていた。
「――以上のように、山崎少尉の《調整》は完璧です。もはや彼は男性と交わることに抵抗感は
まったくありませんし、それどころかそれを望むようになっています」
「そうか……。われわれは彼を、遺伝子レベルで色情狂の同性愛者に変えてしまったというわけだな……」
「それは不正確な表現です。彼の――既に彼女のといったほうが正確ですが――脳の構造は
八割方女性型に置き換わっています。である以上、男性を相手にしても同性愛とはいえません」
「ふむ……。しかし止むを得ないとはいえ、一人の人間をそっくり作り変えてしまったことには
変わりあるまい」
「それは仕方ありません。それに、《イシュタル》では決してバーサーカーを殲滅できない以上、
これはその先のために必須のことですよ」
「ああ、そうだな――われわれは失敗するとわかっている物のために数百億ドルを費やしておるわけだ」
「連合大統領がプランの変更を認めないのは不可解な話です。あらゆるレポートが、バーサーカーの
増殖の兆候を報告しているはずなのですが」
「今更状況が変わったのでここまでの投資が無駄だったなどと言い出しては、彼も政治的に破滅
だからな。決して認めはせんだろう」
「まったく非論理的です。その予算をウルフハウンドの制式化と艦隊の増強に回してくれれば……」
「やむを得まい。どうせ彼は来年の大統領選挙には出馬せん。次の大統領に泥をかぶせて自分は
引退する肚(はら)だろう」
「新大統領が艦隊予算の増額に同意してくれることに期待するしかなさそうですね。さて、
クローニングの用意の方ですが」
「アトランティックの方では人工卵子百個の用意が完了したという報告が来ておる。君の方はどうかね」
「山崎少尉の改変済みDNAのコピーから、二十パターンのバリエーションをデザインしました。変更
部分はいずれも目や髪、肌の色、顔立ちや多少の体格差といった、本質的な能力に影響を与えない
部分だけです」
「記憶マトリクスの方はどうかね」
「知識、知能は維持したまま、生活記憶を想起不能にした物を作成済みです。早い話、人工的に
記憶喪失状態にした山崎少尉の精神のコピーですね。こちらは一セットだけですが」
「そうか……。では、準備は全て整ったわけだな」
「はい。《アスラ》が予想より早く現れて少尉が死にかけた時にはどうなるかと思いましたが、
結果的により洗練されたマトリクスが得られました。VRソフトにサブリミナル信号を混ぜこんだり、
カウンセリング時に少しずつ暗示をかけたりといった手間が無駄にならなくて良かったですよ」
「よろしい。では現時点をもって、《Project Angel》は第二段階へ移行する」
「了解しました」
「まったく……。声だけは大きい人権屋共が余計なことをしなければ、わざわざ彼をあのようにする
必要もなったのだがな。性の商品化には反対、前線部隊への女性兵の配備も反対……。反対
ばかりではないか」
「仕方ありませんね。それで資金を得ているロビー活動団体なんですから。クローンには投票権は
ありませんから政治家も動きませんし、資金力も無いですからおかしなロビー団体が動く心配も
ありませんよ」

157 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/04(月) 14:28:05.62 ID:XDkzMCcP
「そうだな。そしてその《エンジェル》達のおかげで前線兵士たちの性的欲求不満も、それに伴う
兵士同士のいざこざも無くなる……。まったく万々歳だな」
「ご不満のようですね。しかし《エンジェル》が他の兵士に愛される存在であるのは、サイコミュ
リンクの高効率化のために必要不可欠です」
「分かっておる。それを承知の上でこの計画を認めたし、彼にもわしが直接話をしたのだからな」
 会話をしていた二人のうちの片方、老年の将官がディスプレイを見る。その時表示されていた
ウィンドウの一つには、純白のアサルトアーマーが背中の翼状のコンテナから無人攻撃機を
放つ映像が、もうひとつにはペニスを生やした――伝説に語られる天使(エンジェル)と同じ
特徴だ――女性が、複数の男たちに体中を犯されながら絶頂する映像が映し出されていた。
「ふむ……。では、慎重に計画を進めてくれたまえ、平原技術大尉」
「了解です、オスカー中将閣下」
 極秘の報告が終わり、901実験戦闘団技術主任・平原昂技術大尉は、第二航空艦隊
司令官・オスカー中将の長官執務室から退出した。それは、《イシュタル》プランの失敗が
明らかになり、クローンニュータイプ兵、通称《エンジェル》の全艦隊配備が始まるおよそ
一年前のことだった。
                                                      ―了―

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

おしまい。ちなみにクローンの元ネタはZZガンダムのプルクローンたちでした。
後半エッチシーンが減ってしまったのが今回の反省点でした。ついでに没・未公開ネタを放出。
・アナルプラグ付きパイロットスーツ。戦闘高揚剤や鎮静剤を直腸注入する機能付き。過負荷で
 気絶すると電撃したり、逆に戦闘終了すると気持ち良くなるクスリを投与してくれたりも。
・ラストバトルは最初もっと大がかりでした。戦艦型と大量の攻撃機型→破壊された戦艦の中から
 出てきた重オプション装備の《アスラ》→オプションを全部捨てて身軽になったアスラと四号機の
 一騎打ち、という流れでしたが、長すぎなので大幅カットしました。知っている人なら、スター
 ブレードαやパンツァードラグーン・ツヴァイのガーディアンドラゴン戦ぽい感じと思ってくれれば。
・エンジェルたちは深層意識ネットワークで識域下でつながっています。ミサカネットワークっぽい
 感じで、他の個体のされたエッチなことや戦闘記憶を無意識に共有しています。
・バーサーカーのうち、自前の『脳』を持っているのは通常は戦艦タイプだけで、小型の個体は
 リモートコントロールで動いています。《アスラ》は『脳』を持っている個体としては最も小型で、
 後に大増殖する自律行動可能なバーサーカーの最初期のタイプです。
以上、使いにくかったりエッチシーン関係無かったりでカットしたネタでした。


>>152
なんとか《アスラ》は撃墜しました――が……。
というオチになりました。

>>153
ドモー

人類の危機はまだまだ続きますが、《プロト・エンジェル》のお話はこれでお終いです。

壁|ノシ ソレデハ

158 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 22:12:12.49 ID:unDw0ak8
完結乙です
いやー、戦闘描写とかもカッコよいし、ケイもエロカワゆいし、今回もかなり楽しまさせてもらいましたよ
しかしコウは天使なのか悪魔なのかわからんなw

159 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 22:38:59.28 ID:IEuISE1z
乙です。
ストーリーがとてもよかったです。
実は大尉もその手の処置を受けてるものだと思ってましたw


160 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 00:58:30.11 ID:LTmE3IZc
完結乙!

戦争終結後に誰かと結婚する(花嫁として)とかいうオチかと思ってました(何

161 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/05(火) 16:34:36.27 ID:/uxICVaA
>>158
壁|・_・)!

>>159
壁|・_・)!!

>>160
壁|・_・)!!!

壁|っ[ネタ][ネタ][ネタ])))

壁|ノシ

162 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 21:49:30.06 ID:nPPEiCtO
そういえば今回は僕→私への一人称変化なかったね

163 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 11:41:04.41 ID:uJFZBWLY
しばらく見られなかったが完結乙、やっぱ入れる側は普通の男な方が好みだわ
しかしせっかく量産化などというロマン溢れる展開だし、エンジェルが当然のように性処理道具として使われる未来の作品もぜひ見てみたい

164 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/11(月) 20:03:55.08 ID:FqEX44IY
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

* Angel's memories *

 黒いバーサーカーの放ったビームが私の最後のビットを破壊しました。バーサーカーは私の
搭乗するアサルトアーマー、ウルフハウンドに肉薄し、そのビームサーベルで私を貫こうとします。
死を覚悟したその時、隊長のウルフハウンドが私とバーサーカーの間に割り込みました。私を貫く
はずだったサーベルが、隊長の機体に突き刺さっているのがはっきりと見えました。
「隊長!」
『……カナミ、生きろよ』
 隊長機は熱核反応の炎とともに消滅し、バーサーカーを道連れにしました。僚機を全て失い、
私は呆然としながら宇宙に漂いました。
『……スコードロン、応答せよ。繰り返す、こちら《サラトガ》、ファルコン・スコードロン、応答せよ』
 誰かが呼んでいる、と思ったら、それは私の所属する第16パトロール艦隊の軽空母、《サラトガ》
からの通信でした。
「……こちらファルコン4(フォー)。敵勢力殲滅。損害3。生存は自分のみ」
「《サラトガ》了解。ファルコン4は帰投されたし。オーバー」
「……ファルコン4了解。オーバー」
 何とか母艦の方位を割り出し、私はウルフハウンドをそちらに向けました。加速が終了すると、
着艦までは慣性飛行での巡航です。
 するべきことが無くなると、同僚を全て失った悲しみが私に襲い掛かってきました。
 つい先ほどまで生きて笑っていた仲間たちが、ほんの12時間前には肌を重ねた彼らが、もう
宇宙のどこにもいません。一年前に私が生まれたとき以来ずっと一緒にいた人たちと、もう二度と
会うことが出来ないのです。
 母艦へと向かうウルフハウンドのコクピットの中で、私は声を殺して泣きました。
 私は戦闘用人工ニュータイプクローン、通称《エンジェル》、シリアルナンバー0096、個体名
《カナミ》。戦うため、そして男の人に愛されるために生み出された、天使の模造品です。

                              ●

 ――二十二世紀。
 太陽系内の諸惑星にその手を伸ばした人類は、初めて自分たち以外の敵と遭遇した。
 外宇宙から飛来し、金星に落下した隕石。それは単なる珪素や鉄、あるいは炭素の塊ではなかった。
 《バーサーカー》――己が死するまで戦う狂戦士の名を冠せられた無人戦闘機械群。人類の外に
起源をもつそれは、人類にとっての天敵。そして金星に落ちたのは、その種子だった。
 金星の厚い雲の下で繁殖するバーサーカーを殲滅するために当初太陽系連合中央政府が
選んだ手段は、軌道上からの核爆撃だった。しかし輸送艦からばら撒かれた核の雨は、金星地表
からの迎撃によって無効化された。
 次に選ばれた手段は、超大型のビーム衛星砲――金星にちなんで《イシュタル》と命名された――に
よる対地掃射だった。しかしその建造中にバーサーカー達は金星地表での拡散を遂げており、いくら
大型でも、所詮点での攻撃しかできないビーム砲撃では駆逐不能になっていた。
 人類が《イシュタル》の建造に躍起になっている間に、バーサーカーは数を増やすだけではなく、
質の面でも進歩を遂げていた。
 きわめて隠蔽性の高いステルス外装。そして明らかに対アサルトアーマー戦闘を意識したと見える
強力な戦闘個体。
 《イシュタル》の建造に資材、人員を集中投入していたため、宇宙軍における新型アサルトアーマーの
導入や艦隊戦力の整備は遅れ気味だった。そもそも宇宙軍の建軍目的は時間稼ぎであり、
《イシュタル》プランが成功すればそれで用済みのはずだったため、戦力の殆どは第三次世界大戦
時に製造されたモスボール兵器からなっていた。
 戦艦主体の二個艦隊と空母主体の二個艦隊。わずか四つの戦闘艦隊と雑多な小規模パトロール
部隊だけが、宇宙軍の全戦力だった。

165 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/11(月) 20:07:03.77 ID:FqEX44IY
 ステルス機能によって神出鬼没の戦闘個体、通称《アスラ》タイプにパトロール艦ではまったく
歯が立たず、一時は太陽系内の全ての航路から船が消える事態となった。
 物流の停止とそれに伴う生産活動の麻痺。わずか三ヶ月で、一部の物資で配給制を実施
せざるを得ないほど人類は追い詰められた。
 この危機を救ったのは、宇宙軍内部で進められていた戦闘用の強化クローンとその専用戦闘
システムの開発計画、《PROJECT ANGEL》だった。
 デザインベビーに用いられるDNA改変技術を応用して設計されたとされる完全人工DNAと、同じく
ゼロから作られる合成卵子から生まれた『人の腹から産まれたのではない者』。これに急速圧縮
学習で基礎記憶・知識を詰め込んで造られる、人類を守るための完全人工生命体。《エンジェル》の
出現に、人々は驚いた
 当初はこれに異議を唱えようとしていた人権団体やその後援を受けた連合議会議員達も、
《エンジェル》がDNA、卵子ともに完全人工合成で、誰の権利も一切侵害していないと説明されて
しぶしぶながらも沈黙した。あるいは、《エンジェル》達に資金力もなければ投票権も無く、金にも
議席にもならないこともその理由の一部ではあったろう。
 こうして《エンジェル》の生産と配備は進み、同時に戦闘艦隊の増強も行われた。簡易型の軽空母と、
制式化された新型アサルトアーマー・ウルフハウンドの量産によって、ようやく民間航路の護衛が
充実する。
 《エンジェル》と《エンジェル》専用型ウルフハウンド、通称ホワイトウルフの配備によって、アサルト
アーマー部隊の戦力も強化された。ホワイトウルフに搭載されたサイコミュリンクシステムによって
強固に情報連結された四機のウルフハウンドは、旧式のハウンドドッグ四機の小隊の実に5倍の
戦闘評価値を叩き出す。
 やがて《エンジェル》の存在は当然のこととなり、それに違和感を覚える人間はいなくなった。
誰もが《エンジェル》は完全に人工の存在であり、人型をした兵器に過ぎないのだと信じた。真実を
知る者達――《エンジェル》達、《エンジェル》とともに戦う者達、そして《プロト・エンジェル》とその
近しい者達以外は。
 こうしてかろうじて五分と言える所まで取り返しつつ、しかしその先は見えないと言うのが、現在の
人類の状況だった。
 《エンジェル》に頼ってかろうじて不安定な状況を維持しつつ、しかし打開の目処は立たない。
バーサーカーを何とかする方法が見つかるのが先か、それとも負担に耐えかねて人類が自滅
するのが先か。
 人類全体が、先の見えない無謀な度胸試し(チキンレース)に参加しているのだった。

                              ●

 私一人を残して全滅したファルコン・スコードロンは、部隊としての登録を抹消されました。人間が
全て戦死してしまっては、《エンジェル》である私だけが残っても、書類上は備品だけが残っているのと
同じです。ですからこの処置は、ある意味当然と言える物でした。
 同僚を全て失い半ば自失状態になっていた私に、転属命令が言い渡されました。転属先は、
第二航空艦隊第三戦隊旗艦《天城》所属第901実験戦闘団。通称《マーモット部隊》と呼ばれる、
兵器・装備の実験開発部隊でした。
 新たに編成されるパトロール部隊に配備にならず、人員を使い捨てにすると言う噂のある
『実験動物(マーモット)』部隊に転属させられることに、私は軽いショックと絶望感を覚えました。
先の戦闘の後のカウンセリングで、私は軽度の戦闘恐怖症(シェルショック)に陥っていると判定
されました。だから、まともに戦えなくなった《エンジェル》の廃棄先として実験動物として使い捨てに
することが選ばれた――そう思ったからです。
 《天城》からの迎えの連絡艇(ランチ)に乗り込むとき、私を見送ってくれたのはファルコン・スコードロンの
整備部隊一同でした。ハッチが閉まり連絡艇が発進すると、私は生まれてから今までに見知ってきた
人たちと、完全に切り離されました。
 心細さと先行きへの不安、そして周りに誰も知った人がいないことから来る不快な――これが
『寂しい』と言う気持ちなのでしょうか――気分に耐えながら、私は宇宙(そら)を見つめました。

166 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/11(月) 20:09:25.27 ID:FqEX44IY
 やがて見えてきた《天城》は、少し珍しい形をした艦(ふね)でした。
 細長い戦艦型の艦体の左右に飛行甲板(フライトデッキ)と格納庫(ハンガー)がくっついている様な、
あるいは空母を左右に割ってその間に戦艦を挟み込んだ様な。《天城》はそんな形の艦でした。
 やがて連絡艇は《天城》の艦載艇格納庫に収容され、私はそのデッキに降り立ちました。
「《天城》へようこそ、カナミさん」
 私を出迎えてくれたのは、黒髪をアップにまとめた女性士官でした。柔らかい笑顔を見ると、
なんだかそれだけで気持ちが落ち着いてくるような気がします。つい先ほどまで感じていた不安感が、
少し消えたような気がしました。
「カナミ特務少尉、ただいま着任しました。ええと、大尉殿」
「ごめんなさい、名乗っていなかったわね。私は山崎ケイ大尉。901実験戦闘団第二実験小隊の
小隊長です。これからしばらく、あなたの身柄を預かります」
「はい、大尉殿」
「あら、そんなに固くならないでね。ここはそんなに大所帯じゃないから」
「はあ……」
「じゃあ、みんなに挨拶に行きましょう。まずブリッジからね」
 私は山崎大尉に案内されて、《天城》の艦内を挨拶して回りました。
 ブリッジ(《天城》の指揮所は空母式の『アイランド』ではなく、『ブリッジ』と呼称されていました)では
艦長のグレッグ大佐と副長のマークスマン中佐に。飛行指揮所では艦載飛行隊司令のケネス少佐に。
最後にハンガーにまわって、これから自分が所属することになる第二小隊の面々に――と思ったら、
なんと第二小隊は隊長の山崎大尉以外には私しかアサルトアーマー搭乗員がいないのでした。
「狐につままれたみたいな顔をしてるわね」
「はあ……」
「じゃあ後はあなたの住む所ね。こっちよ」
 山崎大尉が居住区画に案内してくれます。《サラトガ》の搭乗員用居住区画の四人部屋と同じような
ものを想像していた私は、その部屋に驚かされました。
 大部屋を二つつなげて造られたその部屋は、ソファにリビングテーブル、遮光・遮音フィールドを
備えた大きなベッド、偏光ガラスで仕切られた浴室まで備えた、小さな家を一部屋に押し込んだと
言えるような物だったからです。そしてその部屋には、明らかな生活のにおいがありました。
「ここは……?」
「ここは私と夫の、まあ言ってみれば家かしら。私も夫も、この船から離れられないから」
「ご結婚されていたんですか?」
「ええ。夫は今夜はラボのほうに泊まりこみだから、明日帰ってきてから紹介するわね」
「ええと、それじゃあ私の宿舎は……」
「ここよ。あなたには、当面ここで私たちと一緒に暮らしてもらいます。勤務は私と同じ時間割で
基本的に八時間配置。だから24時間一緒よ」
「はい、大尉殿」
「あ、勤務時間以外は『大尉殿』は止めてくれる? 私と夫もそうしてるから」
「あ、はい。ええと、山崎さん」
「それもちょっと……。一緒に住むんだし、名前で呼んでもらえないかしら?」
「はい、ケイ、さん」
「はい、よろしい」
 山崎大尉が――ケイさんがにっこりと笑いかけてくれました。その笑顔を見ると、私の中でまた
一つ、重い物が溶け消えたような気がしました。

                              ●

 その日の夜、私はケイさんと同じベッドで眠りにつきました。ふわふわと柔らかく、三回寝返りを
うっても落ちそうに無い大きなベッドに寝るのは、アトランティックステーションの民間宿泊施設に
ファルコン・スコードロンのみんなと宿泊したとき以来でした。
 一つ驚かされたのは、ケイさんが私と同じ《エンジェル》だったということです。何気なくシリアル
ナンバーを聞いてみて、私はまた驚かされました。ケイさんには、シリアルナンバーが無いと
言うのです。量産前の試作体であろうと、管理番号はあるはず。そう思ってさらに質問する私を、
ケイさんは笑顔ではぐらかしました。
「もうしばらくしたら、教えてあげる」
 そう言われると、あまりしつこく聞くのも躊躇われます。私はそれ以上その件については質問せず、
おとなしく眠りに付きました。

167 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 20:13:19.68 ID:PzNcyIh2
支援

168 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/11(月) 20:13:36.65 ID:FqEX44IY
 ふと目が覚めたのは、就寝してから二時間ほどたった時でした。
 最初は一瞬自分がどこで寝ているのか分からず、それからここがケイさんの家のベッドなのだと
思い出し、さらに自分がどうしてここにいるのかも思い出します。
 ファルコン・スコードロンのみんなが死んでしまった事、そして隊長が私をかばってくれた事を
思い出すと、自然と涙が溢れてきました。ケイさんを起こしてしまわないように、私はケイさんに
背を向けて声を殺しました。でも、どうしてもしゃくりあげてしまうのは押さえ切れませんでした。
 突然、ケイさんが私を背中から抱きしめました。
「ケ、ケイさん?」
 びっくりする私をひっくり返してその胸に抱きながら、ケイさんは穏やかな声で言いました。
「あのね、カナミ、無理しなくて良いのよ」
 柔らかく抱きしめられて優しい声で許され――私は涙が枯れるまで、泣き疲れてとうとう眠って
しまうまで、思う存分に泣きました。赤ん坊が母親の胸にすがりつくようにケイさんの胸にすがり
付き、乳房に顔をうずめて泣き続けました。そんな私をケイさんはやさしく抱きしめ、ずっと頭を
なで続けてくれました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。
一発ネタのつもりだったのが、続編ができてしまいました(^^;

>>162
前回の最終回の時点ではまだ自覚的な性自認が男性だったのです。

>>163
ごめんなさい、今回はエンジェル×エンジェルばっかりです・・・。

壁|ノシ モウスコシダケ ツヅクンジャヨー

169 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/11(月) 20:14:23.07 ID:FqEX44IY
>>167
支援ドモー

壁|ノシ コンドコソ サラバ

170 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 01:56:28.67 ID:GKX0Gauw
続編ktkr
つCCCCCCCC

171 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 02:07:02.45 ID:pDLL1rNu
完結編だと思ってたら続編きてるー!!!!!!

172 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 09:55:45.85 ID:pOjxXFQ3
ちょwww続編がwwwww
しかも結婚とかwwwww
wktkwktkwktk

173 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/12(火) 17:23:53.47 ID:/gCFEBYi
壁|・_・)ノ ハーイ

前回書き忘れましたが、今回もエチシーンがありません。
そんなわけで興味無い人はスルーよろしく。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 翌日早速、私は試験機に搭乗することになりました。
 私が乗るように指定された機体は、B1型ウルフハウンド、通称ホワイトウルフと呼ばれている
機種です。
 それに対してケイさんの、いえ、山崎大尉の機体は、ウルフハウンドの改造型ではあるのですが、
外観が少し異なっていました。
 一番の違いは、背中のメインスラスターの両脇についているビットコンテナです。ホワイトウルフの
物が片側三機、合計で六機のビットを搭載しているのに対して、山崎大尉の機体は片側五機、
合計で十機ものビットを搭載しています。また、そのビットの形状も、ホワイトウルフに搭載されて
いる物とは形状が違う物が二機混じっています。
 本体側にも、頭部のアンテナの形状に違いがありました。ホワイトウルフにはビット用に二本、
サイコミュリンク用に一本の大型アンテナがあるのですが、山崎大尉の機体には合計七本の
アンテナがあり、それがまるで王冠の様に見えました。
 テストの内容は、新型サイコミュリンクの試作品の試験でした。従来のサイコミュリンクが、
ホワイトウルフ一機をハブにして小隊内での情報連結を行う物であるのに対して、この新型
サイコミュリンクは、各小隊のサイコミュリンク親機をゲートウェイにして中隊規模での情報連結を
実現するというものです。
 今はまだ親機同士のリンクが可能になったばかりと言うことで、山崎大尉と私の二人だけでの
実機試験でした。

                              ●

 二時間ほどかけたテストが終わり、私たちは《天城》の右舷デッキに着艦しました。機体を
ハンガーに戻し、私と山崎大尉はパイロットピット脇のシャワールームに向かいます。
 シャワーのお湯が胸に当たってそこから甘い刺激が起こるのが感じられたとき、私は自分が
発情しかけていることに気がつきました。
 性欲が溜まりやすく、あまり我慢をすると理性の箍が外れやすいのは《エンジェル》の特徴の
一つです。どの《エンジェル》も、所属する小隊の仲間に抱いてもらうことでそれを発散し、発情の
副作用を回避しています。しかしここしばらく誰にも抱かれていなかった私は、そのリミットを
そろそろ越えかけているのでした。
「あの、山崎大尉……」
「ん? どうしたの?」
「あの、ええっと……」
「……ああ、なるほど。ねえ、カナミ少尉、あと五〜六時間、我慢できないかしら?」
「はい、それぐらいならなんとか」
「じゃあ悪いんだけど、今夜まで我慢してちょうだいね」
「はい」
 そうして私はその後数時間を、おちんちんとお尻の疼きに悶々としながら過ごすことになりました。
 考えてみると、あの日、ファルコン・スコードロンが全滅した日の前日以来、私は男の人に
抱かれることも、自慰行為で発散することもありませんでした。それなのに発情して困ったことに
なったりしなかったのは、精神に受けたショックでそれどころでは無かったためでしょう。
 それが今またこうして体の疼きを感じるという事は、私の精神がバランスを取り戻しつつあると
いう事なのだと思います。あるいは昨晩、あれ以来始めて思いっきり泣いたのが良かったのかも
しれません。
 お尻とおちんちんの疼きには困らされながらも、私は山崎大尉にそっと感謝をしました。

174 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/12(火) 17:26:33.93 ID:/gCFEBYi
                              ●

「ただいま」
 ケイさんの『家』に、ケイさんの夫だという人が帰ってきました。
「おかえりなさい」
 出迎えたケイさんがその人と抱き合い、情熱的なキスをしました。
 ケイさんの『夫』は、見かけは二十才前ぐらいの、女の人でした。
 ケイさんは《エンジェル》ですからおちんちんがあります。ですから女性をパートナーにすること
自体は不思議な話ではないと思うのですが、でもそれならどうしてケイさんの方が夫ではないの
でしょうか?
「カナミ、彼は昂、私の夫よ。901の技術主任で、技術少佐なの」
「始めまして、カナミ。しばらくよろしく」
「は、はい、よろしくお願いします、少佐殿」
「ああ、非直の時間はそんなに堅苦しくしないで良いですよ。僕のことも名前で呼んでください」
「はい、昂さん」
 山崎昂技術少佐――昂さんは、見かけは私やケイさんより背の低い、華奢な体の女の子でした。
ただしその胸だけは、私たちをはるかに上回っています。私もケイさんもカップサイズはCなのですが、
昂さんの胸はFからひょっとするとGぐらいありそうなサイズです。
 お互いの紹介が終わると、私たちは少し早めの夕食にしました。
 ケイさんの家のフードレプリケーターは、艦内食堂に設置されている物と同じような大型です。
大皿料理や鍋料理も丸ごと生成できますし、味も汎用の物で生成した物より一段上になります。
そのレプリケーターを使って、ケイさんは料理をいくつかとシャンパンを作りました。
「ノンアルコールだけど、味は保証付よ」
 料理をリビングテーブルに並べ、シャンパンをグラスに注ぎながらケイさんは言います。
「それじゃ改めて、《天城》へようこそ、カナミ」
 料理がどうもパーティーメニューばかりだと思ったら、本当にパーティーだったようです。昨日は
昂さんが帰ってこられなかったので、一日延ばしたという事のようです。
 楽しい食事が終わって後片付け――といっても食器類をレプリケーターの分解投入口に投入
するだけです――が済むと、二人は私をお風呂に誘いました。
 ケイさんの家のバスルームは、お湯を張った浴槽を備えた日本式です。バスパーティションだけ
ではなく浴槽も可変偏光ガラス製で、その気になれば室内のどこからでも入浴中の姿を丸見えに
出来るというものでした。
 裸になった昂さんの姿を見て、私の先ほどの疑問が解消されました。
 なんと、昂さんの股間におちんちんがあります。つまり、昂さんも、私やケイさんと同じ
《エンジェル》ということなのでしょうか。
「あ、あれ? 昂さんも、エンジェル……?」
「ああ、僕とケイは違うよ。エンジェルと同じDNA設計だけど、これは後天的なDNA書き換えの
結果。ケイのDNAは全てのエンジェルの基礎になってるから、その意味ではケイはエンジェルと
同じだけどね」
「そうなんで――え、ええ?」
 昂さんがさらっと《エンジェル》の誕生の秘密を暴露しました。
 《エンジェル》のDNAは、公式にはゼロからの完全合成ということになっています。しかし実際には
誰かのDNAのコピーを改変した物だというのは、宇宙軍の内部では公然の秘密でした。ただし
それが誰であるのかまでは、様々な憶測がささやかれるのみでこれと言った定説はありません。
「僕のほうは実験段階のものですけどね」
 お風呂に入りながら、二人がいろいろな経緯を説明してくれます。
 二人がであったのは五年前、ケイさんが21歳、昂さんが14歳の時。当時極秘だった
《ANGEL PROJECT》に基いて、ケイさんがDNA改変の被験体になったこと。昂さんがその前段階の
テストを自分の体で行っていたこと。最初の《アスラ》タイプと遭遇して、ケイさんが死にかけたこと。
昂さんが成長するにつれて、胸がどんどん大きくなって困ったこと。二年前に第901実験戦闘団が
専用母艦に乗り組みになったのを機に、ケイさんが戸籍変更して正式に結婚したこと。
 私はお尻とおちんちんの疼きも忘れて、二人の話に聞き入りました。

175 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/12(火) 17:28:52.82 ID:/gCFEBYi
「昂ったらほんとうに自分の事に無頓着で、ほうっておいたら危なっかしくてしょうがなくて。だから
もう、ずっと一緒にいることにしたの」
「いやだなあ。それじゃ僕がまるで子供みたいじゃないですか」
「あら、48時間徹夜して、お風呂に沈みそうになってたのは誰でしたっけ」
「う、あの時は、ハウンドドッグの調整を緊急に終わらせなくちゃいけなかったからで――」
 二人の話を聞いて、私の胸に不思議な気持ちが湧き起こりました。
 今まで私は、自分たち《エンジェル》を完全な作り物だと思っていました。合成DNAと合成卵子から
作られる、生きた機械なのだと。でも、今私の目の前には、私のDNAのモデルになった人と、私の
DNAのデザインを手がけた人がいます。普通の親子の関係とは違いますが――私たち
《エンジェル》が、けして誰ともつながらない『物』ではなく、人間とつながった『者』なのだという事です。
「じゃ、じゃあお二人は、私たち(エンジェル)のお父さんとお母さんですね」
「あら、じゃあ4〜5歳しか違わない子供が出来ちゃったわけね」
「そんなこと言ったら、僕なんか子供のほうが年上ですよ」
 浴槽に浸かりながらの何気ないやり取りの一つ一つが、私の胸を暖かくしてくれました。

                              ●

 お風呂から出て体と髪を乾かし、さてベッドへ、という時に、ケイさんがレプリケーターの前に
立ちます。何を作るつもりなのかと思って覗いてみると――。

   カテゴリ:衣料品>ナイトウェア
  タグ検索:セクシー

 透明だったり面積極小だったりでぜんぜん体を隠す役に立たない、それでいてレースやフリルで
派手に飾られた――いわゆるセクシーナイトウェアの一覧が表示されていました。
「カナミ、これなんかどう?」
 ケイさんがその一つを選び、ホロプロジェクターでフルサイズの立体画像を投影します。
マネキンに着せられた形でゆっくり回転するそれは、短いベビードールとTバックショーツ、
ガーターストッキングのセットでした。色は赤で、全体が殆ど透き通っています。乳首もおちんちんも、
丸見え間違い無しでした。
「え、あの、良いんじゃないかと思います……」
 なんと答えていいか分からず、私はとりあえず当り障りのない答えを返しました。
「そう――じゃあ、はい」
 生成されたそれをケイさんは私に手渡してきました。
「え――わ、私が着るんですか?」
「そうよ。今、良いって言ったわよね?」
「う、はい……」
 私は諦めてそれを受け取ると、まずストッキングから足を通しました。着てみると案の定、まったく
体が隠れていません。特におちんちんはショーツに収まらず、はみ出した頭を露出させています。
「うふふ、可愛いわよ」
 ベッドの脇の鏡の前に私を立たせ、肩に手を乗せて後ろから覗き込むようにしてケイさんが
言います。私は赤くなってもじもじしながら、ベビードールの裾を弄りました。
 三人でベッドにあがると、昂さんがベッドサイドのコンソールを操作しました。と、ベッドの真上の
発光パネルがモニター表示に切り替わり、ベッドの上の光景をそのまま映し出します。どうやら横に
なったまま映画を見たり環境映像を流すためのモニターに、映像通話用カメラの映像をそのまま
映し出しているようです。
 ディスプレイの中では、私と同じデザインの白と黒のランジェリーをまとったケイさんと昂さんに
はさまれて、赤いランジェリー姿の私がベッドに横たわっています。これからされることを想像して、
私のおちんちんがはしたなく震えるのが見えました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回へ続きまーす。

176 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/12(火) 17:35:49.17 ID:/gCFEBYi
今回はエチシーン比率上げるつもりだったのですが、どうもまた低くなりそうな予感…。
でもとりあえず次回は、(艦内での通称)ラブホハウスでイチャイチャエッチです。


>>170
ドモー

>>171
ネタが追加供給されたので、これは期待に応えなければならないかと頑張りました。
壁|・_・)=3 ドヤッ

>>172
実はこの結婚は前回のプロット時点で考えてました。
話のきりが悪くなるのでカットしましたが、今回は五年後なのですでに結婚済みです。


壁|ノシ ソレデハ

177 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 19:18:24.49 ID:KajIdb+0
ネタとして採用してくださるとは…何という素晴らしき展開かっ。
続きにwktk

178 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:34:30.86 ID:BGdtp4zy
5年間で大尉が少佐になる間にシーメール化してるとか、平原姓ではなく山崎姓を名乗ってるとか、なかなか興味深いですなあ
wktk

179 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 23:01:35.73 ID:iipISNAh
何気無い日常のラブラブ感がいいね

180 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/14(木) 14:51:20.47 ID:L0yQgM4A
壁|・_・)ノ ヤフー!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ケイさんの手がベビードールの上から私の胸をまさぐります。固くなった乳首が布にこすれる
感触に、私の体がびくりと震えます。昂さんは私のおちんちんを柔らかくマッサージしています。
さらに左右から首筋や耳を吸われたり舐められたり、私は両手を泳がせながら、それらの刺激に
耐えます。
「あ、ふあぁっ……」
「くすっ、可愛い喘ぎかたね」
 ケイさんの手がベビードールの中に潜り込んできます。乳首を直接指にはさまれ、軽くつねる
ようにして転がされます。一方の昂さんの手もショーツの中に潜り込み、掌で睾丸を包み込んで
転がしながら指先で会陰をぐりぐりと圧迫してきます。優しい、それでいて意地悪な焦らし責めに、
私は身もだえしました。
「カナミは、おちんちんしゃぶられた事あるかしら?」
「いえ……」
 ファルコン・スコードロンのみんなに抱かれたときは、私がみんなのおちんちんを咥えたことは
ありますが、私のほうが咥えられるという事はありませんでした。
「そう……」
 ケイさんはそういうと、私の穿いているショーツのサイドの結び目を解きました。完全に露出した
おちんちんの先端が、ケイさんの唇に触れられます。
 ちゅっ、と音がして、私のおちんちんに電撃のような刺激が走りました。
「ひゃん!」
 扱かれたり、指で弄ばれたりという事は経験していましたが、このような刺激は初めてです。
ちょっともどかしい、だけど強烈な刺激に、私は思わず腰を引きました。
 横になって逃げる私のおちんちんを、ケイさんの唇が追いかけてきます。さらに後退しようとした
私のお尻が、昂さんの腰にぶつかります。退路を絶たれた私のおちんちんは、たやすくケイさんに
つかまってしまいました。
 ケイさんの唇が私のおちんちんの先端を飲み込み、舌でつつくようにして責めて来ます。同時に
背後からは昂さんの手が私の胸をもみしだき、その唇がうなじに吸い付きます。前後からの責めに、
私はなすすべもなく弄ばれます。
「あっ、ふあっ、んっ……」
 おちんちんがぴくぴくと震え、自分が限界に達しかけていることがわかります。このままでは
ケイさんの口に出してしまいます。それはまずいと思った私は、ケイさんに言いました。
「ケ、ケイさん、もう、出ちゃいますっ……!」
 ちゅぽん、と言う音がして、ケイさんの唇が私のおちんちんから離れました。亀頭の周囲をこすり
上げられる刺激に、私は危うく達してしまいそうになりました。
「……カナミは、おちんちん誰かに入れた事ある?」
「え? いえ……」
 《エンジェル》は慰安施設などには出入りできませんから、私は女性を相手にしたことはありません。
《エンジェル》同士で体を重ねると言うことは時々あるようですが、私はその経験もありませんでした。
「そう。じゃあカナミは童貞なのね」
「はい……」
 そう答えた私の腰の上に、ケイさんが跨ってきます。ケイさんが腰の右サイドの結び目を解くと、
ショーツが左足に沿って滑り落ちました。
 私の目の前に、ケイさんの固く立ち上がったおちんちんがあります。その先端からは蜜が溢れ、
ケイさんも興奮していることを示しています。そして私のおちんちんのすぐ先には、ケイさんの
アヌスがあります。
「カナミの童貞、ママが貰うわね」
 ケイさんはそう言うと、私のおちんちんの上に腰を下ろしました。おちんちんが熱くて柔らかい穴に
ずぶずぶと飲み込まれていく初めての刺激に、私は声も上げられませんでした。
「ふう……」
 私のおちんちんを全て飲み込むと、ケイさんは軽く息を吐きました。それから、ゆっくりと腰を使い、
私のおちんちんをお尻で責め始めます。
「あっ、ふあっ、あんっ」
 私は一息ごとに喘ぎながら、ケイさんの成すがままに責められました。同時に昂さんにも体の
あちこちを撫で擦られ、私は再びあっという間に絶頂まで押し上げられました。

181 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/14(木) 14:56:31.50 ID:L0yQgM4A

「やっ、ケイさん、お母さん、お母さんの中に出ちゃう、精液でちゃいますっ!」
「んっ、いいのよ、あっ、ママの中に、ふあっ、カナミの精液、いっぱい出して!」
 その言葉を聞いた瞬間、私の我慢は限界に達しました。
 おちんちんが爆発し、先端から熱い液を噴き出します。後ろから突かれながらの絶頂とは違う
初めての快感に、私の頭は真っ白になりました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>177
ネタ提供は大歓迎なのですよー。必ず採用できるとは限らないのですが。

>>178
前回は二次性徴前だったのでまだ子供の体でした。今はロリ爆乳体型に育ってますw
姓の方は単にケイの方が年上だったからなのです。

>>179
きっと《天城》艦内の独り者たちには目の毒ですw

壁|ノシ ソレデハ

182 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 23:43:18.23 ID:j1jz9eKu
こーゆー展開とは!
予想できぬエロスです

183 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 01:31:28.44 ID:l4LbL1PN
アクロバット近親相姦ですね!

184 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 15:37:07.42 ID:Iwr+ZbOL
きっと、天城には色々な理由で居場所を無くしたエンジェルたちが集められているんだよ。
だから、独り者なんていない。エンジェル同士のカップリングとか成立する余地までも。

185 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/16(土) 21:32:58.53 ID:nj3SC8ou
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 途切れていた意識が戻り、私は自分が少しの間失神していたことを理解します。
 すぐ傍から聞こえる悲鳴とも嬌声とも付かない声にそちらを見、私は声を出せずにその光景を
見守ることになりました。
 私が意識を取り戻したのと同じベッドの上で、うつ伏せになったケイさんが後ろから昂さんに
挿入されています。昂さんがお尻を一突きするごとにケイさんは喘ぎ、同時に言葉での責めに
許しを哀願しています。
「ケイ、あなたのお尻、カナミの精液で、ぐちゃぐちゃですよ。娘にこんなにされて、よがり狂って、
恥ずかしく、ないんですか?」
「あんっ、ごめんなさい、んっ、おちんちん好きの、あっ、淫乱なお尻、なんですっ!」
「まったく、このだらしない、穴が、誰の物か、しっかり躾け直してあげないと、駄目なようですね」
「私のお尻、ケツマンコは、昂のものです! 昂の精液、注ぎ込んで、ください!」
「いい、返事です。じゃあ僕の精液で、しっかり種付けしてあげますね!」
「はっ、はいっ、精液くださっ、あっ、ふあぁっ!」
 降参が一際深く挿入するとともにケイさんが長々と声を上げ、お尻の奥に受けた熱い刺激に
絶頂したことが分かります。
 勤務時間中、特にアサルトアーマーに搭乗するときの凛々しい姿と、家での優しいお母さんか
お姉さんみたいな姿。先ほど私を責めた時のちょっとサディスティックな姿と、つい今のまるで
雌奴隷のような姿。
 ケイさんの様々な姿に、私はどれが本当のケイさんなのだろうかと考えてしまいます。
「……あ、カナミ、気がつきましたか?」
 ケイさんから離れた昂さんが、私が意識を取り戻していることに気がつきます。
「はい……」
「あ、あら。どこから見てた?」
「え、ええっと、昂さんの『恥ずかしくないんですか』のあたりから……」
 ケイさんの頬を染めながらの質問に、私も頬を熱くしながら答えます。
「恥ずかしいところ、見られちゃったわね」
「そ、そんなことないですよ。ケイさんとっても、ええっと、綺麗でした」
 言ってしまってから、これはまずかったかなと思いました。でも、ケイさんはまんざらでもない
様子でした。
「あら、そう? うふふ……」
 嬉しそうに笑うケイさんに、私は、ケイさんは本当に昂さんの事好きなんだなあ、と思いました。
「カナミの方はどうですか? その様子ではまだ発散し切れていないようですが」
 昂さんの言葉に、私は自分のおちんちんが固く立ち上がっていることに気がつきました。
おちんちんの先端には透明な蜜が溢れ、お尻の奥からは熱い疼きが感じられます。
「あ、あの……」
「その分ではまだまだのようですね」
「はい……」
「ケイ、今度はあなたが挿入してあげてください」
「はい。いい、カナミ?」
「はい、お願いします、ケイさん……」
 私はうつ伏せの姿勢になると、膝を立ててお尻を上げました。恥ずかしい部分を晒した格好で、
私は挿入をねだります。
「カナミの、お、おちんちん大好きなケツマンコに、ケイさんのおちんちんで、たくさん種付け
してください……」
 私はつい先ほど見たケイさんの痴態を思い出しながら、そのときの台詞を真似たおねだりを
してみました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

186 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/16(土) 21:36:52.87 ID:nj3SC8ou
>>182
意表を突くのは戦術の常道!(キリッ

>>183
クローンなので、自分相姦と言った方が近いかもですw

>>184
惜しい! その辺ちょうど次回かその次で説明する予定です。

壁|ノシ ソレデハ

187 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 00:53:23.50 ID:iDQylJep
自分相姦…究極のオナニーかもしれぬwww
つC

188 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/18(月) 16:38:43.17 ID:5zw2wm2d
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 私たち《エンジェル》にとって、アヌスは排泄器官であると同時に男の人を迎え入れるための
大事な性器でもあります。その二重の意味で恥ずかしいところを晒しながらはしたないおねだりを
するという行為に、恥ずかしさと同時に今まで感じたことのない興奮が感じられます。
 私がおねだりをした次の瞬間、ケイさんのおちんちんが私の中に入ってきました。
 先端を潜り込ませた後、ケイさんはおちんちんをゆっくりと一寸刻みで推し進めてきます。
少しずつ体内を埋めていかれる感触に、背筋がぞくぞくします。
 今まではいつも、挿入されるときには一気に一番奥まで貫き通されていました。ですから
こうやってゆっくりと体の中に入ってこられる感覚を味わうのは初めてです。貫かれる瞬間を
引き伸ばして味わわされる感覚に、今にも腰が抜けてへたり込んでしまいそうになります。
とうとうケイさんのおちんちんが根元まで入り込んだ時には、私は長々と息を吐きました。
 しばらくじっとしていたケイさんが、ゆっくりと腰を動かし始めました。
 おちんちんが引き抜かれていくと、それにつれて私のお尻の中も引きずり出されていくようで、
肛門からぞくぞくとした快感が湧き起こります。挿し込まれて来る時には、お尻の中が押し広げ
られる圧迫感と、最後にお腹の奥底をぐっと押される圧力が感じられます。
 やがてケイさんの動きが少しずつ速くなってくると、全部の快感が連なって押し寄せてくるように
なります。私は途切れなくお尻から送り込まれる快感に翻弄され、シーツをぎゅっと掴んで耐える
事しか出来ませんでした。
「カナミの、お尻は、本当におちんちんが、好きなのね」
「はいっ、カナミのお尻はぁ、おちんちん咥えて、ザーメン注ぎ込まれるのがっ、大好きですぅ!」
 先ほど昂さんがしていたように、ケイさんが私を言葉で責めます。丁寧な言葉づかいで罵られると、
背筋にまたもぞくぞくとしたものが走ります。言葉で虐められ、罵られるというのがこれほど気持ち
良い物だったとは、私はまったく知りませんでした。
「あら、中に出されるのも、好きなのね。じゃあ、どうすればいいか、分かるわよね?」
「んっ、お願いです、ケイさんの熱いザーメン、カナミのエッチなお尻に、いっぱい注ぎこんでくださぁい!」
「よく出来ました、じゃあ、ご褒美を上げるわね!」
 その次の瞬間、ケイさんのおちんちんが、私の一番奥の場所に子種を解き放ちました。久しぶりの
中に出される感触に、私はひとたまりもなく絶頂しました。全身がぶるぶると震え、鷲掴みにした
シーツに顔をこすりつけて私はそれに耐えます。自分のおちんちんからも再び精を放ちながら、
私は二度目の絶頂を迎えました。

                              ●

 ケイさんが汚れたシーツをディスポーザーで処理し、新しいシーツをレプリケーターで生成しています。
昂さんはフードレプリケーターで冷たい紅茶を用意しています。
 腰の抜けてしまった私は、ソファの上でクッションに寄りかかってそれを見ていました。
「すみません、ケイさん……」
「あら、気にしないで。私もちょっとやりすぎちゃったから」
 そう言ってにっこり笑うケイさんの笑顔は、先ほどのベッドの上とは違う、お姉さんかお母さんの
顔でした。
「はい、カナミ」
「あ、ありがとうございます」
 昂さんが私の頼んだアイスティーを手渡してくれます。お礼を言ってそれを受け取ると、私は早速
グラスに口をつけました。喉を滑り落ちる冷たい感触が、火照った体にとても爽快でした。
「明日も実験があるから、あまり夜更かしは出来ません。それを飲んじゃったら、もう寝ますよ」
「はい……」
 実験、という言葉に、私は自分が今いる場所を思い出しました。
 私は壊れてしまった《エンジェル》。実験動物(マーモット)としての価値しかもう自分にはないのだと、
そう思うと、転属を告げられたときの暗い気持ちがよみがえってきました。

189 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/18(月) 16:41:55.03 ID:5zw2wm2d
「カナミ? どうかしましたか?」
 その気持ちが顔に出ていたのでしょうか、昂さんが私の顔を覗き込むようにして尋ねてきます。
「いえ、なんでも……」
「そうですか。でもあまり落ち込んでいては実戦部隊への復帰が遅くなりますよ。無理に明るく振舞う
必要はありませんが、気持ちは強く持ってください」
「え……?」
「どうしました?」
「実戦部隊への復帰って……、だって私は戦場恐怖症で……、だから廃棄されて……」
「ああ。あなたは勘違いしていますね」
 その昂さんの言葉を、ケイさんが引き継ぎます。
「カナミ、あなたがここに預けられてきたのは、その心の傷を癒すためよ。決して捨てられてきた
わけじゃないのよ」
「サラトガの司令はきちんと説明しなかったようですね。カナミ、今までに僕たちに預けられた
エンジェルはあなただけではありません。通常のカウンセリングでは対処できない心的外傷を
負ったエンジェルを癒すのが、僕たちの任務の一つなんですよ」
 昂さんのその言葉に、私は昨日ケイさんに言われた言葉を思い出しました。『私も夫もこの船を
離れられないから』という言葉の意味が、やっと理解できます。
「それじゃあ……、私は捨てられたわけじゃ……」
「もちろん違いますよ。エンジェルには人権も法的権利もありませんが、だからといって使い捨てに
されるようなことはありません」
 昂さんの言葉に、私の胸のうちに抱えていた重石のような物がすっと溶け去るように消えていきました。
「あらあら、そんなに泣かないで。かわいい顔が台無しよ」
 ケイさんの言葉に、私は自分がぽろぽろと涙をこぼしていたことに気付きます。
「昨日の夜といい、カナミは泣き虫さんね」
「昨日? 何があったんですか?」
「カナミったら、ベッドで私の胸に顔をうずめて――」
「やっ、やだ、ケイさん、言わないでください」
「まあまあ、隠さないでくださいよ」
 笑いながら昨日のことを話そうとするケイさんを、私も笑いながら制止します。他愛の無い会話の
ひとつひとつが、私の心を軽くしてくれます。涙を拭くのも忘れて、私は笑いました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回に続きます。

>>187
しかも無意識の領域での記憶共有もあります。つまりお互いの体験も……。
エンジェルの記憶ネットワークに蓄えられたエッチの記憶は、きっと膨大な量になってますw

壁|ノシ ソレデハ

190 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 01:30:28.23 ID:Ja6k1dME
こういう事後の余韻のふいんき(ry がこれまたいいなあ
つC

191 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 01:41:04.47 ID:qvlwacD7
Gj!

192 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/20(水) 20:28:04.62 ID:EyOayThw
壁|・_・) インターミショーン!

エチシーン無しのインターミッションです。
興味無い人はスキップでドゾー。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 私が901に転属になって《天城》に来てから、一週間が経過しました。
 毎日同じ内容ばかりだった実験に、今日は目新しい試験項目が追加されました。私とケイさんが
テストしていた新型サイコミュリンクの量産向け試作品が製造され、第一小隊のホワイトウルフに
搭載されたそれとのリンクテストが行われることになったのです。
 私の搭乗する第二小隊二号機のサイコミュリンクが標準型の子機として再プログラムされ、
テストの準備が進められます。
 テストの当日、ブリーフィングを第一小隊と一緒に受けました。説明をする昂さん――山崎技術
少佐を、パイロット六名が注視します。
「――以上で説明を終わります。何か質問は?」
 誰からも質問は無く、ブリーフィングは終了しました。この後は、艦の中央部、連絡通路で左右の
ハンガーデッキを結んだその中央にあるブリーフィングルームから、第一小隊の面々は左舷側の
第一ハンガーへ、ケイさん――山崎大尉と私は右舷側の第二ハンガーへ移動することになります。
 ブリーフィングルームを出て、左右に延びる通路に足を運ぼうとしたそのときでした。
「ああ、お嬢ちゃん、カナミ、だったっけ」
「はい?」
 第一小隊の小隊長、ベアトリス中尉が私を呼び止めました。振り向いた私のすぐ目の前に、
ベアトリス中尉の顔があります。思わず一歩下がる私に、ベアトリス中尉が迫ってきました。
「あ、あの、中尉……?」
「……うーん、なかなか」
「……は?」
 困惑する私に、ベアトリス中尉がにやりという感じで笑いかけてきます。
「今晩暇? 私とちょっと付き合わない?」
「は? え、ええっと?」
 唐突な台詞に、私は反応が追いつきません。
「こらこら、こんなところで悪い癖を出さないの」
 混乱している私の後ろから、山崎大尉がベアトリス中尉をたしなめました。
「それに、後ろを見たほうがいいわよ」
「え?」
 振り向いたベアトリス注意が固まるのが、後姿からも分かりました。一体何事、と思い中尉の
肩越しに覗き込むと、そこにいたのは第一小隊に所属する《エンジェル》でした。
 第一小隊の《エンジェル》、アリスはコーカソイド形の容姿を持った子です。日系の外観設計に
なっている私と違い、白い肌と青い瞳、少しくすんだ金色の髪という典型的なゲルマン/ノルディック
系の容姿ですが、身長だけは私と同じ程度の少し小柄な物でした。
 そのアリスが、上目遣いでベアトリス中尉をにらんでいます。最初は単に怒っているのかと
思いましたが、その目尻にはうっすらと涙が滲んでいました。
「……お姉さま」
「あ、いや、アリス、これはね、そうそう、スキンシップ、スキンシップなのよ。ほら、同じ艦に乗る
仲間なのに、最初に挨拶しただけじゃない? だから、こう――」
「……どうぞお姉さまのご自由になさってください。私は知りません」
「あ、ちょ、アリス、待ちなさい、ちょっと待って!」
 アリスがきびすを返し、連絡通路を早足で行ってしまいます。その後を、ベアトリス中尉が慌てて
追いかけていきました。

193 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/20(水) 20:30:30.94 ID:EyOayThw

 第一小隊の残り二人と山崎大尉が苦笑をかわしながら肩をすくめます。彼らと別れてハンガーに
向かいながら、私は今の出来事について山崎大尉に質問しました。
「ああ、あの子も悪い子じゃないんだけど、女癖が悪くてね。女性でもエンジェルでも手当たり次第に
今の調子で口説こうとするんだけど」
「は、はあ」
「でもアリスは彼女に本気でね、その度にさっきみたいな事になるわけ。いつか後ろからアリスに
撃たれるんじゃないかしら」
 山崎大尉が笑いながら物騒なことを言います。
 第二ハンガーに向かって歩きながら、私は『なんだかなあ』と内心少しあきれていました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>190
ふいんき(ryが上手く出てくれるとうれしいのです。

>>191
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

194 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 00:45:15.23 ID:HC5dCAZP
イイネ
つC

195 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 22:06:03.79 ID:EVSPRfkA
あー、こういう痛い純愛系のキャラ好きだわ
んで嫉妬のあとのラブラブエッチとかするのだろうか

196 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/22(金) 23:07:45.59 ID:CLpSP2iB
壁|・_・)ノ ツヅーキ!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 新型サイコミュリンクのテストは無事に終わりましたが、結果は散々な物でした。特に問題だった
のが小隊間のデータリンクで、パイロット間通信のノイズが酷く、殆ど音声通信を使った場合と
変わらない程度の情報伝達率しか達成できないありさまでした。デブリーフィングでは山崎技術
少佐が頭を抱え、実用化にはまだまだだというような愚痴をこぼしました。
 その日の非直時間、艦隊標準時の夜ですが、ケイさんと昂さんが二人とも遅くなるということで、
私は一人で艦内食堂で食事をとりました。《天城》に来てからずっとケイさんと一緒だったせいか、
一人での食事がなんだかとても味気ないものに感じられました。
 使い終わった食器をディスポーザーに放り込みながら、寝るまでの時間をどう過ごそうか考えます。
ゆっくりお風呂に入ろうかな、と考えて、そういえば居住区画のバスルームを一度も使ったことが
無いことに気がつきました。
 ケイさんたちの部屋には備え付けのバスがあるのですが、さすがにサウナまでは付いていません。
浴槽のサイズもそれほど大きな物ではないので、お湯の中で思いっきり手足を伸ばすというわけにも
行きません。久しぶりにサウナで汗を流そうかな、と考えた私は、バスルームに足を運びました。
 バスルームには、私のほかには誰もいませんでした。
 技術班は今日のテストの結果の解析に総がかり、整備班はまだ機体の整備作業中とあって、
今のんびりお風呂に入る余裕があるのは搭乗員だけです。901には搭乗員は六名しかおらず、
その一人であるケイさんは昂さんと一緒にラボのため、残るは私と第一小隊の四名のみです。
私だけしか居ないのもむしろ当然かもしれません。
 私はまずシャワーを浴びてさっぱりしてから、四つあるサウナの一つに入りました。
 木で出来たベンチに座ってぼんやりしながら汗をかいていると、誰かがバスルームに入ってくる
物音が扉越しに聞こえてきました。第一小隊の誰かかな、と思っていると、突然サウナルームの
扉が開かれます。
「……はぁい」
「ベアトリス中尉? 中尉もお風呂、に、……」
 私の台詞が不自然に途切れます。中尉の股間を見て驚いたせいでした。
 なんと中尉の股間にもおちんちんがあります。
「あ、あれ、中尉、女性じゃ……?」
「ううん、私は違うよ。シーメールって、聞いたこと無い?」
 そう言われて、私は中尉が女性のはずが無いことに今更ながら気がつきました。
 第三次世界大戦までは女性のパイロットや整備兵も普通の存在でしたが、女性人権団体の抗議
活動によって今では女性軍人は補給管理などのデスクワークや技術部門などに限定されています。
乱暴な男性軍人と一緒の勤務場所だとセクシャルハラスメントやレイプなどの問題が起きるから、
というのがその抗議内容だったと記憶しています。
 そういうわけですから、いくら901が実験開発部隊だといっても女性が搭乗員になっているはずが
ありません。アサルトアーマーの搭乗員養成コースには最初から女性が入れないようになっている
ため、軍人であっても女性が操縦技術を身につける機会が無いからです。
「そんなことより……」
「な、なんでしょうか……?」
 中尉は私の隣に座ると、こちらに向かって身を乗り出してきます。その妖しい視線と、腰にのせた
タオルを大きく持ち上げているふくらみに、私は危機感を覚えずに入られません。
「あなた、可愛いわね」
 そういいながら、中尉は私をベンチに押し倒します。ああやっぱり、と、私は内心で嘆息しました。
「ちゅ、中尉……」
「いやん、勤務時間外はベアトリスって呼んで。私もあなたのことカナミって呼ぶから」
「じゃ、じゃあベアトリスさん、こんなことして、アリスに知られたら……」
「いやあねえ、スキンシップよ、スキンシップ」
 中尉の顔がじりじりと近づき、もはや私との距離はほんの数センチです。
「それとも、カナミは私のこと嫌い?」
 中尉が私の胸に手を乗せながら囁きます。
「いえ、そんなことはありませんけど……」
「じゃあいいじゃない……」
 そう言った直後、中尉は私の唇に自分の唇を重ねてきました。

197 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/22(金) 23:10:04.34 ID:CLpSP2iB
 そのキスは唇だけを合わせるものではなく、中尉の舌は私の唇を割って口内に侵入してきます。
中尉は私の舌を舐りながら、唾液もどんどん流し込んできます。二人の唾液が撹拌された液体で、
私の口の中はいっぱいになりました。
 やがて中尉が私から離れるときには、二人の間を唾液の糸が繋ぎました。呆然と見上げる私に
中尉は言いました。
「……飲んで」
 私は口の溜まった二人の唾液の混合液を、喉をごくりと鳴らして飲み込みました。まるでそれが
興奮剤か何かであったかのように、私の体が熱くなります。
「ふふっ、美味しかった?」
 私の胸をゆるゆると揉みながら中尉が言います。私は短く答えるのが精一杯でした。
「はい……」
「あなたたち(エンジェル)って、いったん火がついちゃうと我慢できないのよね。今はどうかしら? 
我慢できそう?」
 中尉の言うとおり、私の体は今のキス責めですっかり火が入ってしまっています。全身が熱っぽく、
頭はぼうっとなり、おちんちんとお尻からはもどかしい疼きが感じられます。
「うう、ベアトリスさん、卑怯です……」
「卑怯で結構だもーん。それでカナミはどうなのかなあ?」
 なんだか悔しいし、今日の出撃前に見たアリスの泣きそうな顔はちらつくしで、私は出来ることなら
中尉を拒否したい気持ちでした。しかし私の体はその気持ちに従おうとはせず、愛撫と挿入を
求めています。肉の疼きに押し負けた理性は、あっさり白旗を揚げました。
「お、おっぱい……」
「んー? おっぱいがどうしたのかしらぁ?」
 先ほどから私の胸をもんでいた中尉の手は、今は乳首をつまんで転がしています。ソフトなその
刺激に私の乳首は限界まで固くなり、つままれたり弾かれたりするたびに甘い刺激を発していました。
「私のおっぱい、もっと弄ってください……」
「あらぁ、カナミはおっぱい弄られるのが好きなのね」
 中尉の両手が私の両胸にかかり、巧みな責めが開始されます。乳房全体から乳首に至るまで、
甘い攻撃が私の胸を責め続け、私の理性は見る見る削り取られていきました。
「あっ、あんっ、んんっ、ふあっ……」
 サウナのベンチに横たわったまま、私はもはや淫らな悲鳴を上げることしか出来ません。体を
びくびくと震わせながら、中尉のなすがままに責められます。
「可愛く鳴くわねぇ。それじゃあこっちを弄ったらどうなるのかしらぁ」
 その台詞とともに中尉の片手が胸から離れ、もう片方も動きを止めます。私が一息ついた直後、
今度はおちんちんに中尉の手が触れました。
「ひゃんっ!」
 勃起しきり、先端から溢れた液でタオルを汚していたおちんちんが、そのタオルごと掴まれます。
タオルごしに柔らかく扱かれて、私のおちんちんはすぐにでも爆発してしまいそうでした。
「やっ、やめて、でちゃう、でちゃいますっ!」
「あら大変。みんなで使うサウナを汚しちゃ駄目よねぇ」
 中尉はそう言うと、私のおちんちんから手を放しました。
「だから……」
 次の瞬間、中尉は私の腰からタオルをむしりとり、その下にあったおちんちんを口に含みました。
「ふあっ!」
 じゅぶじゅぶ、もごもご、ずるずるっ……。
 サウナルームに淫靡な物音が響き、一つ音がするごとに私のおちんちんに刺激が走ります。
深いストロークで竿をし唇で扱かれ、先端を舌先でつつかれ、強烈な吸引を受け……。
 あっという間に限界まで押し上げられ、私のおちんちんはなすすべもなく爆発してしまいます。
「あっ、あんっ、ふああっ!」
 私の出した物を、中尉がごくごくと飲み込んでいます。先ほどは私が中尉の唾液をたっぷり
飲まされたわけですが、今度はそれ以上の量を私が中尉に飲ませたわけです。
「ふう、ご馳走様。美味しいザーメンだったわよぉ」
 私の股間から顔を上げながら中尉が言いました。

198 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/22(金) 23:12:08.44 ID:CLpSP2iB
「でも……」
 床に膝をついていた中尉が立ち上がります。自然と私の視界に、中尉の勃起しきった
おちんちんが入りました。
「私はまだなのよねぇ……」
 中尉のおちんちんは、私よりふた周りは大きいものでした。ケイさんや昂さんよりも、そして
ファルコン・スコードロンの隊員たちの誰よりも大きく、今までポルノビデオの中でしか見たことが
無いようなサイズです。
「お口でしてくれるぅ? それとも……」
 私の視線はそのおちんちんに釘付けです。こんなのを入れられたらどうなっちゃうんだろう――
頭はそればかりを考えています。
「お尻のほうがいいかしらぁ?」
 私は一つ生唾を飲み込むと、ベンチの上で寝返りを打ちました。
「わ、私の、ケツマンコに……」
 私は片手を後ろに回し、人差し指と中指でお尻を開いてひくひくと震える肛門粘膜をさらします。
「ベアトリスさんのおちんちん、ください……」
「そう、そっちがいいのねぇ……」
 中尉が私の上に背後から覆い被さります。お尻に熱い物が触れる感触があり、私は次の瞬間を
期待して胸を高鳴らせました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回もエチシーン!

>>194
ドモー

>>195
拗ねては和解エッチの繰り返しですw

壁|ノシ デハマタ

199 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 00:07:59.84 ID:TX0ZhwzH
なんという素晴らしい痴女
あとキスの描写がスゴいです!

200 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 01:33:38.95 ID:6caMGglN
巨根痴女だなw

201 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/24(日) 19:37:15.07 ID:uMAnYfHM
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ひぎっ!」
 ずぶり、と中尉のおちんちんに一気に貫かれた瞬間、私は今まで出したことも無い奇妙な悲鳴を
上げてしまいました。
 中尉のおちんちんのあまりの太さに、私のお尻は今にも引き裂かれそうです。そして、尻たぶに
腰が当たっている感触は無いのに、中のほうは一番奥の突き当りまで圧迫されています。つまり、
私のお尻の奥行きでは中尉のおちんちんの全長を収めきる事が出来ないと言う事です。
「あ、あ、ああ……」
 圧迫感というか中から無理やり押し広げられる感覚に、私はまともに声を上げることも出来ません。
あとちょっとでも圧力が高まったら破裂してしまいそうで、私は恐怖にも似た感情を覚えました。
「んっ、カナミのお尻、きつきつで凄くいいわぁ……」
「はっ、はあっ、ベアトリスさん、はっ、う、動かないで……」
 中尉が少し身じろぎをするたびに、私のお尻に今にも限界を超えそうな力がかかります。私は
震える声で動かないように哀願するだけで精一杯でした。
 しかししばらくそうやってじっとしていると、お尻の方がおちんちんの太さに馴染んできたのか、
あまり苦痛は感じなくなってきます。そうなると、後に感じられるのは快感だけです。お尻が受ける
刺激が強い分、その快感も大きな物です。
「はっ、はあ、んっ、はぁっ……」
 やがて私の息遣いの変化を感じ取ったのか、中尉がおちんちんを引き抜く方向に動かします。
「んあっ!」
 亀頭が肛門の裏側に接するところまで行くと、今度は押し込む方向です。
「ひぐっ!」
 抜き差しのたびに、私は今まで上げたことの無い悲鳴を上げさせられます。昔の戦争で捕虜という
ものになった時にされたという、拷問というものを受けたらこんな感じなのではないかと私は思いました。
「はあっ、んくっ、ひっ、あんっ、あっ、ああっ、あっ、ふあっ……」
「ふふっ、カナミ、声がだんだん色っぽくなってきたわよぉ……」
 中尉の言うとおり、私の上げる声は徐々に悲鳴から嬌声に変化していきます。苦痛が減っていくに
つれて快感が大きくなり、やがてはお尻から受ける刺激全てが快感として感じられるようになりました。
「ふふ、いいわよいいわよぉ。かわいい子が私のおちんちんで鳴いてるのって、とってもぞくぞくしちゃうわぁ」
「あっ、ふあい、ああんっ、中尉の、んっ、おちんちん、ひんっ、すごく、はあっ、気持ちいい、ひっ、ですっ……」
 お尻をおちんちんで一突きされるごとに喘ぎながら、私は中尉の言葉に答えました。
 お尻から送り込まれて――というよりも叩き込まれて――くる快感に翻弄され、私は自分の感じて
いるのが苦痛なのか快楽なのかもわからなくなってきました。いえ、もしかしたらそれは、苦痛を
通り越した快楽、あるいは快楽過ぎて苦痛になっていたのかもしれません。
「カナミ、あなたの中に、出してもいい?」
「はっ、はい、ベアトリスさんの、んっ、ザーメン、私の中に、ひんっ、全部下さぁい……」
「んっ、それじゃあ、遠慮なくいくわね!」
 中尉がそういった次の瞬間、私の奥の奥で熱い爆発が感じられました。ぎっしりと押し広げられて
いた直腸が、注ぎ込まれる液体でさらに押し広げられているような気がします。放出しながらびくびくと
震えるおちんちんの動きを私のお尻は細大漏らさず感じ取り、その全てを脳に伝えてきます。
もはや苦痛だか快楽だか分からないその強烈な刺激に、私は自分の意識がホワイトアウトして
いくのを感じました。

                              ●

 腰が抜けて立てない私を、中尉が横抱きに抱えてシャワーまで運んでくれます。いわゆるお姫様
抱っこという奴です。一Gの標準重力をまったく苦にせず私を運ぶその力強さは、さすが鍛え
抜かれた軍人という頼もしさを感じさせます。
 シャワーで改めて体を流してからお湯に浸かると、私はなんだかほっとしてしまいました。中尉との
セックスが気持ち良く無かったという訳では無いのですが、あまりにも刺激が強すぎました。
 別に暴力を使われたわけでもないですが、なんだか強引にねじ伏せられて犯されたようでちょっと
割り切れない物が残ります。

202 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/04/24(日) 19:41:24.59 ID:uMAnYfHM
「むぅ……」
「あらどうしたの? そんなふくれっ面してぇ」
「ご自分の胸に手を当てて考えてみてはどうですか?」
「え? うーん……。気持ち良くしてあげ足りなかったかしらぁ?」
「ちがいます!」
 笑いながら言う中尉は、もちろん全て分かって言っているのでしょう。
 私のほうも、別に本当に気分を害しているわけではありません。中尉がどんな人物かは大体
分かりましたし、理解してしまえば別に立腹するようなことでもないからです。
 しかしあまりに一方的に弄ばれたようでちょっと悔しかったので、少し怒ったポーズを取らずには
いられないのでした。
 一息ついたらお湯から上がり、体を乾かして艦内服を身につけます。私の足腰はいまだに
脱力しており、どうもよたよたとした足取りになってしまいます。
「あはは、ごめんねぇ。送っていくわよ。山崎大尉たちの家よね?」
「はい。責任とって下さいね」
「ごめんごめ……」
 先に立って更衣室から踏み出したベアトリス中尉の台詞が、不自然に途切れます。後ろから
見ても、中尉が硬直しているのが分かります。
 私は既視感(デジャブ)を覚えながら、中尉の肩口から前を覗きました。
「……お姉さま」
 そこに居たのは、私の予想通りの人物でした。青い瞳に涙が盛り上がり、今にも溢れそうに
なっているのがはっきりと見えます。
「あ、あら、アリスもお風呂かしらぁ?」
 中尉が何気ない風を装ってアリスに声をかけますが、その声には引きつった響きがあります。
おそらくは冷や汗の一つもかいているのでしょう。
「お姉さまの――馬鹿あっ!」
 アリスは艦内通路に響き渡る声で怒鳴ると、きびすを返して駆けていってしまいました。
「ちょっ、アリスっ、待って! ごめんカナミ! 一人で帰って!」
 振り向いて私にそう言うと、ベアトリス中尉はアリスを追いかけて走り出します。
「ちょっ、ちょっと中尉!」
 私の声を無視して、中尉はアリスを追って走り去ってしまいました。再び『なんだかなあ』と思って
溜息をつきながら、私はここからどうやって帰ったものかと頭を悩ませました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

サウナエッチ編終了〜。

>>199
痴女じゃないんです、ちょっと見境がないだけなんです。><

>>200
ベアトリス中尉の最大の武器ですw

壁|ノシ ソレデハ

203 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 00:11:13.34 ID:e3X5emL6
予想通りの修羅場(笑
つC

204 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 16:09:19.13 ID:OO9jbu1O
続きにwktk

205 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 21:00:04.82 ID:kJz+SF8q
むくれるカナミかわいい
そんで足腰抜けちゃうカナミはもっとかわいい

206 名前:名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 13:44:06.13 ID:/Um2GhHD
なぜか女はふたなりしかいないとある秘境の村には
男が生まれた場合シーメールにする薬を飲ませる掟があるため
結果見た目男が0になってしまったという電波が飛んできてしまった

207 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 10:41:27.68 ID:Hdl3Bdz7
よし、その調子でもっとアンテナの感度を上げるんだ。

208 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 12:47:11.33 ID:DBd3DC4D
15歳の誕生日には成人の儀として
村の皆の面前で親といれあいっこすることによって
晴れて大人として認められるという儀式とか

209 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 14:52:46.59 ID:oQWfN8P5
みんなの前で親と羞恥プレイという恥辱に耐えきってこそ大人として認められる訳か・・・・

210 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 22:32:41.66 ID:dDf/DU/4
で、そのままカップルになっちゃう親子多数

211 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 23:48:49.22 ID:Jvrl3nt6
BLUEさんの書き込みがないのは忍法帳とやらの影響なのか?

212 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/04(水) 13:28:03.76 ID:x3ehEciZ
壁|・) ゴメンナサイ

単に余裕がなかったのとGWで遊んでるだけです。(^^;
和解編をちょっとずつ書いてますので来週あたりまでお待ちくださいです。

壁|ノシ

213 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 23:07:22.61 ID:t3VW3N5x
安心の巻

214 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 13:17:37.80 ID:Nsh0ShkD
無心の巻

215 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/08(日) 02:21:34.65 ID:w/waguD8
壁|・_・)ノ ハーイ

次のシーンへの導入部なので今回はエチ無しです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「先日の試験の結果の解析が終わりました」
 昂さんが私たちにそう告げたのは、私がサウナでベアトリス中尉に抱かれた翌日のことでした。
少佐の個人ラボに集められたケネス司令と第一小隊の面々、私とケイさんは、昂さんの説明に
聞き入ります。
「かいつまんで説明しますと、小隊間通信のノイズの原因は、アリス少尉とカナミ少尉、あなた
たちの間の相性問題です」
「は? アリス少尉と私、ですか?」
 私は最初、昂さんのその説明の意味が良く分かりませんでした。親機によって直結されている
ケイさんと相性問題がある、というのなら素直に納得できたのですが。
「はい。簡単に言うとアリス少尉があなたを拒んでいるために、親機に直結しているアリス少尉の
拒絶思考がノイズになって情報回線に乗ってしまっているという事です」
 そう説明されて、私は思わずアリスの顔を見てしまいました。
 私の視線に気付いたアリスは、私をひとにらみすると顔をそむけます。その仕草に、私はアリスが
いまだにベアトリス中尉と私のことに立腹していることを理解しました。
「というわけで、今日からしばらく、ベアトリス中尉、アリス少尉、山崎大尉、カナミ少尉の四名には
共同生活をしてもらいます」
「……は?」
「一緒に寝起きをして、協調心を養ってください。小隊長二人は保護者兼監督責任者です」
 こうして私たち四人の、四人部屋での共同生活が始まったのでした。

                              ●

 《天城》の艦載機格納庫には四個小隊分の搭載容量があり、搭乗員用居住区も正規の四個
小隊分の居住容積があります。すなわち、四機×四個小隊×二クルー分の合計32人分です。
 しかし901には現在稼動機が六機しかなく、登場配置に専任搭乗員制を取っているため搭乗員も
六人しか居ません。このため、ハンガーの半分は機材倉庫代わりに使われ、居住区もラボや実験
施設のスペースで半分が埋め尽くされています。
 それでも、宇宙艦としては贅沢なことに未使用の気密スペースがかなり余っています。私たち
四人のために用意されたのは、そうした部屋の一つでした。
 壁面収納式のベッドが四つと簡易リビングセット、私物用ロッカーとデスクという構成は、
《サラトガ》の搭乗員居住区画の小隊用居室と同じ物です。
 これからしばらくこの部屋で共同生活をして、私とアリスの協調性問題の変化とサイコミュ
リンクへの影響の相関関係を計測する、というのが私たちの新しい任務でした。

                              ●

 初日の試験は、私とアリスの二人だけで親機同士での接続を行うというものでした。つまり、私と
ケイさんの二人で行っていた試験と同じ内容です。
 この試験の結果が散々だったことで、私にも昂さんの説明が納得できました。
 ケイさんと同じ試験を行ったときと違い、私とアリスの間ではまともな情報連結が成立しません。
そして直結したことでよりはっきりと伝わるようになったノイズからは、アリスの私に対する拒絶の
意思がはっきりと伝わります。これを何とかしないといけないのかと思うと、私は前途の多難さに
軽いめまいを覚えてしまいました。

216 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/08(日) 02:23:07.31 ID:w/waguD8
 その日の夜、ケイさんが私たち全員を一緒のお風呂に誘います。
「やっぱり親睦を深めるっていったらこれよねぇ」
 浴槽に浸かったベアトリス中尉ののんびりした声がバスルームにこだましました。
 中尉の隣にはアリスがぴったりと張り付き、私と中尉の接近を防いでいます。絶対防衛線を守る
守備兵のような雰囲気に、私は少々気圧されてしまいました。
「ねえアリス、そんなにくっつかれると、ちょっと動きにくいんだけどぉ……」
「お姉さまはしっかり固定しておかないとふらふら流れて行っちゃいますから」
「私は風船か何かかしらぁ……」
 アリスの声音は、さながら炎を封じ込めた氷柱といった迫力です。
 このときバスルームでは私たちのほかに数人の整備兵や技官が入浴していたのですが、誰も
浴槽に近寄ってこようとしません。みんなシャワーだけを浴びるとそそくさと退出していってしまい
ました。
「これは周りの迷惑かしら」
 ケイさんが苦笑します。笑える話ではないと思いましたが、迷惑であるということ自体には私も
同意せざるを得ませんでした。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2chでinfowebが規制されたのでこっちもダメかと思ったらPINKは別だったので助かりました。

壁|ノシ ソレデハ

217 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/08(日) 22:22:45.63 ID:eJqFKLX/
続き北!

218 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/09(月) 19:24:05.32 ID:V3kG8MrH
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 結局お風呂を少し早めに切り上げて、私たちは居室に戻りました。消灯時間まではまだ二時間
ほどあります。
 こういった自由時間には、普通は本を読んだりビデオを見たり、進級試験のための勉強をしたり、
あるいは手紙を読んだり書いたりといった事をするものです。
 しかし……。
「ねえアリス、いいでしょぉ?」
「お姉さま、見られてます……」
 ベアトリス中尉が、私とケイさんの見ている前でアリスをベッドの押し倒しています。
 その手が優しくアリスの乳房を撫で擦り、アンダーシャツの上から尖った乳首を指の腹で転がして
いるのが見えます。
「いいじゃなぁい。私が本当に好きなのはアリスだけって事を、たっぷり教えてあげるのよぉ」
「そんな事言ってごまかそうとしたって――」
 アリスの台詞を、ベアトリス中尉のキスがさえぎりました。密着した唇の中でもごもごと動きがあり、
ベアトリス中尉の舌がアリスの口腔内を責めている様子がうかがえます。その様子に私は、先日の
サウナでのキスを思い出してしまいました。
「ぷあっ。じゃあこう考えたらぁ? アリスがどんなに私のことを好きか、きっちり見せ付けてあげるのよぉ」
「んっ、ごくっ――ふぁい、お姉さまぁ……」
 口の中にたまった物を飲み干したアリスが、中尉の言葉にとろけてしまった声で答えます。先ほど
までの尖った雰囲気はかけらも見えない甘えた声音に、私は少々面食らってしまいました。二人は
そんな私とケイさんを無視して、再びディープキスをして唾液を交換します。
 キスで唇を責めながら、中尉の手はアリスのアンダーシャツの下に潜り込んでいきます。私より
控えめな(多分カップサイズで言うとBぐらいの)アリスの乳房を柔らかく揉みながら、乳首を指先で
突付いているようです。
 アリスの両腕は中尉の首と背に回され、しっかりと掴まえています。片足も中尉の足に絡みつかせて
いるその様子は、何がなんでも逃げられないように必死にしがみついているという風情でした。
 一方中尉は、アリスの口を口で、胸を手で責めながら、さらにおちんちんをも自分のおちんちんで
責めています。二人の固くなったおちんちんが、アンダーウェア越しにこすりあわされ、先端から
溢れた液が透明な染みを作り、二人の下着を汚していました。
「んっ、お姉さっ、ぷあっ、お姉さま、んむっ、お姉さまぁっ……」
 全身を責められながらアリスがベアトリス中尉を呼び続けます。その様子には、なにか単なる
恋愛感情以上のものがあるように私には感じられました。
「ふふっ、アリスのおちんちん、すっごく固くなってるわぁ」
「お姉さまの、んっ、おちんちんも、はんっ、凄く固くて、熱いです……」
「だって、大好きなアリスとこうやって抱き合ってるんだもの」
「それ、本当、ですか……?」
「本当よぉ。私のおちんちん、アリスに種付けしたくてしたくて、どうしようもなくなってるのよぉ」
 ベアトリス中尉はアリスの胸から手を放すと、アリスの片手を掴んで自分のショーツの中に導きました。
「ほぉら、分かるでしょぉ。私のおちんちんが、どんなになってるかぁ……」
「す、凄く熱くて硬くて、先走りがたくさん……」
「アリスとセックスしたくて、こんなになっちゃったのよぉ」
「でも、お姉さま、昨日あの子と……」
「カナミとはちょっとした遊び、私が本当に好きなのはアリスだけよぉ」
「本当? 本当にお姉さまは私のこと、好きでいてくれるんですか?」
「本当の本当、絶対の本当よぉ」
 ベアトリス中尉がアリスの目をじっと見ながら言います。
「お姉さま、嬉しいです……」
 アリスが目尻から涙を溢れさせながら言いました。アリスは泣き笑いをしながら、ベアトリス中尉に
抱きついています。

219 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/09(月) 19:24:54.71 ID:V3kG8MrH

「どうぞ、お姉さま……」
 うつ伏せに姿勢を変えたアリスが、お尻を上げてショーツをおろしながら言いました。
「私のお尻、お姉さまのおちんちんでお好きなだけ犯してください……」
「いい子ねぇ、アリス……」
 ベアトリス中尉がアリスの背後からのしかかりながら、耳元に囁いています。中尉の大きな
おちんちんの先端がお尻の入り口に押し当てられると、アリスのおちんちんがびくんと跳ねるのが
見えました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さらに続きます。

>>217
キマシタヨー

壁|ノシ ソレデハ

220 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 23:16:40.84 ID:CqGA5j3r
挿入時の、おちんちんがびくんと跳ねる、ってとこがイイ!
つか未来では混浴はあたりまえなのか!?

221 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/10(火) 00:36:06.02 ID:+0iBktgv
>>220
みんな♂

222 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/10(火) 01:29:20.97 ID:5/klA3pA
外見じゃなくて♂で判断するのか…

223 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/11(水) 13:00:00.30 ID:wPAelE6G
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あっ、あっ、あんっ!」
 ベアトリス中尉のおちんちんがずぶずぶとアリスの中に入っていきます。一息ごとに嬌声を上げ
ながら、アリスのお尻がそれを迎え入れました。
「お姉さま、お姉さま、お姉さまぁっ!」
 中尉の太いおちんちんに貫かれて、しかしアリスの声には苦痛の気配は微塵もありません。その
声から聞き取れるのは、純粋な喜びの感情だけでした。
「んっ、アリスのここ、とっても熱くて、私のを、締め付けてくるわぁ」
「お姉さまのおちんちん、気持ちいいです、気持ちよすぎて私のお尻、溶けちゃいそうですっ!」
「うふふ、嬉しい事言ってくれるわねぇ。じゃあもっともっと気持ち良くしてあげないとねぇ」
 ベアトリス中尉はそう言うと、ゆっくりと腰を使い始めました。
「あっ、ふあ、はあっ……」
 おちんちんがお尻から抜け出てゆくのにあわせて、アリスが空気の抜けるような声を上げます。
「あ、あっ、あぁっ……」
 おちんちんが押し入っていくと、今度は押し潰されているような喘ぎ声です。
 一往復毎に徐々に中尉の腰の動きが速くなり、やがて激しい往復動作になります。その一突き
事にアリスは悶え、甘い悲鳴を上げていました。
「あっ、お姉様っ、ふあっ、私もう、ひんっ、もう駄目っ、あんっ、いっちゃい、ひあっ、いっちゃいますっ、
んくっ、いっちゃいますっ!」
「んっ、私ももう、限界よ、一緒に、ね、アリス」
「はいっ、お姉様っ、ふあっ、一緒、にっ……!」
 アリスがそういった次の瞬間、奥まで挿入していたベアトリス中尉の腰の動きが止まりました。
次の瞬間二人の腰がびくん、びくんと震え、同時に絶頂に達していることが分かります。
 はあはあと荒い息をつきながらしばらくじっとしていた二人ですが、やがてベアトリス中尉が
アリスの背中にのしかかるようにして顔を寄せます。アリスも体をひねると、中尉の唇を自らの唇で
受け止めました。
 後背位で挿入したまま、ふたりは口付けをかわしつづけます。その口付けは先ほどのように
快楽をむさぼる激しい物ではなく、ただ、お互いの存在を確かめ合うための物のようでした。

                              ●

「……アリスは、どうしてあんなに中尉のことを?」
 私は隣のベッドのケイさんに尋ねかけました。
 対角配置で四つあるベッドのうち一つに、アリスと中尉は一緒に横になっています。私とケイさんは
そのベッドとは反対側の壁沿いにある二つのベッドを使用しています。アリスたちを起こさないように、
私たちは声をひそめました。
「アリスもね、あなたと同じでトラウマ回復のために預けられてきたの」
「はい」
「アリスのトラウマっていうのはあなたと違ってね、戦闘ストレス起因のものじゃなくて、対人ストレス
性だったのよ」
「対人性、ですか?」
「ええ。アリスが配備になった小隊に人間至上主義者がいて、クローン人間なんか認めない、って
言ってね。もちろん軍はそんな言い分を認めなくて一緒の任務につくことになったわけだけど」
「はい……」
「当然サイコミュリンクのリンク率はめちゃくちゃ。それでまたトラブルになって、アリスはとうとう対人
コミュニケーション障害に陥っちゃったの」
「……」
「その時私は第一小隊長で、ベアトリス中尉は二番機だったんだけど、預けられてきたアリスを、
まあ最初は軽い気持ちで、口説き落としてベッドインしたんだけど」
「……まさか」
「そう。アリスがベアトリスに本気になっちゃってね。これはもう、一般部隊に配属は無理ってことに
なって、アリスは901に正式に配属ってことになったのよ」
「いいんでしょうか……」
「まあ、ちょうどその頃いろいろ立て込んでて、小隊をもうひとつ増設しようかって話になってたから、
ちょうどいいかなってことで、私が小隊長で第二小隊を立ち上げたのよ。といってもあなたが来る
までは、私だけだったんだけどね」

224 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/11(水) 13:03:21.93 ID:wPAelE6G
 ケイさんの説明で、私はいろいろなことを納得しました。
 アリスが私に敵意を向けるのも、いわば無意識の防衛行動の一種なのでしょう。そう理解すると、
彼女に感じていた戸惑いも消えます。
「……ベアトリス中尉のほうは、どうなんでしょう? 私も口説かれたんですが……」
「あの子のあれは病気だからねえ。ただ、それとは別にアリスの事は大事にはしてるわよ。しょっちゅう
怒らせてはいるけどね」
 確かに先ほどの二人の様子を見ていると、先日サウナで私を抱いた時とアリスに対する時とでは、
ベアトリス中尉の態度は違っています。私相手のときはあくまで遊びといった雰囲気でしたが、
アリスを相手にするときにはそれとは違う真摯な雰囲気が感じられました。
「さ、明日も実験よ。あなたももう寝なさい」
「はい。おやすみなさい、ケイさん」
「はい、おやすみ」
 目を閉じて眠ろうとしながらも、私はアリスとベアトリス中尉のことを考えるのを止められませんでした。
 私は今まで、特定の誰かを愛したということはありません。私たち《エンジェル》は不特定多数の
男性を相手にする物だと思っていたので、そもそもそういうことを考えたことがなかったからです。
 でも、もしも私たちにも誰かを愛するということが許されるなら……。
 ケイさんと昂さんの愛し合う姿や、先ほどのアリスとベアトリス中尉の姿を思い出すと、誰かを
愛するということがとても素敵なことに思えてきます。浮気性に困らされながらもベアトリス中尉の
ことを愛することが出来るアリスに、私は羨望の念を禁じえませんでした。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。

>>220
221さんの言うとおり、全員♂なので混浴ではないのです。
まあこの話の宇宙軍の戦闘艦には女性用設備が全然無いのですが。

>>222
書類の上では全員生物学的男性なのです。

壁|ノシ デハマタ

225 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/12(木) 04:02:20.55 ID:1O3mDpK7
挿入したままのキスっていいよね

226 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 03:45:25.31 ID:C3sNdtiN
愛する人って男なのかシーメールなのか

227 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/13(金) 19:23:05.09 ID:6+vX4QgA
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 本日の実験の内容は昨日と同じ、すなわち、私とアリスの機体を親機、ケイさんとベアトリス
中尉の機体を子機としたリンクテストです。
 昨日のテストでは、私とアリスがまともにリンクできなかったためにリンクネットワーク間の接続が
成立しなかったのですが、今日は一転して良好なリンクが確立されています。機能の不調が嘘の
ようにテストはスムーズに進み、今日のメニューは想定の時間内に完全に消化されることになりました。
「〜〜〜♪」
 《天城》へ帰艦中、どこからか聞こえてくるメロディーが耳に入り、私は首をかしげると全ての音声
通信ラインをチェックしました。
「アリス、聞こえてるわよぉ」
 ベアトリス中尉の声が小隊内通信回線から聞こえます。その言葉に、私は鼻歌を歌っていたのが
アリスだったと気づきました。
 帰艦後のデブリーフィングでは昂さんが、昨日とは違う意味で頭を抱えています。
「メンタルの影響がこうも大きいとは……。これは現在の小隊リンク以上にデリケートな運用になる
かもしれませんね」
 デブリーフィング終了後、ケイさんとベアトリス中尉が会議のために呼び出され、私とアリスは
休息待機を言い渡されました。
「長引きそうだから、食事は二人でお願いね。消灯時間になったら夜更かししないで寝るのよ」
「二人とも、喧嘩なんかしないで仲良くねぇ」
「はい」
「はい、お母様、お姉様」
 留守番をする子供への注意の様な事をケイさんとベアトリス中尉は私たちに言います。私は一応
素直に返事をしつつも、『喧嘩の原因はベアトリスさんのせいなんじゃ……』と内心思ってしまうのを
抑え切れませんでした。

                              ●

 夕食を食べ終わった私とアリスは、二人で連れ立ってお風呂に入りました。シャワーを浴びて
浴槽に浸かろうとする私を、アリスが遠慮がちに呼び止めます。
「ねえ、カナミ、一緒にサウナ、どうかな」
「え? うん、いいよ」
 アリスから私を誘ってくれたことに、私は内心嬉しくなります。私たちは姉妹(兄弟?)のようなもの
ですから、やはり仲良く出来るのは嬉しい物です。
 私は生まれてからずっと《サラトガ》に乗り組みでした。《サラトガ》は護衛用軽空母なので、乗り
組んでいる艦載機部隊は一個小隊四機、予備クルー無しの四人だけです。ですから自分以外の
《エンジェル》とこんなに長く一緒に居るのは初めての経験でした。初めて一緒に過ごす姉妹と
仲良くしたいと思うのは、当然の気持ちだと思います。
 アリスの後を追ってサウナルームに入りながら、私はどこかうきうきした気分でした。
 サウナルームの中では、ベンチに並んで座って汗をかきながら、私はちらちらとアリスのほうを
見ました。
 血行が促進されてピンクに染まった肌が汗に濡れて艶かしいつやを帯びています。頭に巻いた
タオルからこぼれた金髪が首筋や肩に張り付き、それがなんだかとても色っぽく見えます。控えめな
乳房を飾る乳首は綺麗な桜色で、健康的な色気を放っているようです。
 不意にアリスが私と目を合わせます。盗み見をしていたのが見つかったのかと思い、私の心臓が
跳ね上がりました。
「ねえ、カナミ」
「え、なっ、何、アリス?」
 私の反応に、アリスがきょとんとした表情を返します。
「?――あのね、私、あなたに謝りたいと思って」
「え?」
 アリスが綺麗な青い瞳で私を見つめながら言葉を続けます。
「あのね、あなたとお姉さまのこと……」
「あ、うん、ごめんなさい……」
「ううん、謝らないで。あなたが悪いんじゃないって分かってるから……」

228 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/13(金) 19:25:08.29 ID:6+vX4QgA
 ベアトリス中尉の方が私に手を出してきた事を理解していること、そしてそれが毎度のことである
ことなどを、アリスは私に告げました。
「それで、ああやって怒ると、お姉さまがその後私に優しくしてくれるから……」
 それを聞いて私は、なんだか真面目に心配していたのが損をしたような気になりました。早い話が、
仲直りすることを前提にした痴話喧嘩と言う訳です。
「心配させちゃって、本当にごめんなさい」
 アリスはぺこりと頭を下げました。上目遣いで、心配そうに私の顔色をうかがっています。
「あ、いやいや、ぜんぜん気にしてないから、アリスも気にしないで」
「ほんと? ありがとう!」
 私の言葉に、アリスが満面の笑みを浮かべます。
「優しいのね。カナミ、大好き!」
 大好き、と言われて――私の心臓はまたも大きく跳ねました。動悸はなかなか治まらず、私の
耳には自分の心臓の音が響きます。
「……? どうしたの?」
「え? あ、ううん、なんでもないよ!」
「そう? あ、もしかしてのぼせた?」
 アリスは私に体を寄せ、下から見上げるようにして私の顔を覗き込みます。青い瞳を覗き返し
ながら、私は心臓の音がどんどん大きくなっていくのを感じていました。
「あ……。カナミ、これ……」
 アリスが何かに気付きます。アリスの視線を追って私も視線を落とし――自分のおちんちんが
すっかりかたくなって立ち上がっていることに、私は今更ながら気がつきました。
「カナミ、もしかしてそろそろ……?」
「あ、うん……」
 前回のセックスからまだ二日しかたっていませんが、昨晩のアリスとベアトリス中尉の行為を
見たせいか、私の性的欲求は早くも危険水位まで蓄積されていたようです。
「……ね、ねえ、カナミは、エンジェル同士でした事ってある?」
「……ううん、無い。ケイさんとだけ……」
「私も、お母様としか経験無いんだけど――カナミ、私でいい?」
「え? い、いいの?」
「うん……。カナミが私でよければ……」
 そわそわと見つめあったり視線をそらしたりする私たちの頬が真っ赤なのは、決してサウナの
せいだけではありませんでした。
 私たちは連れ立ってサウナを出ると、汗を洗い流すのもそこそこに部屋に戻りました。繋いだ
手からは、アリスの体温が伝わってきました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回は姉妹(?)エッチです。

>>225
幸せ気分いっぱいです。

>>226
多分どっちもありなのではないかと。

壁|ノシ ソレデハ

229 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 18:58:46.41 ID:R2e/IhD2
GJな展開

あとさ、このスレ的にはシーメールが純男に挿入する展開は有りなの?

230 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 01:13:18.82 ID:rt1ljz1k
エンジェルだけの部隊創設も近い?

231 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 10:39:31.31 ID:jXTXdVV5
男たちがこぞって軍隊に入ってエンジェルとしかエッチしなくなるので、女たちが軍隊に入ろうとする逆転現象。
やがて男と女の間にエンジェルという性別が出来て人権を得る。

232 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/16(月) 19:57:14.53 ID:VAVmMKuM
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「カナミのおっぱい、綺麗だね……」
 全裸でベッドに横たわる私の胸を見てアリスが言いました。じっと見られて羞恥心を煽られた私は、
両手で抱えるようにして胸を隠して視線をそらします。
「やだ、あんまり見ないで……」
「どうして? 恥ずかしがらなくてもいいのに」
 アリスの手が私の腕を掴み、そっと乳房から引き剥がします。乳房とその先端で固く尖る頂を
見られて、私の鼓動は先ほどとは違う理由で早くなりました。
「なんだか美味しそう……」
 ぺろり、とアリスが私の乳首を舐めます。両手をベッドに押さえつけられた私には、それを回避する
術はありませんでした。
「はあっ……」
 アリスの舌が触れた部分から、電撃のような刺激が感じられます。敏感な胸の先端から広がった
それが、神経を伝わって全身に伝わっていきました。
「うふふ……」
 ぺちゃぺちゃと濡れた音を立てて、アリスの舌は私の胸を執拗に責めたてます。絶え間ない刺激に、
私は胸だけで絶頂してしまいそうでした。
「アリス、どこで、こんなの……」
「お姉さまが時々してくれるの。とっても気持ちいいから、カナミも気持ち良くなってくれるかなって……」
 そう言われて、私はサウナルームでのベアトリス中尉とのキスの事を思い出しました。口を使った
責めは、中尉の得意技なのかもしれません。
「あ、カナミのおちんちん、こんなになってる……」
 いつのまにかアリスは私の手を放し、その顔を私の腰に寄せていました。
「すごい、こんなに溢れてる……」
 アリスの指先が先端をくすぐり、溢れ出している透明な液体を弄びます。先端から拡がって腰を
襲う刺激に、私は腰を振るようにして耐えました。
「やっ、アリス、そんなにしたら出ちゃう……」
「あら、カナミったら、早いのね」
 アリスの言葉に顔が熱くなるのと同時に、ぞくぞくとした快感が湧き起こるのが感じられます。
先日ケイさんに言葉で責められて時にも思ったのですが、もしかしたら私には被虐趣味でも
あるのかもしれません。
「んっ、ごめんなさい……」
「うふふ、カナミのおちんちんはこれを我慢できるかしら……」
 ぺろり。
 アリスは楽しそうに笑うと、私のおちんちんに舌を這わせてきました。
「ひゃあんっ!」
 指とは違う、熱くて柔らかくて、ねっとりと湿ってちょっとざらついた感触――その刺激に私は、
悲鳴とも嬌声とも付かない声を上げました。
「やっ、お願いアリス、もう少しそっとっ!」
「……うふふっ」
 ぺろぺろ、ちゅっ、くちゅっ……。
 アリスは私の懇願を無視して、いえ、むしろそれ故にか、私のおちんちんを激しく責めたてます。
しかしその刺激は、私の限界を見切っているのか、絶頂をぎりぎりで回避し続ける絶妙な物でした。
「あっ、ふあっ、あんっ、ああっ……」
「……ぷあっ。どうしたの、カナミ、そんな声だして」
 手足を拘束されているわけでもないのに、私は抵抗も出来ずにアリスにいいように嬲られます。
しかしその責めは甘美な快感であり、逃げようという気などまったく起こさせない物です。そして、
いいように体を弄ばれているという状況自体が、私に未知の快感を与えてくれます。
「お、おねがい、もうやめて……」
「あら、私の口じゃ気持ち良くなかった? 残念、じゃあもう今夜は止めにしましょうか」
「ち、ちがっ――」
「えー? なにがちがうのかしら? はっきり言ってくれないと分からないよ」

233 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/16(月) 20:02:46.19 ID:VAVmMKuM
「……お、おちんちん、いかせてください……」
「……うふふ、カナミったら本当にえっちなんだから」
 アリスはにこやかに笑いながら私を罵倒します。
「ねえカナミ、私のお口と、お尻と、どっちでいきたい……?」
「……お尻に……」
「えー? 聞こえない。もっと大きい声でお願い」
「お、お尻で、いかせて下さい!」
「ふーん、カナミは私のお尻に精液注ぎ込みたいんだ? そのはしたないおちんちんで、私の
お尻を犯したいのね」
 アリスの台詞に、私は返答することが出来ませんでした。指摘された内容のあまりの恥ずかしさに、
頭のてっぺんまで血が上ったように感じられます。
「いいよ……」
 アリスはベッドに上がると私の腰をまたぎ、お尻の入り口に私のおちんちんの先端をあてがいました。
後はそのまま腰を落とせば、私のおちんちんがアリスを刺し貫くという体勢です。
「私のお尻で、カナミの精液搾り取ってあげるね……」


                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>229
ドモー

>>230
実験部隊としてはありかも?

>>231
1世紀ぐらいたったらそうなるかも。
でも下手したら男+エンジェル陣営と女+奴隷男陣営に人類が二分されたりして…。

壁|ノシ ソレデハ

234 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 06:33:07.73 ID:JL27Pb7t
>でも下手したら男+エンジェル陣営と女+奴隷男陣営に人類が二分されたりして…。
後のゼントランとメルトランである

235 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 22:57:34.17 ID:933pk4Ic
>234
バーサーカー「狙い通り」

236 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/19(木) 01:37:01.18 ID:dn5cM5MH
目的wwwwwwwwww

237 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/20(金) 13:14:43.59 ID:Urc2o4cN
ちんぽのついてない女なんか女じゃねーだろJK……

BLUEさん毎度GJです。
ベアトリス中尉のおっきいナニで突いたり衝かれたりしたいです。

238 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/20(金) 20:23:39.26 ID:XeFGtBPA
つまんね
いい加減飽きた

239 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 06:48:58.74 ID:7Dsncbub
>>238
さよなら

240 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/23(月) 01:01:38.39 ID:zAWkIPcp
>>238
ならなぜまだここにいる

241 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/23(月) 01:25:56.17 ID:ksHLgm/7
青い人とその信者のスレになって新規の人が入ってこないのはどうかと思う

242 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/23(月) 04:45:28.41 ID:oB0HNvxj
そういうなら>>241がまず話を書くべきだろ・・・
ニューハーフのエロパロなんてニッチもニッチなんだから
青の人が書いてるから新規が入ってこないというよりも物書きの嗜好にひっかかりづらいって理由のほうがでかすぎだから
青の人がいなくなったらこのまま過疎るスレだとおもうからこのスレの状況がいやなら言い出しっぺがなんか書くべきじゃね?

ちんこつけたいって理由なら単なる女装やらふたなりがいるわけだしわざわざニューハーフのエロパロ書こうと思わないんだろ普通


243 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/23(月) 23:49:26.59 ID:tEUmnN93
壁|・_・)ノ ハーイ

なんか書き込みづらい流れに。
でも書いちゃう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 次の瞬間、アリスは一気に腰を落としておちんちんをお尻に飲み込みました。
「んっ、はあっ、カナミのおちんちん、すごく熱い……」
「アリスの中も、熱くて、私のおちんちん、溶けちゃいそう……」
 私の上に座り込んで、アリスはとても気持ちよさそうに喘いでいます。快感が押さえ切れないのか、
腰が軽くうねるように動いているのがおちんちんを通じて伝わってきます。
 一方私のほうはといえば、焦らしに焦らされたおちんちんがアリスを突き上げようとするのを
押さえ込もうと必死でした。もしちょっとでも気を抜いたら、腰が勝手に跳ね上がってしまいそうでした。
「じゃあ、動くね……」
「あっ、ちょっと待って!」
 私の制止を無視してアリスが腰を使い始めます。熱い肉でおちんちんをこすり上げられる感触に、
私は腰に電気でも流されたような快感を感じました。
 私は他人の中に挿入するという体験はまだ二度目です。今まで唯一の体験は、先日ケイさんを
相手に初めてを失ったときでした。
 今アリスのお尻に挿入して感じている感覚は、先日のそれとはまた違う物でした。
 私の上に跨って、私のものをくわえ込んでアリスが腰を振っています。そのおちんちんはぴんと
立ち上がり、先端から透明な粘液を溢れさせています。目を閉じてうつぶせた顔は真っ赤に上気し、
体を貫く快感に溺れています。
 その姿を見て自分が貫かれている時もきっとこんななのだろうと思うと、恥ずかしさがこみ上げて
きます。と同時に、今アリスが感じているであろう快感が想像され、もっともっと私のおちんちんで
気持ち良くなって欲しいという気持ちも沸き起こります。
 その気持ちに突き動かされ、私は右手でアリスのおちんちんをそっと握りました。
「ひゃんっ!?」
 アリスの腰が動きを止め、私の腰の上に座り込みます。私はアリスのおちんちんを緩やかに
しごきながら、親指の腹で先端を撫でるようにマッサージします。
「あんっ、カナミっ、ちょっと待ってっ!」
「駄ぁ目。さっき私が待ってって言った時、待ってくれなかったでしょ」
 私は口と同時に手も動かし、喋りながらもアリスのおちんちんの先端を緩やかに責めます。
 アリスの腰がびくびくと震え、それに同期するようにお尻がぎゅっと締まります。腰の動きに連れて
私のおちんちんも内壁のあちこちにあたり、その度に違う快感がお互いにもたらされます。
 そうやってしばらくして、私は不思議なことに気がつきました。
「あれ……?」
「んっ、どうしたの、カナミ……?」
 私の手の動きが途絶えたためか、少し余裕を取り戻したアリスが尋ねます。
「え、うん、なんだか、お尻のほうにも入れられてるみたいな……」
「……あ、もしかして、カナミは知らないんだね。あのね――」
 そう言って、アリスは丁寧に説明してくれます。
 私たちエンジェルは深層意識のレベルで記憶を共有しています。通常共有されているのは知識
記憶のレベルなので、特定の個人の個人的な経験などは分かりませんが、誰かが学習し、身に
付けた知識は連想・想起トリガーさえあれば取り出すことが出来ます。この記憶プールのために
エンジェルは全員連合の主要共通言語は会話読解出来ますし、戦闘の記憶も共有しているので
誰かが遭遇した新型バーサーカーに即座に対応できたりもします。
 そしてここからは私が知らなかったことなのですが、ごく近く――といっても物理的な距離ではなく、
お互いの存在認知において――で強くお互いのことを感じた場合に、きわめて表層に近いレベルで
の知覚・認識共有が発生することがあると言うのです。
「――だからね、今私とあなたは、お互いに感じることも考えることもつながってるの」
 そう言って、アリスは自分の乳首を軽くつねりあげました。
「ふあっ!?」
 それと同時に、私の胸にも甘い刺激が走ります。
「分かった?」
「うん……」
 改めてアリスのことを強く意識してみると、おぼろげながらその思考が読み取れます。もっともその
八割方はおちんちんとお尻からの快感に占められていましたが――これは今の私も同じ事でした。
私もアリスも、残り二割だけの理性で会話をしている状態です。

244 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/23(月) 23:51:08.83 ID:tEUmnN93
 再びアリスが腰を使い始めると、今度ははっきりと挿入されている感覚が伝わってきました。
私のおちんちんをアリスがどう感じているかがわかります。その感覚を頼りに、私は微妙に腰を
ずらしてアリスの一番感じる部分を刺激するようにしてみました。
「あっ、ふあぁ……」
 アリスがとろけた吐息を漏らします。その快感が感覚共有を通じてフィードバックされ、私にも
お尻の中をつつかれる快感がもたらされます。
 それから後は、感覚のフィードバックループによる快感の無限増幅でした。
 アリスのお尻が私のおちんちんを締め付け、その快感がアリスにフィードバックすると痙攣した
お尻が再び私のおちんちんを締め付け……。アリスがお尻で感じている快感が私にフィードバック
すると私のおちんちんがびくんと跳ね上がり、それがアリスに伝わると再びアリスのお尻が快感に
震えるという具合です。
 さらにはお互いの胸やうなじ、耳たぶやわきの下を舐めたり指先でなぞったりするたびに、同時に
悲鳴を上げながら快感にのたうつという有様です。
 そうやって一体どのくらいの時間がたったのか、とうとう私のおちんちんが限界を迎えます。
「「はっ、あんっ、ふあっ!」」
 二人同時に絶頂を迎え、私はアリスの中に自分の精を解き放ちました。同時にアリスも射精し、
私とアリスは射精の快感を二重に味わいます。さらには体内に熱い精液を注がれる感覚も同時に
味わい、私は挿入する方とされる方、両方の絶頂を同時に体験することになりました。
 あまりに強烈な快感の刺激を受けたせいか、眠りに落ちる瞬間のように意識が薄れていくのが
感じられます。頭の片隅で『あ、これはまずいかも』と考えつつも、私の意識は倒れてくるアリスを
抱きとめた直後にブラックアウトしてしまいました。

                              ●

「――ス、カナミ!」
 ゆさゆさと揺さぶられ、意識がゆっくりと覚醒していきます。なんだか重いな、というのが、覚醒した
直後に考えたことでした。
「あ、ケイさん、おはようござい――」
 起床の挨拶を言おうとして――全て言い終わらないうちに私は現在の状況を把握しました。
「まだ朝じゃないわよ。分かってると思うけど」
「はい……」
 ケイさんの言葉に答える私の声は、蚊の鳴くような小さな物でした。
 私は全裸でベッドに仰向けに横たわり、その上には同じく全裸のアリスがうつ伏せで覆い被さって
います。おちんちんはアリスのお尻からは抜け落ちていますが、まだ乾いていない精液の感触が
はっきりと感じられます。
 私たちが何をしていたのかは、まったくもって一目瞭然でした。
「うふふっ、仲良しさんで、結構なことねぇ」
 ベアトリス中尉が、ちょっと人の悪そうな笑いを浮かべながらいいます。
「あの、すみません、中尉」
「え、なにがぁ?」
「中尉とアリスは、恋人同士なんですよね? それなのに……」
「ああ、べつに気にしなくても。謝るようなことじゃないでしょぉ」
「はぁ……」
「それよりあなたたち、お風呂に入ってくるべきよぉ」
 アリスを抱き起こしながらベアトリス中尉は言いました。たしかに言われてみると、私とアリスの
体は汗と精液でどろどろです。
「う、せっかくお風呂入ったのに……」
「もう一度お風呂に入るべきね」
「す、すみません……」
 ケイさんにくすくすと笑いながら言われ、私は小さくなりながら謝りました。
「せっかくだから、みんなでお風呂にしましょうかぁ」
「いいわね」
 アリスを揺さぶって起こしながらベアトリス中尉が提案し、ケイさんもそれに賛同します。それを
見ながら私は、家族ってきっとこんな感じなんだろうな、と考えました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

245 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/05/24(火) 00:02:29.79 ID:zCO1dHuf
ニュータイプらしく共感能力で一つ。
SFネタムズカシス。


>>234-236
人類自滅じゃないですかー。やだー。><

>>237
ドモー

>>241
当スレは誰でもウェルカムなのですよー。

>>242
どこかのスレでは「自分で書けば?」って言ったら「それは書けるやつの傲慢だ」って
言われたとか……。

壁|ノシ ソレデハ

246 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 00:30:13.81 ID:7vCK7RaT
つC

>>245
>どこかのスレでは「自分で書けば?」って言ったら「それは書けるやつの傲慢だ」って
>言われたとか……。
読むだけメンバーが「飽きた」つって他の書き手を求めるのも「読み手の傲慢」のような気がする。
飽きたんなら何も言わずにNG指定すりゃいいものを。

247 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 00:43:40.03 ID:278BQt3G
>>242
書けたら書いてるよバカヤロー

ちなみに、青い人も読み手も批判してる訳じゃない。
ただ、閉鎖的な雰囲気が新規の人を入りにくくしてるんじゃないかと思ってレスしたまでだ
このスレの初期の頃のように、色々な作品が読みたいだけ

248 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 02:03:14.67 ID:dRzt0Roi
まあとりあえず、ブルーさんgj

あと、新しい人も来ればいいじゃない、とは言っておく

249 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 23:01:47.75 ID:9qqb9AwW
俺、どっちの言い分もわかる。

余所で幾つか書いた事はあるけど、ここだとどう書いていいのかわからない。
分からないは分からないなりに呟いた“着脱式”が今やこんな事(DNAを着脱)に。
あ、>231>235のバーサーカーの発言も俺。わりと本音に近いかも。


もうちょっとりぴどーとか何とか溜まったら、たぶん余所で何か始めるんじゃないかなぁ。

で、今青さんに投げるネタは“職種と触手のカンケイ”くらいしかありません。

250 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/26(木) 00:52:41.47 ID:IT1Gv35/
難しいネタだとは思う
だからこそ自由に書いてもいいんじゃないかな?
読み手が付くかは別として

251 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 14:18:24.10 ID:VU3IeCiA
エロは書けるが、心理描写がな。
「元男」とか、想像の外だし。

完全精神女の性転換済みは需要ないだろ?

252 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 16:30:07.24 ID:N1A9lJM3
完全に精神女になっててもちんこ残ってればいいんじゃないの?
後は個人の味付け次第かと

253 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 20:58:13.17 ID:0Knu2Fhu
>>251
ちんこと玉とおっぱいがあれば問題ないわ
むしろ完全に受け専になってくれるだろうから個人的には大歓迎

254 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 23:23:34.57 ID:dV6yyJJz
保守

255 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 22:33:15.23 ID:D2tElesY
キーラ・ナイトレイみたいなシーメールとSEXしたいね
突いたり突かれたり

256 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 23:16:42.60 ID:0xOzJBVE
浣腸はあり?

257 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 08:11:45.70 ID:+eYqME2y
無し
それはこっちだろ↓
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255107219/

258 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:06:16.36 ID:g+tPIiaH
シーメールだけ
男や男の娘は出ないんだ
他探します

259 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:04:55.25 ID:5wxM+8lx
ほしゅ

260 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 19:38:24.89 ID:AWyamwV9
ほっしゅ

261 名前: 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/06/29(水) 19:41:45.91 ID:HUbUqsFf
hosyu

262 名前:名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 11:26:04.30 ID:kQXk3a4g
ほしゅ

263 名前:名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 23:12:49.92 ID:LZEIqGkl
Blueさんは避難所で投稿を続けてる模様

264 名前: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2011/07/08(金) 06:39:16.52 ID:02l9tv4k
避難所ってどこ?

265 名前:名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 12:30:50.31 ID:Yt3eGXmM
>>264
人に訊く前に「スレタイ+避難所」でググれ

266 名前:名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 12:31:25.41 ID:khEQ/gQf
ほしゅ

267 名前:名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 19:20:03.01 ID:6q3Z3NSR
久しぶりに来たらスレが存亡の危機だった
唯一の生産者を追い出して需給が成り立つもんかね……

268 名前:名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 19:55:07.74 ID:o5OLWVRA
>>267
スレをよく読めよw
避難所とあるだろうがwwww

269 名前:名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:06:06.56 ID:gIfr9PR9
唯一の生産者を追い出してる奴がいるとするならば、それは運営に他ならない

270 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/07/28(木) 22:44:03.71 ID:4T4SLASR
壁|・_・) タダイマ

リセットされた忍法帖が何とかレベル上がったので帰ってきました。
ついでにAAでカットを入れてみるテスト。

-=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=-

 レバンス伍長にお尻を向けて床に四つん這いになり、首だけを後ろに向けて視線で促す。伍長は僕のお尻に手をかけ
ると、恐る恐るという感じでゆっくりとペニスを挿入してきた。
┌─────────────────────────────────┐「あっ、あっ、はあっ、ああ……」
│ _,.---=、___j_,::   ,. \ヽ_  ::r;:: !    |      } 」    !          .│ 伍長のペニスが少し進むたびに、
│´)r-'´ ̄   ヽ ̄ミ ̄´   ヽ〉`ー― |    厂 ̄`ー'´   ̄ヽ 〈           │僕は淫らがましい吐息を吐いた。と、
│し'         、   ヽ\   {{      !    {-   }        〉        ......│目の前にペニスが突き出される。
│            、    ト、   〉-....、 -ヘ   ヽ_/  r<―-、 -イ         ......│ウォーカー軍曹のそれを、僕はため
│            ! ´ ̄ ヽ `ー〈_ノ、_)  }  ヽ.ノ //   \  `<           │らい無く口に含んだ。
│   _,. -‐―― |    }\  ヽ_/ 〉. /    Vし'      `、   ` 、       ...│ 床に四つん這いになり、上下を二
│  /       |     !  |\__/〉 {     ヽ        `、    ` 、      .│本のペニスに犯されて、僕は激しい
│/         |    |  ヽ__/ }ハ     '.        ヽ         ヽ   ...│快感に翻弄された。
│        / |    !   `ー,――'{  ヽ.    '.        \         .....│ ウォーカー軍曹は僕の頭を両手で
│      /   !   |     ヽ___j八  、    i          ヽ         .│掴み、喉の奥までを犯して来る。嘔
│     /     |   |       「_人_\ 、   !               、        .│吐してしまわないように、僕は必死で
│   / u   |   !       ノ    \'.   '.                、      ...│我慢をしなければならなかった。同
│  /        |    !     /       }  ヽ            ヽ     .....│時に、口の中に広がる雄の匂いに、
│  /       j   !    /         〈   ヽ                |      │自分がそれに奉仕する雌になってし
│ ,'       /   {.  /              }    }               |       │まったことを実感させられる。
│__!      /    ヽ ノ           ノ    ト、              |       │ レバンス伍長に犯される下半身か
│/      ノ     }              { 、    { ヽ          |       │らは、一突き事に絶え間無く性の快
│{    / // ,イ 〈             {__ハ   ヽ ハ   /        !     ..│楽が送り込まれてくる。肉穴を肉棒で
│\   `〈/ / / / ヽ._}              / ∧ }\〉 \ {     /       │埋め尽くされ、奥の奥まで突き通され
│  `ー‐〈/ 〈_/                〈_/ 〈_/      > 、__/       ..│る感触に、自分の尻穴が排泄器官で
└─────────────────────────────────┘はなく性器なのだと実感させられる。
 今の僕は、二匹の雄に性の奉仕をし、同時にそのことで自分の性欲をも発散する淫乱な一匹の雌だった。
 先に限界が来たのは、僕の尻穴を犯していたレバンス伍長だった。急に動きが止まったかと思うと、僕の中に熱い物を放
出する。数秒間の後、伍長は僕から離れていった。

-=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=- -=+=-

テキストの切り貼りが面倒臭い。><

>>267,269
まだ追い出されてないです。^^;

壁|ノシ

271 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 10:14:16.51 ID:qdJdiApI
保守

272 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 13:45:34.60 ID:3o3ZISgb
>>270
お帰りなさい
元気で何よりです
でもAA付きは読みづらいです

投下待ってます

273 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/05(金) 22:18:15.86 ID:te6Kvv+C
>>272
ちょっと思いついたんで試してみたんですが、なんというか無理がありました。^^;
ただいまネタ切れなので次回は未定なのですが、何かご希望はありますか?
シチュエーションでもキャラクターでも、ネタになればなんでも結構なのですよ。
「PROJECT ANGEL」も >>53-56 みたいなやり取りで出来たことですし。

壁|ノシ ソレデハ

274 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 02:06:07.47 ID:Dhvec4pG
今度はシーメール同士より普通の男×シーメールのがいいな

あと女神の神殿のたくさんの兵士を相手にして〜のシーンが想像だけで相当興奮したので、対不特定多数シチュやってくれると嬉しい
個人的にはPROJECT ANGELも少佐達とか整備兵sとかあんまりカップリング的じゃないシーンがエロく感じた

275 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 10:17:28.43 ID:eiAK8tnt
現代モノで、モテない医大生の息子が
若くてイケメンなお父さんを美人シーメール化
最後は心まで堕としてラブラブな話とか読みたいです

276 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/07(日) 15:41:02.28 ID:zKqBd0yz
>>274-275
両方合わせて一本のストーリーにできそうな感じ。
ちょっとプロット練ってみます。

壁|ノシ コウゴキタイ

277 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 10:38:50.82 ID:x8Ybg+1+
保守

278 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 23:54:11.42 ID:S2KV3Ra5
とある名家であるとき女ばっかり生まれてきて跡継ぎが全然生まれなかったので
どっかから孤児を拾ってきてそれで跡継ぎにしようと考え拾ってきた子をスパルタで教育し
拾われた子も必死にそれに応えてやっとそれにふさわしいような子になっていくのに
その子が中学の頃になっていまさら待望の男子が産まれてくる

当然養子の男の子はいらなくなって捨てられそうになるんだけど当主である義父が「捨てられるか女として姉として生きるか選べ」と迫り
泣く泣く男の子は女として生きるようになりホルモンをいれたり胸を手術で作らされた上に女の快楽を植え付けられたりするせいで
生まれてきた義弟に愛憎入り交じった視線を送るようになって、義弟が自分が女として生まれ変わった年齢になったときに
とうとう逆レイプするんだけどそれすらも家人の思惑で・・・という電波が飛んできた

279 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 00:29:15.12 ID:nKqrYrnl
とりあえず待つ

280 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 15:42:13.60 ID:ev2xQFMn
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

* My dear...*

 ガチャガチャ、という音がして、玄関のドアを開け閉めする音が続く。
「ただいまー」
 弟の帰宅を告げる声がキッチンまで届き、廊下を歩く足音が続く。
「姉さん? ただい……」
「おかえり、和也」
 私の格好を見て絶句している弟に、私はにっこりと微笑みながら出迎えの言葉を告げた。
「姉さん、その格好……」
 私の今の格好は、膝上のソックスと室内用スリッパの他には膝丈のエプロンだけ――いわゆる
裸エプロンだ。
「うふふ、どう?」
 弟の視線が私に釘付けなのを確認して、くるりと回ってみせる。剥き出しの背中やアヌス、たぷ
たぷとゆれる胸に弟の視線が突き刺さるのが感じられる。
「いやだ、和也ったら、凄くエッチな視線よ」
「……姉さんこそ」
 弟が私を背後から抱きしめる。耳元で囁かれ、背筋がぞくぞくした。背中で感じる弟の体温と
アヌスに当たる固い感触に、この後の事を想像してしまう。
「……こんなに固くして」
 弟の右手がエプロン越しに私のペニスを鷲掴みにする。私は腰をよじるが、体に回された弟の
左腕が私の逃亡を阻んだ。
「んっ、ああんっ……」
 軽くつかまれたペニスを柔らかくしごかれ、私の喉から艶かしい声が漏れる。アヌスはひとりでに
収縮してアナルプラグを締め上げ、そちらからの快感もまた私を責める。
 ペニスから離れた弟の手がプラグの底部を掴み、軽くこじりながら私の中から引きずり出す。
注入しておいたローションが少し垂れ落ち、太ももを伝って垂れていくのが感じられる。
 アヌスを埋め尽くしていた感触が消え、私は大事な何かが欠落したような空虚さを感じた。
欠落感は不安感になり、なんでもいいからそこを埋めて欲しくてたまらなくなる。
「か、和也……」
「なんだい、姉さん」
「い、意地悪しないで、お願い……」
「はっきり言ってくれないとわからないよ。それにお願いなら言い方があるだろ」
 私はリビングテーブルの上に上半身を伏せると、尻たぶを両手で掴んで割り開いた。弟の目に
剥き出しのアヌスを晒し、恥も外聞もなく懇願する。
「涼子のケツマンコに、和也のおちんちん、下さい。いっぱい射精して、孕むまで種付けして下さい……」
 恥ずかしさに目をぎゅっと閉じ、どきどきしながら弟の答えを待つ。答えは言葉ではなく、行動
だった。腰を掴まれ、アヌスの入り口に硬く熱い物があてがわれる。
 貫かれる瞬間の、そしてその後の体内を蹂躙される快感を思い出して、私の期待感は頂点に
達する。エプロンの下でペニスがぴくぴくと震え、先端から液をこぼしているのが感じられる。
 次の瞬間への期待に埋め尽くされた頭の片隅で――私とは別の『私』が『どうしてこうなったん
だろう』と呟いていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。
改造されるのが父じゃなくて兄になっちゃいました。>>275さんごめんなさい。m(_ _)m

壁|ノシ デハマタ

281 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 20:09:20.32 ID:2XY3UhdT
弟の頼みを断れない兄が行き着くとこまでいって女になっておしりを差し出していたってかんじか

282 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 01:01:53.66 ID:iKQLcLNb
期待

283 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/26(金) 17:30:31.96 ID:4OIBWTD8
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 僕が19歳の時、両親が交通事故で他界した。高校進学直前だった弟の和也を養うため、僕は
大学を中退して働き始めた。幸いそこそこの遺産はあったので、あまり無理はしなくても生活して
いくことは出来た。
 無事に高校を卒業した弟は、一浪はしたものの医科大学に入学することが出来た。
 『どうして医大に?』と尋ねた僕に、弟は『医者って儲かるらしいからさ、兄さんにも楽をさせて
あげられるし』と答えた。
 『僕のことはいいから自分のやりたいようにしろ』と言ったら、『これが俺のやりたいことなんだ』と
言い返された。
『そうか……。じゃあ和也が一人前になったら、僕も安心して嫁さんでも探すかな?』
『……ああ、そうだね』
 この時は、ほんの他愛の無い冗談のつもりだった。けれどこれが弟の、そして僕のその先を
決定した会話だったのだ。

                              ●

「それじゃお先に失礼しまーす」
「あいよ、涼ちゃんお疲れー」
 挨拶をして職場を後にする。街中に店を構える、小さいが繁盛している工務店が僕の職場だ。
現在、仕事をいくつか抱えているため、営業兼経理の僕も毎日残業をしている。夜の九時を過ぎ、
既に空は真っ暗だ。
 歩きながら先に帰宅しているはずの弟の携帯に電話を入れ、今から帰る事を告げる。
 家のある住宅地は勤め先の有る繁華街から少し離れているのだけど、バスの乗り継ぎが悪い
ので、ウォーキング代わりに僕は徒歩で通勤している。十数メートルおきに街灯がともるだけの
夜道を、僕は家に向かって急いだ。
 家まであと少し、というところで、後ろから自動車の音が近づいてきた。珍しいな、と思いながら
道の脇により、通り過ぎるのを待つ。
 僕の横を通り過ぎようとした車――バンだった――が、急ブレーキをかけて停車する。驚いて
そちらを向くと、ドアが開いて人影が三つ飛び出してきた。
 二人が僕を羽交い絞めにし、もう一人が僕の口と鼻を布切れでふさいだ。鼻にツンと来る刺激
臭と共に、意識が薄れて体の力が抜けていく。
 気を失う直前、脇の下と両足を抱えられて車に運び込まれるのがわかった。一体何が起こって
いるのかわからず、混乱したまま僕の意識は途絶えた。

                              ●

 意識が戻ったとき、僕がいたのは真っ白い壁の部屋のベッドの上だった。
 ベッドの上に寝かされ、左腕には何かの点滴のチューブが差し込まれている。奇妙なことに
身体に力が入らず、殆ど目だけしか動かすことが出来ない。
 壁や床は良く見るとウレタンのような衝撃吸収剤でびっしりと覆われ、高い場所にひとつだけある
窓には鉄格子がはまっていた。
 意識を失う直前の事を思い出し、自分が拉致・監禁されたことは理解できた。だけど誰がそんな
事をしたのか、僕を拉致してどうしようというのかはまったく思い当たらない。うちにはとても身代金を
払うような余裕は無いし、怨恨などはかった覚えが無い。それにこの部屋や点滴を見る限り、普通の
誘拐のたぐいではなさそうだ。
 身動きも出来ず、状況も分からず、僕は不安感でどうにかなりそうだった。
 彼らが部屋に入ってきたのは、僕が意識を取り戻してからしばらくしてからのことだった。
 頭の方で鍵の開けられる音と、重々しい扉の開閉音がする。どうやら首が向けられないために
死角になっていた方向に扉があったようだ。
「やあ、目は覚めているかね」
 ベッドの横に回り込みながらそう声をかけてきたのは、白衣をまとった中年の男性だった。
 その男性の後ろに、もうひとり白衣の男性と、看護婦の制服を着た女性が続いていた。とすると、
ここは病院の中なのだろうか。

284 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/26(金) 17:32:20.56 ID:4OIBWTD8
「君島君、処置を」
「はい、院長」
 君島と呼ばれた男が、看護婦が押していたワゴンから薬品のアンプルと注射器を取り上げた。
透明な液体を注射器に吸い上げ、気泡を抜くのが見えた。看護婦が僕の着ていた服――病院で
検査のときに着せられるような服だった――をはだけさせ、胸をアルコール脱脂綿で消毒する。
何をされるのかと思っていると、僕の胸に先ほどの薬品が注射器で注入された。左右に二本ずつ、
合計四本だ。
 痛みに顔をしかめる僕に、院長と呼ばれた男が声をかける。
「筋肉注射だからちと痛いと思うが、まあ我慢してくれたまえ。これから一月ほどは、毎日それを
投与するからね」
 看護婦がテキパキと僕の服を戻し、点滴の輸液バッグを交換する。
 三人が部屋を出て行くとき、鍵の閉められる音が大きく響いた。どうやら外からがっちりと施錠
されているらしい。
 自分が一体何をされようとしているのか、さっきの注射はなんなのか――何も分からず、僕は
不安感にさいなまれた。
 自分のこととは別に心配になったのが弟のことだった。今ごろ弟は心配しているんじゃないか、
等と考えてしまう。
 状況がわからず、この先どうなるかもわからず――僕は弟のことだけを考えて、ともすれば不安
感に潰れそうになる心を奮い立たせた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。次回から調教開始です。ちょっとハードに行く予定!

>>281
そんな感じですね。

>>282
ドモー

壁|ノシ デハマタ

285 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 10:36:58.99 ID:BaXGpW/t
wktk

286 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/27(土) 17:04:09.23 ID:/VdzsMft
壁|・_・)ノ ハーイ

すいません、強制改造の描写がもうちょっと続いちゃいました。
調教は次からで。 (_ _;

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 あの夜拉致されてから、一週間が過ぎた。その間寝たきりだった僕は、さながら全身麻痺の
難病でも患った病人のように介護されながら寝たきりで過ごしていた。
 看護婦による全身の清拭やマッサージ、毎日三パックずつの点滴と、胸に打たれる四本の注射。
一日一回の『院長』の回診(と言っていいものかどうか)。何も出来ない単調な時間の経過に、僕は
不安と焦燥で発狂しそうだった。
 僕に打たれている薬の正体がわかったのは、そんな時だった。
「ふむ、そろそろいいかな」
 胸への注射の後、僕の胸を触診、というよりは愛撫するようにまさぐっていた『院長』が言った。
「君島君、基礎処置はもういいだろう。明日からは体表の処理にかかってくれたまえ」
「はい、院長」
 言葉の意味が分からず、そのとき僕の不安は頂点に達していた。
『基礎処置って何のことだ?』『体表の処理って?』
 そんな僕の心の声が聞こえた訳でも無いのだろうけど、僕にふと目を留めた『院長』が、世間話
でもするように平然と、とんでもない事を語りかけてきた。
「ああ、これかね?」
 空のアンプルを手にとって、僕の目の前にかざしながら続ける。
「これは誘導ホルモンの一種でね、乳房の発達を促す効果があるんだ。まだ本格的な発育は
始まっていないが、既に基礎形成は始まっているから、後は十分な栄養を摂取し続ければ半年
程度で完全に発育するはずだ」
 その瞬間には『院長』の言葉が理解できず、僕の頭は空転した。一瞬の後にその意味がわかり、
衝撃が僕を襲う。
「体表の処理というのはね、全身の脱毛と毛根のレーザー処理だ。もちろん髭や陰毛もだよ」
 その説明に、僕はこいつらは僕を無理やり性転換でもさせるつもりなのだと理解した。しかし、
それに続く説明は僕に更なる衝撃を与える物だった。
「ああ、君の陰茎や睾丸には手をつけないからそこは安心したまえ。ただし――」
 戸惑いと共にわずかな安堵を覚えた僕の心を、続く台詞が完全に打ちのめす。
「君の肛門のほうは女性器と同等の機能を持つように処置させてもらうからね。ああ、外科的な
処置をするわけではないよ。反復刺激による快感反応の条件付け、まあ平たく言えば調教という
やつだね。そういった専用の道具類と、後はちょっとした薬品を使うだけだ」
『こいつらは、僕を同性愛者に調教するつもりなのか?』『いや、身体を改造するって事は、それより
悪いんじゃないか』『一体僕をどうするつもりなんだ』
 様々な思考がぐるぐると渦を巻き、不安と恐怖に僕の頭は半ば麻痺した状態だった。
「後半月もすれば身体の処置は終わる。そうしたら次の段階に移るからね」
 そう言い残して、『院長』は僕の閉じ込められている部屋を後にした。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次こそ調教開始!

>>285
ドモー

壁|ノシ デハマタ

287 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/28(日) 18:52:32.35 ID:ecfstt0u
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 拉致されてから二週間目、ようやくベッドから解放される時が来た。
 点滴に混入されていた筋弛緩剤の量が減らされ、脱力したような状態ながらも、身体が自分の
意思で動かせるようになる。
 とはいえ、逃げ出すことなどはとても無理な状態だ。屈強な看護士が刑務所の看守のように僕を
見張っているし、病棟も嵌め殺しの二重ガラスの窓にセキュリティーロックつきの分厚い扉という、
まるで患者を監禁するためのような造りだった。
 入浴のために連れて行かれた浴室で、自分の体を鏡で見せられる。
 全身の体毛を綺麗に脱毛されてしまった表皮や、皮下脂肪がついてどことなく丸くなってしまった
体型――しかし一番変わってしまったのは胸だった。
 巨乳というわけではないけれど、明らかに男性とは違う女性の乳房がそこにあった。
 男性看護士に見張られながら、看護婦の指示に従って入浴する。風呂から出ると、乳液と化粧
水で肌をトリートメントされた。『これから毎日これをやるのよ』と言われる。
 素裸の上にガウンとスリッパだけの格好で診察室のような部屋に連れて行かれた。そこで待って
いたのは『院長』だった。
「やあ、気分はどうかね。久しぶりの入浴でさっぱりしたかな」
 にこやかに語りかけてくる『院長』を僕はにらみ返す。今日ほど、視線で人が殺せたら、と思った
ことは無かった。
「……僕をどうするつもりなんです」
「説明しただろう? 君には女性に変わってもらう。いわゆるニューハーフとかシーメールと呼ば
れるやつだな」
「何でそんな事を! 僕に何か恨みでもあるんですか!?」
「うん、まあ取引というやつだよ。君を男でも女でも無くしたいという人物がいてね。非常に興味深い
治験が出来そうだったので、協力することにしたのさ」
「実験って……。僕をモルモットにして人体実験でもするつもりですか?」
「人聞きが悪いな。臨床試験とでも言ってくれたまえ」
 それから『院長』が得々と話したところでは、学会だか発表会だかに参加するためにヨーロッパに
出かけた際に怪しげな薬の製法の記録を入手し、興味本位でその薬を再現してみたのだという。
なんでも起源は古代オリエントまでさかのぼる、男性を女性に作り変えてしまう薬だそうだ。古代の
神殿の神殿娼婦や中世のとある王国の姫君など、その薬で実際に女性に代わった人間の例が
あるのだという。
 あからさまに胡散臭い話なのだけれど、『院長』はそれらの記録が御伽噺ではなく事実だと信じて
いるようだった。
「まあもちろん魔女の薬のように本当に男女が変わるわけではないがね。出来た薬を分析した限り
では、現在の医療においてGID(性同一性障害)や更年期障害の治療に使われる性ホルモン剤に、
ある種の成長促進ホルモンを併せ持った成分だったからね」
 それだけ聞くと、女性ホルモン剤と豊胸薬か何かの混合物のような物らしいのだけど……。
「ただ、効果が良くわからない成分も複数含まれていてね。作ったはいいが臨床で効果を確かめる
わけにも行かないし、どうした物かと思っていたところに今回の話が来たわけでね」
「……それで何で僕なんです」
「言っただろう。依頼人のご指名でね。彼の目的が君なのさ」
 結局、誰が何の目的で僕をこんな目に遭わせたのかは分からなかった。『院長』の方は、良く
分からない薬の実験のために僕をモルモット代わりにしているだけのようだけど……。
 どうして自分がこんな目に遭わなければならないのか――僕は運命を呪った。

                         ● ● ●

 足を開いた状態で婦人科用の診察台に乗せられる。手足をベルクロテープで固定され、口には
自傷防止用のギャグをくわえさせられる。診療着の下に下着などは着けていないから、前に立つ
男女に僕のペニスとアヌスは丸見えだ。
 寺島院長――『院長』の本名だ――と君島医師、看護婦の新井京子の三人が僕の下半身を
覗きこんでいる。
 今僕のアヌスには、細長いゴム製の玩具が突き刺さっている。いわゆるアナルディルドーと言う
奴だ。新井看護婦がそれをゆっくりと抜き差しし、少しずつ根元の太いところまで押し込もうと
している。

288 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/28(日) 18:53:44.15 ID:ecfstt0u
 僕の肛門とディルドーの両方には白色ワセリンがたっぷりと塗りこまれ、その潤滑効果に助け
られてディルドーはスムーズに僕の体を出入りしている。
「その調子だ、新井君。万が一にも肛門裂傷などをさせないように慎重にな」
「はい、君島先生」
 二人の会話を聞きながら、僕は気持ちの悪さに吐き気を感じていた。
 肛門を他人に、しかもこんな玩具で弄られるなんて……。
「んっ、んぐうっ!」
 潰れたボールが連なったようなディルドーがぐっと押し込まれ、先ほどより一つ大きい球体が僕の
肛門をくぐる。押し広げられっぱなしだった肛門がまた一段大きく拡げられる。本来ならしっかり
閉じているはずの場所が拡がりっぱなしなせいか気持ちが落ち着かず、不安定な足場の上にいる
ような不安感と共に冷や汗が吹き出している。
「三センチです」
「ふむ、今日はここまでにしておこうか」
 新井看護婦の報告に寺島院長が終了を宣言した。
「はい」
 それを受け、新井看護婦が僕の後ろを犯していたディルドーを一気に引き抜いた。球体が連続
的に僕の肛門を責め、僕に呻き声を上げさせる。
 器具で強引に犯され辱められながら――なぜか僕のペニスは限界まで固くなっていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ついに調教開始です。

壁|ノシ デハマタ

289 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 19:04:32.99 ID:Yp4DFnes
明らかにBlueさんの筆がのりはじめてるなwktk

290 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 23:00:06.09 ID:CSKY8M1y


291 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 00:57:17.17 ID:M9zRilfz


292 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 04:51:08.80 ID:JEzuQsi1
乙、神殿娼婦や姫君ってw
そういやあのお姫様の話って途中のままだっけ?

293 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 01:50:56.59 ID:VaBvBtd7
wktk

294 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/30(火) 18:29:13.15 ID:JBQU+R+m
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 連日の拡張調教で、僕の肛門はすっかり柔軟に広がるようになった。既に直径50ミリのディルドーを
苦も無く飲み込む事が出来、少し我慢をすれば55ミリの物も挿入する事が出来る。
「ふふ、かなり柔らかくなってきたね。目標の60ミリまでもう少しだね」
 寺島院長が激しいピストン運動に晒される僕の肛門を見ながら嬉しそうに言う。相変わらず
ギャグを咥えさせられている僕は、もちろんそれに反論することは出来ない。
 一方無言でペニス型ディルドーを操って僕のアヌスを責めている新井看護婦は、ローションに
まみれた手で僕のペニスをも攻め立てている。ペニスをしごかれる快感とアヌスを激しく突かれる
感触が僕の中で入り混じり、どちらに快感を感じているのか良く分からなくなってくる。
 もちろんそれがこの行為の目的なのだと言うことは僕にもわかっている。
 アヌスをディルドーで突かれる事が気持ちいいことだと錯覚させることによって、それを快感だと
感じるように条件付けしようというのだろう。
 しかしそれがわかってはいても、僕は新井看護婦の巧妙な責めに屈服寸前だった。
 僕がペニスで絶頂しそうになると、新井看護婦はペニスをしごくのをやめて僕を強制的にクール
ダウンさせる。しばらく間をおいてから再びやんわりとペニスをしごき始め、徐々にそれを激しく
していく。もちろんその間も、アヌスはディルドーで休み無く責め続けられる。
 僕のアヌスは既に異物を挿入されても苦痛も不快感も感じることはなくなっている。たとえ心が
拒んでも、肉体は刺激を与えられ続ければ慣れてしまうということなのだろう。
 ディルドーで奥を突かれて肛門をこすり上げられる事を苦痛とは感じなくなっている僕のアヌスに、
その刺激を上書きするようにペニスから快感が重ねて送り込まれてくる。絶頂しそうになれば
小休止し、少し落ち着いてくると再び新たな快感が送り込まれる。精神的にはまったく休まる暇が
無く、僕の心は疲労の極みに追いやられた。
 好物でも食べ過ぎればお腹が苦しくなるように、無理やり与え続けられながら解放されない
快感に僕のペニスは今にも破裂しそうになっている。放出を求めてペニスはびくびくと震え、それに
連動するようにアヌスは痙攣してディルドーを締め付ける。いつのまにか、その感触が
快感のように感じられるようになってくる。
 心の隅っこでは必死になってその快感を拒絶するのだけれど、疲れきった精神はもはやそれを
拒絶しきるだけの力を残していなかった。
 やがてついに、肉体と精神の両方が屈服する時が来た。
 それは新井看護婦の手が僕のペニスから離れ、アヌスだけがディルドーに激しく犯されている時だった。
 ディルドーの先端が僕の奥を突いた時、ペニスがびくんと大きく震えた。
 つられるように腰が動き、わずかな自由度を最大限に使ってディルドーに内壁をこすりつける。
 ゴリゴリとこすられた部分から快感の爆発が起こり、堰を切ったそれがペニスの根元で炸裂する。
 精液が吹き出ると同時に括約筋が収縮し、ディルドーをぐっと噛み締める。
 その締め付けのせいか、それとも僕の絶頂を新井看護婦が見抜いたのか、ディルドーがピストン
運動を停止してアヌスの奥にぐりぐりと押し付けられた。その部分から継続的な快感が起こり、
射精が終わった後も、僕は肛門を痙攣させながら快感に腰を震えさせ続けた。
「……絶頂しました。ペニスには刺激を与えていないタイミングです」
「ふむ、初めての肛門絶頂(アナルアクメ)というわけだね」
 やがて絶頂の興奮から冷めた頭に、事実がのしかかってくる。
 診察台に縛り付けられて大股開きで恥部をさらしたまま、アヌスだけを擬似男根で貫かれて
絶頂してしまった。
 絶望感が僕を襲い、いっそこのまま死んでしまいたいという考えが頭をよぎる。
 その絶望からかろうじて僕を守ってくれたのは、今ここにはいない弟の存在だった。
『駄目だ駄目だ、僕がいなくなったらきっと弟が悲しむ』
『何とかして、弟のいるところに帰るんだ』
『弟もきっと僕を探している』
『今は我慢して、何とかする方法を探すんだ』
 唯一の身近な肉親である弟の顔を思い浮かべて、僕は折れそうになる心を必死で励ました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

295 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/30(火) 18:32:59.94 ID:JBQU+R+m
>>289
エチシーンに入るとノリノリになりますw

>>292
神秘の秘薬の製法は現代まで受け継がれているのですよ。
Princesseは絶賛行き詰まり中です…… m(_ _;)m

>>290,291,293
ドモー

壁|ノシ デハマタ

296 名前:名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 19:49:21.75 ID:5M6mn87k
弟のせいで改造されたしったとき精神崩壊しそうな感じだなw

297 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/08/31(水) 17:01:54.53 ID:+MXz1ZKh
壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 アヌスに異物を挿入されて絶頂する事を経験してしまった僕の肉体に、それから様々な快楽
調教が施された。
 ある時は大きなプラグを挿入されたまま拘束服を着せられてベッドに縛り付けられた。
 ローターを三個入れられた上からプラグで蓋をされ、乳首の上にも一つずつローターをテープで
貼り付けられる。その上で頑丈な拘束服を着せられて手足を固定され、太い拘束バンドでベッドに
がっちりと拘束された。
 自傷防止用ギャグを噛まされた上に目隠しまでされ、身動き一つで傷に丸一日放置され、やっと
開放されたときには全身は汗まみれ、そして股間は自分の精液まみれだった。
 またある時は、半円筒形の台座から太長いバイブレーターが生えたものの上に跨らされた。
僕にその機械についてことさら丁寧に説明しながら寺島院長がスイッチを入れて見せると、
バイブレーターが激しくうねりながらピストン動作までする。
 抵抗する僕を看護士が押さえつけ、膝を折り曲げ両腕を後ろに回した状態で革バンドで拘束した。
それでも芋虫のように這いずって逃げようとする僕を看護士と君島医師が取り押さえ、新井看護婦が
プラスチックシリンジでアヌスにローションを注入した。
 そうしてその固定式バイブに跨らされた僕に首輪がつけられ、三本のチェーンで床の金具に固定される。
 バイブレーターのスイッチが入れられると、お尻の奥を乱暴に掻き回される刺激に僕は半狂乱になった。
 泣きながら許しを請い、チェーンをガチャガチャと鳴らす僕を後にして、『治療室』の重い鉄扉が閉ざされた。

                         ● ● ●

 その日は、朝からいつもとは様子が違っていた。
 普段ならば、朝食の後しばらくすると寺島院長と君島医師、新井看護婦の三人がやってきて僕を
連れ出す。屈強な看護士に前後をはさまれて、護送される囚人のようにして『治療室』という名の
調教部屋に連れ込まれるというのが僕のこのひと月の日課だった。
 しかしその日、僕が連れて行かれたのは浴室だった。
 毎日使っている薬臭い液体石鹸とシャンプーではなく、上品な香りの香料入りのそれらで身体を
丁寧に洗われる。新井看護婦ともう一人、新井看護婦の後輩らしい看護婦が二人がかりで僕の
体を隅々まで――それこそアヌスの皺の隙間まで――優しく丁寧に磨き上げた。
「やあ、準備はどうかね」
 寺島院長がやってきたのは、浴室から出た僕が化粧を終え、派手なランジェリーを着せられて
いる時だった。
 裸身を見られ、僕は反射的に胸と股間を手で覆ってしまう。一瞬後、自分がまるで女の子のような
振る舞いをしてしまったことに気付き、僕は自分の行動に愕然とした。
 新井看護婦たちに裸身どころか性器や尻穴までもを見られることには、抵抗感こそあれ羞恥は
感じなかった。ところが寺島院長に下着姿を見られた瞬間、こみ上げてきた恥ずかしさに反射的に
身体を隠していたのだ。
 透き通って殆ど透明な赤いベビードールと、これまたほぼ透明なレースのショーツ、ガーター留めの
シルクのストッキングに肘上のシルクグローブと言う、まるでハリウッド映画に出てくる娼婦のような
格好。それを男の目で見られるのがたまらなく恥ずかしかった。
「ふむ……。いいようだ。それでは来たまえ、依頼人に合わせよう」
 その言葉に、僕の覚悟が決まった。
 依頼人がどんな人間かはまだわからない。だけど、僕の体をこんなにさせたうえにこんな格好で
呼び出そうとするからには、やろうとすることは一つしかないだろう。それならば必ず相手と二人きりに
なる時がある筈だ。
 罵詈雑言の一つも浴びせ、かなうことならばこの手で絞め殺してやろう――そう決意して、僕は
寺島院長の後についていった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回、いよいよご対面です。

>>296
次回にご期待くださいなのです。

壁|ノシ ソレデハ

298 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 23:17:47.72 ID:f5Xou175
wktk

299 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/03(土) 16:50:52.82 ID:Irpo9s/n
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 病棟の片隅にあるその部屋は、僕がこの一月を過ごした、いかにも入院病棟の病室、といった
雰囲気の部屋とはまったく異なった内装だった。
 部屋の壁は、真っ白と言う点は同じだったけれど、繊細な花柄のエンボスの壁紙。照明も
可愛らしいシャンデリアタイプで、壁には大きな風景画の油絵がかかっている。家具調度は小さな
テーブルセットと衣装鏡の他にはベッドが一つだけだけれど、それも実用本位のパイプフレーム
ベッドではなく、手彫りらしい丁寧な細工が施されたダブルサイズの木製のものだった。
 夫婦の寝室、というのが僕がその部屋を見て最初に抱いた印象だった。
「それではここでしばらく待っていてくれたまえ」
 寺島院長が僕を置いて部屋を後にする。僕はベッドに腰をおろすと、次にやってくる人物を待ち
構えて扉をにらみつけた。
 それから数分後、僕がいささか焦れてきたときにやっとやって来たのは、僕のまったく予想して
いなかった人物だった。
 弟だった。
 弟の和也がその部屋の扉を開けて入ってきた。
 とうとう和也が僕を探し出してくれたのだと、この場所を見つけて助けにきてくれたのだと、そう思った。
「和……!」
 駆け寄ろうとして、自分の今の格好に気がつく。
 派手なシースルーランジェリーと化粧――それ以前に、体型からして変わってしまい、あまつさえ
乳房まで付いた体。
 和也に僕がわかるだろうか、分かったとしてどんな目で見られるだろうか。
 様々な考えに思考が堂々巡りに陥ってしまい、僕はベッドから立ち上がって足を踏み出しかけた
まま凍りついた。
「ああ、兄さん。本当に女の子になったんだね。あの薬、本当に効くんだな」
「……え?」
 一月ぶりに聞く和也の声。だけど、和也が何をいっているのか僕には分からなかった。
「寺島さんから話を聞いた時は半信半疑だったけど、信じて正解だったな」
 和也の言葉が耳に入り、一瞬遅れてから脳がそれを理解する。
「か、和也、何を、言って……」
 声が震え、言葉が途切れ途切れにしか出せない。和也はそれきり口を開かず、無言で僕に
迫ってくる。僕は思わず後ろに一歩下がってしまい、ベッドに膝の裏をぶつけて座り込んでしまった。
 ベッドに腰をおろした僕を、そのすぐ前に立った和也が見下ろす態勢になる。
 次の瞬間、僕は和也にベッドの上に押し倒されていた。
「っ!」
 和也を押し返そうとしても、腕をつかまれてベッドに押し付けられて僕の体はびくともしない。
和也はこんなに重かっただろうかと考えて、そうではなく、自分の筋力が衰えているのだと気付く。
以前より丸っこく、ぷにぷにと柔らかくなっている僕の体は、男性の体に比べて筋量が落ちている
のだ。
 和也の顔が迫り、その目が僕の目を見つめてくる。僕はその目から視線を引き剥がすことが
出来ず、小刻みに震えながら和也の次の行動を待つしか出来なかった。
「兄さん――どこにも行かせない。ずっと俺の物だ」
「和也……。どうしてこんな……」
「……兄さんがいけないんだ。結婚しようだなんて。俺を置いてどこか行こうだなんて」
『結婚? 何の話だ?』
 そう聞き返そうとして、それは果たせなかった。和也の唇が僕の唇をふさいで声を奪ったからだ。
 強引に唇を割ろうとする舌を、唇をぎゅっと噛み締めて拒絶する。和也の舌はしばらく僕の唇を
嘗め回していたけれど、やがて諦めたように離れていった。
「兄さん、何で俺を拒否するんだよ。あんなに優しくしてくれたのに。俺だって兄さんのために医者に
なろうとしてるのに」
「ばっ、馬鹿、そういう問題じゃないだろう!?」
「……そうか、じゃあ仕方が無いな」
 その和也の言葉にほっとした次の瞬間――僕は再び押し倒され、肩をつかまれてうつ伏せに
された。
「和也、な、何を!?」
「……力ずくででも、兄さんに俺の物になってもらう」
 その言葉に、僕は頭を殴られでもしたかのような衝撃を受けた。

300 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/03(土) 16:53:40.24 ID:Irpo9s/n
 何故、どうして、何でこんなことに……。そんな言葉だけがぐるぐると渦巻き、思考が再び堂々
巡りに陥る。
 僕は和也の事を一番にしてきた、和也だって、ちょっと生意気なところは有ったにせよ、根は
素直でいい子だった。両親と死別してから、二人で精一杯生きてきたのに……。
 和也が何故こんな事をするのか理解できず、僕の頭は麻痺状態だった。
 自失状態から僕を引き戻したのは、お尻に、正確に言えばお尻の穴に感じる刺激だった。この
一ヶ月間いやと言うほど味わわされたそれは、潤滑ゼリーを肛門に塗りこまれる感触だった。
 和也が何をしているのかに気がついて血の気が引く。
 アナルセックスの準備――和也は本気で僕を犯すつもりなのだ。
「和也、やめろ、やめてくれ!」
 必死になって逃れようとしても、片腕で押さえられただけで完全に押さえ込まれてしまう。肥大した
乳房がベビードール越しにシーツにこすれ、乳首から鋭い刺激が湧き起こる。
 ショーツを下ろされアヌスに指を突っ込まれて中をかき混ぜられると、そちらからも快感が湧き
起こり僕の抵抗力を奪う。腰から下が脱力するのを感じ、僕は自分の尻穴がすっかり調教され
きっている事を思い知らされた。
 ベッドにうつぶせて喘ぎながら、僕は惨めさに涙をこぼしそうになった。
「はっ、はあっ、和也、やめて、んくっ……」
「……ずいぶん気持ちよさそうじゃないか。このひと月、寺島さんたちに犯されまくったのかい?」
「そんなこと、ない……」
「それにしちゃずいぶん柔らかいじゃないか。突っ込まれるのに慣れてるんじゃないのか?」
「それは、バイブやディルドーで……」
「ふうん。それじゃあ――俺が初めてになるんだね」
 その言葉と同時に、背中にのしかかられる重みが感じられた。いつのまにか服を脱いでいた
和也が僕の背に覆い被さり、股間の物を僕の後ろの穴に当てているのだ。
「! だ、駄目! 駄目、やめて和也!」
「……いくよ」
 指で掻き回されてすっかりほぐれていたアヌスに熱い物が当たる感触がする。バイブレーターや
ディルドーのような冷たさのないそれが何か、目にするまでも無く判る。
 もう駄目だ。逃げられない。
 シーツを鷲掴みにして顔をうずめ、体をこわばらせた次の瞬間――弟の男の象徴が僕の肉穴を
貫いた。
 熱くて硬い肉のこわばりが、僕の柔らかくほぐれた肉を貫き通す。
 新井看護婦の手でバイブレーターやディルドーを押し込まれるのとは根本的に違う、本物の
『男』に貫かれた感触。
 僕を貫く肉棒自体も熱ければ、背中にはその持ち主の体温と重みも感じる。熱い吐息がうなじに
かかり、相手の興奮が感じ取れる。
 玩具や道具ではなく、本物の生殖器官に犯され、種付けされる準備が出来てしまったと言う実感。
「あ、ああ、ああ……」
 自然と涙がこぼれ、呆然とした声が漏れる。肉体の苦痛によるものではなく(僕のアヌスは既に
もっとずっと太い玩具をつき立てられる事も経験している)、『本物で』『犯された』という――しかも
弟によってだ――事実による衝撃。
 魂を打ちのめされたような精神的衝撃に、僕はただすすり泣くことしか出来なかった。
「兄さん、泣かないでくれ」
 そう言って和也が動き始める。肛門粘膜がこすり上げられ、引きずり出される。今度はゆっくりと
押し込まれ、体内をこじ開けられながら奥を叩かれる。やがてその動きはリズミカルな繰り返しに
なり、一往復毎に僕に声を上げさせる。
「んっ、くっ、あふっ、はあっ、んっ……」
 自分の上げているのが嬌声だと、そしてペニスに貫かれているアヌスから感じるのがまごうこと
なき快感だと知って、僕は絶望を新たにした。
 たとえ相手が最愛の弟とは言え、無理やり――しかもアヌスを――犯されて快感に溺れる自分は、
もはや男とはいえないのではないか。
 ほんの数十分前までは、僕はまだ自分が男であるつもりだった。たとえ体は無理やり改造されたと
しても、アヌスの快楽を無理やり教え込まれたとしても、心は男のままなのだと。
 だけど今の僕は、雄の生殖器官に貫かれて快感に喘ぐ一匹の雌だった。体だけではなく、心が
そのことを悦んでいる。自分が『貫く』のではなく『貫かれる』事に悦びを見出し、喜悦の声を上げている。
 その事実に、僕は快楽の喘ぎを挙げながら涙を流した。

301 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/03(土) 16:55:11.18 ID:Irpo9s/n
 突然、和也が姿勢を変えた。寝返りを打つように横に転がって側背位の姿勢になると、僕の
片足を持ち上げる。
「ほら、見てみなよ」
 言われて視線を上げた先にあったのは、大きなドレッサーミラーだった。
 そこに写っていたのは――男に後ろから貫かれて、だらしなく緩んだ顔で涎さえ溢しながら喘ぎ、
自らのペニスからも際限なく蜜を溢れさせる淫靡な雌の姿だった。ペニスをしっかりとくわえ込んだ
肉穴が、それをぎちぎちと締め付けているのまではっきり見える。
「兄さん、いや、もう姉さんかな。可愛いよ」
「や、やだ、みないで、みないで……」
 自分が貫かれる快楽に溺れている事を改めて見せ付けられ、僕の精神はもはや立ち直れない
ところまで打ちのめされた。
「姉さん、もう出るよ……」
 和也が腰を激しく打ちつけながら言う。その言葉の意味を理解して、僕は再び恐慌状態に陥った。
「い、いやだ、駄目、それだけは駄目っ!」
「ごめん、俺、もう限界なんだ」
 いっそう激しくなる抽送に、和也の限界が近い事を感じて僕は半狂乱になった。しかし必死に
なって暴れても、和也は僕をしっかり掴んで離さなかった。
 やがてとうとうその時が来て――和也のペニスが一際強く打ち込まれたと思うと、僕の直腸に
盛大に熱い物がぶちまけられた。
 その感触は僕に熱湯でも注ぎ込まれたような刺激を与え、僕を絶頂へと押し上げた。
 自分のペニスからも絶頂の証を放出しながら、僕の意識は暗い闇へと飲み込まれていった。
『これは現実じゃない』『こんなことあるはずが無い』『きっと悪い夢なんだ』『夢から覚めれば、
普段の日常に戻れるはず』
 そんな呟きが、『僕』が意識した最後の思考だった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

つづきまーす。

>>298
ドモー

壁|ノシ デハマタ

302 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 00:56:50.02 ID:KQyfiL1J
wktk

303 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 20:21:15.03 ID:qcHKj490
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 『わたし』がはじめていしきしたのは、おしりからかんじるきもちよさでした。
 めをひらいてさいしょにみえたのは、べっどにあおむけになったわたしのおしりにおちんちんを
いれているおとこのひとでした。
「姉さん、気が付いたのかい?」
 おとこのひとがわたしのかおをのぞきこみながらいいました。
 ねえさん、というのはわたしのことでしょうか? でもわたしは、そのおとこのひとのことをしりません。
ぼうっとしながらそのひとのかおをみかえしていると、おとこのひとはまゆをひそめました。
「姉さん、怒ってるのかい?」
「……あなた、だれ?」
「……え?」
 それからあとは、なんだかおおさわぎになりました。
 おとこのひとはへやからとびだしてすこしすると、はくいをきたちゅうねんおおとこのひとと、
かんごふさんといっしょにもどってきました。
 ちゅうねんのひとがやさしいこえでわたしにたずねます。
「お嬢さん、自分の名前はわかるかな?」
「なまえ?」
 なまえ……、なまえ? いっしょうけんめいかんがえてみますが、じぶんなまえも、おとうさんや
おかあさんのことも、なにもおもいだせません。そのことをつげると、さいしょにわたしのおしりに
おちんちんをいれていたおとこのひとが、すごくこわいかおになりました。
 でもわたしはそんなことより、おしりからかんじるもどかしいきもちがきになってしょうがありません
でした。
 ちょっとかんがえて、このきもちがなんなのかがわかりました。わたしはべっどにうつぶせになると、
おしりをたかくしておねがいしました。
「ねえ、おねがい、わたしのおしりに、だれかおちんちんいれてえ……」
 もどかしさにおしりをもじもじとうごかしながら、くびをひねってうしろをみます。わかいおとこの
ひととちゅうねんのおとこのひとが、わたしをみながらなにかむずかしいことをはなしています。
でもふたりとも、ちっともわたしのおしりにおちんちんをいれてくれようとはしません。
「おねがあい、おしりがさびしいの、だれかおちんちん、おちんちんいれてえ……」
「新井君、彼女の面倒を頼む。そちらのディルドーでなだめてやってくれ」
「はい、院長」
 おとこのひとたちはおちんちんでわたしをおかしてはくれませんでしたが、かんごふさんが
おちんちんのかたちをしたおもちゃでわたしをいっぱいきもちよくしてくれました。おもちゃで
なんかいもなんかいもいってしまったわたしは、じぶんのおちんちんからも、すっかりうすくなって
みずみたいになったせいえきをたらしながらねむりにつきました。もちろんおしりにはおもちゃを
いれたままです。これがなかったら、きっとこわいゆめをみてないてしまうでしょう。
 めをとじるとき、おとこのひとがわたしのことをむずかしいかおをしてみていました。そのかおを
みていると、なんだかなきそうなかおをしているようにみえました。なかないで、といおうとおもい
ましたが、そのまえにわたしはねむりにおちてしまいました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ちょっと難産。いざ文章化しようとすると難しい……。

>>302
ドモー

壁|ノシ デハマタ

304 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 21:24:25.65 ID:SR0713YH
gj
遂に兄さん壊れましたね・・・

305 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 17:43:14.33 ID:dId4Lg9t
wkwktktk

306 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/15(木) 08:57:25.40 ID:s/ZZtgDy
壁|・_・)ノ ハーイ

なんとこんな時間に投下。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 私がいまいるのは、てらしま先生のびょういんです。
 私は「きおくそうしつ」というびょうきでにゅういんをしています。
 私のちりょうのために、毎日たくさんの先生が私のびょうしつにきてくれます。
 今日も、しんりょうないかのわかい先生と、じょしゅのかんごしさんの二人がきてくれました。
「さあ白木さん、今日の治療をはじめますよ」
「はい、おねがいします」
 わたしはベッドのうえにうつぶせになり、おしりを先生たちのほうにむけて言います。
「きょうもみんなのにくべんきのりょうこのおくちまんことおしりまんこに、ざあめんたくさんだしてください」
 てらしまいんちょう先生におしえてもらったせりふを、今日はつっかえずにいえました。
「いいですね、スムーズです。リハビリは順調ですね」
 先生が私のことをほめてくれました。しゃかいふっきのためにはちゃんと言葉をはなせないと
いけませんから、まいにちかんごふの京子さんにおしえられながられんしゅうしたかいがありました。
「では今日の治療をしましょう」
 先生はそういうと、わたしのおしりからゴムでできたおもちゃをひきぬきました。
 おもちゃをいれるまえに京子さんがいれてくれたぬるぬるがこぼれないように、わたしはおしりの
あなをすぼめなければいけません。
 先生がおもちゃをぐりぐりとうごかしながら引っぱると、おしりがとてもきもちよくなります。
 おもわずちからがぬけてしまいそうになるのを、わたしはいっしょうけんめいにがまんしました。
「さあ取れましたよ」
 なんとかぶじにおもちゃがとれると、きゅうにおしりがさびしくなってきました。なんだかこわい
きもちになってきて、わたしはおもわずせんせいにおねがいしてしまいます。
「せんせえ、りょうこのおしりに、おちんちん、おちんちん、いれてえ……」
「おっと、いけませんね、白木さん。そういう時はどういう風にいうんでしたっけ?」
 そうでした。こんなふうにこどもみたいなおねだりをしていてはしゃかいふっきなどできません。
 わたしはてらしまいんちょう先生に教えてもらったおとならしいおねがいの仕方をおもいだします。
「りょうこの、おちんちんがないとだめな、いんらんめすあなに、せんせいたちのおちんちんぶちこんで、
ください。おねがいします」
 おもいだしながらしゃべったので、少しことばがつっかえてしまいました。
「ふむ、今ひとつですね。では彼の準備をしてあげてください」
「はい!」
 わたしはベッドからおりると、先生のとなりに立っていたかんごしさんのまえにひざまづきました。
「りょうこにあなたのおちんちんおしゃぶりさせてください」
 こんどはつっかえずに言えました。
 かんごしさんがズボンのジッパーをおろし、おちんちんをわたしのめのまえにだしてくれます。
 わたしはかんごしさんのおちんちんを手にとると、まずそのせんたんにちゅっとキスをしました。
「そうそう、その調子ですよ」
 先生にはげまされながら、わたしはいっしょうけんめいかんごしさんのおちんちんをおしゃぶりしました。
 さいしょはしたをだしてさきっぽから全体をまんべんなくなめまわし、したのさきでびんかんな
ところをなぞってあげます。
 せんたんからこぼれるさきばしりをなめとりながら、さおをてでしごきます。
 それからお口をおおきくあけて、さきっぽをすっぽりのみこみます。お口の中でしたをつかいながら、
きゅうっとすいあげます。

307 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/15(木) 08:59:24.84 ID:s/ZZtgDy
 そうやってかんごしさんのおちんちんをおしゃぶりしていると、先生がわたしのおしりにゆびを
いれてくれました。
 ぬるぬるをこぼしながらおしりをかきまわされ、そのきもちよさにおしゃぶりをするううごきが
つっかえてしまいます。
「んっ、ひゃうんっ!」
「おや、駄目ですよ、白木さん。続けてください」
「はっ、はいっ!」
 そうやっておしゃぶりをしながらおしりをいじられていると、あまりのきもちよさに私のおちんちん
からもさきばしりがこぼれます。やがてわたしは、おしりからのもどかしいきもちよさについに
がまんが出来なくなりました。
「せんせい、おねがい、ゆびじゃなくて、おちんちん、いれてえ……」
「いけませんね、白木さん。そういう時はどういう風にお願いするんでしたか?」
 そうでした。いくらおちんちんがほしくても、他人におねがいをするときにはきちんとしなければ
いけません。
 私は二人からはなれてベッドにあがると、ふたりにむけたおしりをじぶんでひらいておねがいしました。
「りょうこのぉ、おちんちんいれてほしくてしょうがない、いんらんけつまんこにぃ、せんせいの、
おちんちんくださぁい……」
「けっこうです、よく出来ました」
 うしろからズボンのジッパーをおろすおとがきこえます。つづいてこしにてがふれ、わたしのこしが
しっかりとつかまれます。
 おしりのあなにおちんちんのせんたんがおしあてられるのをかんじて、わたしのおちんちんが
びくんとはねました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

忙しいときにPCが壊れるとか、これなんて呪いなのです。><

>>304,305
ドモー

壁|ノシ ソレデハ オヤスミナサイデス

308 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/16(金) 12:17:04.27 ID:OlmRTY4j
壁|・_・) ツヅーキ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あっ、んっ、ふあっ!」
 先生のおちんちんが私のおしりにどんどんはいってきます。そのきもちよさに、私はたまらず
ひめいをあげました。
「ふあぁ……」
 とうとう先生のおちんちんがぜんぶ入ると、わたしはベッドにかおをふせてためいきをつきました。
「白木さん、顔を上げてください」
「ふあぃ……」
 先生にいわれてなんとかかおをあげると、すぐ目のまえにおちんちんがありました。
 ベッドのよこ、先生とはんたいがわにかんごしさんがたって、こしをわたしのまえにつきだして
いるのでした。
 私は先生にいわれるまえに、じぶんでかんごしさんのおちんちんをくわえました。いちにんまえの
しゃかいじんなら、いわれるまえに自分のやるべきことをしなければならないからです。
 わたしがかんごしさんのおちんちんをくわえたのとどうじに、先生がおちんちんでわたしのおしりを
つきはじめました。
 おしりからのきもちよさにたえながら、私はいっしょうけんめいかんごしさんのおちんちんにお口で
ごほうしします。
 かんごしさんは手をのばしてくると、ぷるぷるとふるえている私のおっぱいをつかみました。
 私のおっぱいのさきっぽはすっかりかたくなっていて、それをかんごしさんのてのひらでぐりぐり
されると、そこからもとってもきもちよくなります。わたしはよつんばいのままおっぱいをいじられ
ながら、わたしをきもちよくしてくれるかんごしさんにお礼のこころをこめてお口でいっしょうけんめい
ごほうしします。
 いっぽうおしりのほうは、先生のおちんちんが私をおなかのそこからきもちよくしてくれています。
 そちらにもかんしゃのねんをこめて、わたしはおしりをつかってせんせいをきもちよくしてあげます。
 先生のおちんちんはいってくるときには、おトイレをするときのようにおなかのしたにちからを
いれます。そうするとわたしのおしりがひらき、おちんちんをおくまでむかえいれることができます。
 おちんちんがでていくときには、こうもんにちからをいれてぎゅっとしめます。そうするとこうもんの
おにくとおちんちんのさおがつよくこすれて、私も先生もきもちよくなります。
 先生のおちんちんがわたしをつくたびに、おしりにいれてあったぬるぬるがぐちゃぐちゃと
はげしいおとをたてます。おくちのほうもかんごしさんのおちんちんがでいりするたびに、私の
よだれがかきまぜられておなじような音をたてます。
 おくちとおしりのりょうほうからはずかしい音をさせながら、わたしはふたりにいっしょうけんめい
ごほうししました。
「うっく、それでは白木さん、そろそろ、注射をしますね」
 先生はそういうと、おちんちんのうごきをいっそう早くしました。それからすこしして、先生の
うごきがきゅうにとまると、わたしのおしりにあついおちゅうしゃがされました。きもちのいい
おちゅうしゃに、わたしのおしりがびくんびくんとふるえます。
 ちょうどそのとき、かんごしさんのおちんちんからもしろいおくすりがふきだしました。わたしは
それをいってきもこぼさないように、くちをすぼめてごくごくとのみくだしました。
 先生とかんごしさんがはなれると、わたしはベッドのうえにごろんとよこたわりました。からだから
ちからがぬけ、こしがびくん、びくんとけいれんします。
「ふう……。それでは白木さん、今日の治療はおしまいです」
「ふあぃ、おくすり、ありがとう、ございましたぁ……」
 わたしのびょうしつからでていく先生とかんごしさんを、わたしはベッドに横になったまま見送りました。
 きょうもたくさんおくすりをもらって、なんだかすこしびょうきがよくなったようなきがします。
 はやくたいいんできるといいなあ、とおもいながら、私はめをとじておおきくいきをはきました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

しばらくは調教のターン。

壁|ノシ

309 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 01:19:41.71 ID:cbQnbwCl
GJ

310 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 17:46:10.31 ID:BAciOOJ3
なんだろう・・・・ひらがな書きの文章は壊れてる感じがしていいんだが
ちょっと読みにくい

読みやすくすると何かが物足りなくなりそうな感じがしそうな気がする。

とりあえず、続き楽しみにしてます ヽ(゚ω|壁

311 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/17(土) 18:12:05.35 ID:An7M0wjb
壁|_・) チラッ

>>309
ドモー

>>310
まあ演出ですので〜。
だんだん漢字が増えて行って普通の状態に戻ります。

壁|ノシ

312 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/18(日) 16:10:49.12 ID:nFaGYqqU
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 毎日おゆうはんを食べおわると、かんごふのきょう子さんが私をおふろにいれてくれます。
 しんさつで汗をかくので、寝るまえに汗をながして体をきれいにしなければならないからです。
 私はきょう子さんにつれられて、びょうとうのはじっこにあるおおきなおふろに向かいます。
「はい、手を上げてください」
「はあい」
 きょう子さんともう一人のかんごふさんにふくを脱がされて、私ははだかになりました。きょう子さん
たちもふくを脱いではだかになり、私といっしょにおふろに入ります。
 おふろではまずかみの毛をあらいます。シャワーの前におかれたいすにすわった私のかみの毛を
、きょう子さんがやさしくシャンプーしてくれます。私は目にシャンプーが入らないように、まぶたに
力を入れてぎゅっととじています。
 かみをあらいおわったら、こんどは体です。おおきなおふろ用スポンジにたっぷりあわを立てて、
体のすみずみまでごしごしこすられます。
「んっ、あぁんっ……」
 おっぱいやわきのしたをこすられるたびに、そこからくすぐったい気持ちのよさがわきおこり、私は
ついえっちなこえを出してしまいます。
 やがてきょう子さんたちは、私のおしりやおちんちんもスポンジでこすりはじめます。
 おしりを広げられておしりの穴のまわりをスポンジでこすられると、おっぱいのときよりもっと
気持ちのいいかんじがします。どうじにおちんちんもこすられると、気持ちがよすぎてひざが
ぶるぶるしてきます。
 おふろばでころんだらたいへんなので、わたしはいっしょうけんめい足に力を入れました。
「はい、じゃあ四つん這いになってください」
「は、はぁい……」
 体の外側がぜんぶきれいになると、きょう子さんはわたしをよつんばいにさせました。
「今度は中をきれいにしましょうね」
 きょう子さんはそういうと、ゴムでできたおちんちんのかたちをしたどうぐをベルトでこしにとめました。
「白木さん、力を抜いてください」
「はい……」
 きょう子さんにうながされて、私はほんもののおちんちんを入れてもらうときのようにおしりの力を
ぬきました。
 次のしゅんかん、ゴムのおちんちんのさきっぽが私のおしりの穴にあたりました。おちんちんは
そのまま私のおしりの穴をこじあけると、どんどん私のおなかのなかに入ってきます。
「あっ、あっ、ふあっ……」
 おしりのいりぐちとおなかの中からかんじられる気持ちよさに、わたしはがまんできずにえっちな
こえを出してしまいました。
「はい、じゃあごしごししますからねえ。痛かったら言って下さいね。明日香ちゃん、白木さんの胸の
方をお願いね」
「はい、先輩」
 それから私は、おしりのなかをゴムのおちんちんでごしごしされながら、おちんちんもせっけんを
たっぷりあわ立てた手できれいにしてもらいました。
 どうじにおっぱいも、泡まみれにされながら素手できれいにしてもらいます。てのひらがちくびを
こするたびに、かたくなったそこがとっても気持ちよくなります。ちくびをつままれたり転がされたり
すると、体ががくがくとふるえるそうになります。
「んっ、あっ、きょうこさん、ふあっ、で、でちゃいます、おちんちんから、でちゃいますっ……」
「あら、またお漏らしですか。お風呂を出るまで我慢出来ませんか?」
「むり、んっ、ですっ、あんっ、もうでちゃいますっ!」
「仕方が無いですね。じゃあここで出しちゃっていいですよ」
「んっ、ごめんなさい、あんっ、ごめんなさぁいっ!」
 言いおわると同時に、私はじぶんのおちんちんから白いおもらしをきょう子さんの手に出しました。
せいえきが出るたびにこしのおくできもちのよさがばくはつし、おしりがぎゅっとしまってゴムの
おちんちんをかみしめます。
 私ははあはあと大きく息をしながら、おしりからあたままでをいっぱいにするきもちよさに耐えました。

313 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/09/18(日) 16:11:30.00 ID:nFaGYqqU
「きょう子さん、ごめんなさぁい……」
 なんとかこきゅうが落ちつくと、私はきょう子さんにあやまりました。
「あら、構わないんですよ。患者さんのお世話をするのが私たちの仕事ですから。でも、この調子では
社会復帰は当分無理ですね」
「はぁい……」
 きょう子さんの言うとおり、毎日おふろに入るたびにこんなふうにおもらしをしているようでは、
とてもしゃかいふっきなど無理です。こんなふうにがまんが出来ないのでは、どこでおもらしを
してしまうかわからないからです。
「はい、じゃあ泡を流しますね。立ってください」
 きょう子さんが私のおしりからゴムのおちんちんをぬきながら言いました。私がなんとか
立ちあがると、きょう子さんとあすかさんがシャワーで私のからだからあわとせいえきをあらい
おとしてくれます。
 おふろからあがると、ばすろーぶをはおる前に、きょう子さんが私のおしりにゴムのどうぐを
いれてくれます。
 「あなるぷらぐ」というこれは、私のおしりがいつでもおちんちんを入れてもらえるようにするための
大事なものです。すこしずつふといものにとりかえていくことで、私のおしりがどんなおちんちんでも
気持ちよくなれるようにしてくれるのです。
「今晩から昨日までより少し太くなりますからね」
 そういうと、きょう子さんがまっくろなゴムのかたまりを私のおしりに入れてきます。まるっこい
矢印のようなせんたんがおしりの穴をどんどんおしひろげ、私はくるしさにいきをのみます。しかし
いちばん太いぶぶんが通りすぎると、のこりは私のおしりにつるんとのみ込まれてしまいました。
 いちばん底のぶぶんのてまえのすこしほそくなっているぶぶんをおしりの穴の入り口がくわえ、
前にもうしろにも動かないようにこていします。広がりっぱなしのおしりの穴と、そのおくのいちばん
太いぶぶんをくわえているところがとても気持ちよくなり、わたしのおちんちんがしぜんに固くなって
きます。
「はい、それじゃあお部屋に戻りましょうね」
「はぁい……」
 けさまでより太い「あなるぷらぐ」をいれて、わたしはその気持ちよさにすでにゆめみごこちでした。
 こんやはいいゆめがみられるかなあ、と思いながら、私はおふろばを後にしました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

壁|ノシ デハマタ

314 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 00:40:02.47 ID:rfYi2qxc
今日もGood Job

315 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 19:11:23.37 ID:QAVVb5Oz
おっぱい大きいのに言動が幼女ってのがエロいなあ

316 名前:名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 19:45:48.44 ID:opTj1N+D
最近Blueさん忙しいのかな?

317 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/01(土) 14:33:30.24 ID:mr/7f43J
壁|・_・)ノ ハーイ

ちょっと忙しくて間が開いてしまいました。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「それでは白木さん、今日の診察と治療を始めましょうか」
「はい、よろしくおねがいします」
 今日はいんちょう先生が私のびょうしつにかいしんにきてくれる日です。私はいんちょう先生の
ことばに答えると、頭をぺこりと下げました。
 服のむねをはだけると、先生の手が私のおっぱいにのびて来ます。
「ふむ、乳房はだいぶ発達してきましたね。どこか痛いところはありませんか?」
「んっ、だいじょうぶ、ですっ、ふあっ」
 いんちょう先生の手になでられて、私のおっぱいのさきっぽがぴんととがります。そこを指で
つままれると、とっても気持ちがよくてあえぎごえが出てしまいます。
 いんちょう先生は私のからだのあちこちをなでまわし、いたかったり変なかんじがしないかを
きいてきます。私はそれにこたえながら、ずっとあえぎつづけていました。
「ふむ、体に異常は無いようですね。それでは最後にお薬を出して終わりにしましょうか」
「は、はひ、おねがひしまふ……」
 私はベッドの上によつんばいになると、いんちょう先生にお尻をむけました。
「りょうこのなかに、せんせいのおくすりいっぱいちゅうしゃしてください……」
 お尻のお肉をりょうてでつかみ、さゆうに広げます。いんちょう先生はその私のお尻から、
あなるぷらぐをぐいっと引きぬきました。
 ふだんずっと入っているあなるぷらぐが無くなると、なんだか心細いきもちになります。私は
はやくお尻に入れてほしくて、こしをもじもじとうごかしました。
 すぐにいんちょう先生のおちんちんが私のお尻におしあてられ、それがずぶずぶとわたしの
なかにはいってきます。お尻のなかをこすられる気持ちのよさに、私はまたあえぎごえをあげました。
 それからいんちょう先生のおちんちんは私のお尻をでたりはいったりしはじめます。お尻の
いりぐちや中をこすられるたびに、それからいちばんおくをつつかれるたびに、私は大きなあえぎ
ごえをあげました。
 いんちょう先生のおちんちんのうごき方は、ほかの先生たちやかんごしさん、かんごふの
きょうこさんのようにはげしくは有りません。でもそのかわり、わたしのきもちのいいところだけを
ずっとつついてくれます。ゆっくりな動きでそこをつつきつづけられると、こしがとけてしまいそうな
ほど気持ちがよくなります。
「ふあっ、せんせえ、そこっ、きもちいい、きもちいいですっ!」
「ふふ、白木さんは注射をされるのが気持ちいいんですね?」
「はいっ、せんせいのおちんちんちゅうしゃ、あんっ、だいすきっ、ですっ!」
「ではお薬を出しますからね。しっかり受け取ってください」
 いんちょう先生がそういった次のしゅんかん、私のお尻のなかに熱いおくすりがそそぎこまれました。
「あっ、きてるっ、ふあっ、ああっ!」
 わたしはお尻だけをたかくしたしせいでベッドにつっぷしながら、体をぶるぶるふるわせました。
 しばらくそうしていたあと、いんちょう先生のおちんちんが私の中から出ていくのがかんじられました。
ふたたびものたりなさをかんじたお尻に、いんちょう先生があなるぷらぐを入れてくれます。
「んっ、はあっ……」
「お薬をこぼさないように、気をつけてくださいね。それではこれで今日の治療は終わりです」
「ふあい、ありがとう、ございましたあ……」
 いんちょう先生のおくすりでいっぱいになったお尻からの気持ちよさでふわふわした気分で、
私はいんちょう先生にお礼を言いました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回は再び弟君です。

318 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/01(土) 14:34:53.73 ID:mr/7f43J
>>314
ドモー

>>315
オパーイはDまで育ちました。

>>316
中断してしまって申し訳ありませんです。m(_ _)m

壁|ノシ デハマタ

319 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 00:28:05.25 ID:01dCzrim
GJ

320 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/07(金) 12:36:07.48 ID:NaIV8yh/
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「♪〜」
「白木さん、ご機嫌ね。何かいい事があった?」
 鼻歌を歌いながらシャワーを浴びる私に、看護婦の京子さんが聞いてきます。
「えへへ、明日は和也が会いにきてくれる日なんですよ」
「ああ、そういえば明日は面会日だったわね。それは楽しみね」
「はい♪」
 明日は一週間に一回の面会日、つまり、私と弟が一日だけ会うことが出来る日です。
 実際のところ、記憶喪失で入院中の私には彼が弟だという実感が有りません。それでも、
彼――和也と一緒にいると不思議と落ち着いた安らかな気分になれます。きっとそれが私と彼が
姉弟であるという証しなのでしょう。
 私は恋人を迎える準備をするかのように、入念に体を磨きました。

                              ●

 コンコンとノックの音がして、私の個室のドアがたたかれます。
「どうぞ」
 私はどきどきしながらそのノックに答えます。
「やあ、姉さん」
 ぶっきらぼうな挨拶とともに、和也が扉を開けました。
「いらっしゃい、待ってたわ」
「これ……」
 そういって和也が差し出したのは、洋菓子店のロゴ入り包装紙に包まれたケーキの箱でした。
「ありがとう。コーヒーにする? 紅茶?」
「あ、コーヒーで……」
 私は戸棚からカップを二つとインスタントコーヒーの瓶を取り出し、ポットのお湯の量を確かめます。
お湯が十分にあるのを確認したら、カップにインスタントコーヒーを入れてお湯を注ぎます。
「はい。いつもインスタントでごめんなさい」
「あ、いや、ここじゃ仕方が無いし、べつにいいよ」
 二人でケーキを食べながらコーヒーを飲み、他愛の無いおしゃべりをします。とはいっても私が
話せることはそんなに有りませんから、もっぱら私は聞き役でした。
「――でさ、教授にこっぴどく叱られたよ」
「あらあら、それは大変だったわね」
「うん、まあどうって事無いけどさ……」
 ふと会話が途切れ、二人の間に沈黙が落ちます。
「……姉さん、俺の事とか、ここに入院する前のこととか思い出した?」
「……ごめんなさい」
 私はいまだに、数ヶ月前にこの病院で目覚めたときより以前のことを思い出すことが出来て
いません。どうして記憶を無くしたのか、それ以前はどんな暮らしをしていたのか――何もです。
「あ、いや、いいんだ。無理はしないでもいいんだ」
「うん、でも――」
「姉さんには俺がいる。記憶なんか戻らなくても俺が一生いっしょにいるよ」
「……ありがとう」
 まるでプロポーズのような言葉に、私は申し訳ないと思うと同時に心のそこから喜びを感じました。
もしかしたら私は、家族として以上の愛情を弟に、いえ、和也に抱いているのかもしれません。
「……ねえ、今日も泊まっていけるんでしょう?」
「……ああ」
 和也が面会にきてくれるのは、翌日に講義も実習も無い日です。この病院の個室病棟は面会者の
宿泊も許可していて、和也は面会の日は必ず私の個室に泊まっていきます。
 今晩の事を考えると、お尻とおちんちんの根元が疼きます。アヌスがきゅっと収縮し、その弾みに
アナルプラグが前立腺をこすりあげました。

321 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/07(金) 12:38:56.19 ID:NaIV8yh/
                              ●

「姉さん……」
「和也……」
 お互いの名前を囁きあって、私たちは唇を重ねました。
 ベッドに横たわった私に覆い被さる和也はとても真剣な表情です。
 私と体を重ねるときの和也はいつもこんな顔をします。私としてはもっとリラックスしてほしいもの
なのですが……。
 それはさておき、私は自分から舌を出して和也の舌に絡めます。和也もそれに答え、絡み合った
二人の舌がぴちゃぴちゃと濡れた音をたてます。上になっている和也の唾液が自然と私の方に
流れ込み、私は口の中にたまるそれをのどを鳴らして飲み下します。
「……んっ!」
 口を塞がれたまま、私は小さく悲鳴をあげました。和也の指が私の乳首をはさみ、そこから
しびれるような刺激を送り込んできたからです。
 すでに尖っていた胸の頂から送られた甘い刺激は、背筋を伝わって腰と脳天に響きます。
下半身に電気が流れたような刺激に、私の足がびくりとはねました。
 和也の手は、そのままゆっくりと私の乳房をもみ始めます。そうされると乳房全体から柔らかな
快感が湧き起こり、それが熱になって私の体を炙ります。
 私のおちんちんはびくん、びくんと震え、おなじように痙攣する肛門はそのたびにアナルプラグを
ぎちぎちと噛みしめます。まるで私の体のあちこちが勝手にさまざまな快感をむさぼっているようでした。
 肉体がおぼれている肉の快感とは別に、私の心もまた精神の喜悦を味わっています。
 体の快感はこの病院の先生たちや看護士さん、看護婦さんたちに抱かれ、貫かれたときにも
同じものを感じます。しかし和也に抱かれ、肌を重ねたときにはそれとは別の、心の奥からの
安堵感、安心感のようなものを感じます。同時に、和也に求められていることに、私は喜びを感じます。
 この気持ちがどうして起こるのか、私には分かりません。いまだに以前の記憶を取り戻せていない
私には、この数ヶ月の記憶しか判断材料が無いからです。
 でもこれだけは断言できることがあります。
 この気持ちは、きっと記憶を失う以前の私も持っていたものです。記憶を失う以前の私も、和也に
対して同じ気持ちを持っていたはずです。たとえ記憶は無くてもこれだけは間違いないと、理由は
わかりませんが確信できました。
「っ、はぁ、姉さん……」
 和也の唇が離れ、お互いに熱い息を吐きます。私は和也の背中に腕を回すと、抱き寄せるように
して引き寄せました。再びお互いの顔が近づき、私たちは唇を重ねました。

                              ●

 ちゅっ、ちゅっ、という吸引音とともに、私の乳首が吸われます。そのたびにそこから甘い刺激が
走り、私の腰を直撃します。骨盤がとろけそうな快感に、私の下半身はすっかり骨抜きでした。
「んっ、和也、もう駄目、許して……」
「んっ、気持ちよくないのかい、姉さん……」
 赤ん坊のように私の胸を吸っていた和也が、乳首から口を離して問い掛けてきます。意地悪な
質問です。
「ううん、気持ちよすぎて、もういっちゃいそうなの……」
「いいよ、いっちゃいなよ」
「やっ、いや、お願い、和也のおちんちんで、おちんちんでいかせて……」
 私は恥も外聞も無く、和也の男根をねだります。絶頂の喜びを、貫かれることで味わいたい、
熱い精を注ぎ込まれて果てたい――心底からの願いを、私は包み隠さずさらけ出しました。
「俺のチンポを、姉さんはどこに欲しいんだい」
「私のお尻、ケツマンコに和也のおちんちんちょうだい、ザーメンいっぱい注ぎ込んで、種付けして!」
「いいよ、わかった」
 いつものやり取りをして、私は自分で両足を抱えあげます。大きく開かれた足の間の、すっかり
かたくなって蜜を垂れ流すおちんちんと、その下でアナルプラグをくわえ込むアヌスが剥き出しに
なりました。

322 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/07(金) 12:41:13.05 ID:NaIV8yh/
 和也の手がアナルプラグの底をつかみ、ぐっと引っぱります。濡れた音とともにプラグが引き
抜かれ、アヌスからローションがたれ落ちました。
「はやく、はやくぅ」
 お尻に何も入っていない不安感が、私に挿入をねだらせます。
「そうあせるなよ。俺のチンポは逃げたりしないよ」
「やあ、やだあ、おねがあい、おちんちん、おちんちん、りょうこのおしりに、いれてえ」
 おしりがさびしくて、わたしはかずやにおちんちんをおねだりしました。おしりがからっぽだと、
なんだかとってもこわいことをおもいだしそうで、すごくふあんなきもちになります。
「おねがあい、うっ、ぐすっ……」
「ああ、悪い、泣かないでくれ。今入れてあげるよ」
 かずやはそういうと、わたしのおしりのいりぐちにおちんちんのさきっぽをあてました。かたい
おちんちんわたしのこうもんにあたり、肉の窄まりをこじ開けようとしています。その感触に
安堵しながら、私は和也を自分の中に迎え入れる瞬間を期待して胸を高鳴らせました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。
どうも今回は筆が詰まりやすいです。><

>>319
乙ありー

壁|ノシ デハマタ

323 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 00:48:05.15 ID:0H6xG2q6
Good Job. 乙です。

324 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 03:18:11.90 ID:7yi0dg5Y
立派な牝になったようで何より
また平仮名になったり漢字に戻ったりと肛門と脳が直結してますなw

325 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 01:55:09.76 ID:IwE3FvRJ
つC
あせらずに

326 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/13(木) 10:58:29.18 ID:x7P7zio/
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 私にのしかかった和也が腰に体重をかけます。次の瞬間、私のアヌスは和也のペニスによって
いとも容易く貫かれていました。
 めりめりと音を立てそうな勢いで肉の環がこじ開けられ、直腸内に進入した和也の亀頭が私の
前立腺を一打ちします。
「あっ、んっ!」
 私の喉から快楽にとろけた声があがり、肛門括約筋が反射的に収縮してペニスを締め付け
ました。それがまた強烈な刺激を呼び起こし、私の体をびくびくと震えさせます。和也のペニスは
そんな私を無視するように突き進み、アヌスの奥の奥までをあっさりと占領しました。
「あっ、はあっ、はあっ、はあ……」
 直径数センチ、長さにしてわずか十数センチのペニスですが、それを体内に迎え入れるとまるで
お腹の中をすっかり埋め尽くされているようです。和也が少し身動きをするたびに私の肛門に力が
かかり、体内に打ち込まれた肉槍にすべてを支配されてしまったように感じられます。
「姉さん……」
「和也ぁ……」
 私は脚を抱えていた両腕を離し、両脚を和也の腰に絡みつかせました。両腕も和也の首に
回し、しっかりと抱きつきます。体内を貫かれながら体も密着させ、私は全身で和也の存在感を
感じました。
 それから和也は、最初はゆっくり、だんだんとはげしく腰をつかい始めます。しっかりとしがみ
ついたままの私は全身を揺さぶられながら体内を突き上げられ、その一突きごとに快感が
お尻から頭までを突き抜けました。
「あっ、ふあっ、ああんっ、かずやっ、かずやあっ!」
 ペニスに脳天までを串刺しにされたような快感に貫かれながら、私は悲鳴をあげながら必死で
和也にしがみつきました。和也の呼吸も荒く、私を一突きするごとに短いうめき声のような声を
あげています。
 そうやって何度突き上げられたのか、回数などとっくにわからなくなった頃、私は限界に達し
ようとしていました。
「あんっ、だめっ、もうだめっ、いっちゃう、はあっ、いっちゃうっ!」
 体がびくびくと震え、あと何回かペニスを打ち込まれれば絶頂というところで――和也の動きが
ぴたりと止まりました。
「あ……? かず、や……?」
「そんなに早くいっちゃったらもったいないだろ。もっと楽しもうよ」
 和也はそういうと、私を抱き上げるようにして体を起こしました。ベッドの上に胡座をかいた
和也に抱かれたまま貫かれた姿勢、いわゆる対面座位の形になります。
「ほら、こんどは姉さんが動いてくれないか?」
「うん……」
 この姿勢ではあまりはげしく腰をつかうことは出来ません。その代わり、私自身の体重によって
ペニスをより深くまで打ち込むことが出来ます。ペニスの先端で直腸内奥をぐりぐりとこじられ
ながら、私は8の字を描くように腰をグラインドさせました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

暇を盗んで書けた分だけ投下。

>>323,325
ドモー

>>324
お尻を犯されてないと幼児退行してしまうのですw

壁|ノシ

327 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 01:17:26.05 ID:tAK31Nu6
GJ

328 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/16(日) 11:19:30.89 ID:DGcyJSxf
壁|・_・) チマチマット

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 腰をひとつうごかすたびに、和也のペニスが私のお尻の奥をえぐります。同時に入り口の方も
こじ開けようとするように押し広げられ、無理やり押し広げられる感覚が私にぞくりとするような
快感を与えます。
 私のペニスから溢れ出した蜜が二人のお腹を汚しています。ペニスが和也のお腹にこすれる
たびに、そちらからももどかしい快感が湧き上がってきます。
 私の乳房は二人の体の間で押し潰され、乱暴にもみしだかれているような刺激を受けています。
その頂はぴんと尖り、こすれるたびに、甘く鋭い快感がそこから広がります。
 体中から感じる快感に、私は今にも絶頂しそうでした。和也に抱きついてそれをこらえながら、
全身、特に腰をこすりつけるようにして私は快感をむさぼります。
 そうやってどのくらいの時間がたったでしょうか、いきそうでいけないもどかしさに疲れ、私は
動きを止めてはあはあと荒い息をつきました。
「……姉さん、もう飽きたのかい?」
「ううん、でも、ちょっと、休ませて……」
「ああ、疲れたんだね。いいよ、少し横になろうか」
 そういって和也は私を横たえると、いったんペニスを抜いて横臥した姿勢をとらせます。和也は
私の背後に横になり、後ろから私の中に入ってきました。
「んっ、はあっ……」
「姉さんの髪は良い匂いだね」
「んっ、シャンプーの、あんっ、香りよ……」
 和也が身動きするたびにお尻から刺激が広がり、私に甘い声をあげさせます。挿入されっぱなしの
アヌスに感じる和也の熱さと固さに、私は心の奥底までとろけきっていました。
 そうしてつながったまま横になっていると、私の心が幸福感で満たされていきました。思わず、
この時間が永遠に続けばいいのに、などと考えてしまいます。
「……姉さん、いいかい?」
 横になってからどれほどの時間がたった頃でしょうか、和也が私の耳元に顔を寄せ、囁くような
声で言いました。
「うん……」
 お尻で感じる和也のペニスの震えから、和也がそろそろ限界なのが分かります。私は穏やかな
快感に浸る時間への名残惜しさと、熱く激しい絶頂への期待感の両方を感じながら言いました。
「来て、私の中に、和也のを全部ちょうだい……」
 私たちは姿勢を変え、仰臥した私の背中に和也が覆い被さる姿勢をとります。組み伏せられて
逃げようの無い私を、和也が無慈悲に絶頂に追い立てる姿勢です。
「私のお尻、和也のおちんちんで犯して……、好きなだけ……」
 私のその言葉を合図に、和也は再び腰をつかい始めました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>327
ドモドモー

壁|ノシ

329 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/18(火) 01:06:49.28 ID:r0+/GGFL
wktk

330 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/22(土) 15:45:20.49 ID:lPRx8WjM
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あっ、んあっ、はっ、はあっ、ふあっ……」
 和也のペニスが私のアヌスを出入りし、私に途切れることの無い喘ぎ声をあげさせます。
直腸内のローションが攪拌されて立てるぐちゅぐちゅという音と、和也のはあはあという激しい
呼吸音がそれに重なります。ベッドのきしむぎしぎしという音が通低音になり、隠微な
オーケストレーションを構成していました。
 和也が腰を進めるたびに私の肛門は激しくこすりあげられ、直腸が奥まで押し広げられます。
ペニスの先端が奥を突くたびに、そこから快感の波紋が広がります。その一回ごとに、私は
絶頂してしまいそうでした。
 ペニスと違い、アヌスでの絶頂は幾度でも繰り返すことが出来ます。たとえ精液を一適残さず
搾り出してしまった後でも、アヌスを責められれば再び快感を得ることが出来ます。
 けれども私は、お尻から送り込まれてくる快感にシーツを鷲掴みにしながら耐えました。
 和也と一緒にいきたい、和也の精を体内に受けて、その熱さを感じながら絶頂したい――
そう思ったからです。
「んっ、姉さん、俺、そろそろ……」
「きてっ、あんっ、私の中に、んっ、和也の全部、ちょうだいっ!」
 やがて限界を迎えた和也に合わせ、私も自らの絶頂を解き放ちました。
 ひときわ深く、力強く、和也のペニスが打ち込まれ、私のお尻の奥の奥を打ちます。次の瞬間、
私の体内に、熱く濃厚な精液が注ぎ込まれました。
 その衝撃を、私は熱いお湯でも注ぎ込まれたように感じます。お尻の奥から快感の衝撃が
走り、骨盤全体が共鳴します。その衝撃は背骨を伝わって私の体内を駆け上り、頭の中心で
爆発しました。
 私は長々と悲鳴をあげながらのけぞり、自らのペニスからも精を吐きました。
 二人折り重なって荒い呼吸をしながら数分もたった頃でしょうか、和也のペニスが私の中から
ずるりと引き抜かれました。直後、冷たいゴムの塊が私の肛門を再び押し広げます。和也の
手でアナルプラグが挿入されたのでした。
 精液で満たされた直腸に栓をされ、私は深くため息をつきました。



 ベッドに横たわり、ぼんやりと天井を見上げている和也に寄り添いながら、私は快感の余韻に
浸りました。和也の左腕を枕代わりにしながら、その横顔を見つめます。
「……くすっ」
「なんだい、姉さん」
「ううん、何でも……。ねえ、喉、渇いてない?」
「ああ、少し渇いたかな」
「水持ってくるわね」
 冷蔵庫で冷やしてある、ミネラルウォーターの入った水差しとグラスを取ってこようと、私は
ベッドの上で体を起こしました。その拍子に、お尻の中で和也の精液が流れたように感じられ
ました。
「……うふふ」
「……どうしたんだい」
「なんでもないわ」
 下腹部を掌でさすりながら笑う私に和也が問い掛けましたが、私は笑ってそれをはぐらかしました。
あなたの精液が動くのが感じられたのよ――と言うのはさすがに少しはずかしかったからです。
 わたしは全裸のままベッドからおり、スリッパだけを履いて冷蔵庫に向かいました。お尻の中で
和也の精液が重力にしたがって流れ落ちるのが感じられますが、肛門をふさぐアナルプラグが
その流出を食い止めました。

331 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/22(土) 15:46:50.52 ID:lPRx8WjM
 和也の視線をお尻に感じながら、私は冷蔵庫からガラスのピッチャーを取り出します。グラスに
ミネラルウォーターを注ぎ、そのひとつを和也に手渡しました。
 和也はそのグラスを一息にあおると、ため息をひとつついて何か考え込みました。
「どうしたの?」
 無言でグラスを見つめいている和也から、とても思いつめた雰囲気が感じられます。それは
私に不安を与えるものでした。
「姉さん……、ごめん……」
 和也が私に謝ります。だけど私には、それが何故なのかは分かりません。これまでにも幾度か
こういうことがありましたが、その理由を聞いても和也は答えてはくれないのでした。
 和也が何を謝っているのか――それが分からなくても、和也がそれを悔い、私に対して罪悪感を
持っていることは分かります。あるいはそれは、私の記憶が失われたことに関係があるのかも
しれません。
 けれど私は、不思議とそのことについて関心がもてませんでした。そんなことより、罪悪感に
さいなまれ、気落ちしている和也をどうにかして力づけたい――それが私の最大の関心事でした。
 私はベッドに上がると、和也の頭を抱き寄せ、胸の谷間に押し付けるようにして抱きしめました。
 無言で抱き合いながら、どうすれば和也を慰め、落ちつかせてあげることが出来るのか――
私はそれだけを考えていました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きます。

>>329
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

332 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:29:15.00 ID:El7WbhWq
GJ. よい週末を。

333 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/23(日) 20:50:06.96 ID:LvmPlZ9P
壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 今私は寺島医院で院長秘書の仕事をしています。結局過去の記憶を取り戻せずこれから何を
したらいいかもわからない私に、寺島院長が斡旋してくれた仕事でした。
 初めは慣れない事もあって色々と不手際もありましたが、一年もする頃にはすっかり仕事を
飲み込むことが出来ました。
「白木君、今日の予定はどうなっているかね」
 寺島院長が、私に今日のスケジュールを確認します。
「はい、院長、ちゅっ、今日は三時から、ずずっ、工事業者の方が、じゅばっ、みえられる予定です」
 椅子の背もたれに背を預ける院長の前に跪き、そそり立ったペニスを口に含みながら私は
今日の予定を確認しました。
「ふむ、ではそれまでに、回診を終わらせなければいけないかな」
「はい、そのほうがよろしいかと、んっ、んんっ……」
 院長の射精に喉を塞がれ、私の台詞が途切れます。院長のズボンや院長室のカーペットを
汚さないように、私は院長の精液を一滴もこぼさず飲み下しました。
「では行こうか。今日は内科病棟から回るよ」
「はい」
 院長が身だしなみを整えながら椅子から腰を上げます。私も口元をハンカチでぬぐいながら
立ち上がりました。
 メモ用のクリップボードとカルテのコピーを確認していると、突然お尻を振動が襲いました。
振り返って院長のほうを見ると、私のアヌスに入っているバイブレーション機能付きアナルプラグの
リモコンを手にしています。腰を襲う刺激に思わず膝をこすり合わせると、ストッキングに挟んだ
電池ボックスが太ももを刺激しました。
「いくよ、白木君」
 白衣のポケットにリモコンを放り込みながら院長が言いました。
「は、はい、院長」
 最低の強さで小さく振動するプラグがもたらす刺激は、立てなくなったり会話に支障をきたしたり
するようなものではありません。私は背筋をしっかりと伸ばし、院長の後ろについて院長室を後に
しました。

                              ●

「んっ、んぐっ、んっ、んんっ」
 私の口からくぐもった声が漏れます。アヌスを一突きされるたびに私は声を上げようとするの
ですが、口のほうもペニスで塞がれているために出すことが出来るのは呻き声だけです。
 今私は、寺島医院の内科病棟の休憩室で、二人の勤務医に上下を貫かれています。タイト
スカートを腰まで捲り上げたお尻にはまだ二十代の若い医師の逞しいペニスが、真っ赤な
ルージュで彩られた唇には五十代後半のベテラン医師のペニスがそれぞれ進入し、私を使って
性欲を発散しようと動きつづけています。
 勤務医の仕事というのはハードワークです。常に患者の命を預かっているという重圧にさらされ、
勤務時間中はいつ入院患者の容態の急変や急患があるかも分かりません。勤務時間外も
最新の医療技術についていくための勉強や、そうでなければ可能な限り疲労を回復するための
休息で終わってしまいます。そのためどうしてもストレスがたまり、また若い医師であれば性欲の
発散が不完全で欲求不満になったりもします。
 ストレスや欲求不満を溜め込んだままでは仕事の効率が落ちますし、医療ミスや誤診断を
誘発しかねません。そのようなストレスや欲求不満の解消のために、私は毎日院長について
院内を回ってはこうして自らの体を使って彼らの相手をしています。
 院長と内科病棟の責任者が集中治療室(I・C・U)の重篤患者について話し合う脇で、私は口と
お尻を犯され続けました。

334 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/23(日) 20:53:02.64 ID:LvmPlZ9P
                              ●

「ひっ、あんっ、ひあっ、ふああっ……」
 先ほどとは違い、今の私の悲鳴は遮られる事無く室内に響いています。
「んっ、涼子さんのおちんちん、はあっ、とってもかたあい……」
 入院病棟の職員用仮眠室のベッドに仰向けになった私のペニスを、私にまたがった看護婦の
明日香さんが飲み込んでいます。
「ふふっ、お尻の方はザーメンでぐちゃぐちゃよ。今日は何人分注がれてきたのかしら?」
 私のアヌスを責めるディルドーをもてあそびながら言うのは京子さん、明日香さんの先輩の
看護婦です。
「本当は男の癖におもちゃでお尻弄られてよがって、そのくせおちんちんこんなに固くして」
 京子さんはそういって、私のアヌスに突き刺さった極太ディルドーを力任せに押し込みました。
「あっ、ふあっ、ひぎぃっ!」
 ペニスとアヌスを同時に責められて、私はあられもない悲鳴をあげさせられていました。
 入院病棟の看護婦の仕事も、診療科の医師たちに負けず劣らずのハードワークです。ルーチン
ワークの業務はもちろんのこと、常にナースコールにも気を配っていなければなりませんし、
難しい入院患者がいれば仕事の苦労は倍増します。かといって患者に八つ当たりをするなど
もってのほかですから、やむをえない事ながらストレスを溜め込んでしまう看護婦も出てきます。
 そのような看護婦のストレス発散の対象として、また性欲を解消するための肉バイブとして、
ここでも私は体を提供していました。
 私の精巣には精子の生産能力が無く、したがって私の精液には子供を作らせる能力が
ありません。性病の類いが無いことは毎週検査されていますから、私のペニスは生でくわえ
込んでもまったく安全な生きたバイブレーターというわけです。
 院長と婦長が難しい入院患者について話し合っているナースステーションの奥の休憩室で、
私は看護婦たちのおもちゃにされ続けました。

                              ●

「どうぞ」
「お、こりゃどうも」
 応接用テーブルにお茶を出し、私は来客に会釈をします。今日のお客様は町内に店舗を
構える工務店の社長です。寺島医院では老朽化した外来病棟の改築が予定されており、
そのための打ち合わせに来訪されているのでした。
「……いやあ、弟君から凉ちゃんが急に倒れたって聞いたときは、私もびっくりしましてねえ」
「その節はお力になれず、大変申し訳ないことをしました」
「いやいや、先生たちは全力を尽くしてくれたって、弟君から聞きましたよ」
 必要な打ち合わせが終わり、院長とお客様は雑談をされています。その会話を小耳に挟み
ながら、私はなぜか心の奥底がざわめくのを感じました。
 そのざわめきは、私に不安をもたらすものでした。何か大事な、だけど今の私を壊すような
――そんな不安が私の心を締め付けました。
 私はその不安を忘れるために、最愛の人物のことを考えました。私の最愛の人物、それは
弟の和也です。
 和也は今日は遅くなるはずだから、私のほうが先に帰宅することになるはず、どうやって
和也を出迎えてあげようか――いっそのこと裸エプロンとかどうだろうか、いやいやそんな
新婚夫婦みたいな、いやそれもいいじゃないか――そんなことを考えていると、いつのまにか
重苦しいざわめきはすっかり影をひそめていました。
「それじゃ、工事の開始は予定通りって事で」
「ええ、よろしくお願いしますよ」
 いつのまにか院長と社長の雑談も終わり、二人は別れの挨拶を述べていました。
 社長を駐車場まで案内しながら、私は裸エプロンを見たときに和也がどんな顔をするかを
想像していました。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>332
ドモー

壁|ノシ ソレデハ

335 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 21:01:07.03 ID:CErd97q6
過去の人格と今の人格が統合されて男の意識のまま娼婦のような行動をとってしまったりするのだろうか

336 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 01:58:34.39 ID:G0xtbo1C
ノーマル嗜好だと思っていたのにいつの間にかこのスレから目が離せなくなってる。

そんな輩がどれほどいるやら
|ω゚)ノ(←そんな輩の一人)(1/∞)

337 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/27(木) 21:50:15.72 ID:g6+CoDk7
壁|・_・) ラストー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ――ずぶり、と和也のペニスが私を貫く。
「あっ、あああっ!」
 突っ伏したリビングテーブルの上で体が滑り、敏感になった乳首の先端がエプロンの裏地に
こすれてびりびりとしびれるような快感を送り込んでくる。テーブルと和也の間に挟まれてお尻を
固い肉棒で貫かれ、私は前にも横にも後ろにも逃げることは出来ない――もちろん逃げるつもり
など無いのだが。
 肛門がびくびくと収縮し、直腸全体で和也のペニスを味わう。私のペニスもふるふると震え、
エプロンの前垂れの裏地に先走りを染み込ませる。終わったらエプロン洗濯しなくちゃ――頭の
片隅にそんな所帯じみた考えが浮かぶ。
 ずるり、と直腸を埋め尽くしていたものが引き抜かれ、体の中身を引きずり出されるような
感覚に襲われる。次の瞬間、ずしん、という擬音が似合いそうな勢いで体内を抉られ、胃腸を
突き上げられたような衝撃を受ける。
「はっ、はっ、はっ、はっ……」
「んっ、あんっ、んくっ、うあっ!」
 抽送はたちまち加速し、私は絶え間の無い喘ぎ声と嬌声を上げさせられることになる。
 一突き毎に直腸と肛門で快感が爆発し、それが骨盤で共鳴してペニスの裏側で再度爆発する。
膝からは力が抜けて内股になった両足はがくがくと振るえ、背筋を駆け上がった電撃が頭蓋の
中心でスパークして目の奥で火花が散っているような気がする。
 乳房は私自身の体重で押し潰され、上下する体の動きによってこねくり回されている。尖った
乳首と、同じく怒張しきったペニスの先端はエプロンの裏地でこすられ、神経にやすりでも
かけられているように感じられる。
 内外の気持ちのいいところすべてから同時に刺激を受け、私は神経が焼ききれそうな快感に
満たされた。そして肉体と同時に、精神も幸福感という心の快感に満たされる。
『和也のおちんちんが私を犯してる』
『私を犯して和也が気持ちよくなってくれている』
『もうすぐ和也のザーメンが、私のケツマンコいっぱいにしてくれる……』
 およそ言葉にすればこのような思いが、私の中をぐるぐると巡っていた。
「はっ、はあっ、姉さん……」
「あっ、あんっ、私のお尻、ケツマンコ、和也の形になっちゃう、和也のおちんちん専用になっちゃう!」
「ああ、俺の形にして、ザーメンたっぷり染み込ませて、俺のチンポ専用ケツマンコに、してやるよ!」
 私の撒き散らす淫語に反応したのか、ついに和也が果てる。体内にぶちまけられた熱い精に
こんどは私の体が反応し、全身を痙攣させながら尻穴で和也のペニスを絞り上げる。
「うっ、くっ!」
「ふあっ!」
 リビングテーブルに突っ伏して全身をがくがくと震わせながら、私は雄に征服された雌だけが
感じることの出来るエクスタシーに酔いしれた。体内に注がれた子種の熱さがはらわたに
染み入るように感じられ、それにつれて精液自体が全身に染み込んでいくような錯覚を覚える。
「あは、あはは、和也のザーメン、私の中に、入ってきてる……」
 尻穴から溢れ出る和也の精液と、私自身の精液に下半身を汚しながら、私は雌の陶酔感に
おぼれていた。エクスタシーが私の心を塗りつぶし、和也に組み伏せられ、犯されることだけを
望ませる。
 ふと思い出し、自分の心の奥底に耳を澄ませてみた。時折聞こえるあの声――「どうして
こうなってしまったんだろう」という疑問、私を不安にさせるあの声は、もはやどこからもきこえては
こなかった。

                                                  ―了―

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

338 名前:BLUE ◆ROSE/4VERo :2011/10/27(木) 21:56:36.93 ID:g6+CoDk7
おしまいです。
ラブラブというよりは、はたから見るとバッドエンド、でも本人的にはハッピーエンドというオチでした。
……どうしてこうなった。;・・)


>>335
男人格の方が塗りつぶされて消えてしまいました。洗脳オチ?

>>336
ノーマルとアブノーマルの境、それは淡く儚いのですよ。


やあしかし久しぶりにこういうのを書くとおにちく(なぜかry)なのをもっと書きたくなってきて
困るのですよ。
なので次も監禁強制転換調教物になるかも。

壁|ノシ ソレデハ

339 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/29(土) 03:16:48.80 ID:YSkWLkng
完結乙でした。 よい週末を。

340 名前:名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 04:23:38.59 ID:Znr9dx1y
乙でした、最初のシーンがまさにお姉ちゃんが完成する瞬間だったのか
ラブラブ系よりこういう方が好みなので次も期待しちゃいます

341 名前:名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 17:31:22.77 ID:DbXawnSo
ほしゅ

342 名前:名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 14:31:38.82 ID:s1qbZScg
最近いそがしいのかな保守

343 名前:名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 11:19:12.41 ID:nqPPgRPa
携帯より失礼
避難所のほうにも上げてないようですね
産みの苦しみ。って云うのではないでしょうか

344 名前:名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 11:20:43.06 ID:nqPPgRPa
携帯より失礼
避難所のほうにも上げてないようですね
産みの苦しみ。って云うのではないでしょうか

345 名前:名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 11:22:04.63 ID:nqPPgRPa
携帯より失礼
避難所のほうにも上げてないようですね
産みの苦しみ。って云うのではないでしょうか

346 名前:名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 12:07:50.16 ID:0e+flh84
>>343-345
だからって3レスも連続でIDでpgrすることないだろ

347 名前:名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 23:17:54.32 ID:nHc958QZ
うわあああ…
ID変わったかもだけど、3レスもしたバカ者です


申し訳ないので、サー・ローレンスのお屋敷でメイド長達に色々虐められてきます

348 名前:名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 12:04:43.17 ID:8v/i6rsE
>>347
それご褒美だろ。
俺が初客になってやるよ、それが仕置きだ。

歳末はどこも忙しい。俺みたいなニートだって家の出入りが激しくで息を潜めるのに苦労してるんだ。

349 名前:名無しさん@ピンキー:2011/12/29(木) 16:25:11.00 ID:xMqsh7yL
ほしゅ

350 名前:名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 00:52:54.21 ID:jV/Ow3ZE
ほしゅ

351 名前:名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 22:38:28.24 ID:ZJ4hoiqV
ほしゅage

352 名前:名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 01:00:18.86 ID:zW+Wyus7
望んでも無いのに無理矢理シーメールにされるSS読みたいです

353 名前:名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 04:15:57.48 ID:Ab6gMrL4
ほす

354 名前:名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 19:06:48.44 ID:OAbL4SWb
BLUEさんはいそがしいのか・・・

355 名前:名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 20:12:39.61 ID:hCgfDN97
>>354
書いてもいいのよ

356 名前:名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 20:08:53.66 ID:InXqlUNF
ストーリーを妄想するのは得意だけど
それを文字にするのが苦手な俺としては書ける人はホント尊敬するわ

357 名前:名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 12:45:20.83 ID:9i2oihC2
ストーリーを妄想するのは苦手だけど
それを文字にするのが得意な人って居るか?

358 名前:名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 13:22:01.24 ID:nrhIMlOa
絶対に居ないことを証明するのは至難の業

359 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/06(火) 19:20:08.87 ID:dyQqg6KW
誰も居ない

360 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/09(金) 20:05:25.75 ID:XjPE3Pi+
設定とかが気に入られたら文章にしてくれる人がいるかも

361 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 01:09:02.64 ID:VNNrhIPl
うーん、文章を書くコツねえ。難しいことを自分だけに解るように書くのは実に簡単だよ。
解りきったことを誰にでも解るように書くのが難しい。
そうしよう、と僕も一生精進のさなかなの。

送信 10月18日 7:59
From モバツイ / www.movatwi.jp
志茂田景樹

362 名前:秘密 『1./3』:2012/03/29(木) 01:16:40.42 ID:RIMias0P
投稿します。
下手ですが、読んでいただければ幸いです
----------------------------------
  人気の無い校舎。
  すでに外は日が落ち、蛍光灯の放つ淡い光がどこか不気味に感じられた。
  そんな校舎の廊下を、少女が一人足早に出口を目指し歩いていた。
 「ったく。何が『後輩の勤め』よ。あんた達が先に帰りたいだけじゃない。
  大体、生徒会の会長だかなんだか知らないけど、自分だけいい顔して
  面倒なことは全部下に押しつけるとか……。
  だいたい生徒会なんて入りたくて入ったわけじゃないし……」
  ムスッとした不満顔で、一人ブツブツと不平を漏らしながら歩く様子から、
  まるで不気味な校舎に対して怖がる余裕もないと言った様子だった。
  その途中、不自然に明かりが灯る女子トイレから、押し殺したような
  『声』のような小さな音が唐突に彼女の耳に入った。
 「んっ……はぁ…あぁっ」
  不意に彼女の耳にその声が入り、ビクッと驚いた様子でそのトイレの前で足を止めた。
  見ると、男子トイレは消されているにも関わらず、女子トイレだけ電気が着いていた。
  彼女は、少し顔青ざめながらもをトイレの前で耳を澄ませる。
 「んんっ……やだ、まだダメッ……」
  続いて聞こえる声もどこか艶めかしい物だった。
 「も、もしかして……」
  彼女は小声でそう呟くと、女子トイレの中で行われている事を想像する。
  すると、ミカの頬がみるみるうちに紅潮していった。
 「こ、これは不味いよね。
  せ、生徒会の一員、というか生徒の一人として注意しなくちゃ」
  相変わらず小声で噛みながらそう言うと、顔を上気させたままトイレに入った。
  トイレに入ると、案の定一室だけ戸が閉まっていた。無論、声がするのはそこからだ。
  気づかれないように、彼女はその前で軽く深呼吸をするとドアの前で口を開く。
 「こ、こら! こんな夜遅くまで学校に残って、な、何してるんですか!
  そういうことはね……家とかで……その……やったら、どうなんです!?
  って……やったらダメです! 家でも学校でも! とにかく帰りなさいっ」
  その若干意味不明な忠告に、恥ずかしさの余り彼女はますます顔を赤くした。
  すると途端に個室からの声が止まると同時に、ガサガサと音がした。
 「あ、あれ?」
  不思議に思った彼女はどうすれば良いか迷ってしまう。
  ――まさか自分の勘違い? 幻聴? それとも実は夢?――
  上気した頭で混乱しつつも、声の正体を探るべくドアノブを持ちゆっくりと引いた。

363 名前:秘密 『2/3』:2012/03/29(木) 01:17:24.15 ID:RIMias0P
 「……開いた」
  カギが掛かっていないことに若干驚きつつ、恐る恐るドアを開ける。
  するとそこには、顔を青くし、恐らく履いていたであろうチェック柄のロングスカートを、
  膝の上に載せて秘部を隠している女性が一人居ただけだった。
 「あ……あぁ……」
  女性は僅かに震えながら、スカートを掴む手にギュッと力を入れた。
  それに気づいたかのように彼女は女性の股間を見ると、そこには女性ではあり得ない
  『膨らみ』がはっきりと主張された。
  足下の床にはショーツが落ちていたことから、スカートの下は明らかに
  『何も履いていない』状態だったことが即座に理解できた。
  そして、今一度顔を上げ女性の顔を覗くと、彼女がよく知った顔だった。
 「えっ、あの、もしかして水口センセイ……?」
  そこに居るのは彼女の担任でもある女性教員――水口ナツメだった。
  ナツメは、大学を出て教師になってまだ数年という若い教員で生徒の中、
  特に女子生徒からは人気があった。
  ――肩に掛かる程度のふわりとした髪とパッチリとした瞳が、小顔に相まって
  『可愛らしい』と評判だった。それだけで無く、性格の面においても物腰の柔らかい
  ところが、ナツメの人気を高めている要因の一つだった。
  ――何故、こんな夜遅くに生徒用の女子トイレに籠もっているのか。
    あんな声をだして何をしていたのか。
    それに加えて、スカートを盛り上げている『アレ』は何なのか……?――
  彼女の頭の中は、余りに意外すぎる出来事に混乱して、呆然とした表情でナツメを
  見ることしか出来なかった。
 「つ、月野さん!? あ、あの、これは、これはね……その……」
  当のナツメは、個室に入ってきた人物が自分の受け持つクラスの生徒だと認識すると
  焦った様子で何とか言い訳しようとするが、言葉が続かなかった。
  その間にも彼女――月野ミカは呆然とした様子でナツメを見ているだけだった。

364 名前:秘密 『3/3』:2012/03/29(木) 01:21:07.68 ID:RIMias0P
  それが返って、ナツメの感度を高めてしまう。
 「あっ、やだ、なんでこんな時に……やっ、だめっ……」
  ナツメの『それ』がヒクヒクと動いたと思った次の瞬間だった。
 「やぁ……つ、月野さんが見てるのに……もう、だめぇぇ……いやぁぁぁ!」
  ナツメは、スカートを掴む手を、ギュッと強く掴むとビュクビュクッと
  音を立てているかのように、ナツメの『それ』からは大量の体液が放出された。
  その体液は、次第に押さえつけられていた部分にゆっくりと染みこんでいった。
  ナツメは、荒い息をつきながら虚ろな眼で、ただ自分の体液で汚されていく、
  スカートを見ることしか出来なかった。
 「……先生、これって……」
  しばらくしてミカが口を開く。
  どう言って良いのか解らず、ただ声をかけることしか出来なかった。
  虚ろな感覚から覚めたナツメは、ハッとした様子でシミが出来た部分を
  両手で覆い隠すと目の前に居るミカの顔を涙目で見ながら話しかける。
 「ご、ごめんなさい! 変なところ見せちゃったよね……」
 「変って……なんですか、手で隠しているのは。
  さっき、『だめぇ』とか言ってビクビクさせていた所ですよね?
  隠さないで、ちゃんと見せてくれないとダメです!」
  ミカはそう言うと、ナツメの後ろに回ると手を掴み股間から引き離そうとする。
  突然のことにナツメは目を丸くしながら、必死に抵抗する。
 「えっ!? や、やだ、止めて! お願い!」
 「なにが『止めて』ですか!
  私は生徒会の一員として……その、学校の秩序とか守るために……
  と、とにかく知る必要があるんです! ほら、手を離してください!」
  ナツメは必死に抗ったが、咄嗟のことで力があまり入れることが出来なかったのか
  それほど腕力があるわけでも無いミカにあっさりと引き離された。
  そのままナツメの手を掴んだまま、ミカはそこを凝視する。
 「……なんですか? このシミは。
  普通に用を足すだけなら、変な声も上げないし、
  スカートを膝掛け代わりにしてたとしても、そんなところ汚れませんよね?」
 「……」
  ミカは問いかけるが、ナツメは唇を噛みしめたまま、目を伏せているだけだった。

-----------------
少なくて申し訳ないですが、今回は以上です
続きは…またいつかorz

365 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 02:06:01.25 ID:Tvjf5l2G
つC

366 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 07:19:19.05 ID:1xXjMvod
ええよーええよー。

367 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 19:50:52.50 ID:552p8ArO
wktk

368 名前:秘密 『1/3』:2012/03/30(金) 08:44:01.85 ID:2ObupMjs
続きです。レスくれた方ありがとうございます(^.^)
----------------------------
  そんな態度にしびれを切らしたのか、ミカは若干苛つきながら口を開く。
 「……まぁいいです。自分で確認するまでですからね」
  言うが早いか、ミカはナツメのスカートに手をかける。
 「えっ!? いや、だめっ」
  ナツメは咄嗟にスカートを押さえつけようとしたが、それよりも早くミカの手が動いていた。
  元々膝掛けのようにかけてあっただけだったこともあり、スカートはあっけなく床に落ち
  隠されていた『モノ』が二人の目の前に晒される。
 「えっ、これって……」
  可愛らしい顔とは裏腹に、股間から生えているグロテスクな『モノ』。
  ――ミカが見たそれは、紛れもなく勃起している男性器だった。
  男性経験は無いものの、それ自体の存在はもちろん知っていし、
  生殖器としてどう機能するのかなど、男性器についての知識は一様にあった。
  ただ、どう見ても女性にしか見えない『ナツメ』に男性器が生えているなど
  到底信じられず、しばらく呆気にとられていた。
 「み、見ないでください!!」
  股をより一層に強く閉じ、両手で男性器を隠すナツメ。
  ハッと我に戻ると、ミカは声を荒げる。
 「ダメって言っているじゃないですか!!
  いいかげんに私も怒りますよ!」
  ミカが強くそう言うと、ナツメは身体をビクッと震わせ怯えた表情になると、
  手をゆっくりと離した。
 「そうそう。最初から言うこと聞いてれば、私も変に怒鳴る必要ないのに。
  ……さ、股ももう少し私によく見えるように開いてください」
 「う……は、はい……」
  大人しく股を開くと、先頭だけ見えていた男性器がはっきりと見えるようになった。
  ミカは、興味津々といった様子でしゃがみ込むと股間に近づいて男性器を凝視する。
  あまりの恥辱に、ナツメはミカの顔を直視することが出来ず、終始俯いていた。
  しかし、ミカに凝視されている男性器は相変わらず衰えること無く、それどころか
  ヒクヒクと動いているようにさえ見えた。

369 名前:秘密 『2/3』:2012/03/30(金) 08:48:00.34 ID:2ObupMjs
 「うわぁ……こんなにジッと見たの初めてですけど、結構大きいんですね。
  しかも、なんかテカテカ光ってイヤラシイですね。これ。
  というか何で先生に、おちんちんが生えてるんですか?
  先生って女性なんでしょ?」
 「えっ……それは……」
  ナツメは相変わらず目線を泳がせたまま、それに答えようとはしなかった。
 「まさか、ふ○なりさん?」
 「ち、違う」
 「それじゃあ……本当は男ってこと?」
  ミカがそう問いかけると、ナツメは羞恥に頬を赤く染め、小さく頷いた。
  瞬間、ミカは決定的な弱みを握ったと言わんばかりに、思わず口元を緩ませる。
 「へぇ〜……男だったんだ。それじゃあ、もう一回質問しますね。
  生徒用のトイレで何をしてたんですか?
  そのスカートのシミは何で作ったんですか? 『正直に』答えて下さい」
 「……」
  語尾を強調し答えを迫るミカに対して、ナツメは相変わらず唇を噛みしめ俯いたまま
  押し黙っていた。
  その沈黙を始めに破ったのは、しびれを切らしたミカがナツメの頬を力一杯叩く音だった。
  ナツメは驚いた様子で、叩かれ若干赤くなった頬をさすりながらミカの表情を怯えた目で
  覗う。そんな表情のナツメを見るたびに、ミカの加虐心はますます刺激されていった。
 「ねぇ、先生? いい加減にしてよ。
  私、言ったよね? 『正直に答えて』って」
  すると突然、ミカはナツメの髪を強引に掴み上げる。
 「あうっ!」
 「痛い? でも私は痛くないから関係ないの。
  私、クラスの連中みたいに貴方が特別好きとかないから、全然心も痛まない。
  そういえば、こうして話すってのも初めてだったっけ? ……まぁいいや。
  なんなら、このまま先生ご自慢の可愛らしい髪を全部剥いでもいいけど?」
 「っ! や、やだ、離してっ」
  怯えながらも自分の下で必死に抵抗するナツメ。
  一見すると女性にしか見えない。しかし、『本当の性』は男性という事実。
  ナツメの見た目と『性』とのギャップが、ミカの心を彼女の知らないうちに、
  ゆっくりと、しかし確実に魅了させていった。
  虐めれば虐めるほど、ナツメが愛おしく感じ、脳天からゾクゾクとした感覚が
  途切れることなく伝わっていった。
  それが彼女を、ここまで『狂わせる』原因ともなっていた。
 「離して欲しいならハッキリ言って下さい。
  ちゃんと私にも聞こえる大きな声でね。
  ……嘘付いたら私、先生に何するか解りませんよ?」
  しばらくの沈黙の後、ナツメが意を決してゆっくりと口を開いた。
 「……生徒用のトイレで、性処理をしていました。
  スカートのシミは……その……そのとき出た体液で……汚しました」
  若干不満げな表情を浮かべ聞いていたミカが、更に質問を投げかける。
 「……で、性処理の『ネタ』は何ですか?」
 「ネタなんて……無いで……ひっ!?」
  ナツメの言葉は、再びミカの強いビンタで遮られた。
 「センセイ、こ・た・え・て」
  流石に恥ずかしいのか、ハッキリ言えと言われているにも関わらず、
  今にも消えそうな小さな声で答えた。
 「……用を足しているところを……想像して性処理をしていました。
  ねぇ、もう許してよ。お願い……」
  あまりの恥辱にナツメは涙を流しながらミカに訴えかけた。

370 名前:秘密 『3/3』:2012/03/30(金) 09:02:55.22 ID:2ObupMjs
  だが、それに対するミカの答えは冷酷な物だった。
 「はぁ? 許すわけないでしょ。
  オカマが教職に就いてるだけでも十分問題なのに。
  挙げ句には、生徒用のトイレに忍び込んで、
  私たちを想像してオナニーしてるなんて……最ッ低。
  教師がどうとか言う以前に、人間としてどうかしてるわ」
  相変わらずナツメに軽蔑の目差しを向けながら、淡々と言った。
  その言葉が一つ一つナツメの心に突き刺さる。
 「ひぐっ……ご、ごめんなさい。本当にごめんなさい……」
  涙を拭いながら必死に謝罪するナツメ。
  しかし、ミカは更に残酷な命令をナツメに投げかける。
 「あのね、謝るだけなら猿でも出来るよ?
  本当に謝る気があるなら、さっき言った言葉をもう一回ちゃんと言って。
  ……もちろん、『性処理』とか『体液』みたいな抽象的な言葉は使わないでね。
  トイレで『性処理』しちゃう様な変態さんには簡単でしょ?」
 「そ、そんな……そんなこと……」
 「あっ、そうだ」
  ナツメの言葉を無視して、何かを思い出したように自分の鞄から携帯電話を取り出す。
  そして、写真を撮るようにそれをナツメに向ける。
 「なにを……」
 「変態さんって、こうやって見られた方が興奮するんでしょ?
  だから、貴方の告白を携帯電話に納めといてあげる」
  ナツメはそれを聞いても、抵抗しようとは思わず、素直に口を開いた。
  あまりの恥辱に頬を赤く染めながらも、なんとか声を絞り出す。
 「……私は……生徒用のトイレで……生徒が……おしっこをしている所を
  想像しながら……ぉ、オナニーをしてました。
  そのとき出た……せいえきで、スカートにシミを作りました……」
  そこまで撮ったことを確認すると、ミカは録画を中断する。
  撮り終えた映像を、ナツメに見せつけながら再び再生する。
 「ほら、先生の『本性』がハッキリ写ってるよ。
  ……これ、先生のファンの子に見せたらどうなるのかな〜?
  あまりのショックに卒倒しちゃうかもね〜」
  ニヤニヤと笑いながら煽るミカに対して、ナツメは相変わらず何も答えられず
  映像から目をそらし、恐怖に身体を震えていた。
----------------
今回は以上です。
今更ですが、このSS男からシーメールになる過程というのを飛ばしてます。
そこを重視される方には申し訳ないです。orz

371 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/31(土) 01:26:47.58 ID:tRbDBuBM
つC

過程はともかく、理由は知りたいな

372 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/31(土) 14:05:08.07 ID:dzG5QzaH
GJ
実はかわいい顔して女子高生に囲まれたなかで興奮する日々を送りたいとかいう
変態性癖のもちぬしだったりして

373 名前:名無しさん@ピンキー:2012/03/31(土) 21:34:24.96 ID:0nsq386r


374 名前:女神の屈服     1/10:2012/04/07(土) 20:07:01.28 ID:iIrvwl4y

「うわー、ホントについてるんだぁ!」

タイトジーンズを脱がせた瞬間、女子高生達は驚きの声を上げた。
彼女らはまだ高校から帰ったばかりといった様子で、
胸元の第二ボタンまでをはだけた制服を纏ったままでいる。
一人の例外もなくすらりとした脚や、化粧慣れした顔は、
世の中年男性からさぞかし好色めいた視線を向けられる事だろう。
けれども、その女子高生達が取り囲む人物は、
それよりもなお艶やかで女性らしい魅力を醸し出していた。

品のよい艶を見せる栗色の巻毛、豊かに実ったやわらかそうな乳房、
気持ちの良いほどくびれた腰つき、引き締まった健康的な太腿。
その洗練された肉体は、まるで西洋の彫刻を思わせるほど芸術的に磨き込まれていた。
道行く女性でも、そこまで完成度の高い身体を持つ者などそうは居まい。
それゆえに異様な光景だった。
この上なく女らしい脚線の付け根から、逞しい男根が備わっているという状況は。

“彼女”の名前は明菜。
高級ショーパブ『アールヴヘイム』の中でも指折りの人気嬢だ。
入店の際のお披露目でこそ乱れた姿を衆目に晒したものの、
その後は依然変わらず、その有無を言わせぬ美貌と高飛車な態度で、
多くの客を骨抜きにし続けている。

375 名前:女神の屈服     2/10:2012/04/07(土) 20:07:30.28 ID:iIrvwl4y

「凄いなぁ、世界の七不思議に入れたいくらいだよ。
 服着てたら絶対モデルか洋画女優のどっちかだと思うもん。
 これが元男なんてねぇ」
「元はどれだけイケメンだったんだろうね。勿体無くない?
 それともホモが行き過ぎたのかな?

女子高生達は裸を晒した明菜の周りを歩きながら、その肢体を品評する。
完全に見世物とされている状況に、明菜はやや不服そうだ。

「女よりも女らしい、それが本物のシーメールというものよ。
 女に生まれついた事実にただ胡坐を掻いてるだけじゃ、辿り着けない境地もあるの」
明菜が冷ややかな視線と共に告げる。
制服を着崩し、ショーツが覗く事にすら頓着していない女子高生に向けての言葉だろう。
その言葉を聞き、女子高生の中でも一際整った顔立ちの少女が笑った。
不自然なほどに欠点のないその顔は、美容整形を疑わせる。

「ふふ、パパから聞かされてた通り、高飛車でプライド高そう。
 でも、他にも色々聞いてるよぉ?
 パパのぶっといのをお尻に咥えこんで、気持ち良さそうに腰をうねらせるんですってね。
 ネクタイで柔らかく手を拘束してから前立腺を擦り続けると、
 潮吹きするみたいにぴゅっぴゅって精液が飛ぶんでしょ?
 女性ホルモン打っててあそこまで射精力の強いシーメールは珍しいって、パパ驚いてたわ。
 元はよっぽど性欲の強い種付け馬だったんだろうって。そうなの明菜?」

高校生の少女から呼び捨てにされ、明菜の眉が吊り上がった。

「年上につける『さん』、はどうしたの?
 あなたのお父様は大切な常連だから義理もあるけれど、
 別にその娘に過ぎないあなたにまで恩があるわけじゃないのよ」
「解ってないわね。アンタは今夜、私に買い与えられたのよ。
 大金を支払ったパパが一晩私に付き合うよう頼んで、アンタはそれを了承した。
 ビジネスは成立してるのよ、明菜」
見下す姿勢が板についている。それを前に、明菜は言葉を返せない。
「愉しい夜になりそうね」
女子高生は、静かに睨みつける明菜を見上げて嘲笑った。


376 名前:女神の屈服     3/10:2012/04/07(土) 20:07:52.14 ID:iIrvwl4y

「くッ…………ん!!」
部屋に明菜の呻きが漏れていた。
直立した彼女の前に女子高生の一人が跪き、逸物を咥え込んでいる。
気を抜けばたちまち射精するような、風俗嬢顔負けのフェラチオ。

「この子こう見えて、ウリしたりして相当遊んでるからさぁ。マジ上手いっしょ?」
女子高生の一人が、奉仕している少女を指して言った。
明菜は答えないが、その逸物は雄弁に快感を物語っている。
始め半勃ちだったそれは、今や脈打ち、玉袋をせり上げ、挙句には鈴口が開いて、
透明な先走り液をどろどろと幹に伝わせてさえいた。
明確に射精寸前といった様子だ。
奉仕する一人は、上目遣いを織り交ぜながら逸物の先端を掴んだ。
先走りを指に絡めたまま扱かれると、にちゃにちゃと耳を覆いたくなるような恥の音が響く。

「ふふ。ねーぇ、何でこんなに“お元気さん”なのぉ?
 さっきは女より女らしくとか何とか言ってたけど、実は羨ましいんでしょ。
 可愛い現役の女子高生にしゃぶってもらえて、男の部分が興奮しちゃったんだ?」
誘うような声色。
「……馬鹿じゃないの。勃起なんてただの生理現象よ、自惚れるのも大概にして欲しいわ」
明菜は凜とした表情で少女を睨みつけながら応じる。
けれどもその手は腰の横で強く握りしめられ、美しい脚はガクガクと痙攣してさえいる。
射精しそうな所をすんでで堪えているのは、誰の目にも明らかだった。

「ふーん、頑張るんだ。ねぇ皆、もうアレ、行っちゃう?」
責め手の女子高生が、逸物を片手で摘み、もう片方の小指の先で鈴口を穿りながら告げる。
部屋の主である娘が頷いた。

377 名前:女神の屈服     4/10:2012/04/07(土) 20:08:11.45 ID:iIrvwl4y

上に掛かった布が取り去られ、明菜の前に見慣れない責め具が現れる。
全てのパーツは透明で、中の様子がどこからでも観察できるようになっていた。
ボックスの一点、ちょうど明菜の腰の辺りに小さな亀裂があり、
ボックスの中の襞状の孔に繋がっていた。
その形状はまるで、男性が自慰の際に用いるグッズさながらだ。

「いわゆる名器と呼ばれる女の特徴をすべて兼ね備えた、男泣かせの逸品よ。
 勿論締め付けの強さなんかも、残酷なくらい絶妙に調節できるわ。
 さ、遠慮なく召し上がれ」

女子高生達が明菜の手を後ろで縛りつけ、腰を抱えて機械に近づける。
そして、ずぬりと挿入を果たさせた。
「ぐっ……!!」
数分前に、射精寸前にまで押し上げられたばかりの明菜から声が漏れる。
その状況で、機械は無慈悲にも動作を開始した。
透明な箱の中の襞がうねり、勃起した明菜の男根を包み込む。
根元から先端へかけて、絞り込むように蠢いていく。
凄まじい衝撃だった。
明菜の腰がぶるりと震え、わずか一分と経たずに射精を迎える。
「………………っ!!!」
濁流に押し流されるかのような射精に、明菜は声もない。

一旦動きを止めたボックスの中では、彼女の男根が痙攣するように暴れ、
白い飛沫を襞にぶち撒けている様がはっきりと見て取れた。
「うわー、すっごいねぇ。あの美人が、尿瓶の中に白いおしっこしてるみたいに見えるよ」
女子高生から笑いが起きた。
さらに一人は、機械横のメーターに目をやる。
そこには、今まさに明菜が放出した精液の量が表示されていた。
「すごっ、4.2ccも出てるわよ。これは気持ちよかったでしょ」
そう顔を覗きこまれて問われるが、明菜は答えない。
理不尽には抗えないが、屈しもしない……とでも言いたげに。
「ふーん、シカトなんだ」
女子高生達は、再び機械の電源を入れる。
モーターの音と共に、先ほどよりもやや緩めの刺激が加わり始める。
中火でコトコトと煮込むように。
「うううう……!!」
射精直後の責めはつらいのか、明菜は初めて顔を歪めて呻きを漏らした。
「喉に引っかかったような、その堪んなさそうな声、大好きよ」
女子高生達は各々椅子に座り込み、苦しみを表す明菜を悠々と観察し始める。

378 名前:女神の屈服     5/10:2012/04/07(土) 20:08:33.05 ID:iIrvwl4y

数十分後が経ってなお、明菜は絶頂の最中にいた。
4回ほど射精し、男根が自ら放った白濁に塗れている様が露わとなっている。
もうほとんど、計測もされないような透明な液が折に触れて染み出している状態。
それでも夢のような、いや地獄のような締め付けで身体が反応してしまう。
「はぁ、はああ、あっ、くううぅうううっ…………!!」
さすがに明菜の息も荒い。首や胸に幾筋もの汗が伝っている。
瞳はきりりとしたものだが、かすかに涙が滲んでいるのが見て取れた。

「綺麗よ、明菜」
明菜の背後から女子高生が近寄り、快感に震える尻肉を割る。
日々犯されているにしては慎ましい肛門が露わとなった。
足腰の形は完全に女のものであるにも関わらず、女性器がないのは不思議な光景だ。
白濁にまみれる肌色の睾丸。
その上から会陰部で繋がった肛門は、今まさに訪れた射精によって物欲しげにひくついている。
尻肉を割った女子高生が、そこに好奇心から舌を這わせた。
皺の一本一本を舐めるようにして、明菜に腰を振らせる。

「シーメールって不思議ね、綺麗な女のアナル舐めてるようにしか思えないわ。
 ここで何度もぶっといの咥え込んでるんでしょ?
 いくら美人に見えたって、挿れるところはお尻しかないもんね。
 そんなカマトトぶっても、滑稽なだけよ」

女子高生は明菜の肛門に舌を這わせながら、言葉責めを繰り返す。
蟻の門渡りや玉袋をも嘗め回し、唾液でヌラヌラと濡れ光らせていく。
時には、尖らせた舌先を穴の中心へうずめる事さえしているようだ。
「っっ!!!!」
明菜は声こそ聞かせなかったが、よほど心地よいのか、
腰を仰け反らせて舌から逃れるような行動を幾度も見せていた。
やがてようやく女子高生が口を離したとき、その行動にも納得がいく。
明菜の肛門は、濡れ光りながら、くぱっと花開くほどになっていたからだ。
そしてその追い詰められた排泄の器官へ、駄目押しと言わんばかりに指が宛がわれる。
「くっ……!!」
明菜が焦りを露わにして背後を振り返った瞬間、白い指はずぐりと腸内へ入り込んだ。


379 名前:女神の屈服     6/10:2012/04/07(土) 20:08:56.80 ID:iIrvwl4y

桜色の肛門に少女の指が入り込み、蠢く。容赦のない動きだ。
少なくともその少女は、男へのアナル責めに慣れているようだった。

「あはは、きつい。いつもぶっといの咥え込んでるくせに。
 ここが前立腺よね?扱いてあげるねー、ほら、こりこりこりこり。
 あ、逝っちゃったねー、気持ちよかったの?
 あんたってさ、美人なのに、実はものすっごくイヤラシイんだね」
「ンンンンン゛ン゛ッ……!!!!!」
「もしかしてだけど、それで声殺してるつもりなの?
 普通に喘ぐよりエロいんだけど。
 やっぱ風俗のプロはすごいねー。そうやって男をソノ気にさせるんだね」

そうして散々に追い込んだ末に、少女は4本の指を使って明菜の肛門を大きく押し広げた。
別の一人がペンライトで中を照らす。

「へー、綺麗なピンク。こんな内臓の部分まで女の子みたい」
「ウンチはないけど、あの奥まりの左っ側にあんのって、ザーメンじゃない?
 確か美樹のパパと、店でプレイしてから来たんだよね」
「マジで!?じゃああたし、もうちょっとであのデブの精液舐めるとこだったわけ?
 それは勘弁だわー」
「あ、見て。おちんちんが搾り取られる度に、腸が蠢いてんのが見えるよ」

様々な声が、明菜の肛門を覗き込みながら交わされる。
肛門が一旦閉じられても、それで終わりではない。
女子高生達の、美しい第3の性への興味は、生半可では尽きないようだった。


380 名前:女神の屈服     7/10:2012/04/07(土) 20:09:22.11 ID:iIrvwl4y

そこから明菜の肛門は、様々な手段で嬲られた。

先端に鈴の提げられた長い肛門栓をはめ込まれ、放置されもした。
「アーラ何で鳴るのかしら?風もないのに」
「自分で腰を動かしでもしなければ鳴らないはずなのに、ねぇ?」
そのような言葉責めが課せられるが、機械によって際限のない射精地獄に置かれている明菜は、
浅ましく尻を振りながら鈴を鳴らし続けるしかない。
やがて緊張に次ぐ弛緩で肛門栓が抜け落ちると、それもまた物笑いの種にされた。

肛門栓の次には、一回り大きなアナルビーズが挿入される。
太い珠をいくつも捻じ込まれ、ゆっくりと、あるいは勢いよく引き出され。
「る゛っ……!!!」
明菜は下唇を噛みしめて必死に声を殺していた。
しかし度重なる肛門開発で、抑えがたい快感を得始めているのだろう。
すらりとした脚が艶かしくうねり、何度も組み変えられる。
さらに、十度目ほどに強くパールを抜き出された時には、がに股を作ったまま浅ましく腰を震えさせた。
「あら何かしらこの足は?」
快感の発露は目敏く見つけられ、少女らの手で片足の膝裏を掲げられる。

その状態で、さらに肛門に対して残酷な形状を持つ波状アナルバイブが捻じ込まれる。
相当に高い値段をする責め具なのだろう、それだけに得る快感は絶望的だ。
「ひぅ゛うんぐううううっ……!!!」
子犬が鳴くような明菜の声。
たまらなそうに持ち上げられた片脚が、少女達の手の中でびくんっと跳ねた。
「すらーっと綺麗な脚が、お尻の孔の快感であさましく感じてるのが解るわぁ」
女子高生はなお明菜の心を追い込んだ。
そこからさらに数度、波が肛門を通りぬけた頃、ついに明菜の唇の端から涎が垂れる。
「あ、ああ……」
それは、何とも解りやすい極まりの図だ。
「うっわぁー、気持ちよくて堪んなそうな顔になってきたよぉ。
 美人のこんな顔見てると、コッチまで堪んなくなってきちゃう」
明菜の顔を覗きこみ、少女達が歓声を上げた。

「そろそろね」
明菜を買い与えられた主役の少女が、上半身には制服のブレザーを纏ったまま、
白い下半身にペニスバンドを装着する。
成人男性よりも太く、長く、そして驚くべき反りを誇る凶器だ。
その凶器は、少女の笑いと共に幾度も明菜の尻穴に擦り付けられ、
明菜が戸惑ったように背後を振り返った瞬間に有無を言わせぬ挿入を開始する。
「ああああ、あ゛ああ゛……………ッッッ!!!!!」
明菜の瞳と唇はその瞬間に開ききり、女のものでも男のものでもない、
ゾクゾクするようなハスキーボイスを響かせた。

381 名前:女神の屈服     8/10:2012/04/07(土) 20:10:12.52 ID:iIrvwl4y

「どう?パパのよりも太くて、長いでしょう。反りだって、現実では有り得ないのよ。
 所々に、よく解った位置と大きさでイボがあるし……。
 男相手よりずっと気持ちよくなれるって、レズの間で大人気なんだから」

少女が腰を遣いながら明菜に囁きかける。
毛のひとつもないすべらかな4本足が絡まり、パンパンと音を弾けさせる。
リズミカルなその叩きつけは、受ける側にとって特に堪らないものであるようだ。

「すべすべの気持ちいい脚ねぇ、悔しいけど肌触りは私より上か。芸術的ね。
 ああこのむちっとした弾力、気持ちよくなっちゃった時の筋肉の張り。
 確かにこれは男でも女でもないわね、パパが病みつきになるのも無理ないかも」

腿を両手で挟み込むことで両脚を揃えさせたまま、少女が背中側を突き上げる。
「ああ゛っ……!」
明菜は背を丸め、泣くような瞳の形を作って悶えた。

「ほぉら鏡見てみなよ、世にもおかしな光景よね
 元男のアンタが抱かれてあんあん言って、女の私達に男の物がついてるだなんて
 でもどうせだから、この異常を突き詰めましょ。
 アンタの喉から男の子の声が出るまで……やるわよ」

少女が唇の端を吊り上げながら告げる。
彼女に後ろからねっとりと犯される一方で、明菜は横の一人に顎を摘まれ、唇を奪われてもいた。
舌を奥まで入れる濃厚なキス。
さらには豊かに実った乳房を、本物か確かめるように丹念に揉みしだかれもする。
明菜の乳房は、ホルモンを利用した正真正銘の性感体だ。
それを女子高校生のふくりとした掌で揉み上げられれば、当然に昂ぶってしまう。
「ふぁあうああうああ゛……っ!!!」
水商売をしていても滅多には味わう事のない多人数からの責め。
明菜はそれに翻弄され続けた。


382 名前:女神の屈服     9/10:2012/04/07(土) 20:10:30.93 ID:iIrvwl4y

少女が明菜の腰に手を添え、尻肉を鷲掴みにして深々と突き上げる。
「うっわー、ちょっと聴いてみて。突かれてるお尻の奥の方で、クポクポ音なってるよ。
 この綺麗なお腹ん中で、何が起こってんだろ」
横に座り込んで結合を見ていた一人が声を上げた。
「へぇ?」
それを聴き、責めていた少女が一旦責め具を抜き出す。
さらりとした液が表面に纏わりついていた。
「これ何?ローションとは違うみたいだけど」
「何ってそりゃ、腸液でしょ。
 さっきのクポクポって音、これが空気とで掻き混ぜられてる音だったんじゃん?
 まぁともかく、こんなのが滲んじゃってまで、感じてないなんて言えないよねぇ」
少女の一人が分析し、意地悪く解説する。
明菜の顔は羞恥に染まった。
そしてそこからいよいよ、明菜はその羞恥を深められる。

特に両脚を女子高生達に抱え上げられ、蛙のような格好のまま尻穴を穿たれて、
機械に淡々と精を搾り取られるのは恥辱の極みだった。
「ふぁあああああっ…………!!!」
意識せずとも声が出る。
泣きそうな気分になると共に、体中を被虐の快感が駆け巡る。
自分の培ってきた尊厳が、価値観が、ずぶずぶに侵食されていく。
自分が、果たして女なのか、まだ男が残っているのか、気高いのか、浅ましいのか。
全く解らなくなってしまう。

「うわぁすっごい、脚にまで腸液垂れてきてるぅ!
 あたしらみたいな素人にここまで本気で感じさせられて、プロとしては気分どうなの?」
「はぁううっ……!!」
「こいつ、腰反らせたままグッて深く突くと、物凄い切なそうな反応するね。
 前立腺のきついとこ捉えちゃったのかな?可愛い〜」

心を斬り付ける様な屈辱的な言葉。耐え難い快感。
それらがない交ぜになり、明菜の尊厳を削り取っていく。

383 名前:女神の屈服     10/10:2012/04/07(土) 20:13:17.18 ID:iIrvwl4y

「おおおおおおお゛お゛お゛っ、はぁううう゛あぐおおおほおおおっ!!!!!!
 ま゛っ、まだでるっ、もぉ出したくない!!もう、前を絞るのはやめでえぇっ……!!!」

いつしか明菜は凄まじい咆哮を上げ、精液でない何かを屈辱の悦びから滲み出させていた。
フローリングの床が、汗と精液、腸液でぬめりを帯びていく。
自らの分泌した体液が足の裏でぴしゃっと音を立てるのは、現実に引き戻されるようで耐えがたい。

「ふふ、可愛い。でも朝まではまだ六時間以上あるからね。もっともっと可愛くなれるよ。
 このぷっくりしたお尻の孔に、どうやっても忘れられないぐらいの想い出を刻み込んであげる。
 あはっ、またちょっとだけ射精しちゃったんじゃない?
 想像して感じちゃったのね、明菜」

自分よりも遥か年下の子供に貫かれながら、明菜は涙を零して髪を振り乱す。
女神のように優れた容姿は、もはや見る影もなかった。
「ううううう゛!!!!ふむ゛ぅううう゛う゛っっ!!!!」
屈服などしたくない。けれども身体はすでに、悦びを露わにしてしまっている。
心までもそれに追従してしまうのは、そう遠い事ではない。

明菜にはそれが解っていた。



                                  終わり

384 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 00:35:39.80 ID:Phc4cwCl
GJでした…
反撃バージョンも見てみたいけど…
そういうのってこのスレ向きじゃないのかな?


385 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 11:08:46.18 ID:Eg7ToR49


386 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 21:01:55.70 ID:jLVczoks
GJ久しぶりにみたな燻製ねこさんの作品
設定的にこのクラブは強気なシーメールばかりっぽいけど
あえてこういうところに弱気で胸大きくされまくったキャラとか見てみたい

387 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 02:37:16.15 ID:xS61gkYB
ひさびさに来たら良小説が!

388 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/16(月) 00:11:23.80 ID:xlC02J1G
燻製ねこさんGJ

今度は複数のシーメールに犯される少年が良いな

389 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 13:58:03.36 ID:V90iyrj3
『ドキッ!ペニスだらけの水着大会!!』

 大きな水飛沫があがった。
「うえっ、キモ」
 長いツインテールをいじりながら、三月ミユは眉をひそめた。なんで女流アーティストのアタシが、
こんなCSの深夜番組に出なければいけないんだろう?と。
 モデルも兼業しているほど美しいスタイル、思春期の不安を描いた歌詞、圧倒的な声量と高音で
支えられた歌唱力で獲得した人気も、低迷してから長い。俗悪なTV番組にも出なければいけない
バラドルという現状が、ミユには納得できなかった。
 眼前に広がるのは、南国のビーチを模した屋内プール。バブル時代に建設された不良債権で、
シーズンオフには地元住民もほとんど利用せず、低予算番組でも貸切にできたのだ。
 その薄っすらと青く着色された水際で、合成樹脂性の真っ白い砂をかきわけ、ビーチフラッグを
美少女が奪いあっている。
 昔なつかしのアイドル水着大会を、あえて21世紀に再現する、それがこの番組のコンセプトだ。
 撮影スタッフは少数で、男性タレントはリポーターと実況の芸人コンビだけ。一見すると水着の
美女や美少女がたわむれる華やかな空間だが……ここに戸籍上の女性は一人だけだった。
「素晴らしい熱戦が展開されております。アイドルのミユさん、いかがでしょうか?」
「ホント、みなさん、すごいですねー♪」
 実況に話を向けられたので、ミユは曇った内心を完璧な笑顔の仮面で覆い隠した。フリップの指示に
一瞬だけ目をやり、そのまま迷いなく口にする。
「まるで、本当の女の戦いを見ているみたいですぅ♪」
 金髪ツインテールの美少女が白いフラッグをうばって、高々と突き上げた。その細身にアンバラ
ンスなほど大きな、巨乳というより爆乳と呼ぶべき肉塊が左右にゆれ、かろうじて乳首だけを覆って
いた黄色い紐ビキニがはじけ飛ぶ。
 カメラはゆれる胸にズームイン。乳首のボカシもかけない。もちろん本来ならばCS放送といえども
規制するところだが、その勝者は本当は少女ではないのだ。
「イエイ!」
 カメラに向かってピースサインを決める少女の胸から腰へカメラの焦点が移っていく。健康的な
腹筋の下、特注の黄色い紐ビキニは、内側にソフトボールを入れているかのように丸くふくらみ、
ミユとは異なる戸籍上の性別を雄弁に物語っている。
 その股間部分をさらにズームアップし、薄い布で作られたビキニの奥に、柔らかくも平均より大きな
玉と、そのせいで股間にはさめない棒が布ごしに薄っすらと浮き上がっている様子まで、ハイビジョン
画質でモニターに映しだされた。
 そう、この番組は、海を真似た場所で、前世紀を真似た企画を、女を真似た出演者で再現したものだ。
 出演者の選別にあたっては顔の美しさだけでなく、水着で戦う企画のためプロポーションも完璧さが
求められた。それでいて、女性が参加していると疑われないよう、しっかりと男性器を残していることも
条件に入っている。

390 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:00:42.90 ID:V90iyrj3
 軽薄が売りの芸人がかけよって、マイクを突き出しながらリポートした。
「ダメですよー、サツキちゃん。その大きな整形オッパイ、視聴者の皆に見えてますよ」
「……ヤダー!」
 サツキは顔を真っ赤にしてその場にしゃがみ込んだ。もっとも、顔は笑顔なので本気で嫌がっている
わけではない。だが……
 サツキが両腕で爆乳を隠そうとして隠しきれず、近づいてくるカメラと芸人の勢いに押されてしゃがみ
こんだ瞬間……
「サッちゃんの、もーらいっ!」
 スクール水着をつけた小柄な少女が、隙を見て白いフラッグを奪いとった。もちろん、こちらも戸籍上は
少女ではない。ゆるく広がる髪を風になびかせ、ゴールに向かってひた走る。
 胸は小さくひかえめだが、大きく柔らかな尻と、少女らしい白い肌、幼い顔つきに大きな青い瞳が、
紺色のスクール水着に似あっている。
 しかし別のカメラがスクール水着に接近すると、そのデザインこそ旧型に似せているとはいえ、肌にはりついて
乳首が浮き出るほど薄い、シースルーの布地で作られていることがわかった。そして太く長いふくらみが
股間から上向きに収納され、先端がヘソのあたりまで達していることまで映し出された。
「あ、待ちなさい、ズルイよマリア!」
 叫ぶサツキにリポーターが追い討ちをかける。
「どっこい、ルール上はアリです!」
 マリアが偽っているのは、性別や水着だけではない。サツキはもちろん、平均的な成人女性よりも身長は
低いが、すでに年齢は四十を超えている。
 その可憐さは、入念なホルモン調整を行い、全身に数千万円単位の整形手術をほどこし、毎日のメンテを
欠かさないおかげだ。歯にいたっては全て抜いて差し歯にしており、瞳は一回り大きなカラーコンタクトレンズを
入れている。
 屋内プールの巨大スクリーンに、試合開始前のマリアに対するインタビュー映像が映し出された。

「青井マリアさん、本名は有馬岩男さんですが……」
「本名はヤメテー!」
 マリアが耳をふさいでイヤイヤと首をふる。その姿としぐさは、とても中年男性とは思えない可憐さで、ロケー
ションもあいまって海辺に住む妖精のよう。その腹部から股間に浮かぶ不自然なふくらみを見なければ、現役の
女子中学生モデルといっても通用する。
「失礼しました。ではマリアさんは、より女性らしくあるために、がんばって少女らしい外見を保っているのでしょうか」
 今度は嫌がることなく、むしろ誇らしげにマリアは胸をはって答えた。
「ううん、違うよ。あたしは昔から可愛い女の子だけが大好きだったの」
「はあ……?」
 困惑する芸人に、マリアはびしっと指をさして言い切った。
「好きで好きでたまらなくて、あたし自身が可愛い女の子になりたかったわけ。だからオナ(ピー)も、いつも鏡に映した
あたし自身なわけよ」
 さすがに今回は自主規制が入った。しかしマリアのインタビューは続いていく。
「いっちゃ悪いけど、あたしオカマは嫌いだし。あたし自身のチン(ピー)は気持ちいいから工事せずに残しているけど、
仕事がそれしかなかったからニューハーフクラブで働いていただけでさ、ずっと同僚のことキモいと思ってたもん。特に
ベタベタしてくる後輩がいてさー」

391 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:02:52.10 ID:V90iyrj3
 走りながらマリアが叫んだ。
 しかしインタビュー映像は流れ続けて、屋内プールに流れる空気が悪くなっていく。
「ちょっと、アタシでもさすがにここまではいわないわよ……オカマの同属嫌悪ってやつかしら」
 ミユは、いろいろな意味であきれかえり、のけぞって背もたれへ体重をあずけた。
「どういうことですか、マリアさん!」
 後方から追いついてきた少女が叫ぶ。
 長い髪をポニーテールにし、赤いワンピース水着につつまれている肉体は、よく均整のとれた
プロポーションを形作っている。
 もちろんその全身も人工的に作られたものだが、サツキやマリアとは違って、手をかけない自然な美しさに
近づけようと努力していた。その股間を除いては……
「あ、プルミちゃん、あのアレはえっと……」
 ふりかえって速度を落としてしまい、しどろもどろになるマリアの腰に、プルミがタックルした。
 白い砂を模造した合成樹脂の粒が舞い上がり、二人にふりかかる。プルミはマリアを抱きしめるようにして、
いいつのった。
「キモいって思うなら、どうして私達をかわいがってくれるフリなんてしていたんですか!」
 水着風のレオタードに包まれたプルミのしなやかな肢体が、マリアの背中に押しつけられる。まるで幼い
美少女二人が波打ち際でたわむれているような姿だが、ちょうどマリアの尻のくぼみに、プルミの股間の
ふくらみがおさまるような形だった。

「でもさ、最後に入ってきたプルミちゃんとずっと仕事をしていて気づいたんだ。あたしってホラ、可愛い女の子
が好きじゃない? で、後輩をよく見たらさ……」

「ううう……」
 マリアはうなって頭をかかえるだけ。そしてインタビュー映像が流れ続ける。

「で、後輩をよく見たらさ、みんなレベルが高いわけよ。嫌いとかキモいとか思いこんでセーブしてないとさ、
仕事にならないじゃん? でもさ、したってくるプルミちゃんを追い出すわけにもいかないからさ、ずっとガマン
するしかなくて……でも、だんだん難しくなってさ……」

「え……」
 思わず体を離しかけたプルミの腕を、マリアががっしりつかまえた。
「プルミちゃんが悪いんだよ」
 体をひねってあおむけの姿勢になったマリアが、水着の股間を見せつける。
 古いスクール水着を真似たデザインゆえに、股間に水抜き用の穴が開いていて、そこからグロテスクな
肉の棒が鎌首をもたげていた。尿が出てくるはずの先端からは、半透明の液体がとめどなく流れ落ちる。
「プルミちゃんが来てからずっと、鏡を見ても少しもイケなくて、いつもプルミちゃんのことを思ってオナって
たんだよ? 店の宣伝写真に使うって口実で撮影した写真を持ち帰ったりしてさ」
 じっと真正面からプルミを見つめたマリアが、ふいに目をそらしていった。
「ゴメン……キモいのはあたしだったんだよね。プルミちゃんみたいに心から女の子になりたかった良い子じゃ
なくて、プルミちゃんみたいな可愛い子を犯したいと思っていた、有馬岩男っていう中年キモオカマだったんだよ」
 プルミは身を乗り出し、顔をそむけているマリアの耳元にそっと口をよせて、ささやいた。
「はい、マリアさんは信じられないくらいキモオカマです」
 うぐっ、と喉を鳴らしたマリアに、プルミは続けていった。
「とてもひどいキモオカマと思っている、私の大好きなマリアさんです」
「え……」
 見上げたマリアに、プルミはそっと唇を重ねた。最初はやわらかく、やがて濃厚に。
 ゆっくり唾液の糸を引きながらはねれていくプルミに、マリアはたずねた。
「どうして……どうして許してくれるの」
「だって……」
 プルミはほほえんで、自分自身の股間を指さす。薄い布地をつきやぶらんばかりにして、美しい少女の姿を
した少年のたぎる欲望が、染みを広げていた。
「だって私も、いつもマリアさんのことを思ってオナ……オナニーしていたんですから!」
 途中でプルミはどもり、顔は真っ赤に染まった。

392 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:06:25.64 ID:V90iyrj3
 ミユがつぶやいた。
「えーとナニ、これ茶番?」
「いやあ、面白いハプニングですけど、途中からは編集でカットですねー。ニューハーフ同士の告白ドッキリという
台本だったんですが」
 苦笑いしながら実況が応じた。ミユは頭痛がする額を押さえる。
「なんで誰も止めないのよ……」
 ビキニの紐をとめなおしたサツキが愛しあう2人に追いついて追いこし、白いフラッグをつかんでゴールインした。
「イッチバーン!」
 人差し指で天をさして宣言する金髪ツインテールの美少女は、途中で横目で見ただけの2人の影響で顔を赤く
ほてらせている。カメラが避けている股間では、ビキニを完全にはみ出て怒張したペニスが天を指していた。
 浜辺で告白劇を演じた流れで愛しあう美しい2人を見て、他の参加者も興奮が押さえられない。誰もが美しい肉体を
最大限に魅せようとして特製水着を着用していたために、冷静さを装うことができない。わずかでも勃起すれば誰の目
にも明らかだ。
 大挙して男女のトイレに駆け込んだり、その場で隣の参加者と慰めあいはじめた。
 股間さえ見なければ様々な年齢の美しく可憐な女性たち、股間を見れば人工にして人外の美しさを持つ人々が、
屋内プールを淫蕩な空間に染めあげていく。

「プルミちゃん!好きぃ!大好きなのぉ!」
 マリアが小柄な肉体をプルミにこすりつける。その姿は、幼い妹が美しい姉に甘えているようでもあったが、たいていの
男性より圧倒的に硬くて野太いマリアのペニスが赤黒い先端から白濁液を断続的に噴出し、その発射に引きずられて
マリアの腰はバネじかけのようにプルミへ叩きつけられる。
「マリアさん、マリアさぁん……」
 愛する先輩とは対照的に、プルミはとろんと溶けた瞳で空を見上げ、水着を引っぱって端から取り出したペニスから、
ちょろちょろと精液を流れさせていく。心臓の鼓動とともにペニスがゆらぐが、さほどの勢いはなく、プルミの着用している
赤く薄いワンピースのヘソに精液を溜めていく。
「プルミちゃん、入れていい?入れていいよね?!入れたいの!プルミちゃんといっしょになりたいのぉ!どくどくびゅくびゅく
出したいのぉ!!」
 マリアが自分より背の高い後輩を押し倒す。男らしい力強さだった。
 きゃふっと可愛く声をもらしたプルミが、うるんだ瞳でマリアを見返す。
「やさしく……いえ、メチャクチャに……ずっと練習していたんですから!」
 プルミがポニーテールをふり乱し、叫んだ。長い両足をM字状に開いて、さらに自らの柔らかい尻肉を細い指でつかんで、
左右にひっぱった。
「マリアさん、プルミのケツマンコにたっぷり射精してください! 本当のオンナノコじゃないキモオカマの汚いケツメドをグチャ
グチャに壊してください!」
 プルミは、愛らしさと綺麗さをあわせもった整った顔を、せいいっぱいゆがめながら叫んだ。
「んほぉ!プルミの直腸をマリアさんで満タンにぃ!」
 しかし、マリアは自分のペニスを両手でしごきながら、尻にプルミのペニスが当たっているのを感じながら、いやいやするよう
に首を横にふった。
「ダメェ!ケツマンコなんて汚いのは、プルミちゃんは持ってないの!オンナノコよりオトコノコな可愛いプルミちゃんのプルミ
ちゃんはプルミちゃんでぇ!」
 自分でも何をいっているのかわからなくなりながら、マリアは精液をプルミの顔面にぶちまけた。
 髪をふりみだしたプルミの、小ぶりでつんととがった鼻が、桃色のやわらかく艶やかな唇が、黒く長い睫毛が、生臭い白濁液で
染められる。
「プルミちゃんの可愛い顔が、あたしのチンポ汁で汚されてくぅ!プルミちゃんはあたしのもの!あたしが全て染めてあげるぅ!」
 そしてマリアはプルミに顔を近づけ、自分で出したばかりの体液をなめとっていく。
 そんなマリアの舌はやがてプルミの唇のまわりをなめまわし、そして小さな唇の内側に侵入していった。
 そして2人は胸と胸を押しつぶさんばかりに強く強く抱きあい、たがいの暴れるペニスをからませ射精し、幸せを噛みしめるように
互いの体臭を嗅いだ。
「……結婚しよ、プルミ。本気で。籍も入れてさ」
 突然の言葉に顔を輝かせたプルミだが、すぐにその表情をくもらせる。
「ええ? でも私たち、戸籍は男同士ですよ……」
「あたしと養子縁組するの。それで、2人ともウェディングドレスを着るような結婚式をあげて、クラブのみんなも呼ぼうよ」
「その前に、インタビューでひどいことをいったこと、みんなに謝らないといけませんよ」
「うう……」
 今さら頭をかかえる先輩を見て、プルミはくすりと笑った。

393 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:09:08.64 ID:V90iyrj3
 解説者用の椅子を倒しかけたほど勢いよく、ミユが立ち上がった。その顔は真っ赤だ
「こんなの、やってられないわ。アタシ、帰る!」
 銀色のミニスカートをひるがえして席を立とうとする。
 その正面に、よく似た銀色の服装に身を包んだ少女が現れた。銀色のカップに包まれた爆乳の先端がミユに向かい、その迫力で押しとどめる。
「仕事の途中放棄は、感心しませんね」
 特徴的な金髪のツインテール。水着から着替えてきたサツキだった。おたがい長いツインテールが特徴なので、髪の色のような細部を無視すれば鏡を映しているような光景だった。
「アタシはアーティストなのよ! 女の格好をしてチンポおったてているような変態につきあう義務はないわ!」
 口を荒げて叫ぶミユを見て、サツキは心底からおかしそうに笑った。
「その、女の格好をした変態とは、ミユさんのことですか?」
「……違……!」
 銀色のミニスカートは、マリアとプルミがいちゃつきはじめたころから、風では説明がつかないほど
めくれあがっていた。
 サツキがさっとミニスカートを持ち上げると、水色と白の縞パンから、いいわけできないほど勃起した
ペニスが頭を出していた。
「あ……」
 サツキが肩をゆらして笑い、整形手術でたっぷり豊胸した爆乳がゆれる。
「ミユさんが声量をたもち続けるため去勢していないこと、過去を隠すためにいったんアメリカへ移民
して戸籍を変更したこと、わたしたちの業界では有名ですよ?」
 サツキがミユのペニスをにぎりしめ、軽くしごいた。ミユは苦しげに眉をひそめ、崩れるように椅子に
もたれかかった。
「アタシを、バカにしたいの……スキャンダルにして、金をかせぐの……それとも……」
 ミユはくちびるをかんだが、一瞬おそく、精を放出した。
 サツキの胸の谷間に体液がふりかかり、光沢ある服の表面で水滴となってとどまった。
「ニューハーフタレントを馬鹿にしつづけていた裏切り者へ復讐したいの?」
「ううん、どちらでもない」
 荒い呼吸とともに上下するミユの胸に手をおき、サツキはほほえんだ。
「あなたが来歴を隠したいなら自由にすればいい。でも、わたしは仲間が苦しんでいるのを放っておけ
なかった」
「苦しんでいるなんて、誰が……」
「あなたは本当は嘘が苦手。だから過去を隠していることに耐えられなかった」
「違う……」
「あの2人みたいに本心を出せなかったことが、ミユの歌から魅力を無くしてしまった」
 サツキはふりかえり、砂浜に座って指を握りあっているプルミとマリアを見つめて、ほほえんだ。
「本当にミユの心が女なら、戸籍を変えた今が本当だと思っていれば良かったのに。だけどミユは……」
 サツキはミユの胸をもみしだいた。小さな肉のふくらみを優しく愛情をこめてもんでいると、再びミユの
ミニスカートが持ち上がっていく。
「こんなにオトコノコでもある。ミユはオトコでありオンナでもある、完璧な歌手になれる素質があると、
わたしは思っている」
 そしてサツキはミユの股間に顔を近づけて、いった。
「だからわたし、客だったCS放送局の社長にたのんで、この企画を通してもらったわけ」
「そんな……」
 ミユの言葉は苦しげにとぎれた。サツキがほおをすぼめてミユのペニスを吸い、茎をなめまわし、皮を
甘く噛んで……その愛情に満ちたフェラチオにたまらず、ミユは腰が抜けるまで射精した。戸籍を変えて
日本に戻ってきてから、初めて他人の力を借りて絶頂に達することができた。

394 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:15:16.75 ID:V90iyrj3
 ミユは椅子に座らされたまま、両足首をサツキにつかまれて、両足をV字に上げられた。
 そしてサツキは腰を少し動かして、手をふれずに自らのミニスカートをまくりあげた。その内側では、黒いエナ
メル製の合成皮革で作られた特注のビキニが、サツキの男性器を玉まで包み込み、あたかもSMクィーンが
愛用するペニスバンドのような見た目で、そそりたっていた。
 同じような近未来的ファッションをしたツインテールの少女が、椅子を利用して、いわゆる駅弁という体位に近い
形で抱き合っているような姿勢……
「これなら、浣腸しなくても大丈夫」
 サツキがにっこり笑って、ミユの尻に先端を近づけていく。水色の縞パンはずり下げられ、肛門がまる見えになっている。
「綺麗だ。ちゃんと処理しているんだね」
「バカ! あんたが良くてもアタシが良くない」
 ひくひくと収縮するミユの肛門にふれるかふれないかの距離で、サツキは進むのを止めた。
 どこに隠していたのか、ローションをエナメルに包まれたペニスへたっぷりかけて、サツキがささやいた。
「大切にするよ。わたしが持っているミユへの愛を全てこめて」
 そしてサツキはミユに顔を近づけた。天然の女性ではありえない爆乳がさすがに少し垂れて、ミユの美しい形に
ふくらませた胸に当たる。
「わたしは今でもミユの歌が大好きだよ」
 なんてずるいオカマだ、とミユは思った。オカマやニューハーフなどに自分は分類されないというミユの自意識を、
アーティストの誇りを、サツキは的確にくすぐってきた。
 気づけば解説席の周囲には誰もおらず、カメラマンもレポーターもプールに下りていっている。
 そしてミユの肛門はサツキのペニスを受け入れた。
「ふぁっ」
 巨大なサツキのそれは、エナメル革に包まれることで、なめらかに出入りできるようになっていた。
 しかし、たがいに深く呼吸しないと、肉が裂けそうで、血管が締めつけられそうになる。
「う、動かないで……」
「わたしも、動け、ない……」
 亀頭のふくらんだ部分だけが入り口に包まれたものの、サツキは顔をしかめたまま前にも後にも動かない。
 ミユは裂けそうな痛みをおぼえつつ、裏腹の快感でペニスをいきり立たせながら苦しげにいった。
「あなた、本当に……バカじゃないの」
「ごめ……わたしの、胸を……」
 ミユは自由な手をのばし、すぐ目の前に垂れているサツキの胸を、服の上からさわった。
 右に、左に、もみあげる。おそらく乳首があるだろう位置を中心として、ミユは知りうる限りの性知識を動員する。
「ミユ、わたし……!」
 何かいいかけたサツキが、いったん腰を大きく引くようにして、尻をふるわせた。
 放出された精は行き場がなく、一瞬だけビキニの先端をふくらませるような感触があったが、直腸の奥へ
先端がふくらんでいっただけで、メユの肉が裂けることはなかった。
 ずるりと肛門からペニスを引き抜いて、サツキが深々と息を吐く。そして汗ばんだ顔をメユの尻に近づけた。
「ちょっと、ナニ……」
 サツキは舌を伸ばし、そっとメユの肛門の周りをなめた。ローションの味に混じって、近未来的なファッションを
した美しい少女にはにつかわしくない香りが鼻を刺す。
「ひぐぅ!」
 痛みが快感に変わり、メユは思わず獣のような泣き声をあげた。しかし、すぐに涙声でサツキをとめようとする。
「やめ、汚いわ……」
「……メユを、気持ちよくしたいの」
「わかったから、次ははその……余計なものをとってからにしなさい」
 サツキが顔を上げると、メユが顔を真っ赤にしながら、視線を合わさないように横をそむけていた。
「今日はアタシきれいにしてないから。次の機会に、よ」
 サツキはメユの尻にむしゃぶりついた。
「メユちゃんカワイイッ」
 舌先を白く丸い尻のラインにそわせ、そのままぷよぷよした袋を経由して、肌色の茎を舐めあげる。
「ん……はぁ」
 バラドルがせつない吐息をもらした。
 サツキはさっとペニスから顔をはなし、メユの服のスソに手をかけ、ガバッと引きあげた。きたえた腹筋が深い呼吸で
ふくらんでは縮み、そのしなやかで弾力のある腹にサツキは指をそわせた。
「きれいなヘソ……でも、女とは高さが違うから男だってことがバレバレだよ?」
 にっと笑ってサツキはヘソの穴に舌先をえぐりこんだ。予想もしなかった敏感な部分に優しくふれられて、メユの体が
ほてりを増していく……
「んはあ!」
 メユは目を閉じ、涙を流しながら、再び精を放った。脈動するペニスは上下に精を撒き散らし、ツインテールの少女の
顔にもかかる。

395 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:22:43.57 ID:V90iyrj3
 半透明の液体で汚されたサツキは顔をはなし、しかしいたずらっぽく笑って、ミユに顔を近づけた。
 男の体液の臭いがむっと香る、その女らしく美しいサツキの顔に、ミユは舌をはわせ、きれいにする。
 そして2人は甘いキスを、まるで小鳥がついばむように、おこなった。
「あなたには、また歌ってほしい」
 そうサツキがいった。
「わたしに、いい考えがあるの」
 そういたずらっぽく笑って。

 どこまでが茶番でどこまでが本番だったのか。今でもミユにはわからない。
 あるいは、CS放送局を持っているという社長が、個人的な趣味を満たすことを主目的として、大勢の
人間を巻き込んだのだろうか。
 問題のCS番組は現実に放映されたが、一日をかけて収録した内容は大幅に編集され、わずか30分間に
短縮されていた。マリアとプルミの告白劇はもちろん、乳首が放映されるようなハプニングもなく、単に大勢の
美人美少女ニューハーフが水着でしなやかな身体を見せつけるだけの、まるでプロモーションビデオのような
番組構成だった。
 それからしばらくして、記者会見が続けざまに二つ開かれた。
 一つは美少女ニューハーフ芸人として知られているマリアと、美人ニューハーフモデルとして活動している
プルミの、養子縁組が発表されたこと。あまり注目は集まらなかったし、マリアが持っている芸人枠の後継者
としてプルミを指名したのだろうと世間では受け止められた。しかし、ゲイやビアンの結婚事情にくわしい人間は、
記者会見におけるマリアとプルミの雰囲気とあわせて、2人が事実上の入籍をしたのだろうと感づいた。
 そしてもう一つは、アーティスト三月ミユのカミングアウトと、それにともなう事務所の方針変更。美人モデル
としても活躍していた三月ミユが元男性という事実は、それなりに世間を騒がせたし、移民してまで戸籍の性別を
変更した過去とあわせて、バラエティやワイドショーだけでなく真面目なニュース番組でも話題となった。そして
三月ミユは五月メイという新人とユニットを組み、歌手活動を本格的に再開した。
 ちなみにメイは、クールなミユとはまた違ったベクトルの明るい美人としてモデル活動も行い、2人はペアで
最大限の魅力を発揮するモデルユニットとしても評判を集めた。
「ひょっとして、あなた自身が歌手になりたかったから、アタシを利用したんじゃないわよね?」
「まっさかー」
 白いシーツに全裸でねころがりながら、サツキあらため五月メイはケラケラと笑った。すぐ横で同じように全裸で
ねているいるミユは、不信感を隠さない。
 そんなパートナーの長い髪を手櫛ですきながら、メイは笑った。
「わたしは、ミユの歌に惚れたんだ。わたしと同類だと知る前にね。だから、どうしても復活させたかった」
 そのまま、メイはミユに抱きつく。足がからまり、指をからめ、ペニスとペニス、巨乳と美乳、口と口が重なりあう。
 アンバランスなほど豊胸していたサツキは再手術し、歌手としてデビューするまでに、そこそこ自然なサイズの
巨乳に直していた。
「あんまり大きすぎると、肋骨が圧迫されて、まともに歌えるわけがないじゃない」
 そうミユに叱責されたのだ。
「えー、だってミユ、わたしのオッパイがそんなに気に入ってるじゃない」
 その瞬間まで乳首を優しく吸っていたミユは、サツキが泣いて謝るまで噛み続けたという。
 しかしクラブでショータイムの独唱を担当して鍛えあげていた歌唱力は確かなもので、五月メイはすぐにミユの
公私ともに大切なパートナーとなった。
「公私じゃない、ただのセフレよ」
 そうミユはマリアやプルミと会った時に主張する。
「定期的に処理してあげないと、あのバカは適当な相手とセックスしてスキャンダルを起こしかねないし。それで
迷惑するのはアタシだもの」
 しかし、ライブの終了時には感きわまって抱きあい、疲れてセックスなどできない日にも同じベッドで肌のぬくもりを
確かめながら眠る、そんな関係がいつしか生まれていた。
「アタシはセックスばかり考えるオカマは嫌いだから! だからあのバカは世界一嫌いだから!」
 これが、ミユとメイの出会いだった。
 ミユとメイのユニットが個性をいかしてペニストッキングのような新世代下着のモデルとして活躍する話や、ミユを
追いかけて米国から来た自称恋人との三角関係といった話は、また今度の機会に物語るとしよう。

396 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:25:28.12 ID:V90iyrj3
おしまい。

※シーメールを気持ち悪がるキャラがしっぺ返しにあう話にしようと思い、結末を考えずに書いていたら、こんなになりました。
※設定から明るいシーンばかりと期待していた人にはごめんなさい。整形話が出てくるのが苦手な人はごめんなさい。
※ついさっきシーンが足りないと思って足した場面で、ミユを「メユ」と表記していました。本当にごめんなさい。

397 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 01:20:31.43 ID:jfSh+HFg
米国から来た自称恋人との三角関係は気になるw

398 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 02:40:33.46 ID:fzcTGORx

なかなか面白かった

399 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 21:47:58.06 ID:KvY35oCI


また続き書いてくれ

400 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/23(月) 07:55:21.84 ID:5vkl5hmz
ごめん、最後は落としどころに迷って、適当にぶっこいただけ。続編の内容とか、全く考えていません……



あたらしく思いついたのでは、田舎の兄弟の話とか。
汚いギャル男だった兄が東京へ「おらカリスマさ成りに行くだ」つって帰ってきたら、ユニセックスな格好を好む、
あまりオンナオンナしていないニューハーフ美容師になって帰ってきて、実家の理髪店をついだりして。
それで悩む弟の物語とかどうでしょう?

矯正した広い骨盤にパッツンパッツンのジーンズパンツはいて、細い足首には編み上げサンダル。
上はダルダルのTシャツを着けて。ウェイビーな茶髪だけど、化粧は薄めで、近所のきれいなお姉さん、ってライン。
あまり豊胸もしていないし、あんまり声も高くない。永久脱毛していないから、朝はヒゲが生えちゃったり。

人前では優しい姉のように、家の中ではざっくばらんな兄のように、平気で抱きついてきたりして。
むしろ女っぽいニューハーフだったら楽なのに、弟としては困ってしまう。
平気で全裸にバスタオル一丁で家の中を歩いたり、その時にチンチンがジャマだからといって、白いブリーフを履いてたり。
でも、学校の友達は気づかずに、男子からはうらやましがられ、女子からはさすが都会って憧れられてて。

ある日のこと。髪を切らせてほしいと兄からたのまれて、弟は承諾する。
最近に切ったばかりで伸びていなかったけど、椅子に座って、兄の東京みやげ話を聞く。
兄がニューハーフになったのは、ファッションセンスをみがこうとして女装にはまって、やりすぎただけという衝撃の告白。
しかし散髪しながら「あたしみたいに成ってみない?」とか「いっしょに東京へ行こうよ」とか冗談半分でいわれたり。
そしてヒゲ剃りも終わって、鏡を見たら、そこにいたのはベリーショートの可憐な男の娘だった……
いつの間にか眉を細くされて、ヒゲ剃り後のクリームとしてファンデーションやリップを塗られていて。

抗議しようとしたら、綺麗なお姉さんにしか見えない兄が、欲情しきった表情で、抱きしめてくる。
いつもはタックして隠していたジーンズパンツは、今日はフトモモの内側に太いふくらみができていて、兄は痛みで
腰がひけてしまっている。
それで「ねえ、カットモデルにならない? あんた、あたしの理想なんだ……オンナノコの」とかいいながら、自分のフトモモを
こすりあわせて、中で射精して……
いったん萎えたので、兄はパンツをおろしてボッキしたペニスを弟に見せつけて。「ねえ、さわってよ……」

やがて、いろいろ近所の噂になってくる。あそこの理髪店は美人姉妹がきりもりするようになったけど、娘さんがいるって話は
聞かなかったな、とか。どちらもかわいいけど、姉妹にしては仲が良すぎない?とか。
ついでに、弟の同級生が近くの薬局で働いていて、クラスメイトの彼はどこへいったんだろう?とか思っている。
そして買い物に来る妹のかわいさに、ちょっとドキドキしている。
ただひとつ不思議なのが、姉妹とも清純そうで、あまり街にも出かけなくて、男の影なんてまったく見えないのに、なぜ妹は
よくコンドームやローションを買っているのだろう?ということ……



……やるまでの前フリが長すぎるので、自己却下ですね。

401 名前:名無しさん@ピンキー:2012/04/23(月) 17:44:08.80 ID:YhbkqJIt
>>400
もうかれこれ半日ほど裸で待機してるんですがまだでしょうか?


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